季節もの
« Previous Entries Next Entries »朝カル12月「年末年始の純米酒」講座・屠蘇酒
December 18, 2013朝日カルチャーセンター 新宿教室 講師 山本洋子
「楽しむ純米酒」12月11日(水曜日)
新しい年に向けて飲みたい純米酒をセレクトして楽しみます。
〜年末年始に相応しい純米酒。蔵直送の新酒。樽酒。純米お屠蘇。純米卵酒〜
「樽酒」の続き。朝日カルチャーセンター 新宿教室で12月11日「楽しむ純米酒」講座を開講。〜年末年始に相応しい純米酒。蔵直送の新酒。樽酒。純米お屠蘇。純米卵酒〜特集!
↑写真上は「屠蘇散」を純米酒に漬けたもの。淡いゴールドカラーがきれいです。
朝カル教室風景
「お屠蘇」と呼べるのは、生薬を配合した屠蘇散(とそさん)を入れたお酒だけ。生薬とは、桂皮、山椒、生姜、山梔子(さんしし)などが代表的。
一年間が健康で過ごせる薬効あらたかな薬酒が屠蘇酒なのです。
「酒は百薬の長」ともいいますが、「長」の中でも間違いなくトップでしょう。この寒い時期に飲むのことにも意味がありそうです。
良薬は口に苦しといいますが、良薬は口にうまし!甘し!
本みりんや純米酒で作れば最高の屠蘇酒ができます。
セミナーでは、右「三年熟成本みりん」と、左「純米酒」で作った屠蘇酒を飲み比べました。みりんの日本酒度はマイナス200といいますから、そうとう甘いです。
ひとくちに「みりん」といっても、中身と味が、天国と地獄!?ほども違うのです。普通に安くスーパーで売られているものは、原材料と時間、コストもかけないケミカルで簡易的な造り方。安いといってもそれなりです。
「三年熟成 本みりん」は昔ながらの造り方で、酒蔵・白扇酒造さんが日本酒造りから手がけています。
本来、みりんの原料は「もち米、米麹・米焼酎」のみ。
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●みりんができるまで
1 まず、日本酒を造り、その日本酒を蒸留して米焼酎にします。そこへ米麹と、蒸したもち米を入れて「みりんもろみ」を造ります。
2 そのみりんもろみを90日間かけて、ゆっくりとタンクで発酵。焼酎の中で、もち米がじんわり溶けて、うまみを含んだ甘みに変化するのです。
「焼酎の中で甘酒を造ってるようなもの」と社長の加藤孝明さん。
3 発酵が終わったみりんもろみを袋にいれて絞ります。さらに、とがった甘みが丸くなるまで、3年間かけて熟成。
「昔はご婦人方のナイトキャップだったそうです」と加藤社長。飲んでおいしいのがみりんなのです。
そして
「ハレの日の食事は餅や赤飯など、必ずもち米です。新年のお屠蘇にふさわしいのも、もち米からつくる味醂だと思います」
●みりんの麹づくり
●みりんの仕込み
これが昔からのみりんですが、世の中で大多数を占める ”なんちゃってみりん”は、糖類、うまみ調味料、酸味料、アルコールに、塩が加えられていることも。また、原料のもち米はタイなど海外産多し。
日本は米が余って減反していますが、結構お米を買っているのです。
みりんは日本が誇るべき伝統的調味料! それなのに国産原料さえ使わず、発酵もなにもかも簡略化された添加物だらけの方が多いとは……寂しい限りです。
◯お屠蘇の意味
お屠蘇の「屠」は邪気をはらい、「蘇」は魂を蘇生する意味があるといわれています。お屠蘇の風習は中国から伝わり、宮中の儀式に使われ、その後、各家庭で正月に長寿幸福を得る儀式として広まりました。
◯お屠蘇の作り方
大晦日の夜、屠蘇散(漢方薬局で販売。ネットでも見つかります)を、本みりんか純米酒(または両方のブレンドで)酒器、急須などに入れ、10時間ほど浸します。元旦の朝、盃に注ぎ、年少者から順番に飲んで新年を祝います。
白扇酒造さんでは、この時期の新酒には屠蘇散をつけて販売。今回は便利なのでこれを取寄せました(送料315円は嬉しい!)
