ご当地もの
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October 11, 2010ビューンとパリへ。
今のところ、パリでしか飲めないという『獺祭EU50』
偶然、同じ飛行機だった桜井さんと夜合流。パリの日本酒に興味あり!で嬉しい展開となりました。しかも伺うつもりだったISSe&cieの亀井さんと。
桜井一宏さんとISSe&cieの亀井さん。この『獺祭EU50』とは、フランスの酒税(そしてワイン)を意識したアルコール度数14度の純米大吟醸。ただ度数を落としただけでは味がうすっぺらくなるため、かなり工夫を重ねた末の14度という。獺祭らしさを失わず、白ワインと比較されても対抗できる味のポテンシャル。
いただいたお店は「眉山」。メニュー内のお酒の説明書きです。
日本酒のラインナップ
そうそうたる銘酒がズラリ。
眉山のALL STARです。
米子道〜中国道〜山陽道
October 11, 2010お盆休みも終わった16日、境港を出発。途中、中国道で立ち寄った勝央SAのソフトクリーム看板。
各地のSA、PAではご当地素材を生かした商品が増えました。
岡山県は黒豆生産が全国トップ。丹波へ納品?しているといいます。最近は「作州黒(さくしゅうぐろ)」としてブランド化へ力を入れています。お茶やどら焼きなどさまざまな商品で展開。店内フードコートでは柱を利用した大きなソフトクリームPOPが。こりゃ目立つ!
五味太郎さんのイラストで有名な元祖きびだんご。味の仲間が増え、国産の黒糖や海の精を使った塩味も。
塩大福に、添加物一切なしの建部ヨーグルト。甘みも添えず、黒密が添付。
○HPより
「市販の多くのヨーグルトには、生乳に脱脂粉乳を混ぜたり酸化防止剤などが入っています が、当社のヨーグルトには、生乳に直接当社オリジナルの乳酸菌を添加して発酵させています」
気になるので購入。原材料は「生乳」だけ。これは本当に珍しいです。
分離感あり、ややすっぱめ。日本の、いえ、岡山は建部のヨーグルト。
SA、PAのレストランもご当地色(食)メニューが!
大麦牛とは初耳。でもオーストラリア産?
兵庫県では酒米・山田錦もの多し。
明石茶漬けですと。
商品の特徴しっかりアピール。
夏野菜冷やし担々麺。糸唐辛子のトッピング〜。
ファミレス並みの商品数。カルピスも!
そして今回はわざわざ、宝塚ホテルが経営する三木SAへ。
外観もどことなくおしゃれ。レストランもきれい。
カレーを注文するとライスプレートはこの通り。ベビーリーフが添えられておしゃれ。
フードコートでは、島根県の海士町直送の冷凍海産物を使ったミックスフライ定食あり。
ロングドライブは休憩が何よりの楽しみ。わざわざ行きたくなる店づくりをお願いしたいものです。しかし今年の夏はどこに行っても、食べるラー油が目立ちましたね。考えること皆同じ!?
お盆に家で食べたもの記録
October 10, 20108月14日。石見銀山から境港へ戻ってきた日の夕ご飯。夏は朝もいだ野菜がすでに夕方には大きくという成長の早い季節。父作、野菜のオンパレード。
オクラのゆでびたし。高野豆腐とこんにゃくの煮物。
ピーマンの煮物、茄子の揚げたの。ザ・お惣菜。
貝柱入きゅうりの酢の物。
お・ボン。
夜、お線香あげにボチへ。ゲッゲッ♪のゲゲゲの町っぽい! やっぱり墓場の鬼太郎でしょう。境港は夜また、楽し。
*
翌朝15日のごはん。
焼き茄子。白イカのあぶったの。単純なきゅうりにトマト。梅干しの紫蘇の葉巻。
白イカに、 父が好きなストローを巻いた白いカマボコ(昔から、なぜかこれが一番うまいという。そうか?)。
その夜。飲むよ〜。料理というかツマミ担当。
玉ねぎスライス、トマト、青じそのサラダ。きゅうりと青じそ生姜で塩もみ。
お盆期間中は漁がないので、新鮮な魚はスーパーには皆無(まともな魚屋さんは休業)。魚介類は冷凍を解凍して販売しています。というわけでお刺身用で売っていた解凍甘エビを素揚げにし、色の悪いカツオは煮きり酒と醤油でづけに。青じそがふんだんにあるのでせん切りしてあちこち散らすの巻。
ベビーホタテくんは下味つけて衣つけて、さくっと揚げて野菜と。鮪はタタキ風にしオリーブオイルと塩、黒胡椒で。私が作るとどれも居酒屋つまみ風ばかり!?
