Sidebar Window


Search




Sidebar Window


Sidebar Window


Sidebar Window


Sidebar Window




Topics



Monthly Archives





« Previous Entries

百田暁生さんの器

November 29, 2019

器が好きです。
普段使うのは、圧倒的にシンプルな白い器ばかり。清潔感があって薄手で丈夫な、実用的な器が好みなのです。
なのですが、民芸の器も好きで、個性ある作家の土ものも好き!土地の風景を感じるのが魅力です。
じつは、毎回、使うたびに感動する器があります。

それが、百田暁生さんの器です。
こちらの器は、2年前に連れて帰ってきたもの。

佐賀県有田市で作陶される百田暁生さん。
in blue 暁 という作陶室の隣に、シンプルで明るく広い素敵なギャラリーを併設しています。

百田暁生さんのことは、長崎県庁の当時、東京事務所にいらした中島さんに教えてもらいました。
2016年に1度伺って、
2017年の11月14日に再訪しました。この写真はそのときのものです。

百田暁生さん!
最初に伺ったときに、欲しかったコーヒーカップがあったのですが、そのときは踏み切れず・・・あとで後悔したのでした。
その柄はなくて百田さんに伺うと、常に新しいことに挑戦しているそうです。

奥さまにコーヒーを入れていただきました。

ギャラリーの片隅の小さなキッチンで見つけた、洗ったあとのふせた食器たち。
揃っているというのは、気持ちいい!と思いました。
こちらが作陶室です↓

整理整頓されて、とても清潔です。

きれいに作られるなあと思い伝えたら
100個つくって、100個同じものを作るのがプロです
というようなことをおっしゃっていた(ような)
百田さんの器は、外観がいいのはもちろんですが、使うたびに感動するのが
隅々まで行き届いた丁寧な仕事ぶり

上から見たところ

ひっくり返してみた器の底側
2年たっても、美しい!
白いので、汚れそうに思うかもしれませんが・・・
それが、汚くならないんですよ。
器を洗うたびにひっくり返して、なめらかな肌を触っては、惚れ惚れするのです。
2年もたってしまいましたが、書いておきたい!と思い、ご紹介しました。
長崎にまた行きたい!

百田家ファミリーです!
青白磁
酒器 http://inblue-akatsuki.com/shuki

それで
百田さんの器で何を飲んでいるかといいますと・・・

一番多いのが

筒状のこの器は、泡のお酒です✨
オーガニックのスパークリングワインを飲むのに
これが、いい感じに味わえるのです。
一番おいしく飲める!
ほかは浅蒸しの煎茶や、日本酒です。

泡だちはそうでもありませんが、味の感じ方が好きなのです。

時間がたっても、感動させる仕事っていいな!と思います。
丁寧な仕事の積み重ねの賜物

そういう仕事をする人に私も・・・と思います
ご紹介してくださった中島さん、 ありがとうございます。

●余談
器は数年たってから、買い足したいと思うことがありますが、
裏を返してもわからないメーカーが多いのが残念。
海外ブランドのように、しっかりわかるといいのですが。
無印良品も、どこのメーカーかわからないのが残念。でも、無印だからしょうがない!?

穴窯陶廊 炎色野で唐津焼・三藤るいさんの作陶展

September 16, 2019

↑ちょっと宇宙を思わせるような表情ある酒器
以前、アトリエを訪問させていただいた
佐賀県・唐津焼の三藤るいさん
渋谷の穴窯陶廊 炎色野(あながまとうろう ひいろの)で作陶展をするというので伺いました。

抹茶茶碗、徳利、酒器に菓子皿や皿、小鉢など

唐津焼には黒唐津、青唐津、堅手など、様々あり、土と釉薬、温度の組み合わせで表情が多彩です。
唐津焼は土を見つけるところから、登り窯で焼いて仕上げまで、すべてひとりで担当するのが特徴です。

●三藤るいさん プロフィール HPより
1978年福岡市に生まれる。
有田窯業大学卒業後、川上清美氏に師事する。
2009年唐津市に登り窯を築き独立する。

土作りから釉薬作り、そして唐津焼の多種多様な形を川上氏のもとで学び、以来、伝統を踏まえながら独自の表現を日々模索しながら作陶しています。
今回、堅手茶碗、ぐい呑にも新たな思いが感じられます。

穴窯陶廊 炎色野(あながまとうろう ひいろの)

三藤るいさんです!凛としてカッコいいです。
9月14日(土)~9月18日(水) 三藤るい作陶展

●唐津焼の情報
https://www.karatsu-kankou.jp/guide/karatsu/
http://karatsuyaki-kamamoto.jp
http://karatsuyakinosato.jp/karatsuyakinokoto.html
そして

穴窯陶廊 炎色野 さんには、その他、いろいろな作家さんの器があります。
写真の左側の器は、三島の古松淳志さんの作品で、作陶展が10月12日(土)~10月16日(水) に開催予定だそうです。
右側の器は明の時代の白磁。超薄手で繊細!

