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Sake2020「酒ヒストリア・静岡吟醸」開催しました

May 25, 2017

高度に発展していく現在の日本酒が辿ってきた道のりを、歴史的な視点から、sake2020Project代表の松崎 晴雄さんが紐解いていくセミナー、それが「日本酒ヒストリア」シリーズです!
熊本に続き、第2弾を5月21日(日)に開催しました。
今回のテーマは
近現代史を探る②

<各県開発酵母の先駆け ~ 静岡酵母と静岡吟醸>

「しずおか地酒研究会」主催の鈴木 真弓さんblog「杯が乾くまで」をゲストにお呼びし、鈴木さんが2008年に制作したドキュメンタリー映画『吟醸王国しずおか』のパイロット版を鑑賞しながら、河村伝兵衛先生*の軌跡を追いました。
松崎さんと鈴木さんの対談でリアルな当時の状況など、知らなかった話もたくさん飛び出しました!

↑映画に登場した「喜久醉」蔵元杜氏・青島さん。酒造りの時期の顔は「あぶないひとだよね〜(笑)」本人談。NY時代の写真も! 会場ザワザワ
*河村伝兵衛先生:元・静岡県沼津工業技術支援センター研究技監。静岡酵母の研究開発と、その醸造指導に尽力し、静岡県産酒の品質向上に多大な功績があった。2016年逝去。
*『その頃、河村さんがよく言っていたのは、「微生物にホリデーなし」。本当にいつ寝ているのかと思うくらい休みなしで、静岡の酒造会社にとって間違いなく恩人です』
http://www.shizuoka-sake.jp/report/cent/isojiman_3.html

講演の後は、「静岡吟醸」のきき酒と、懇親会となりました。
酒米の研究者・外山 祐介 さん、河津桜酒母の開発者・静岡県工業技術研究所のバイオ科主任研究員の勝山 聡さんさん、ほか、静岡からもたくさんのかたが参加してくれて嬉しかったです!

静岡県庁の平形裕子さんも参加し「端麗でフルーティーで丸くて、静岡の新鮮な魚介類によく合う、と言った「静岡吟醸」の特長は、30年前の県の工技センターの戦略と設計だったのですね。今でも全く古びず、またさらに現在においてブームになりつつあると言う「静岡吟醸」のスタイルと言うものが、松崎先生のお話と試飲でよくわかりました。河村先生の熱意の指導で、一つの蔵だけではなくて、県全体でその目標に向かって取り組んだと言うのが素晴らしいです」とコメントをくれました
ぜひ、本家の静岡県で開催したい内容です。

「静岡吟醸」ラインナップ

鈴木さんの映画に登場した「喜久醉」青島さん、杉錦を醸す杉井均乃介さん、富士錦の清さん、初亀さんの橋本さん、若竹さんの蔵の方たちもご参加くださいました。そして磯自慢さん、花の舞さんなど、様々な「静岡吟醸」を味わいました!

