ご当地もの
« Previous Entries Next Entries »焼酎蔵へ
September 10, 2011鹿児島、宮崎へ。
*PC環境になく、携帯は圏外が多く、しばし不通状態に。ご連絡いただいた皆様失礼致しました。メールのお返事もできずで申し訳ありません。
飛行機の窓から。三重県上空。台風の影響で川の水が激しい茶色。
川の色も泥色です。被害の強さが色にあらわれていました。
焼酎蔵へ
萬膳さんは箱麹
木の蒸留機
いちばん驚いたのはもろみの激しさ!
ぼっこんぼこぼこ!
底から浮かんでくる大きな泡がぼっこんぼこぼこでした。ときどき波のようにザブーンザブンと右へ左へ大きく揺れ動きます(本当です!)まるで地獄温泉状態!
「下から空気送っているんですかとよく言われます」と大海酒造の大牟礼杜氏。
初日のもろみは30℃くらいと、温かいのにも驚きました 見ていて飽きないし、なにしろ気持ちいいのです。もろみの隣で飲んだり、寝たりしたら!どんなに気持ちいいかと (木の床が部屋のようにピカピカ清潔なのにも感動)
初めての出会い
「へちおく」
黒木本店さんが愛用する長粒米「ミナミユタカ」
その黒木さんの有機栽培のコガネセンガン畑。マルチ栽培していますが上からはまったく見えません。
濃い〜九州!大変勉強になりました。またアップします!
affでサマーフレッシュを紹介
September 6, 2011以前にちょこりと紹介したサマーフレッシュ。夏が旬!という唯一の路地みかんを農林水産省広報誌・affで紹介しました。
●「年中みかんのとれるまち」のサマーフレッシュとさんま寿司
今、この地は台風で大変。こんな凄まじい台風が上陸するなんて、8月2日の畑では思いもよりませんでした…。
サマーフレッシュは1年間かけて樹上で完熟させます。だから、みかんの花見とみかん狩りが一緒にできる希有な品種。病害虫にも強いため、有機栽培に向くそうです。
完熟と樹上のサマーフレッシュ比較。こんなに大きさと色が違います。完熟すると重たいもので400gにも。みかんの樹、強し!
色は黄色と橙色の中間です。皮は厚いですが、油分が少ないので、皮をむいても手がベタつきません。手も口も爽やか!
実は弾力あってプリプリ。生産者の市川さんは、皮をむいて冷蔵庫か冷凍庫で保存するそうです。ひと仕事終えたあとのパクッは「たまりませんっ」。焼酎に果肉ごと入れて飲むのも、それはそれは!おいしいそうです。サマーフレッシュは八朔と夏みかんの掛け合わせなので、グレープフルーツにまさる適度な苦み、キリッとした酸みがあります。甘すぎる果物が苦手な人(自分)にはもう、まさにドンピシャ! 果物の褒め言葉「甘い」ではなく「すっぱい☆きく〜」という感じ(笑)。真夏にはこれがいいのです。スーパードライなみかん。
「甘過ぎないから、料理にもあうんですよ!」と市川さん。
↑サマーフレッシュ畑でつかまえて…と口ずさみたくなるような、雰囲気のいい果樹園。8月2日は激暑汗ダクダクでしたが…。
さて、ご当地名物「さんま寿司」!
この地域では、さんまを一尾まるまる使い、寿司飯に柑橘果汁を使うのが特徴です。
市川さんによると「サマーフレッシュの果肉をバラバラにしてご飯に混ぜるんです!それは爽やかでおいしい天然柑橘酢飯になりますよ」。聞くだけですゞやか。来年の夏はたっぷり試してみようっと!
熊野の駅前果物店では100g 30円でした。泣けるほど安い。400gの大玉で120円。こんなにマジメに育てているのにねえ。農薬に頼らず作れるみかんなのにねえ。農薬使わないと健全に安くできるのにねえ。
適地ならでは無理なく育つ優良なみかんをもっと評価しなくちゃと思います。
高値がつかない→育てない→少量しかない→出回らない=誰も知らない…じゃもったいない。
とはいえ、8月でサマーフレッシュもおしまい。来年皆さん応援してくださいね! 9月からはまた違うみかんが始まります。9月はみかんの新学期!