古松淳志さんは京都大学農学部を出て陶芸家になったという変わり種。愛国の田んぼがある南伊豆町で作陶されているそうです。
穴窯陶廊 炎色野では鍋島(るいさんが持参)、写楽、東洋美人の大吟醸!(しかも一升瓶!!)のご用意があり、様々な器で試させてもらうことに。感激です✨
ご店主の本間惠子さんにいろいろ教わりました。センスのよさ、やわらかな雰囲気のある素敵な方で、大ファンになりました!

●穴窯陶廊 炎色野さんの定番品のひとつ
垣内幸彦さんの漆のれんげ。
使いやすそうでお値段も手頃で一目惚れ!連れて帰りました。
なんでも垣内幸彦さんは、ミャンマーの職人さんと提携し、デザインを伝えて素地を依頼。仕上げを日本の垣内さんの工房で行なっているそうです。
1本の木をくり抜いた片口やトレーも素晴らしく、軽くて強度もありデザインも良く、欲し〜い品がたくさんありました。
フォルムがきれい!飽きのこないデザインの漆製品いいな〜

穴窯陶廊 炎色野
渋谷のヒカリエ4階から出るのがちょっと近いと思います。来年、移転の予定だそうです。

木村硝子店 × インゲヤード・ローマン

June 15, 2017

工芸大国、スウェーデンを代表するガラス・デザイナーのインゲヤード・ローマンさんが木村硝子店とコラボレーション!新作を発表するというので行ってきました。

なんと、ご本人がご主人様と湯島に。右は木村社長。

作品から伝わる、見事なまでのシンプルさ、無駄がない実用の美ながら、繊細でピュアな美しさにはオーラが出ています!高い技術力が伴ってこそのクールな美しさ。

ワイングラスに、水のグラスがふたをするようにセットされた美しいデザインも!

ご本人も、作品通りの素敵な方で、いやもう!大ファンになりました~~。

何十年も、「水」を追求してきたというインゲヤード・ローマンさんの新作カラフェ

通訳してくれた木村 祐太郎さん、ありがとうございました。
なぜ、木村硝子店とコラボしたのか、そのご縁話などお聞きしました

それから、会場で実際使わせていただいた、スリムですっとしたロンググラス。
それで飲むシャンパンも初めての体験!

インゲヤードさんのご主人が注いでくれました!

とても楽しい方!

お酒を注ぐ時は、これくらい楽しく注ぐと、さらにおいしくなるね〜の見本!

片口デザインも何を入れようか次々に素材が浮かんできました。早く使ってみたいです(^。^)

2ショットも撮らせてもらいました!

◉Ingegerd Råmanさんのご紹介
http://www.kostaboda.co.jp/fs/kotte/c/ingegerd-raman

Ingegerd Råman〈インゲヤード・ローマン〉
「1995年にスウェーデン政府からProfessorの称号を授与されたインゲヤード・ローマンは、スウェーデン国内で最も知名度の高いガラスデザイナーの一人です。 多くの賞の受賞経験があります。 インゲヤード・ローマンのOrreforsでのコレクションには、Pond,Slowfox、Zvizz、Jazz meなどがあります。すべては線の純粋さと機能性が特徴で、彼女のデザインへのアプローチを映し出しています。その普遍的なデザインと計算されたシンプルなフォルムは多くの人に賞賛され続けています。そのものが使われて初めて自分のデザインの価値が生まれるという彼女の変わらぬ姿勢は、日本でも多くのファンを増やしています」

◉最近、「有田」ともコラボ
http://www.2016arita.com/jp/designers/ingegerd-raman
http://www.2016arita.com/jp/collections

