季節もの
Next Entries »三重 長栄丸さんまの一物全体丸干し
January 22, 2008熊野遊木町の漁師、濱中さんから今季も旬のさんまの丸干しが届きました。熊野灘で水揚げされるさんまは冬が旬!!
蓋を開けると、一面シルバー色。生きている!? かと見まごうばかりの姿形の美しさ。
このさんま、ただものではありません。
濱中さんの船「長栄丸」には秘密兵器、殺菌海水装置と冷海水装置が導入されています。殺菌海水とは海水から作る次亜塩素酸で海水100%。(やまよが使っているSANYOの洗濯機も同じ原理で、洗剤不要)
これを使いだしてから、さんまの表面から雑菌が消え、ぬるぬるしなくなったとか。プラス冷海水の使用で、氷より早く均一に、魚を低い温度に下げられるそうです。氷だけの時代よりもグッといたみにくくなったとか。美しいシルバー色には理由がありました。
それともうひとつ、濱中さんのこだわりは漁の時間。さんま漁は日没から夜明け前だそうですが、夜中の2時はまだ胃袋に食べた餌が残ったまま。こんなさんまを丸干しにすると「焼くと腹が割れ、ぐちゃぐちゃと美しくない。おいしくない。いたみも早い」 ほぉ。
夜明け前の朝4時には、消化されてお腹カラッポ。この時間までじっとガマンで待つオトコ濱中一茂。 「朝どれさんまと呼んでください」
焼いてみました!
シルバーの輝きのまま!! 悪い脂がないので煙もほとんどでません。
さんまをどう生かして干物にするかは奥さんの朋美さんの仕事。
港から戻り次第、鱗を除き、6時間ほど塩をしてからきれいに洗い流します。塩にこだわり沖縄、小笠原、室戸など各種実験。その結果、現在は伊豆大島「海の精」に落ち着いたとか。
「まだまだ! やることいっぱいあるんです。時間と塩の量の関係を研究してます。最高においしい干物にしたいですからっ」朋美さんチャレンジャー!
さて、包丁を入れないさんまの丸干し、どう干すのでしょう?
「1本ずつ尾の端をひもで縛って、棒につり下げるんです。潮風の吹く場所で陰干しが鉄則。2〜3日様子をみて完成です!」
さんまのカーテン。いえ、縦型ブラインド状態。
焼いたさんまの中身です。中まで当然、美しい!
さんまは時季により状態がどんどん変化。12月のさんまはやや大きめで、脂肪も残っているためふっくらタイプ。1月に入って海水が下がると、さんまの身もしまり、小さめに。干すとカチカチ系の仕上がりに「それがうまいんです!」と一茂さん。
そんなカチカチ系こそ熊野のさんま丸干しの醍醐味なんだとか!
全体がスリムになり、身も内蔵もすべてが一体化した珍味系カチカチは骨まで愛せる貴重品。純米のお燗酒にはこのうえなく好相性。
全国的に丸干しといってもお腹を開いたものも多々あります。また、お腹は割かない丸干しでも冷凍品が数多く出回っています。
濱中さんの丸干しは冷凍一切ナシ。すべて手作業による丁寧な仕事を経た丸干しは、日本一美しい!といっても間違いありません。さてこの丸干し期間数量ともに限定品。試したい〜という人、やまよのブログを見た!と言って連絡を。1本300円から。
●長栄丸
三重県熊野市遊木町31 濱中一茂さん 朋美さん電話 090-3156-3195 FAX 0597-87-0778
*後日談。さんまは一部、冷凍保存。濱中さんから「冷凍したら解凍せずに焼いてください」と言われていたのでそのままオーブントースターで加熱。 結果オーライ! ふっくら美味。この夜はワインだったので、パスタを計画。ケッパーと舞茸、にんにく、上等なオリーブオイルを入れてトマトソースを作り、焼き上がったさんまを筒状に切って投入。トマト、ケッパーの酸味と絶妙にあうあう! 出来上がりすこぶる美味! お試しあれ。