杉錦さん

磯自慢さん

若竹さん

花の舞さん

喜久醉さん
_______________________
鈴木真弓さんのblog「河村先生の遺産(その3)静岡吟醸一家の家長より、以下を抜粋します。全文はblogをお読みください。
工業試験場は昭和28年に開設され、当時は現在の駒形にある県防災センターの場所にありました。醸造部門には名古屋国税局の出雲永槌先生、国税庁醸造試験所から齋上先生が赴任し、昭和35年に実験工場が出来ると7名のスタッフで酒を優先に研究していました。酒の研究が急がれていた理由は、当時の酒造業界が大きな曲がり角にあったことが挙げられます。
県内の酒造メーカーは製品の大半を灘や伏見の大手メーカーの請負で生産し、その残りに自社銘柄を付けて売っていました。酒造従事者を今も蔵人と呼んでいますが、多くは南部(岩手)、新潟、能登あたりから呼ばれ、蔵の主人は彼らに酒を造らせ、出来た酒を大手に納めるという気楽な商売をやっておったのです。しかし大手のほうで生産技術が上がり、自社内で造るほうが安くて良い酒ができるようになり、県内メーカーが徐々に取引額を減らされていきました。自社銘柄でも思うように売れず、昭和40年代から50年代半ばまでそんな状態が続いていました。
同じころ、広島県や石川県を中心に吟醸酒が売れ始めました。吟醸酒は鑑評会出品用にどの蔵でも造っていましたが、蔵の主人の晩酌用か特別なお客さんに出す程度で、商品として出すものではありませんでした。昭和50年代の初めだったでしょうか、「菊姫」「天狗舞」の吟醸酒が東京市場で話題を呼び、県内メーカーもこれで生き残るしかないと、次第に吟醸酒に目を向け始めました。
酒造りの基本を成すものは2つの微生物、すなわち麹菌と酵母菌です。酵母にはブドウ糖からアルコールを作るという大きな役割があり、吟醸酒の場合は香りを作る役目もあります。酵母が生成する吟醸酒の香りはエステルといい、酵母の種類によって香りの大小さまざまです。広島の吟醸酒は香りと味が非常に重厚で、石川を中心とした北陸の吟醸酒は香りが華やかで味が丸いタイプ。ではわれわれ静岡はどういうタイプの吟醸酒にするか。人気のある広島や石川と同じタイプを狙うのが常套手段ですが、これとは少々異なる、香りは華やかでも味が軽快な酒にしようと考えました。こうして生まれたのが有機酸生成の少ない静岡酵母です。これで早い時期に試作してもらった県内4~5社が全国新酒鑑評会で全社入賞したため、昭和60酒造年度では県内大半のメーカーに配布しました。
その過程で痛感したのは、杜氏さんは若手でも50代でほとんどが年配の職人。彼らはこちらの話を聞いてはくれるものの、なかなか実行に移してくれないということでした。そんな中、ある蔵の40代の若い杜氏さんが、蒸した米一粒に一点くっきりと麹を生やすという神業をやってのけていました。その秘密が知りたくて早朝5時に蔵に行き、いったん職場に出勤して昼頃また見に行き、夜は夜でまた見に行った。そんなことを毎日やっていたので、蔵の主人が体を壊すから泊って行きなさいと言ってくれまして、泊りがけで作業を観察し、自分でも造ってみたのですがうまくいきません。
優れた麹造りは麹室の作業だけでなく、酒造り全体の流れの中に秘訣があったのです。そのひとつに最初の工程である米洗いがあります。洗米した米を顕微鏡で見ると、洗い方によって表面の形状がまったく異なります。よく洗った米は六角形の構造を持ったデンプン粒が列をなしており、よく洗わない米は餡かけにしたようにドロッとしています。これを蒸すとドロッとした部分がネバネバになり、そこに麹菌を付けたとしても菌がくっきり食い込まず、ダラダラと広がってしまいます。酵母が品質に与える影響は3割くらい。後の7割は米洗いであると痛感しました。現場で杜氏さんに初めて教わったことです。教育もそうですが、良い師に指導を受けるということが非常に重要です。
県内の比較的大手のメーカーを巡回指導したときのこと。吟醸酒の品質について聞かれ、私ははっきり「箸にも棒にもひっかかからない。こんな酒はみたことがない」と答えました。杜氏さんはブルブルと震え出し、「ならばどうやって造るのか」と詰問した。普通の巡回指導ではそれ以上のことはしないのですが、私も後に引けなくなり、彼のもとに4~5泊して麹造りを徹底指導しました。
一点くっきりの理想的な吟醸麹は簡単にはできません。2時間おきぐらいに麹室に入り、様子を見る。私は合間を見て風呂に入り、仮眠をとりますが、杜氏さんたちは私より10歳以上年上にもかからわず、ほとんど不眠不休です。結局この蔵は全国の金賞をとるまでそれから3年ぐらいかかりました。麹造りだけ覚えてもほかにたくさん課題があるのです。私の仕事は県内メーカー全体のレベルを引き上げることですから、この蔵ばかり偏った指導をするわけにもいきません。後は現場の奮起に期待するだけです。
私は冬、朝3時ごろに起きてまず風呂に入ります。風呂と言ってもわが家は古い借家で、風呂釜の火は外で点けます。タイルの風呂の湯はなかなか沸かず、湯船に浸かっていても1時間もたてば水のようになってしまいます。ぬるい湯に長く浸かっているとついつい寝込んでしまいますが、風呂の中ではあの蔵のもろみの状態はどうか、というふうに、その日一日の指導予定を立てます。静岡市を中心に、大井川から富士川の間を毎日、今日は東、明日は西というようにメーカーを指導して廻ります。朝、メーカーに着くのは5時。各蔵を廻って杜氏さんたちの動きをじっくり見ます。酒造りの秘密は非常に厳しく守られていますが、腕の良い杜氏さんがどんなふうにやっているのか、技術的なことをいろいろ学び、それを他のメーカーの杜氏に教える、というのが私の役割です。
1社2社だけ良い酒ができても、地場産業としての発展にはつながりません。現在、不況産業といわれる業種がありますが、その中でも左団扇といわれる企業が1社2社はあるはずです。われわれがやることは、そういう成熟産業の掘り起こしです。昭和61年に県内の蔵が大量入賞し、一躍静岡の酒が脚光を浴びたことが、これをよく物語っています。
現在、注目を集めているバイオテクノロジーの歴史を見ますと、古来より連綿と続いているのは酒造業ただ一つです。バイオの基本は日本の酒から来ていると言ってもよいでしょう。私が就職に醸造を選んだのは、学生時代にアミノ酸発酵の研究がかなり進んだためです。アミノ酸発酵は微生物の働きによるもので、日本独自の技術です。従来はグルタミン酸ソーダにしても小麦から抽出分離したものが主体ですが、アミノ酸発酵の研究は酒造技術を移転して進められ、微生物は何でも頼めばやってくれるということを学びました。
われわれがやっている酵母改良技術も、自然界の中で選びだした微生物の方が優れたものが多い。香りの高い酵母の改良をいろいろやってみましたが、酒の酵母というのはバランスをとるのが難しく、化学方程式の上ではこの微生物とあの微生物の相性がいいからと合わせてみても、人間の口には合わない酒になることもあります。食品の場合、すべてをバイオ技術で解決できるわけではないのです。
昭和61年、静岡県が酵母の改良をして全国新酒鑑評会で大量入賞したのを機に、全国各地で酵母の開発がさかんになり、非常に香りの高い酒を造り始めました。鼻の高いクレオパトラは美人の代名詞ですが、酒の世界ではタブーです。静岡には良水があり、美人顔を作ると喜ばれていますが、酒飲みには淡麗な酒が好まれます。
県内では中部地区のメーカーがとくに熱心に酒造りに取り組んでおられるようですが、他県のように他者と競い合うということは少ないですね。静岡県というのは紳士の集まりと申しますか、他と争い合うことを嫌うようです。しかし県の鑑評会で順位をつけることによって、よい意味で競争し、技術向上に努めるようになりました。東海4県では今までどの県も、県の鑑評会で順位付けするのは嫌がってやりませんでした。このエリアでは岐阜県が酒どころとして名を馳せており、静岡県は昭和40年代から全国に50社出品して1社入賞できるかどうかという状況が続いていましたが、現在は逆転しています。
その意味でも競い合うということは必要です。それも価格競争ではなく品質競争。これで成功したのが新潟の「越乃寒梅」です。戦後の米のない時代、越乃寒梅(新潟)、若竹(静岡)、浦霞(宮城)の3社が醸造試験所のある研究室で同じ釜の飯を食べていました。その時、研究室長が「これからは品質の時代だ、米を磨け」と言って、精米技術が15~20%程度だった当時、70%磨けと指導され、これを実行したのが越乃寒梅の石本酒造でした。酒蔵にとって米のない時代に7割も磨いてしまうのは大変な決断だったと思いますが、苦労して品質を高めたことが後々の名声につながったといえましょう。私は酒の世界では、一度名声を得ると50年は続き、一度失敗すると一夜にして酒の価値が下がると考えています。現実に、一度の失敗がタンク全体に影響し、一年間その蔵の酒を悪くし、翌年からすっかり売れなくなったメーカーがありました。
したがって、県内メーカーに指導しているのは、とにかく品質を上げることです。県内産の吟醸酒の品質が非常に良いと評価されるのは、市販される酒が鑑評会用の酒と同じ造りをしているからです。酒の世界はタブーが多くてなかなか表立っていえないのですが、現在市販されている「平成5年度金賞受賞酒」の中には鑑評会会場にあった酒と雲泥の差のものもありました。鑑評会用に出品する酒はほんの数本で、他の酒とは別の造り方をしているのです。
私は指導する立場として、県産酒の市場における品質の安定を第一に考え、滝野川(国税庁醸造試験所のある場所)に出す酒も、市場に出す酒も、同じ造りをしてくださいと言い続けています。静岡市内ではメーカーの努力のみならず、やまざき酒店のような小売店や、入船鮨ターミナル店の竹島さんのように、県産酒を真剣に応援してくださる人々に支えられ、安定した品質を保つことが出来ています。
静岡の酒の特徴をもうひとつ加えさせていただけるなら、酒は一般に1年間流通させるため出荷前の酒は寝かせておくものですが、熟成が進むうちに品質が低下するという難点がありました。吟醸酒の香りも老ねた香りになってしまうんですね。そこで静岡では熟成の貯蔵を低温化させるという、全国の大手メーカーでもやらないことを進めています。酒の先進県と言われる広島や石川と同じようなことをやっていても、いつまでたってもかないません。
さらにわれわれの県の特徴としては、メーカー全体がまとまり、団結して進んでいるということ。お隣愛知県ではメーカー同士がバラバラで市場も混乱しています。これでは業界は発展しにくい。その点、静岡県は一致協力していますので、安心しています。
(河村傳兵衛氏講演録 タイトル・日時・場所は不明)