Ingegerd Råman
designers, ingegerd raman, koransha co., ltd.
「スウェーデン生まれ。シンプルで流行に流されないデザインを生み出す、スウェーデンで現代最も優れたガラス・陶器デザイナーの1人。控えめだが暖かくやわらかな彼女の作品は、喜びや美しさに溢れ、「そのものが使われて初めて自分のデザインの価値が生まれる」という変わらぬ姿勢を長きにわたり貫いている。
Johanfors GlassやSkruf、Orreforsといったスウェーデン国内のブランドを中心にデザインを提供する他、ストックホルム国立美術館、コーニングガラス美術館などで展示を行い、国際的なデザインアワードを数多く受賞している。」

普通、このような薄手の皿を作ると底に渦が巻いてしまうそうですが、「ハンガリーの一流ファクトリーの仕事は、それが出ないんです」と木村祐太郎さん。左はそれが出ているグラス。
シンプルで素敵は、高い技術の積み重ねがあってこそ。

木村硝子店✖️インゲヤード・ローマンは、今秋発売です!

木村硝子店
http://www.kimuraglass.co.jp/zizi

いつものように、ケータリング料理がおしゃれ!

白土曉子さん&尾崎さんにも再会

__________________
木村硝子店の木村親子が料理通信にてグラス論を展開中

~グラスが引き出す食への好奇心~
第4回 「コーヒーとグラスのマリアージュを探求する!」
ミカフェート 近藤洋介 × 木村硝子店 木村武史・祐太郎
http://r-tsushin.com/feature/movement/kimuraglass_zizistore_4.html

~グラスが引き出す食への好奇心~
第3回「本能が喜ぶ!! イタリアの伝統的ワイングラス」
オルトレヴィーノ 古澤一記 × 木村硝子店 木村祐太郎
http://r-tsushin.com/feature/movement/kimuraglass_zizistore_3.html

~グラスが引き出す食への好奇心~
第2回「日本酒とグラスの関係」
デザイナー・日本酒キュレーター 人見久美子×木村硝子店 木村武史・祐太郎
http://r-tsushin.com/feature/movement/kimuraglass_zizistore_2.html

~グラスが引き出す食への好奇心~
第1回 「香りを抑えることで引き立つ味もある」
ワインジャーナリスト 西田恵×木村硝子店 木村祐太郎
http://r-tsushin.com/feature/movement/kimuraglass_zizistore.html

佐賀「酒工芸」の旅へ

March 20, 2016

金丸裕子さんと佐賀県の「酒工芸(しゅこうげい)」を巡る旅へ来ています

その様子はこちらにUP中↓
SAGA 2016 sake&craft

小城市より。つづく

「カンパイ!あきた」酒庵 田なかで

November 15, 2015

11月11日(水曜)ランチは田中康弘さん店主の「酒庵 田なか」さんへ。
夢のようなランチタイムを過ごしました

秋田県産の大豆「リュウホウ」を贅沢に使った自家製豆腐

大豆の甘みとコクが素晴らしい!お塩でいただきました。

手作りは違います★

気がきいたお皿が次々。飲みたくなるような一品揃い。
日本酒も県内、県外勢揃いしています。

↑焼きしめ鯖
今回、店主の田中さんが選んでくれたのは、天の戸さんの純米酒!
お燗にすると、まろやか〜で、気取らない日常酒。
とはいえ、お昼なのでほんのちょこっとだけいただきました。

天ぷらはメゴチと椎茸。もちろん秋田県産です。

干柿とイチジクのワイン煮。ほんのりした甘みにほっこり。
締めに温かいお蕎麦を頂戴しました。

今、「秋田の酒で乾杯コース」を予約すると、川連漆器や樺細工が加工された秋田生まれの酒器プレゼントがあります(なくなり次第終了)
詳しくはこちら→ http://akita-sake-kanpai.com/

この酒器から選べるのです!
http://akita-sake-kanpai.com/about
”カンパイ!あきた”について↓
webより「このフェアは、秋田県酒造組合が新たに創設した「美酒王国・秋田」清酒マイスター制度により、認定されたマイスターがいるお店で開催されます。秋田県内の飲食店および宿泊施設で、対象メニューをご注文(あるいは対象プランをご利用)することで、秋田の伝統工芸品などの酒器がもらえるという内容です。開催期間は10月1日〜12月31日(店舗によって異なります)。詳しくは、公式webサイト http://akita-sake-kanpai.com/ を」
プレゼントの酒器について
◎秋田県酒造組合オリジナルグラス
◎伝統工芸品「川連漆器」(湯沢市川連)
◎伝統工芸品「桜皮細工」(仙北市角館町)
◎伝統工芸品「白岩焼」(仙北市角館町)
●参加店舗一覧