新酒とみりんセット2625円
「最近は屠蘇散をつけても作らない人がおられまして、屠蘇酒を作ってほしいというリクエストで作ったのがこの屠蘇酒です」こちらは180mlで420円と良心的価格。年末の小さなgiftにも重宝します。
じつは、この「みりん屠蘇酒」、お料理にも使いであるのです。
↑中華風の大根漬けです。「みりん屠蘇酒」と醤油を1対1くらいで合わせ(好みで増減)、酢か柑橘の搾り汁を好みの加減で少し入れて調味。花椒をパラパラと入れて漬け汁を作ります。
大根を薄切り(↑写真は桂剥きにしてカット)して漬けます。ビニール袋に入れ、揉むようにすれば漬け汁が少なくてすみます。急いで食べたい時は写真のような薄切りで。時間があるときは拍子切りなど。冷蔵庫で3〜4日保存できます。
その他、シジミを炒めたり、アサリの酒蒸しにちょっと使うとスパイシーで美味。砂糖よりもマイルドでコク、テリ、ツヤが出ます。米原料の甘味料は、キーンとしないやさしい甘さ。料理をグッとおいしくします。
◯白扇酒造さんに取材した時のこと。こちらに詳しく↓
●blog お正月は米の酒を屠蘇酒で
http://www.yohkoyama.com/archives/27595
「縁起樽酒」というおめでたい商品も。
朝カルつづく
朝カル12月「年末年始の純米酒」講座・樽酒
December 16, 2013朝日カルチャーセンター新宿教室で「楽しむ純米酒」講座を担当しています。12月11日(水曜)は、新しい年にふさわしい純米酒をセレクトしました。
〜年末年始にふさわしい純米酒。蔵直送の新酒。樽酒。純米お屠蘇。純米卵酒〜 特集!
おめでたい名前「開運」の純米酒を蔵から直送してもらい、チリチリとガスが残るできたて新酒を味わったり、本物の屠蘇酒を純米酒と本味醂それぞれで試したり。そして、絶品!(と自画自賛する〜笑)カスタードクリームみたいなトロッとした卵酒もその場で作って披露。
お酒とおつまみの一部
そんな中、今回あらためて考えたのが「樽酒」です。
「新年だからこそ!改めて「樽酒」を考え、日本の心を学ぶ」
このことをお伝えしたいと思いました。
樽酒は、長龍酒造さんの「吉野杉の樽酒 雄町山廃純米酒」
その昔、酒造りは杉で出来た桶と樽がフル活用。桶で仕込まれて、樽に移され、売られ…と、容器はすべて杉材でした。
↑葛飾北斎画 「尾州不二見原」
後に、”タンクで瓶詰め” が常識となり、酒から杉の香りがなくなりました。
杉の桶は高価で、大量生産には不向き。木が酒を吸って不経済。温度管理、清掃もしにくい等で敬遠されてしまったのです。
ですが、今、見直される気運もあり、木桶仕込みを再現する蔵も現れました。
杉の香味成分は日本人は好きです。DNAに入っているのでしょうか。森林浴やひのき風呂。清々しい香りは、一瞬嗅ぐだけで、ほっとします。
樽酒造りには難しい点が多々あると、長龍酒造の橋本部長にお聞きしました。
杉のエキス分のいかし方、渋味との調和、まろやかなうまみ味と香りのバランス、これらの見極めは非常に難しく、蔵では杜氏以外に、熟練の「樽添師」が専任でつくそうです。
酒は出来てからも着色が進み、香りが消えやすいため、瓶詰め後にパストライザー(急冷装置)で急冷し、樽の香りと味を封じ込めるそうです。お蔵では、長く「醸造用アルコールを添加した酒の樽酒」しかありませんでしたが、酒米・雄町、しかも山廃仕込みの樽酒を2012年秋から発売。
橋本部長いわく、「ここに至るまで何年もかかった」と。ただ純米酒を詰めても、香りがつきにくく、味のバランスも納得いくものが出来なかったといいます。たまたま雄町の山廃2年熟成を入れたら、これがドンピシャで、製品化に。
◯「杉樽ってどんなもの?」
全国で放置林が問題となっていますが、樽には国内産の杉が使われます。長い目でみれば、放置林問題にも一役買います。問題の解決策は、国産の杉に価値を見出し、どんどん使うことにあります!
では、樽酒の樽ってどんな樽?