むそう商事のオーガニックスパゲティがリマ東北沢店で塩50gのおまけつきで売られていたので購入。塩でパスタの味が決まるとコピーにあり。せっかくのいいパスタでも精製塩でゆでたらだいなしですもんね。最近はトマトの水煮もオーガニックが増えました。価格は一般商品の3倍しますが味は段違い! 缶詰より瓶詰めが好き。
京都 松尾さまへ
January 9, 2008醸造関係者が参るという京都の松尾大社。仲良しの居酒屋さん親子と蔵元が毎年参拝。今回はそれに便乗し、物見遊山で繰り出しました。
ずらり並んだ献上こも樽。大手醸造蔵の名もちらほら。
有料試飲…ではなく、お神酒を販売。升に入って1200円。お替わり200円。 3種類の樽が横並びしてました。この樽は丹波・西山酒造場の小鼓さんのもの。デザインがおしゃれで有名なお蔵です。奉納しているんですね。
お酒を販売している横の小テーブルに「塩」が。ざっくりしています。
お守り一覧表。他では見られないラインナップ。さすがにお酒関係多し。「醸酒守」は蔵人用ですね。「販酒守」は酒販店さん用か、飲む人用には「服酒守」となんでもござれ。酒粕飴もありました。とことん酒。
ご祈祷内容も「醸造安全」「酒業繁栄」「酒販業守護」とあります。特化してますねえ。
社内を歩いていると、おや、「新春タル占い」の文字が。(「樽うらない」は「樽売りません」みたいですね)。イベント的お楽しみが工夫がされていることに感心! どんなものか覗きにいくと
矢で樽の中心をめがけて撃つのだとか。面白い! 2本の矢で300円也。やまよ、1本はずれ、2度目の1本が樽に当たってキーホルダーget! もう1回トライしたら中心を射抜けそうでしたが、なんべんもするものでナシと引き上げました。
ご祈祷をうけた広島・富久長の今田美穂さん(真ん中)。やまよと同い年で杜氏してます。「醸造安全」を祈願したとか。
祈祷を受けると広間でお酒がふるまわれます。便乗組も一緒にいただきました。
「お替わりできるんですか?」
「……それはちょっと」
いただいた包みを家に帰って開けてみたら
うわっ。添加物だらけの珍味に小粒梅ゼリーとな。
美保神社では昆布とするめだった……と思い出すやまよ。せっかくですから日本古来のものでお願いしたいものです。
年末年始の大冒険 その1浪乃音酒造
January 7, 20082008年あけましておめでとうございます。
(注連縄飾りは奈良県大宇陀の久保本家酒造、蔵入口のもの)
年末年始は恒例の車で大冒険の旅。今回は滋賀〜京都〜鳥取・境港〜宝塚〜奈良・大宇陀と巡り、最初と最後は蔵元訪問でした。大宇陀の久保本家では生もとの酒の「もとすり」を体験! 酒造りの大変さと有り難さが身体でわかる有意義な冬休みとなりました。
12月31日午前中に東京を出発。すいていたので中央ではなく東名高速にしましたが、SAのスタバはどこも行列(>y<) やっぱり年末。大晦日なのでトラックの姿はほとんどナシで快適でしたが。
途中、高速を降り、近江八幡の日牟禮八幡宮とたねやさんが経営の「クラブハリエ日牟禮館」に立寄りました。
近江八幡は以前、赤こんにゃくの取材で訪れましたことがあります。暮らしに精進料理が自然と根づいている土地で、麩の辛子あえ、大根と大豆の煮たものなど、質素できれいな料理が今も作り続けられています。
クラブハリエに飾られていた鏡餅。凛として立派。
このあと、滋賀県大津にある蔵元「浪乃音酒造」さんを訪問。蔵元の中井孝さんは37歳。18歳の時にお父さんを交通事故で亡くし、若くして蔵を継ぎました。現在の石数は300石とわずかながら、兄弟3人力を合わせ少量先鋭の酒造りに励んでいます。
母屋は琵琶湖に面して建ち、夏はお庭で名物のうなぎ料理+お酒の会をすることもあるとか。リビングの窓から見えるのは琵琶湖オンリーで、遠くまで湖でぬけた光景は非日常で新鮮でした (´ー`)