年中みかんのとれるまち」のサマーフレッシュとさんま寿司
竹泉瓶仕込み1年熟成山田の梅酒
September 5, 2011クール宅急便で重たい箱!持つと中がチャポチャポ音がする。ん!?あけてビックリ!
梅酒が広口瓶ごとドン
兵庫県朝来市の田治米合名会社さんの「純米酒仕込みの梅酒」です。兵庫産山田錦の純米酒を使用。梅も地元兵庫産の玉英、南高梅等のミックス。大粒の実がゴロゴロゴロ。
上からのぞいてみた梅の実。香りすっきり酸み爽やか。
なんでも、蔵の冷蔵庫で1年間熟成させたもの!なんだそう。瓶仕込み、瓶丸ごと出荷。
しかし、広口瓶はうちの冷蔵庫にはとても入りません〜。冷暗所に置いて早く飲む方がよいとありました。2700mlの梅酒に梅の実400g。飲みでがそれはそれはありそうです。
先日、鰯の煮つけに梅の実を使った料理をいただきました。甘みと酸みがしっかりついて鰯がすこぶる美味。甘みと酸みをつけたい料理に試してみようと思います。
各蔵が知恵と技で梅酒をいろんなお酒や甘みで仕込むようになりました。季節の梅を1年通して楽しむためのあれこれ。日本の保存食はお楽しみがいっぱいです。
水がかなでる常滑文化
September 1, 2011INAX:GINZAで『水がかなでる常滑文化 1001年目の常滑焼〜陶と酒をめぐる展覧会』がありました。常滑市はINAX創業の地。
8月9日は「成澤由浩シェフと常滑文化」のコラボレーションパーティが開催。成澤シェフは常滑出身なのだとか。
知多半島の菜園・里山からの贈り物
知多・三河・伊勢湾からの贈り物
愛知の大地からの贈り物
その3部構成によるパーティ料理
(上の写真、手前は「真蛸の炙り、スペイン風」)
立食のパーティでしたが、見た目も素晴らしく、手に取りやすく、おいしくって感激!
つづく
沼津よいとこ・地干物に地酒(最終回)
August 27, 2011沼津といって連想するのは、魚!
沼津魚市場は活気あふれていました。どこに行ってもマグロマグロマグロ!!
市場周辺にはお店がたくさんあり、マグロの頭や尾を煮たものなどがたくさん。
マグロの血合い干しなるものも…。
名物のかき揚げに、カサゴの唐揚げ。
市場の2階食堂で見たテールステーキは時価。(右)我が故郷、境港からはるばるやってきた天然本まぐろくん。
まぐろ醤油漬け。わさびの種類も豊富です。さすが本場の県。
沼津魚市場は2階建てで、競りの様子が上から眺められるようになっています。
すでに競りは終了の時間で清掃タイム、洗い場が効率よく完備されて、とても清潔。
壁面に競りの写真があったのでパチリ。こんな感じのようです。
設備が自慢。
沼津で連想するもの、もうひとつは「アジの干物」でしょう。
ただ、そのアジ、大部分は県外産であることが。沼津の人はどう思っているのか。やたらに多い干物製造メーカーの中で、自分用には何をどう選んでいるのか。常日頃「うちのお酒にあうのは干物です!」と広言する白隠正宗の高嶋さんに、おいしい干物を聞きました。
連れて行ってもらったのは近所の魚屋さん。驚いたことに沼津の魚屋さんは、鮮魚のみならず、干物も”おかず”も充実していること。
麦いかの塩ゆで、一杯100円。それを使った揚げたてのフライ。
冷蔵ケースにはお刺身がズラリ!それと同じくらいお総菜が。(右)野菜の糠漬け、ポテトサラダまで!
「魚屋さんってみんなこうじゃないんですか?(笑)」と高嶋さん。
うーん。漁港育ちのワタクシですが、境港の魚屋さんは干物や塩辛はあっても、こういうおかずはないなあ。高嶋さんの顔を見つけた魚屋のオジさん「いい中落ちあるよ」と。注文するとその場で2人がかりの猛スピードでこそげ始めました。愛される魚屋さん!のオーラばりばり。近所にあったら通うのはわかる!