長龍酒造では樹齢80年以上の吉野杉「甲付(こうつき)樽」を使用。
樽には甲付樽と赤み樽の2種類あり。杉は表皮に近い部分が白く、中心の部分は赤。香り成分は赤みから強く出るそうです。「甲付樽」とは、外側が白い木目で見た目もよく、酒が浸かる内側が赤み部分となった白と赤の境目部分で作った樽。
◯樽酒は冷やと燗どちらもgood★
樽酒をひとくち飲むといきなりお正月気分!
不思議なもので、杉の香りの純米酒を口に入れたとたんお正月気分になりました。樽酒は、ひや(常温)だと、清々しい杉の香りがすっきり楽しめ、温めると香り+独特のコクがふくよかになります。甘さとうまみがやわらかに広がって味わいUP! お燗で飲む樽酒はおいしい。
橋本部長のおすすめは50℃にあげた燗酒を45℃で飲むこと
“燗ざめした酒の香味は落ちる”と言われますが、樽酒は杉樽のエキス分が味にあるおかげで「唯一おいしくいただける日本酒」とのこと。
純米樽酒は
冷やで飲めば、清々しい杉の香りと清澄な喉ごし。
温めると、香り+独特のコク、うまみの調和が楽しめます!
・
香辛料を使った料理、濃いタレを使う鰻蒲焼きや中華料理など、濃くてスパイシーな味つけにも相性良く、食中酒としても悪くありません。
こちらがロングセラーの(アルコール添加された)樽酒
こちらが
プレミアム樽酒 吉野杉の樽酒 雄町山廃純米酒です。プレミアムといっても720ml 1365円って、安すぎると思います。
吉野杉の樽酒 雄町山廃純米酒720ml
おすすめNEW!!
商品価格1,365円(税込)
お正月を迎える酒を考え、樽酒、杉樽を使う意味、意義を思ってしまいました。
日本人が考えなくてはならないことが、樽酒には全部つまっているように感じます。
2014年の新年は樽酒を飲んで、日本の山と木を生かす技術、伝統醸造について、考えてみてはいかがでしょう。ただし、中身はおいしい純米酒で!
●長龍酒造 吉野杉の樽酒story
朝カルの話 つづく
AQUAくん
October 28, 2013最近ちょっとセミナー続き、イベント続きでございました。
そんな日曜日! AQUAくんに〜
USBコネクターがつきました*\(^o^)/*。今までは外付けだったので嬉しい!
ほほほのほ!ちょっと純正風。下段にもあるので2口になりました。こりゃ便利
Gブラック
うしろ、シール3つ!
お世話になってる東京トヨペット カーテラス渋谷店のみなさん~(^.^)です。全員集合でお見送りしてくれました〜。プリウスにはあまり惹かれませんでしたが、アクアに共感♡
http://gazoo.com/car/topics/keyperson_interview/Pages/aqua_201112_page01.aspx
http://toyota.jp/aqua/001_p_002/from/story/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120524/232559/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120608/233136/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120518/232269/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120615/233368/
世田谷八幡宮は黄葉が美しく
鳥居に写り込んだ、黄葉シルエットも素敵でした
久しぶりの秋晴れで、樹々の葉も嬉しそう! もちろんワタクシも!
新茶ラッシュの初夏!
May 25, 2013昨日は27℃まで気温が上昇。7月並の陽気でした。新しいグリーンの葉も増えて、朝の光と風が気持ちいい!
新茶も各地から到着。これは静岡の自然仕立て、手つみの茶葉の深蒸し茶です。色が濃く、浮遊物も多いのが特徴。なんともやわらかい葉です。
茶器をいろいろで飲み比べてみました。日本酒と日本茶は器も似ています。
このお茶は宇治茶の新茶、宇治出身の友達が送ってくれました。正確に量ってみようと計りを使ったら。5gはかなりあることが判明。小さじ2はゆうにあり、普段ケチっていたと反省。目分量は当てになりません。好きな紅茶のいれ方はマスターしているつもりですが、自然仕立て・手つみ・新茶それも普通蒸しと深蒸しではまるでことなり、おいしく飲むコツを学ばねばと痛感。
静岡の蔵元・高嶋酒造の高嶋家では急須に茶葉を入れ、まず少量の水を注ぎ茶葉を湿らすと聞きました。おばあちゃんがお茶屋さん出身でお茶のいれ方はうるさかったと。いろんないれ方があります。
上等のお茶を入れる時、1〜2人分が丁寧にいれられる実山さんの小さな急須が大活躍です。三重県・萬古焼の紫泥急須ですが、このサイズはバッチリ! いい買い物をしました。銀座の虎屋茶寮でもこの急須が使われていて、やっぱりというか、なるほどというか、そうでしょう〜と一人ほくそ笑んでしまいました(単純)
なのですが、深蒸し茶は、葉がやわらかく、急須の穴に茶葉がつまってスムーズに出なくなります。お茶の注意書きにも「メッシュタイプの急須で」とありました。茶葉ごとに急須も買えなくては……の巻。
●blog 萬古焼 紫泥の急須
鳥取県の山椒を煮る
July 29, 2012ちょいと前の話。鳥取県産の山椒をスーパーで発見!