という酒器プレゼントありの、めくるめく田中さんワールドでした!
合わせたいお酒がいっぱいありました〜〜(^.^) 次回は夜に!
東京ではあまり見かけない天の戸さんのスタンダード酒。
もちろん、秋田県産米のみで醸造しています。

秋田県酒造組合のオリジナルグラス

https://www.facebook.com/kanpaiakita/

ありがとうございました! 「酒庵 田なか」店主の田中康弘さんと。
http://shuan-tanaka.net/
秋田県秋田市泉中央2-6-14 JR秋田駅より車で10分
電話番号 018-864-3220
営業時間 11:30~13:30(ランチ要予約)
17:00~23:00(日・祝 17:00~22:30)
※月曜日は夜のみ営業 定休日 不定休

大林 禎さんお別れの酒器

December 15, 2014

東京・大塚の銘酒居酒屋「串駒」店主の大林 禎(てい)さんが旅だって四ヶ月。奥さんの雪江さんから、店の定番、禎さんオリジナル酒器がおくられてきました。
「ぐい呑みじゃ、ひょっとこ面になっちゃうでしょ。この盃はこう手に持って、優雅に飲める」と生前の禎さんの言葉。
酒器は四季火土・矢野孝徳さん作。馬上杯です。

↑明るい部屋で見ると青が濃い印象ですが、照明を落とした串駒の店内では、お酒が映えました。
串駒に、よく通ったのは20年ほど前でしょうか。生酒を冷蔵庫で管理するのは今や常識ですが、その当時は画期的でした。民家を改造した店舗ゆえ、押入れも冷蔵庫にしたのです。奥さんの雪江さんは当時の常連さん。二人の恋話も懐かしい思い出です。
「地球と雪江は俺が守る!」と言って、笑いをとってました。
お通夜では「十四代」の酒瓶が勢揃い。まだ世に知られてなかった「十四代」をいち早く扱ったのも有名です。試飲会でも、しっかり飲む禎さんでした。「喉に落ちないとわからないから」と。身体をはってました。珍しい食材を見つけに全国へも。食用ほおずきを最初に出した居酒屋だと思います。魚醤を使った鍋も名物でした。客が「へ〜っ、ほ〜、え〜」となるのが楽しくてしょうがないという感じでした。
あーっ、もう、禎さんはこの世にいないのか……と。酒器を見ると、20年前がサーッと蘇ります。当時の銘柄が次々に浮かんできます「獅子の里」「山桜桃(ゆすら)」懐かしい! って今も健在の銘柄ですが

↑お酒を注いで、これで30ml。これくらいがちょうどいい
そして、禎さんの言葉、「ひゃっひゃっひゃ」という笑い声や、やんちゃぶり(いっぱいあったよ!)が思い出されて…。
それにしても、20年以上前から、この酒器にこだわったのも禎さんならではでしょう。業務用に考えれば、安くて丈夫なグラスかぐい呑(それが今でも多勢)。破損も多く、盗難も多く!? 酒器にお金がかかっていました。
「どうすれば上質なお酒がおいしく飲めるのか」を研究に研究を重ねた禎さんでした。
今日を生きよう!
いいお酒を見つけたら報告しよう、禎さんに。
http://www.kushikoma.com/

撮影/iPhone 5(上)+6(中、下)
大林禎さんが旅だって二ヶ月。奥さんの雪江さんから、串駒オリジナルの酒器が贈られてきました。
「ぐい呑みじゃ、ひょっとこ面になっちゃうでしょ。この盃はこう手に持って、優雅に飲める」と生前の禎さんの言葉より。酒器は矢野孝徳さん作。
串駒によく通ったのはかれこれ、20年ほど前。雪江さんは当時の常連さんでした。あ〜〜っ、もう、禎さんはこの世にいないのか……酒器を見るたびに、禎さんの言葉、ひゃっひゃっひゃという笑い声、やんちゃぶり(いっぱいあったよ!)を思い出しそうです。
今日を生きよう!
いいお酒を見つけたら報告しよう、禎さんに。

SHIKKI de SHUKI 2014

February 7, 2014

SHIKKI de SHUKI 2014で撮影
「酒好きデザイナーと木曽漆器による酒器展」昨日から始まりました!
http://www.axisjiku.com/jp/2014/02/06/「shikki-de-shuki-2014」展開催中/?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
SHIKKI de SHUKI 2014
「酒好きデザイナーと木曽漆器による酒器展」始まりました!