そんな干物に目が肥えた高嶋さん。200軒近くある干物屋さんの中でも、いいな!と思っているのが↓
マルハチ金龍丸水産の社長兼職人の浜道本臣さんと奥さんです。
沼津の干物をどう考えているのか、お話をうかがいました。
自慢の金目鯛の干物を手に!右は太刀魚。お父さんから若くして受け継いだ干物業。いいとこも、どん底も味わったオトコ・ハマミチ。
手に持つのはさばいてさばいてさばき通す、命の道具、干物包丁。包丁は1日3回磨きをかけるため、1ヶ月しかもたないという。沼津の正秀刃物店製。
どん底を経験したオトコ・ハマミチが考えたのは「生よりうまい干物!」
その干物に合うお酒
白隠正宗のお酒は栓を開けて、常温でおいて華ひらく酒。(右)オリジナル盃を試作中。
浮島地区の米100%で醸した純米酒も。この他、「少汲水純米」という昔の仕込み配合を再現した造りや、「生酛造り」の酒もあり。山中酒の店では「誉富士」「大吟醸」も揃っています。
そんな2人のことをご紹介↓
aff『地の干物は地の米の酒と』
蔵元杜氏・高嶋さん。おいしいと評判が高い蔵の仕込み水は、市民に開放されて只で汲み放題。なんでもこの水を飲むと”色白”になるそうです。
「うちの奥さん、嫁にきたときは色が黒かったんですが、うちの水飲んでから白くなったんです!」
!??
初公開、高嶋さんの美人妻! 本当に色白。
山「もとから白かったんじゃないんですか?」
嫁「黒かったんです(笑)。嫁いで蔵の水を飲んでから、だんだん白くなって」
その昔(そうとう昔)、山形県の十四代さんの水が、肌にすーっとなじんでビックリした経験があります。十四代ファミリーも肌きれい。お風呂も仕込み水だそうですが、高嶋さんとこも飲用水から生活用水まですべて仕込み水だそうです。十四代さんと同じですね。ウラヤマシイ!もとがいい水、しかも塩素も無縁!
その水が只で汲み放題!皆さん、車で汲みにきてました。
「沼津まで汲みにいけない〜」という方へ、色白水(笑) は販売もしています。興味がある方はお蔵へ問い合わせを。HPには水の紹介はありませんが。
静岡&沼津ツアー最後にお茶したのは
MAZERUさんでお会いしたirodoriさんの店。沼津から離れた伊豆仁田という小さな駅の前。
築80年の民家をリノベーションしたお店。手がけたのはケンブリッジの森さんです。
取扱い品目は、アンティークとケーキ!
玄関をガラリあけると、この冷蔵ケースが正面に。
ケーキはこんな感じ。
本のコーナーに『住む。』発見。*宏子ちゃんへ「住む。」のある風景を発見したよ。
かなり辺鄙なところにありますが、お客さんしっかり。しかもおしゃれな人ばっかり。
クレマチスの丘にもいきました。ちょうどバラが見事。
沼津はいいな〜。
一歩、芹沢酒店とディープなお店に、マルハチ金龍丸水産、白隠正宗と頼もしいものづくり、野菜生産者を応援するREFS、おしゃれなCAFE MAZERUに、Floydを始めとするセレクトショップ。センスのいいデザイン事務所+情報をアウトプットするweb デザイナーも揃い、思いを形に実現する環境が。だから次々と志の高い若い起業家が集るのでしょう。今、かなり面白い沼津です。
沼津よいとこ・セレクトSHOP
August 26, 2011ひとつ前のつづき。沼津東急に宿泊した翌朝、ホテル1階のCAFE MAZERU(カフェ マゼル)さんに。朝食セットがあり、それを注文! ドリンクと具沢山のスープとパンのセットで500円。気が利いてます。
店舗デザインはケンブリッジの森デザイン事務所さん。雑誌ブルータスでフロイドさんとの対談記事を読んだばかり。
外テーブルでモーニング。そのテーブルに置かれていた小さなアレンジメント。イワサキユカさんだそうです。緑のグラデーションが素敵。
ご店主の市川眞依子さん!外資金融勤めを辞めてこの店を開店したという。
伺った日はオープン翌日で、お祝いのお花がそれはすごいボリューム。
●CAFE MAZERU→blogケンブリッジの森デザイン事務所
●料理担当は[OPERA]→blog
なんでも店名の「マゼル」とは「混ぜる、交ぜる」の意味だとか。以下HP内blogより。
監修にOPERAさんをお迎えしたデリカテッセンをはじめ 、食品・装身具・書物など多彩なジャンルで 沼津近郊/国内の名店から選りすぐりの品々を取り揃えています。 ご進物にも最適なパッケージはモノトーンで統一させました。
店名CAFE MAZERU(カフェ マゼル)は実はことばあそび。 半まぜ、完まぜなどお好みに合わせ 商品・店内空間を「かきまぜて」お使いください。
営業時間は午前6時30分から午後9時30分まで
↑家の近くにあったら通っちゃいます!