それが! きれいで、すごく安い。申し訳ないと思うほど安い。
その昔、鳥取県・諏訪泉を醸す諏訪酒造さんをたずねたとき、お蔵近くの八百屋さんで「山椒の実、買います」の札があり、ビックリ。野菜を売るではなく、買うのです。あのきれいな山間の地を思い出し、購入!
山椒の煮方もいろいろありますが、色も生かし、辛みも生かしのすぐできる簡単な方法で仕上げました(辛かったら量を少なく使うということで(-.-)。茹でて水気を切ってからたっぷりの日本酒と醤油で仕上げました。
なにしろ日本酒はたっぷりあるので(笑)
料理に日本酒は使うだけおいしい!と思っています。料理下手こそ料理に日本酒を!です(純米酒ならなおよし)。今回は日本酒多めに醤油を加え、つゆだく山椒煮を作りました。この調味液があとでいろいろ使えてオトク(^^)
なんといっても、ちりめんじゃこを煮るのが最高ですが、シラスでもおいしい(しかもシラスは安い)
おぼろ豆腐に青菜+シラス山椒のせたら!爽やかなツマミに〜
その山椒を煮た山椒酒醤油で油揚げを煮たら、超うま!ツマミに〜\(^o^)/またツマミ
その油揚げ、お蕎麦の具にしてもグー!
シラス山椒、お弁当のご飯にのせてもグーグー!!
山椒の季節は一瞬ですが、茹でこぼし、お酒と醤油で煮ておけば、ずっと使えて楽しいです。季節の素材はご馳走ですねヽ(^。^)ノ
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blog 諏訪泉さん
●blog 2008上原先生のお墓参り〜諏訪泉ケッタイな酒
●blog 2008鳥取・諏訪泉さんのコラボなお歳暮
●blog 2009鳥取酒蔵巡り諏訪酒造
blog 奈良県大宇陀の山椒を煮る
●blog 2010大宇陀の山椒と生もとのどぶ
2011年9月の思い出1味
December 27, 20112011年も残すところあと4日!??
思い起こせば9月、とってもにぎやかな月でした。思い出記録。
鳥取県庁に出向していた(8年間も!)木村敬さんが東京に戻る!を歓迎し、本人の希望で居酒屋Tへ。この頃、ワタクシは原因不明の咳でゴホゴホしており(すでに完治)。首にタオルを巻いて参加。巻くと温か〜いのです。見た目は工事現場のオッサンですわ。タオルはmus mus佐藤としひろさんの直島土産、直島銭湯「I♥湯」。肌あたりがよく、巻きやすくてスグレもの!
(左)Tの名物、お母さん。(右)鳥取砂丘育ちの名物、塩らっきょう。
真ん中が木村敬こと通称キムです。
久しぶりのTでした。茄子を味噌で炒め煮したものとか
筑前煮とか、梅酢でぎゅぎゅっともんだものとか。日本酒によござんす。
お魚も出ました。鳥取県東京事務所の浅見さんが持つのは「デブさんま」。分厚い刺身も相変わらずでした。
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やまけんさんおすすめのデクノボンズのなたね油。「揚げものに最高」は本当でした。ナッティーなコクたっぷり!加熱調理に向きます。キノコや蒸した根菜類、魚にふりかけてグリルで焼くといい風味に。
やまけんさんのもうひとつのブログ↓こちらもぜひ
●日本最高峰のコメ生産者・ジェイラップの取り組みを観て、ふれあって、食った!そして僕はこう考えた。
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マクロビオティックをベースに誂えた升本のお弁当「和正食」。普通に買えるお弁当で食べられるのはこれだけです。
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福千歳さんの新しい試み「かりん酒」は山廃純米酒仕込み
ライスワインに続け!