真弓さんより「文中に平成5年度という年号が出て来たので、1993年頃の講演録かと思われます。もし内容に記憶のある方がいらっしゃったら、いつどこの講演だったか教えていただけるとありがたいです。また劣化テープの適正な保存法を教えてくださる方がいらっしゃったらお願いします」
________________________
◉河村伝兵衛先生について補足
「静岡新聞」ニュースより
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/309687.html
河村伝兵衛氏死去 「静岡酵母」開発 73歳
(2016/12/11 07:48)
静岡県産日本酒の評価を高めた「静岡酵母」の開発者河村伝兵衛(かわむら・でんべえ)氏が6日、静岡市葵区丸山町の自宅で死去した。73歳。袋井市出身。通夜は11日午後6時から、告別式は近親者のみで12日午前10時半から静岡市葵区清閑町6の4、はなぞの会館清閑町で。喪主は長男篤毅(あつき)氏。
1965年に県に入庁。県工業試験場醸造課や県沼津工業技術センターに勤務し、日本酒醸造に使う県独自の酵母の開発に成功した。静岡酵母を使った吟醸酒は80年の全国新酒鑑評会で県内初の金賞を獲得。その後も多くの酒造会社に酵母を広めて吟醸酒の高品質化を図り、静岡を銘酒県に押し上げた。2003年の退職後は自ら起業し、発酵技術を使った食品開発などに取り組んだ。2013年4~6月、本紙夕刊「窓辺」を執筆した。
県内の酒造関係者らは河村氏の功績をたたえ、別れを惜しんだ。県酒造組合の望月正隆会長(54)は「静岡の酒の認知度を引き上げた功労者で感謝するばかり。静岡型の酒造りの手法をつくってくれた」と語った。磯自慢酒造(焼津市)の寺岡洋司社長(60)は「早朝から酒蔵を回って杜氏(とうじ)からこうじ造りを学ぶなど、酒造りに妥協を許さず研究熱心。役人というより『職人』だった」と振り返った。故郷の地酒開発で指導を受けた袋井商工会議所の豊田富士雄前会頭(68)は「自身の技を磨くことについてはずばぬけた学者。狙いを定めたら真一文字に取り組んでいた」とまじめな人柄をしのんだ。
故人の弟子だった青島酒造(藤枝市)の杜氏青島孝さん(52)は「先生からは『真酒唯一』という言葉をもらった。真の酒はただ一つ。教え通り、酒造りの本質を追求していきたい」と師の志を受け継いだ。
____________________________________________
◉次回の「日本酒ヒストリア」は、広島を予定しています!