ビールを飲む父。
大真面目な顔で語る小学生の時に出会った「かえるぼっか」。頭がカエルで身体がぼっか=魚という。いくらでもいたという。ほんまかいな。
そして「ヘビダコ」
顔とボディがヘビで足がタコという
普段は海に浮いていて、竹の竿で叩くとぱ〜っとウロコが散った…という。死ぬと浮くという。
おとーさん、それはどうやって泳いでいたのよ。と聞くと
「泳いじょうのはみたことがない」
でも、「小学校の理科の標本室にもあった」という。
カエルボッカとヘビダコ…ご存知の方がいたら、お会いしたいです(笑)
実家の前には「パティオ」というスーパーがあります。我が家の『冷蔵庫』と呼ばれ食品庫と化し、しょっちゅう行くのであります。食前、食後にも行ったり。なんせ冷蔵庫なので。
夜に行ったら、なぜかディオニーのワインが1本、ワゴンに入って2割引。
こうしてワイワイ飲むのでありました。お盆休みだもの。ご先祖さまと一緒にワイワイダラダラ。カエルボッカとヘビダコを肴に。
境港の蕎麦・平田屋
October 9, 2010境港のお蕎麦屋さん「平田屋」。いつ行っても何も変わりません。佇まいも、品書きも、作る人も。
注)ゲゲゲの商店街からは、かなり離れています。車で約10分。
ここ平田屋、メニューは3つしかありませんっ。
釜あげ、山かけ、ざる。以上。
しかも、テーブルにメニュー表はありません。入口の上の方にあって、まずわからない…。
というわけでちょっと不親切 。初めてのお客さまはソワソワ不安げにされているのですぐわかります
ざる〜っ。
釜あげ〜〜っ。
量が少ないので、あっと言う間に終わります。ざると釜あげの両方を頼むのが正解。時間差で持ってきてくれます。
すり鉢でゴリゴリしたような一味も必見。
営業時間はこの通り。平田屋は創業万延元年。140年前からつづく蕎麦屋さんという。
愛想もなにもありませんが、帰省すると1回は行かなくちゃ気が済まない不思議な魅力が。
変わらないものを確認したくなるのかもしれませんね。
●平田屋
〒684-0072
鳥取県境港市渡町1301
電話0859-45-0216
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○境港の飲食店情報 blog
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石見銀山の群言堂
October 8, 2010石見銀山のある大森町の群言堂さんに寄りました。その昔「私の部屋」というインテリア雑誌の編集部にいた時、群言堂の前身BURA HOUSEを取材させてもらったことがあるのです。
群言堂さんの店に一歩はいると、大きな水瓶=こちらで言う「はんどう」が。大人がすっぽり隠れてしまいそうな大きさです。
松場登美さんはご主人の実家、島根県大森町に住み、ここから発信していきました。それが結果、町民の意識を変えるまでに至ったのです。
詳しくは→松場登美さんを読んでください。
オリジナルのお菓子もほのぼの楽しい。
松場登美さん、国土交通省の観光カリスマでもあります。名称「わらしべカリスマ」
中庭です。古い道具と自然が一体となって、穏やか。落ち着く気持ちいい場所。
風もすーっと木々の葉を抜け、通っていきます。木の床、土壁、緑。こんなところで暮らしたいな〜…と訪れる人、全員が思うはず!
この中庭に面したカフェ鄙舎でひと休み。
「畑のパフェ」ですって。
「私の部屋」で松場さんを取材したのは……えーっと、かなり昔、25年くらい前!?です。
その頃は石見銀山は世界遺産になるずっと前。知る人ぞ知るぐらい。まるで人けがなかったこの町がこんなにメジャーになって、人が通りにあふれるなんて。
時間の流れを感じました。そして松場さんのすごさもあらためて感動!ここ大森町からの発信で今や全国にお店を展開しています。洋服の他、生活雑貨、生地の店など。
群言堂を出て大森町を散策。
日差しをよける緑のカーテン。
アジサイ、鉢に金魚。夏お盆です。この日は8月14日。
また見つけた!はんどう。
松場登美さんの本、いろいろ出ています。
『起業は山間から‐石見銀山 群言堂 松場登美』森まゆみ著
『群言堂の根のある暮らし―しあわせな田舎石見銀山から』松場登美著
* * *
お金がなくても、田舎でも、奇跡は起こる!を現実にした女性です。
町民集合写真の発想も素敵!
しまねsuper大使も!
