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November 9, 2018
今庄のつるし柿
福井県の伝統食品のひとつ、「今庄(いまじょう)のつるし柿」の生産現場「杉休(さんきゅう)」さんへ
まず、ヘタのまわりの葉っぱをはずして
専用の竹製のピーラーで、皮をむいていきます。
はじめに葉っぱと上部をくるっとむいておくと、あとは縦にスッスッとピーラーでむけば簡単とのこと。
「干し柿」は全国各地に数あれど、450年前からこの土地に伝わる”燻製する干し柿”
この地域では干し柿ではなく、「つるし柿」と呼ぶそうです。
特徴は燻製すること、
そして芝草で編んだ柿縄で吊るすことにあります。
柿は「長良(ながら)」という渋柿を使用。
「芝草」で柿縄を編み、皮をむいた柿のヘタを縄に差し込み、吊るし、お天道さまと風で乾燥させます。
そして、次に薪を焚いて、じっくりと時間をかけて燻製して仕上げます。
北国街道の宿場町今庄宿があった南越前町に伝わる伝統食品。
冬があまりに寒く、外に干すとカビてしまうため、囲炉裏のある室内で干したのがはじまりという説と、450年前に、旅の僧が製法を教えたのが始まりとも伝えられています。
江戸時代、参勤交代で訪れた旅人たちが、パワーフードとして愛食。
携帯保存食として買ったとか。
なんでも!
今庄のつるし柿は、どんなにお腹が減ってても
「1つ食えば1里、3つ食えば3里歩ける」といわれ、北国街道往来の旅人によく知られていたそうです。
仕上がりは濃い茶色。
スモーキーな香ばしさから、思わずウィスキーが飲みたくなるような味!
地域には環境から生まれた逸品がありますね。
今庄のつるし柿は、今、まさに皮をむいて、干し始めたところ。
出来上がりが待ち遠しいです!
福井県南条郡南越前町二ツ屋119字6-2 一ノ瀬山荘
南越前町は山あいのおだやかな田舎、いいところです!
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