みなさん応援ありがとうございました!

Sake2020メンバー
https://www.facebook.com/sake2020/posts/1575536839132853http://peatix.com/event/256004/

「日本の伝統色を季節で味わう会 萌葱色のテーブル」レポ

May 23, 2017

photo by mizunoさん↑
20170518OnJapan CAFÉ「日本の伝統色を季節で味わう会・萌葱色のテーブル」にご参加の方へ  ご紹介した山菜や日本酒の情報、復習です!

山菜酒肴を摘んで調理してくれたのは、秋田県にかほ市「酌屋六三五」

ご店主・六平真さんです!「山菜名」は以下の通り

●山菜

シドケ

シドケを求めて急斜面を登る2人。私は下で見ていただけ…

山菜は本当にありがたい天然の恵なのです!
シドケ 茹で
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/07-sidoke/sidoke.html
↑生えてる現場がよくわかるHP(以下同)

次はミズ

ミズ  漬け
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/16-mizu/mizu.html
*ミズが生えているところを見たことがない人のために

秋になると、ミズが「みず玉」に。
いったい、どんなふうに生えている植物なのかと長年疑問でありました。

その真相を知ったブログ、ぜひクリックを↓
◉ミズ玉の実物を見た!1
◉ミズ玉の実物を見た!2

ワラビ たたき
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/15-warabi/warabi.html

山椒。柔らかで生でこのまま茎まで全部、おいしくいただきました!