若林酒造さん追記
October 7, 2010若林酒造さん蔵敷地内で元気よく、背高く(2mくらい)育っていた植物。オリーブの実のようなものをつけています。なんという植物なのでしょう。蔵元に聞いてもわからないという。調べたいと思って撮影。宿題。
杜氏の竜馬さんいわく「木桶熟成はいかに密閉を保つかが課題でした」という。前例がないだけに。
水がめのことを「はんどう」というのは以前のブログで書きました。昔は必需品のため、どこの家も大量に保有。蔵では貯水タンクあり(写真左)。というわけで片隅にひっそりゴロゴロ。写っていない反対側にもいっぱいゴロゴロ。もったいない〜。
若林さんのお母様が杜氏roomにお茶を運んでくださいました。
お抹茶です(時間がたって泡きえきえですが)。山陰では気軽に抹茶をたてて入れてくれます。
私の島根県七類の親戚でも、80こえたおじいさんが抹茶でさっさかもてなしてくれます。さすが!というと「カスがでんで、簡単でええが(笑)。落雁はいつまでもいたまんでええが(爆笑)」と。実用のお茶。抹茶。
*(注)若林酒造では賞味期間が短い半生菓子でした。
水上神社から亀の尾の田んぼを望む。この時は緑の絨毯でしたが、今は刈り取られて、すっきり風景なのでしょう。日本の四季は田んぼで刻々と表情を変化!
お米があってこその日本。
お米だけのお酒、1日1合(以上ならなおよし!)の純米酒をどうぞ!
いい田んぼがキープできる一番簡単な方法です。
杜氏、山口竜馬さん
October 6, 20108月14日。島根県温泉津の蔵元・開春若林酒造へ。杜氏、山口竜馬さんです。きもと造りのお酒など評判上々。
木桶熟成のお酒『開春oke’09』が10月1日に発売(詳しくは蔵HPを)
↓HPより拝借。こんなラベルという。
竜馬さんHPでいわく
木桶仕込みではなく、木桶熟成・・・。
木樽熟成ではなく、木桶熟成・・・。
木桶の中で1年熟成する計画・・。
また、新たな世界に突入〜。
「山中酒の店」社長に電話して、アレコレと聴く。
「どこもやったことの無いこと・・」
「・・・ロマン・・・」
楽しそうに話されると・・、
「ロマン」と言う言葉には・・男は弱い・・。(略)
若林酒造では蔵の仕込み水を無料で解放しています。
開春さん蔵まわり。↑奥の家はその昔、迎賓館だったという。
そして蔵にて竜馬杜氏に説明を聞く。お子さん生まれて一ヶ月目の新米パパ。
木桶その1と竜馬さん。
酒米「亀の尾」の田んぼ。
暑い8月14日。たわわに実った亀の尾。蔵元の若林さんと、竜馬さん。
この地域ならではの米の干し方が「ヨズクハデ」ヨズクハデとはふくろうのこと(HP内にヨズクハデメイキング動画あり)
ヨズクハデ。大田市の有形民俗文化財に指定。
束ねた稲を7対3でかけるとか。いろいろな干し方があるもんです。
この干し方をした山田錦を使ったお酒が「西田」です。
「西田」について、詳しくはaffを参照↓
『古今山陰の農漁連携 美味しさ合わせ技、石見の国 銀しゃり和布』
石見銀山街道。
木桶で熟成中のきもと造りの純米酒。
杜氏自ら製作。HP内「発泡生酒 開栓方法」動画、笑えます。
竜馬さんブログあり。イクメン杜氏
温泉津のますや+ROAN
October 5, 2010というわけで暑いお盆の13日は温泉津。↑左から。開春杜氏の山口竜馬さん、社長の若林さん。
ますやさんに宿泊し、夜は若林さんと一杯の巻。
こちらのお宿は地の魚が自慢。そして宿のお酒はALL「開春」!
お造りです。仲居さんにたずねると「カナ、ビンナガ、タイ」と。カナはハタのことらしいです。ビンナガはビンチョウマグロという。
イカのうにあえ、とびっこのせ。
お酒は、「純米発泡生 開春」うすにごり☆
この発泡酒はスイートとドライの2種類あり。爽やかでおいしい夏むきの1本。シュポン!
