« 10月8日開催!Sake Salon No.22『Den Sake カリフォルニア産清酒の新しい風』 | Home | 七賢・EXPRESSION 2019 »
September 24, 2019
ひ・や・お・ろ・し
冬から春に搾られた日本酒が夏を越して、熟成されて、まろやかな味わいになってきました。
この季節になりますと、酒販店さんの店頭をにぎやかにするのが「ひやおろし」のお酒です。
ひ・や・お・ろ・し
呪文のようなこの言葉
秋の酒を代表するアイテムです!
なのですが、この「ひやおろし」・・・いったい、どんなお酒なのか?
ちょっとわかりにくいと思いませんか?
ゼロから分かる! 図解日本酒入門 で解説しています
純子さんと米子(まいこ)さんとのやりとりで進行するこの本ですが、生徒の米子さんが気がつきます!「生詰」のお酒といったい何が違うの?と
「ひやおろし」「生詰」はどちらも、お酒を搾ったあとに1回だけ加熱したお酒です。
なにが違うの?どう違うの?
(じつは、曖昧なお酒もあるんです・・・)
詳しくは誌面をどうぞ!
静岡県掛川市の土井酒造場さんはこの違いを、はっきり区別して販売しています!
開運さんの純米「ひやおろし」(秋季限定)
酒米の品種は、山田錦 精米歩合は55%
酵母は静岡酵母を使用
HPより引用↓
冬に仕込んだお酒を、秋まで冷蔵貯蔵してから出荷させるお酒を「ひやおろし」といいます。ひと夏熟成させたことで、味わいが一層増して角のとれた優しいまあるいお酒となります。
秋の風が吹き始めた頃からの限定の出荷、秋の定番「ひやおろし」。日本の季節の移ろいを感じさせてくれるお酒です。
↑
なのだそうです!本当に限定。そして蔵の奥で熟成
開運さんの「ひやづめ」純米
酒米の品種は、山田錦、精米歩合は麹50% 掛米55%
酵母は静岡酵母を使用
HPより引用↓
↑
急速に冷やし、生酒のフレッシュさとキレの良さの両立!
毎年、この二本の飲み比べを楽しんでおりますが、それはお見事です。
まさに今から、食欲の秋、実りの秋!新米の季節が到来
サンマに栗にサツマイモに美味しいものがたくさん出揃う、気候も過ごしやすい秋だからこそ、じっくり日本酒の「ひやおろし」を楽しんでほしいものです。
さて
開運さんとタイプが違う「ひやおろし」が、石川県白山市の菊姫さんの「純米ひやおろし」だと思います!
円熟した芳醇な飲みごたえが特徴。開運さんとの違いがクッキリ違うので静岡と石川を代表する両者の「ひやおろし」を飲み比べてみていただきたいものです♡
HPより引用↓菊姫さんのひやおろし
「ひやおろし」とは、冬の厳寒期に造り、蔵内でひと夏越して程良く熟成させたところで瓶詰めして出荷するお酒のことを言います。
新酒の頃は、若々しくフレッシュな味わいですが、秋を迎える頃には丸みを帯び柔らかな味わいへと変化します。
●酒質説明
笹の葉様の爽やかさの中に、バナナ様の香りがほのかに感じられます。
柔らかで上品な甘味と旨みが口の中に広がり、酸味が爽やかな印象を与えてくれます。後口のキレも良く、サラリとした飲み口が特徴です。
色調は透明感のある淡いイエローゴールド。香りはやや控えめながら、若々しく爽やかな印象。バナナやメロン様の果実の香りの他、カッテージチーズ、笹の葉のような爽やかな香りが調和している。
口に含むとふっくらとした米の旨味を感じ、酸味によって爽やかさとしなやかさが加わる。その後は旨味、甘味、酸味と相まって豊かな味わいが口中に広がり、後味にもこのバランスが長く持続する。
ひと夏を経て、若々しくフレッシュな状態から、熟成によって味の落ち着きと奥行き感が出てきた印象。熟成酒としての香味の複雑性などはまだ出てきていないため、「兵庫県三木市吉川町産山田錦」という良質米由来の旨味・エキス分が素直に表現されている。例年通り順調に熟成が進み、ひやおろしとしての熟成感は適切な範囲。(好みもあるが)飲み頃温度は15~20℃程度で、あまり冷やし過ぎないほうがジューシーな旨味を素直に味わえる。また、他社製品と比較して味乗り良く濃醇な酒質のため、飲んでみて「濃い」と感じる場合はオン・ザ・ロックもお勧め!!
↑とのことです!常温にオンザロックもぜひ★
菊姫さんの「ひやおろし」は山田錦の精米65%、速醸酛
開運さんも山田錦ですから、飲み比べが楽しいですよ!
・
日本酒のさまざまな素朴な疑問に答えています↓
ゼロから分かる! 図解日本酒入門
Topics: ゼロから分かる!図解日本酒入門 | コメントは受け付けていません。