HPのデザインは新波堂・植松史朗さんです。ケンブリッジの森が手がける店のHPのほとんどを担当。趣味のいいデザイン事務所にwebデザイナー、志の高い事業者と、いいネットワークがリンクしている沼津三島エリアです。
沼津はかの有名なFloydさんがありますが、MAZERUはそのすぐ近くです。
・Floyd-CUP RING
・FUJIWAN
・100%-SAKURASAKU glass
など、東京のセレクトショップで人気の品。
さて、その近くのもう一軒、野菜のREFSさん!
毎朝、店主・小松浩二さん自ら畑に足を運び、直接仕入れてくる野菜のセレクトショップ。
そそられるアイテムと買いやすい量、ディスプレィもおしゃれ。
とっておきの調味料も並びます。こちらで購入した「ゆずしぼり」
小長井農園の小長井清治さんが育てたゆず果汁、きれいでぎゅっとした酸味ですこぶる美味。サラダにマリネに重宝してます。
ちょうど市議会議員の美人先生もあらわれて、みんなでワイワイ。人が自然と集る店はいいですね。
「完熟かつお魚醤油」はかつおを4年間熟成させた魚醤。臭みがなくなめらかで深い味。お酒がすすむ調味料です。
そうです。沼津といって想像するのは、やっぱり魚!
つづく
沼津よいとこ・一歩
August 25, 2011噂の「一歩」さん。カウンターだけの中華料理店。日本酒は飲み放題!
しかも「2〜16年の古酒あります」
ってどういうこと。ちょっと日本酒に詳しい人ならビックリギョウテン。
「誉富士」飲み比べフェアもしてました。
カウンターに座ると、目の前に常温の一升瓶がずらり。でも種類はこれだけではないという。
左)自分燗つけ器も。右)芹沢ファミリー
日本酒を愛してやまない一歩の店主。どんなにいい日本酒をおいてもお客さんのオーダーはビールと焼酎ばかり。そこで「飲み放題1000円」をしてみたら、普段飲まないお客さんがおもしろがって飲んでくれたという。やった!と。
しかし1000円ではあまりにも赤字なので、日本酒好きの常連さんがハラハラし「もうちょっと値上げしても…」と。そこで1600円。これだってありえんでしょう。もうかりまへんで。それはなぜか!といいますと、いいお酒しかおいていないからです!店主が飲んでほしい日本酒しかないのです。
この日も、熱海からわざわざ飲みにきている常連さんがいらっしゃいました。「熱海にはこんな店がないんです」。
日本中探したってありませんってば。
アジの餃子! キャベツだけのホイコーロー!
杉錦さんの「有機米の酒」は96BY。これがすこぶる美味。
ベジタリアンにもOK! キャベツだけのホイコーローは古酒のお燗酒にあいます〜。
アジの餃子に、空芯菜の炒め物。
不思議な高砂さんでした。
スルメイカのわたみそいため。
これはこの日のおすすめメニュー。「ここは四川麻婆豆腐が強烈においしいんですが、まだ頼まないでください。食べると全部その味になってしまうので(笑)」と高嶋さん。最後のお楽しみという。リメンバー。
うっわ〜という銘柄が古い!貴重酒が。
時間がたつと真の力がわかりますね…と杉錦さんのお酒を飲んで思う。
とあるお蔵の誉富士
お料理いろいろ
神奈川県の昇龍蓬莱。こちらは21BY。だんだん若く思えてきました(笑)
白隠正宗の純米にごり酒「白雪に隠れる」。すこぶるフレッシュ☆に思えてきました(笑)
店は貸切状態となり、夜はふけていくのでありました。
そろそろおしまいという時間になり、はっと思い出した四川麻婆豆腐!