夏だけど「開春」
左は「バイ貝の黒ごまソースがけ」
左、メダイの煮つけ。右は天ぷら、ハモのシソ巻、ナス、ししとう、松茸。
そして、きもと造りの「西田」。ヨズクハデ干しの西田産・山田錦100%。
「西田」について、詳しくはaffを参照↓
『古今山陰の農漁連携 美味しさ合わせ技、石見の国 銀しゃり和布』
茶そば、とろろ添え。
最後のお椀。すりみ団子とジュンサイ入り。
そして温泉津の夜はまだまだつづく。
ますやさんのホントにお隣、ROANさんへ。
どこからか集まるのか、おしゃれな若人がたくさん!
メニューを見ると
白イカもあーる
なんでもあーる。
そしてご店主さん!
わはは。
「僕たち、ユノツにのぼせてます。」Tシャツ。メッセージ直球!
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そして翌朝。
旅館ますやさんの玄関です。
この地域では水瓶のことを「はんどう」というとか。日用雑貨店には各種サイズがズラリ勢揃い。とはいえ、最近では水を入れるというよりも、花を生けたり、傘を入れたり、インテリアに使う人が多いようです。
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温泉津町名所案内
その1 温泉
その向かいの建物。もちろん現役です。
銀山の港として栄えた温泉津。当時の名残が随所にありました。
*おまけ。旅館ますやさんの温泉データ↓魚データ
ますやさんからの眺め、石州瓦!よかったな〜。
ではいよいよ「開春」蔵見学へ!
つづく
温泉津の開春醸造元へ
October 4, 20108月13日金曜日。温泉津の開春醸造元・若林酒造さん↑です。じつに味のある建物です。小売りもしており、買うこともできます。
石見銀山の銀の積出港として栄えた温泉津。小さな町です。
町内地図↑海まで徒歩1分!? これだけ海に近い蔵元は初めて見ました。銀の最盛期は、お酒もたくさん一緒に積み込まれたのでしょう。
すぐご近所で見つけた看板。映画のセットのようです。まるで時が止まったよう。
「ここにいらっしゃるお客さんは口を揃えて、”時が止まったようないい町ですね”とおっしゃいますよ。時が止まった町に、暮らしている私たちはいったい(苦笑)」
という社長の若林さんと。蝉がミンミンなくとてつもなく暑い日でした。若林さんはMy姉、薫さんと島根大学の同級生。若林さんは体育学部、姉は特音のクラス。英語の授業が一緒だったという。若林さんは当時、Mr.大車輪と呼ばれ、胸は6だか8つだか分かれていたほどのナイスバディだったらしいです。(右)温泉津の町のゴルちゃん。
今宵の宿「ますや」さん。その隣はROANさんというcafe&bar。
ますやさんのお部屋に入ると、絵に描いたような温泉まんじゅう!が。やはり時が止まった町!(よせよっ)でも、甘いもの苦手なので写真撮って喜ぶだけ。
窓の外の光景です。
この地域は 石州瓦(せきしゅうかわら)です。壮観!
山陰に生まれ育った私には、この赤い瓦屋根は郷愁の色。久しぶりにこれだけ連なる石州瓦を見て、感動!! 日本の屋根は瓦!が一番似合う。それも赤瓦。
『石州瓦はなぜ強いのか』
つづく
affで取材。芯なし若布の渡邊水産食品
October 3, 2010渡邊水産食品さんを訪ねました。affの取材です。
↑社長の渡邊壮一さんと三宅均さんです。手にした巨大板わかめ。なぜこんなに大きいかといいますと、わかめを干す「干し網の大きさが80×100cmだから」とのこと。
それを半分にカットしたものを持ってもらいました。こうして見ると大きさがよくわかりますね。
パックする前に、焙ったり、さまざまな大きさにカットして袋づめされます。最近は焙ったわかめが人気だそうです。
aff 10月号
詳しくは ↓
『古今山陰の農漁連携 美味しさ合わせ技、石見の国 銀しゃり和布』
これは天然のわかめを干した「板わかめ」です。渡邊水産食品さんでは、原料わかめは島根県産only!
その中でも、養殖板わかめ、天然板わかめ、隠岐わかめとあります。
さてあらためて
Q.板わかめはとは ?
A.わかめを水できれいに洗ってから、すだれ状の干し網の上に薄〜く平らに”板状”に並べ、パリパリするまで干した乾燥わかめのこと。山陰では定番のわかめ。焙って食べると香ばしく、最高のご飯のオトモ!と言われています。
板わかめを透かしてみる社長の渡邊さんです。
丁寧に大きさを揃えてカット。
パリパリです。
最近は、すでに細かくなっている「板わかめふりかけ」が一番人気とか。ご飯にふりかけるだけ。確かに便利。もちろん芯なし!
●渡邊水産食品の板わかめと開春「西田」のことblog/200909