他にもいろいろいただきました!エレガントな新政さんの『ヤマユ』シリーズ。最近は1つのお酒を器いろいろで飲み比べています。器ひとつでかくもこれだけ味が変わるとは〜っを毎晩、体験。
春霞さんの美郷錦。カチッとしています。安心して飲める銘柄です。
松下亮子さんにいただいた人気一さんの純米大吟醸。お米は「人気しずく」
ワインも!
木村硝子の中野さんに教えてもらったピノ用グラス。
シャンボールミュジニー村の思い出ワイン。いいお蔵さんでした〜。飲めばその蔵の環境や光景、蔵元さんの顔や言葉までもが色鮮やかによみがえってくるようです! 訪問は2010年の10月。
DOMAINE AMIOT-SERVELLE
品質の高いオーガニックワインを手がけるご夫妻。顔に表れています!
あれから1年しかたっていないなんて…。
この頃は2011のことなど想像だにしていませんでした。
affでサマーフレッシュを紹介
September 6, 2011以前にちょこりと紹介したサマーフレッシュ。夏が旬!という唯一の路地みかんを農林水産省広報誌・affで紹介しました。
●「年中みかんのとれるまち」のサマーフレッシュとさんま寿司
今、この地は台風で大変。こんな凄まじい台風が上陸するなんて、8月2日の畑では思いもよりませんでした…。
サマーフレッシュは1年間かけて樹上で完熟させます。だから、みかんの花見とみかん狩りが一緒にできる希有な品種。病害虫にも強いため、有機栽培に向くそうです。
完熟と樹上のサマーフレッシュ比較。こんなに大きさと色が違います。完熟すると重たいもので400gにも。みかんの樹、強し!
色は黄色と橙色の中間です。皮は厚いですが、油分が少ないので、皮をむいても手がベタつきません。手も口も爽やか!
実は弾力あってプリプリ。生産者の市川さんは、皮をむいて冷蔵庫か冷凍庫で保存するそうです。ひと仕事終えたあとのパクッは「たまりませんっ」。焼酎に果肉ごと入れて飲むのも、それはそれは!おいしいそうです。サマーフレッシュは八朔と夏みかんの掛け合わせなので、グレープフルーツにまさる適度な苦み、キリッとした酸みがあります。甘すぎる果物が苦手な人(自分)にはもう、まさにドンピシャ! 果物の褒め言葉「甘い」ではなく「すっぱい☆きく〜」という感じ(笑)。真夏にはこれがいいのです。スーパードライなみかん。
「甘過ぎないから、料理にもあうんですよ!」と市川さん。
↑サマーフレッシュ畑でつかまえて…と口ずさみたくなるような、雰囲気のいい果樹園。8月2日は激暑汗ダクダクでしたが…。
さて、ご当地名物「さんま寿司」!
この地域では、さんまを一尾まるまる使い、寿司飯に柑橘果汁を使うのが特徴です。
市川さんによると「サマーフレッシュの果肉をバラバラにしてご飯に混ぜるんです!それは爽やかでおいしい天然柑橘酢飯になりますよ」。聞くだけですゞやか。来年の夏はたっぷり試してみようっと!
熊野の駅前果物店では100g 30円でした。泣けるほど安い。400gの大玉で120円。こんなにマジメに育てているのにねえ。農薬に頼らず作れるみかんなのにねえ。農薬使わないと健全に安くできるのにねえ。
適地ならでは無理なく育つ優良なみかんをもっと評価しなくちゃと思います。
高値がつかない→育てない→少量しかない→出回らない=誰も知らない…じゃもったいない。
とはいえ、8月でサマーフレッシュもおしまい。来年皆さん応援してくださいね! 9月からはまた違うみかんが始まります。9月はみかんの新学期!
年中みかんのとれるまち」のサマーフレッシュとさんま寿司
源平桃
May 29, 2011昨日のちょっと続き。桃の中で、白と赤が一緒に咲く種類があります。なぜ1本の樹なのに赤と白が交互に!? ときには混じって咲くことも。不思議だな〜と見る度に思っておりました。
名前がわかりました。
源平桃だそうです!