「四川麻婆豆腐いただきます!」
えっまだ食べるの?という顔の店主。仕舞いかけていたご飯はバットに入ってラップがぱらん。
「え〜ぃ、これごと!」と満面の笑顔で(笑うしかなかった!?)茶碗と一緒に渡してくれました。
ドンッ!
好きなだけどうぞと四川麻婆豆腐のカタマリ。「辛いので少しずつがいいですよ」と常連さんのアドバイスに従い
ご飯にのせていただきました。最初は甘く感じて、だいじょぶだいじょぶと思って食べていたら、額から汗がタラタラタラ。
辛いけどおいしいっ!マヒしてきた舌をいやすのに、また日本酒が飲めるという(爆)終わらない終わらない。いや〜、中華には日本酒があいますね。
お店はランチも営業しているそうです。
食べログ→『くいもんや 一歩』
もちろん終電はなく、沼津東急ホテルに宿泊。
沼津よいとこ・酒屋せりざわ
August 24, 2011誉富士田植えのあと、沼津へ。高嶋さんが「すごい店があるんです。1600円で日本酒飲み放題なんですが、とんでもない日本酒なんですよ!」と熱く語っていたお店。「一歩」さんへ行こうという話になり。
その前に「一歩」さんがお酒を仕入れている酒屋せりざわさんへ。店主の芹沢さんです。何度もお目にかかっていましたがお店に伺うのは初めて!
とんでもない古いお酒をもっています。琥珀色の神亀 ひこ孫。
杉錦さんの有機栽培米。たぶん古酒コレクションでは日本一じゃないかと。
昭和57年の神亀とか。1997の蒼然とか。
おすすめしてくれた古酒ズラリ。芹沢ブラザーズ!
ですが、そういうお酒ばかりかというと、まるで違うのです。
まず、古酒は店頭に並んでいません。リクエストがあると奥の冷蔵庫から出してくれるシステム!?です。店頭の冷蔵庫には、獺祭、郷の誉、大七、羽根屋、陸奥八仙・・・と、幅広くあります!
「どんな好みの人にも対応できます」
常温でへこたれないお酒から、冷蔵庫でしかと管理が必要なお酒まで。味がフルーティからどっしりまで。フルラインナップ!
・・・・・・・
日本酒には熟成すればするほどよくなるお酒がたくさんあります。醸造したばかりのときは「・・・」というお酒でも長期熟成させることで感動的に花開く場合も! とはいえ、蔵で寝かせておけば=不良在庫と同義語(by銀行&国税局)。
お米代はキャッシュですが、お酒は出荷しない限り現金になりません。というわけで蔵で寝かすのはたいへんな事。芹沢さんのように酒屋さんで寝かせてもらえたら言う事無しです!
静岡県のお酒もモチロン勢揃い!
イチローズモルトも。ベアード ビールも。「地」ものに強し!
バーコードお手伝い中の芹沢ジュニア。お酒の会でも常連です。彼が店を継ぐ頃はどんなラインナップになっているのでしょう。
レジ前にアリサンの製品や海の精の焼き塩もあり。奥が深ーい芹沢さんです。
そして一歩さんへ!