塩尻の日本酒3蔵も登場。
酒器は実際に使って味わってから選びたいもの

器は当然、ぜ〜んぶ漆器!木曽漆器

夜の華

Kakumaru TAPER

内堀法孝さんの酒器。去年の形(奥)にテーパーをとり、持ちやすさを改良

内堀さんの酒器の塗師・宮原義宗さん!

塗りのことを色々教わりました! 白木屋総本家の7代目です

白木屋総本家は、漆器の直しも引き受けています。状態にもよるそうですが、ひと椀、1万円前後が目安。
そして、モバイル酒器↓という発想

底には、干支もOK

美し〜い!なんと”ガラスに漆”なのです

工房は丸嘉小坂漆器店

こちらはプラチナ箔☆

山加萩村漆器店さん。白の器などイマドキのカラーも展開

オープニングパーティでは、全作、お酒を注いで飲んで試せて、しかも買えるという

塩尻の日本酒3蔵

漆器の可能性、多様性をしかと勉強できました。
日本酒を楽しむことを考え、デザインされた漆器たち。辣腕デザイナーが考えただけあり、クオリティが高く、見て楽しい、触って気持ちいい、そしておいしくなる!実用の美が勢揃い。
優れた器は、食を豊かにします。漆器は寒い時でも口びるにやさしく、手触りもよく、落としても割れず、すぐれた和の器だと実感。

今まで「酒器」はひとくちに語られすぎていた感があったと思います。
プロダクトデザイナー(日本酒好きの!←ここ肝心)の視点は、実用の美を漆の技術者と共に追求。伝統産業は歩みを止めてはならない…勿論、お酒もです。それにしても、実際に展示品の酒器が試せるのは最高。会場には現場の塗師さん、工房の方もたくさん集まって、それはいい会でした!
器は誰が、何のために、作るか。それがデザインなのだと痛感しました。
六本木のアクシスギャラリー4階で、8日(土)まで開催。
撮影/リコーGXR
__________________________

昨年の SHIKKI de SHUKI 2013
http://www.yohkoyama.com/archives/53160

思いやりの酒器

April 9, 2013

酒器で心が熱くなった話です。色あいが素敵なこの器は、名張の醍醐・福嶋章男さんに教えていただいた逸品。

福嶋章男さんです! 笑顔が素敵な優しい方、料理もうまし!

●blog 名張の醍醐 訪問記 with きもとのどぶ

盃を載せるための台。湖の底をのぞくような爽やかブルーの五角形です。そこに盃をちょこんと載せて使います。

じつはこの器、目が不自由な方のために考えられたもの。普通の盃だと、いったん置いた盃を探す時、手がぶつかってこぼしてしまうことがあるそうです。台に手を当てれば、自然に位置の確認ができます。

位置を確認し、五角形の台に添って盃に触れば、下からすっとそのまま安定して持つことができ、こぼす心配はありません。安心していただくことができます。

すてきな思いやりの心と技に感動。
この器でお燗酒をいただくたびに、多くのことを学ばせてもらっています。

SHIKKI de SHUKI 2013

April 8, 2013

漆器の酒器は口当たり温か。寒い地方は陶器よりも漆器が多かったのも納得です。色合いも朱色や溜色など、日本ならではの深い色使いがいい味を出します。朱色の漆の器に、にごり酒を注ぐと景色が最高になります。
そんな漆器ですが、お酒の味が明確になるかどうかは…わかりませんでした。まあ、無難でいい人ね…という感じ。

内堀法孝さんに誘われてアクシスギャラリーで開催の「SHIKKI de SHUKI 2013酒好きデザイナーによる器展」に行った時のこと。
会の主旨は→ 「本展は酒好きが自らのためにオリジナルの酒器をつくり、好みの酒を楽しみたい」という単純な動機から開催される展覧会です。複雑化するモノづくりのプロセスに対して、もっと素直なモノづくりをしたいという想いから、職人とのコラボレーションを通じ「想い」をカタチにすることができました。信州・塩尻市内の三酒造の協力により、試飲による器体験も可能」 という実践的な酒器展!