フキ 煮物
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/01-bakke/bakke.html

ウド きんぴら
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/13-udo/udo.html

香り、風味ともに抜群!

ミヨサク 煮物
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/17-ezonew/ezonew.html

食べ応えがあります〜〜
そして

ゼンマイ 油揚げ、人参、炒りゴマたっぷりの煮物で
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/14-zenmai/zenmai.html

いや、もうどれも絶品!!! お酒がすすんで困りました〜〜

◉ご参加の水野喜之さんの感想より(緑色字。写真も)

「 昨夜は私のスケジュールには「山本洋子萌え」と書かれていた「日本の伝統色を季節で味わう会『萌葱色のテーブル』」@表参道オンジャパンカフェでした。
秋田で採れた山菜と秋田のお酒を堪能しつつ頭の中が萌葱色に染まりましたね。
山菜は秋田県にかほ市の酌屋六三五店の六平真さんが採取され調理し送られたもので、東京で普通に食べられる山菜とは風味も味も格段に違うものでありました。
シドケの茹でただけのにちょい塩つけて食べたらその新鮮さに驚きました。
あとワラビのたたきね。ワラビをたたくとは今まで聞いたこともありませんでしたがその美味しさにびっくりしましたよ。これをご飯にかけたらどんなに美味しいことか!! 」

「 お酒は秋田といえばの「新政」。やはりその旨さは絶品でしたね。
それに「白神のめぐみ」に「ゆきの美人」 」

「 あとから春霞、天寿のお燗も登場し、したたかに酔いましたな。」

「 それに昨日はミシガン州出身、在日10年のLorenさんも参加されて更に大盛り上がりとなりました。
山菜は英語では「mountain vegetables」というそうですよ。
そのままやん!! 」

以上、水野さんのレポを本人の許可得て引用 ↑ Lorenさんです。和食にとっても詳しい!
__________________
●日本酒 秋田県能代の天洋酒店さんよりお取り寄せ
白瀑「白神のめぐみ」特別純米
新政「瑠璃2016 生もと純米」美山錦
ゆきの美人「山田錦 6号酵母」
春霞「純米酒 赤 美郷錦 KA-4酵母」
一白水成「plus」
天寿酒造「鳥海山 生酛純米 影 挑戦二」

●緑茶
鹿児島県産の新茶、品種名「おくみどり」を水出しで

●よもぎ団子、うぐいすきなこで

(よもぎ入りの白玉粉に、水の代わりに豆腐を使用。
白玉粉200gに茹でた豆腐一丁300g、濃い緑茶ほんの少々でよくこねる。熱湯に入れて茹で、冷水にとって水気を切り、うぐいすきなこをまぶす)

●新茶おむすび
お米は秋田県産の新品種「つぶぞろい」
*最後に米の補足あり

「茶めし」というと、ほうじ茶で炊くものと、醤油を使うものがあります。今回は、静岡県沼津市「山二園」の後藤さんの奥さまに教わった「水出し緑茶」で炊く、薄緑色をした爽やかな「新茶ごはん」
新茶を水出しで冷蔵庫で濃い目にいれる。白米をそのお茶で炊飯器の目盛り通りに注ぎ、自然塩を少々入れて炊く。
(山二園の奥さんは色と味の良く出る粉茶を使用)http://www.yohkoyama.com/archives/53471

添えたもの・しらすと山椒の純米酒煮


~他、萌葱色のおつまみ~
●ひたし豆(山形県の秘伝豆)新茶まぶし

●そうめんみたいな細くてぬるぬる「めかぶ」宮城県産(生姜とぽん酢醤油で)

●おきゅうと
~萌葱色の野菜を浅漬けで。
調味料は「手作り塩麹」で=水の代わりにALL純米酒で作った塩麹が重宝してます
・白ウリで
・グリーンボウルで(大葉、カイワレも入れて)
・水菜で(さっと焼いたイカも加えて)