つづく
静岡よいとこ・誉富士
August 24, 2011↑JAおおいがわ焼津酒米研究会の梅原利浩会長(会員10名)
1つ前のブログで静岡市の華音さんを紹介しましたが、6月、7月と静岡に行く機会があり、沼津市のかたと話す機会もあり、良さがだんだんわかってきました。とにかく人が明るい! 6月4日土曜日、誉富士の田植えに参加。ピーカンの田植え日和でした。
●2010年の田植えblog
現在、すくすく成長中。詳しくは→AGRI GRAPH JAPAN
誉富士の産みの親!宮田祐二さん。田植えを手植えする時の定規となる道具。
「誉富士」とは (↓ふじのくに静岡県公式ホームページより抜粋)
静岡県農林技術研究所(旧静岡県農業試験場)が、酒米の王様「山田錦」を品種改良して育成した酒造好適米品種。
平成17年度から現地で栽培が行われ、平成23年度は県内の22.8haへ作付けられる予定。その内、JAおおいがわ焼津酒米研究会の作付予定面積は12.6haに達し、県内シェアの55%を占める。
平成23年度は、県内酒造会社20社で「誉富士」を使用したお酒がつくられる予定。
↑というわけで、県内で半分以上を作付けしている、JAおおいがわ焼津酒米研究会は「誉富士」に真底力を入れているのです。
今年はオール手植えでした。(右)山廃を得意とする2つの蔵元。背中でわかったら相当なdeep静岡通。
答え→ 左 そして 右
ヒモのガイドラインを目安に、横並びでセーノで植えました。
静岡県内のほとんどの蔵が誉富士を使用して酒づくりをおこなっています。
(左)静岡県酒造組合の小澤事務局長。9月4日は東京で、10月1日は静岡で「静岡県地酒まつり」を開催。
(右)歌もうたってCDもつくった「専業脳化」(本人曰く)の小畑さん。水田・環境鑑定士でエコファーマー。お米日本一コンテストinしずおか2010で優良賞・県知事賞を受賞したと名刺にあり。
愉快でまじめ、研究熱心のかたが多い静岡です。もういくつ寝ると新米? 来季の誉富士の日本酒も楽しみですね。
静岡へ。どぶ総師とソビ
August 23, 20118月4日。「きもとのどぶ」久保本家の加藤杜氏が、静岡で濃いぃ〜お酒の会をするというのでいってきました。
70度にお燗してもへこたれない!どころか、うま味が増すオソルベシ「きもとのどぶ」。蔵人が毎晩、爆飲しているというお酒です。「自分らが飲みたいからつくるんじゃー」と杜氏。
●その昔、体験してきました→blog(必見)
行くことは内緒にしていたのでたいそうビックリしてくれました。
(左)白隠正宗の高嶋さん、ひろみさん、華音のご主人、加藤杜氏。
「なんで〜?!」
「ええ、たまたま近くを通りかかったもので(笑)」
お店は静岡市の華音さん。中華料理ご出身と聞いていたので中華と思いきや、お酒を意識して?和食系。
常連さん、静岡の人は明るい。
炒めたものなど。
なぜこの会に参加したのか、参加者の皆さんがひと言ずつスピーチ。(右)加藤杜氏がむいてくれた枝豆。
ひたすら熱いどぶや睡龍を飲む飲む飲む。
そうこうするうち夜もふけて、沼津から参加の芹沢さんと一歩さんが時間となり、良い子で帰る。
皆に愛されている加藤杜氏であった。
注)杜氏のお腹を指でつついたり、箸でつついたりしてはいけません。
料理を終えた華音のご主人と加藤杜氏。
後ろから見ると頭そっくり!
この日の内容、詳しくはお店ブログを↓
●blog 居酒屋「華音~はなおと」の日常
その他のお酒。濃い〜ぃラインナップ。「どぶ」は新潟の一酒庵さんから送ってもらっているそうです。
_______________
翌日、お蕎麦屋さんへ。たくさん飲んだ翌朝は温かい蕎麦つゆが飲みたくなります。
そこで!
ソビスケさんへ
マゲ
こちらのお店では「そば」ではなく「ソビ」といいます。すべてカタカナ表記。
温かい蕎麦は「アタタタタタカイソビ」とお品書きに。
最初から最後までマゲをかぶってソビを食べたら、お得な「マゲワリ」!なんてのも。
「ヌル」もOK!
「気軽にお蕎麦を食べてほしいんです。若い人には蕎麦というだけで敷居が高くて」
なるほど。
「蕎麦というと、うんちくを語りたい人が多くて。蕎麦屋だったらああしろこうしろ・・・って、言われることも」
そんな時は
「お客さん、うちは蕎麦じゃなくてソビですから!って、答えるんです(笑)」
回る石臼にもマゲが置いてありました、とさ。
お店にいくと「ソビ本」が読めます。これがまたよく出来ているのです。
楽しいソビ!愉快なソビ!
静岡は明るい人が多いな〜。日本酒のレベルも高いし。
気候が温暖で、飢えたことがない県だからですかね。