お正月飾りが施された和室。お軸にはお酒の文字が。
玄関脇には白椿。日本家屋ならではの調和を感じます。
2007年も残り6時間。このあと京都・先斗町のお店に移動し、中井さんを交え東京組3名と合流して会食。07年最後の晩酌となりました。お酒は浪乃音の特別純米(12月18日絞り)の新酒と06年の純米大吟醸斗瓶取り。
「酒づくりは面白いですよ。杜氏が蔵元に酒づくりを教えんのは面白いからと違うかなあ(笑)。
教えてしまったら仕事なくなるから(爆)。
酒を絞るときの感覚は子供が生まれた時と同じです」
と、楽しそうに話す中井さん。
職業が選べる世の中とはいえ、一般人は蔵元だけにはなれませんから中井さんうらやましい! いいお酒つくってください。
クリスマスにかこつけて
December 21, 2007インテリアはその時々で変えたくなるものの、きっぱりと変えられないのが難。25年前はシステム家具が大流行りでアルフレックスやイノベーターが流行。猫もシャクシもそうだった、われもそうだと思い出す(遠い目)。
15年ほど前はデポーが好きであの手のカントリーもので統一したことも。布類からホーローのキッチン用品までよろしく。大笑い。下敷き無しに文字がかけないテーブルはよろしくありません。その後、李朝がいいと思った時代もありましたっけ。家も洋服みたいにパパッと着替えられたらどんなにいいかと思う。
いろいろな時代を経て、今のやまよの住まいはさっぱりシンプルがモットー。お掃除超簡単!着てる服も同様でさっぱりシンプル。しかし、おしゃれとはほど遠い…。でも、お洗濯超簡単!お化粧もしないから洗顔も超簡単! 洗面台もすっきり。でも、美人とはほど遠い…。
簡単だから…を優先しすぎではないかと、最近思う。おしゃれな人を見ると素敵だなあと心から思う。なぜこうなってしまったんだろう、効率優先? うーん。
そんなやまよの家にも12月がやってきた。
モノグサやまよでも、クリスマスは特別! さっぱりした玄関にも12月
こ〜んなLovelyな飾りもプラス。12月がそうさせる(笑)
クリスマスだから。じつはクリスマス飾りが大好き!
今年の新作!
クリスマスの照明はLED時代になってバリエーションが豊富になりました。そうきましたかぁ!というデザインが増えて、あなどれません。
このフエルトではさんだLED照明、夜になると パチ
こんな感じヽ(^。^)丿
軽いので風でゆらぎます。冬の夜、ゆらぐものがあると楽しい!
今年はツリーも購入。生は香り抜群! 冬のいい匂い。ツリー飾りはライトのみにしました。
さて、今年見つけたクリスマス*コレクション!を紹介
横浜ランドマークタワーはスワロフスキーのツリー!クリスタルの輝き d(-_☆)
丸ビルはシャンパンゴールド! )゚O゚(
1階のアトリウムに高さ8mのツリー。LED電球の色もチェンジ可能。これにもびっくり! ピンクやブルーへの色変化も見ましたが、やはりこのシャンパンゴールドが一番素敵。「夜空に瞬く星をイメージ」なんだとか。
細部も芸が細かい! お見事 。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*
さてお次は名古屋。わずかな乗り換えタイムに駆け込んだのは
TOYOTAビルのツリー。目が覚めるブルー! タイヤを思わせる飾りあり。なるほど!
そこから歩いて30秒
すごい!! 噂に聞いていたバカラの飾り迫力満点!
「ロシア皇帝ニコライ二世の大燭台」 高さ385cm、長径150cm。オリジナル製作は1896年とか。説明によると「バカラの光とキラメキを象徴する歴史的な傑作を日本のために復刻」とあります。日本のために!?
お値段 262.500.000円!
わ〜。売りものなんですかと再度、びっくり。
(なお、サンタの飾りにはまるで興味ありません)