競い合うように咲くその様を、源氏と平家に例えたとか。
浅野貞博さんから教えてもらったサイト↓
◉息をのむ桃源郷 飯坂温泉「花ももの里」
この方のサイトも美しくわかりやすいです ↓
◉Digital_Photo 花遊悠
こうして気になっていた花の名前がわかると嬉しい、楽しい、世界が広がった気分です。
それにしても、いいとこでした無人集落「手這坂」
現在、景観景観再生中とか。
数年前まで実際住んでいたため、窓がアルミ製だったりするのが惜しいとこ。
ボリュームに圧倒された枝垂れ桃は
羽衣枝垂というそうです。また、ひとつ賢くなりました!
最近、出会った光景より
May 28, 20112ヶ月前の思い出しブログが続いたので旬の花写真
芍薬です
奈良まほろば館で見つけた天然色素のかりんとう
大分県臼杵の赤峰農場のお野菜!
の、蒸し上がり。蒸すだけでごちそう。
新緑の季節。シダや蕗の葉の上に花びらがちらちら落ちて。
自然の水玉模様。
桃源郷と言われる手這坂のしだれ桃。
ボリュームある桃色に圧倒されました。
ほんの数年前まで人が住んでいたそうです。
日本は広い、深いなあを実感する景色との出会い。
この季節、食べられる野草があちこちに
元気なイタドリも!(このあたりでは誰も食べないそうですが)
◉新しいカメラ、RICOH GXRでの撮影。SDカードを入れずに出張に行ったものの、内部メモリーで記録できて良かった〜。
画質サイズVGA 480×640 で撮影
祈りのデザイン・ミキノクチ
April 13, 20112月6日。三軒茶屋のキャロットタワー内・生活工房で「祈りのデザイン ミキノクチ展」あり。
見た事はありましたが、名称を知りませんでした「ミキノクチ」というんですかって、ホントにムチ丸出し。
うわ〜。素敵! 意匠を凝らしたデザインいろいろ。
宝剣に、扇、デザインさまざま。
以下↓説明文より
正月を待つ庶民の清々しい祈りの美、神酒口
来たる新年の年神様が、迷うことなく我が家に来てくださいますように。そんな祈りを込めて家々の神棚に飾られたのが、‘神様のためのアンテナ’ともいわれる「神酒口」です。
御神酒徳利の口に挿す正月飾りのことで、ミキノクチ・オミキグチ・ミキドメなどとさまざまな呼び名があり、江戸時代中期頃から日本各地で作られてきました。
地方によって素材や形状もさまざまですが、ほんの10〜30cmほどのなかに竹や経木などで作りこまれた端正なデザインには、小のなかに無限を創る日本人ならではの美意識が感じられます。
制作風景の動画もあり。
「小のなかに無限を創る日本人ならではの美意識」とありましたが、まさに!それにしても精巧です。日本人ってすごい!
説明文つづき↓
世田谷領代官であった大場家に残る「家例年中行事」(1809年)には、師走に「市」で「神酒の口」を買い求めた、という記述があります。「市」とは江戸中期より続いている世田谷ボロ市のことで、現在も正月飾りの店には都内で作られた神酒口が並んでいます。
神棚を持つ家が減少していることもあり、現在では神酒口を作る人も求める人も、全国的に少なくなってしまいました。
しかし、新年の多幸と安全を祈る心は、いつの時代も変わらないもの。長きに渡り、庶民の暮らしの中に息づいてきた神酒口を、「祈りのデザイン」として見つめてみたいと思います。
祈りのデザイン・ミキノクチは全国にこんなに。
本展では、東京・多摩地域の神酒口を中心に、神酒口発祥の地といわれる奈良県や、静岡県、長野県、富山県、また独自の発展を遂げた東北地方のものなどを一堂に集めて展示。
こんなふうに御神酒徳利に挿して飾ります。
御神酒徳利の口に挿す正月飾り「ミキノクチ」。
徳利なら山ほどあるのに、こんな肝心なことをしていなかった。来年はしかと飾って神様にわかるようにしましょうっと! 年神様、迷わず我が家にいらしてくださいね…と4月から心の準備。
デザインとは心を形に表したものなのだと。形の前に思いがある。
忘れちゃいけません。気持ちを、その心を。