器がお試し放題! 「見て、触れて、味わえる」展示されている酒器に本物の!?お酒を注いで試せる体験型の展示会。わかったのはデザインの重要性!器は使ってみなくちゃわからない

↑内堀法孝さんです! デザインしたのはこの器↑画像ではよくわかりませんが、円筒型で蟻地獄!?のようにストンと落ちているのです。

内堀さん、じつは時計のデザイナー

地元の若手漆器職人さんとコラボ★
「kakumaru」
デザイン:内堀法孝
漆器制作:伊藤寛司商店、木曽漆工、未空うるし工芸、丸嘉小坂漆器店

内堀さんデザインの酒器、色は3種類。唇があたる部分は極薄で、そこからグッと下がる(蟻地獄)のような形。さて、どんな味わいになるのか?想像つきません。

(左)表面張力ギリギリまで注いでみました。(右)タッグを組んだ若手職人の岩原さん、升とトレーを担当。

内堀さんのコンセプトはカクマル!
●このblogに詳しい解説あり→kakumaru

↑なのだそうです。昨年は「1日1合」で枡のタイプを作製。それじゃ量が足りないと・・・

片口と器。カクとマル=カクマル

その他にも様々なデザイナーが考えた酒器がズラリと並びました。これが試せるのが嬉しい!
そしてお料理も漆器の皿に

漆器に並べられたフード。かわいい系のおつまみだと思ったら、女子大生の作。昭和女子大学環境デザイン学科の生徒さんが担当されたそうです。

スタッフ披露コーナー。右が女子大生ズラズラ、日本酒はほとんど飲まないという。これから飲んでください

初めていただいた美寿々酒造さんの美寿々・純米吟醸 美山錦 無濾過生

他、笑亀酒造さん、 丸永酒造場さんのお酒も。蔵元さんからひとことずつ

さて、実際、内堀さんの器で飲んでみました。一緒にいった浅井直子さんと試した感想は!「おいしくなる(驚)」
意外なことに、お酒の欠点を消し、きれい系の味にチェンジ。いや、予想外に(内堀さんスミマセン)おいしくなったことにビックリでした。狭めの口径と口が当たる部分の極薄形状これがキモかもしれません。飲んでみなくちゃわからない〜

こういう体験型の展示会はいいですね。
見ただけではわからない味わいの違いがその場でくっきり!よくわかります。酒器は味わってナンボ。漆器もデザイン次第!を痛感しました。

SHIKKI de SHUKI 2013関連blog
●jiku AXIS Magazine

●ここから、

●facebook Shikki de Shuki

木村硝子店のsakeグラス

April 3, 2013

家で使っている酒器で、最近、登場頻度が富に高いのがこの極薄タイプのグラス!

温めたお酒もこれでいただくことが多いです。

島根県の王祿酒造の石原丈径さんがきき酒するのに「木村硝子店のコンパクトが一番わかる!」と教わってから俄然興味が沸いた木村硝子店のこの製品。
確かにこのコンパクトで飲むとお酒の性質がよくわかり美味!
60年以上ものロングセラー商品だそうです。プロペラ時代の飛行機で、少しでも軽くするためビールグラスはこれが採用されていたとか。へ〜〜〜〜っ

このSAKE グラスもふくらみあってGood★ 万能選手です。
商品名そのものが「SAKEグラス」

そして、極上の味わいが得られるのが「バンビ」という名のグラス。足が短いので和食器とのバランスも良好。

繊細な味のお酒を味わう時は特に活躍する極薄グラスたち。この4種の中でも、苦味が強く出る、こざっぱり感じるものなど、お酒との相性もあり、試してみなくてはわかりません。

ホテルベラビスタ主催のイベントも王祿と木村硝子店とのコラボがありました。
●blog 2011王祿×木村硝子×ベラビスタ
木村硝子店のPRESS DAYへ

木村硝子店は「機能と美のバランス」にこだわったモダンなデザインワークが特徴。シャンパングラスひとつとっても、泡の立ち方、泡の持続時間もデザインによりまるで異なります。

泡を新作含めた3タイプのグラスで試させてもらいました。

三種三様! 甘味が強く出るものや、ドライな味になるものなど。ワインとの相性、好みも関係してきます。

なんでもガラスの素材が変わると、同じデザインでも”泡立ちしない”ことがあるそうです。新素材がいいとも限らない。
さて、日本酒にはどんなグラスが向くのか!

長期熟成酒には断然、ソムリエ田崎真也さんデザインのシリーズが最高という。

最近、日本酒が飲めるようになった!?という木村祐太郎さんに色々と教わりました。
酒器は奥が深いです。どうせ飲むならおいしさ最高の状態で飲みたい!
というわけで、勉強を続けます

« Previous Entries
sohbet chat Kadin Sitemap Haber Edirne Tarih Sitemap Somine Mirc