・鳥取県の新らっきょうの塩漬け

●緑色の愛知のミニトマト

_________________
以下、情報

●ネギ
博多万能ネギ(ねぎ初のJAL空輸)
九条ネギ JA京都やましろネギ部会
わけぎ
あさつき
芽ネギ
「大山白ねぎ」鳥取県大山望

○萌黄匂星兜 「もえぎにおいほしかぶと」のメーカー
___________________________

お米「つぶぞろい」補足

◉「つぶぞろい」
母親が「めんこいな(秋田59号)」、父親が「ちゅらひかり(奥羽366号)」【育成】秋田県農業試験場
平成24年8月に品種登録し、平成26年より秋田県の奨励品種に採用

http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/082600072/103100004/?rt=nocnt

http://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H24/suitou/H24suitou006.html

____________________________________
◉天洋酒店(すでに売り切れの酒もあるかも)
〒016-0803 秋田県能代市大町8-16天洋酒店 浅野貞博さんTEL/FAX 0185-52-3722mail asano@shirakami.or.jp

平成28酒造年度・全国新酒鑑評会入賞酒

May 18, 2017

独立行政法人 酒類総合研究所
2017年5月18日発表
「平成28酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒目録」一覧
↓ ↓ ↓
http://www.nrib.go.jp/kan/h28by/pdf/h28by_moku.pdf
蔵元悲喜こもごも。
入賞しなかったお蔵さんは、「ああすれば良かった、こうすれば〜。いや、あっちの酒だったら」と思っているに違いありません。鑑評会入賞のために、米や酵母、製造を変更するのは、それは恐いことだと…。だが、でも、やはりですね!

5月18日はOnJapanCafeで萌葱色のテーブルを開催

May 15, 2017

http://cafe.onjapan.tokyo/event/20170518moegi/
https://www.facebook.com/events/1877515919160702/
5月18日(木曜)19時30分〜は、日本の伝統色を季節で味わう会です。今回の色は「萌葱色(もえぎいろ)」。
題して「萌葱色のテーブル」を開催します!

色を食べる、萌葱色の旬といえば「山菜」です

今回は、特別に秋田県にかほ市の酌屋 六三五の店主、六平 真 (Tadashi Musaka)さんに、このために!山に入ってもらいました。
とれたてをすぐに料理してもらい、18日の夕方、OnJapan CAFÉカフェ到着予定。
知っている方は知っている!知らない人はまったく知らない!? 超貴重な「山菜酒肴」です~

↑以前、六平さんのお店でいただいた山菜料理
「送る山菜ですが、シドケ茹で、ミヨサク煮、ウドきんぴら、フキ煮、ワラビたたき、ゼンマイきんぴら!」と、六平さんから今朝メッセージをいただきました。
それらに合う純米酒も各種ご用意。お楽しみに!!!
さて、山菜以外にも、萌葱色の語源となった「葱」=ねぎ
そのずばり「葱」も、品種を紹介します。
今は、年中あるような定番野菜「ねぎ」ですが、もとの旬は冬から春。
種類は、大きく分けて

白ねぎ と 青ねぎ

この2種類!
今回は、葱色がテーマなので「青ねぎ」中心にご紹介します。

青ねぎ
九条ねぎ
万能ねぎ [...]

2017長野の酒メッセ【in東京】

May 11, 2017

http://www.nagano-sake.or.jp/
5月10日(水曜日)長野県内の酒造メーカーが勢揃いした長野の酒メッセ【in東京】が、グランドプリンスホテル高輪で開催

雨に濡れて、鮮やかな新緑!眩しい。
日本ならではの美しい様々なグリーンのグラデーション。この季節は本当に、フレッシュな緑の重なりに心が洗われるようです。グランドプリンスホテル高輪には、ぜひ「庭の道」から入ってください。

それは大勢のファンがつめかけて、大賑わい。
すでに、ないお酒もあったほど

蔵とお酒の数が多く、とてもとても、全蔵制覇とは、なりませんでしたが
以下、自分メモ
バラエティに富んだお酒も。東北とも関西とも違うを実感。
山の恵、滋味、自然の素材を慈しむ料理が多いのだなあと想像。
海がない県というのも、お酒からも人からも感じました。

長野県原産地呼称管理制度 認定酒

審査委員会メンバーの皆さま

甘酒を手がける蔵が多かったのも印象的。
◉長野の代表的な酒米を味わいました!
・ひとごこち
・金紋錦
・美山錦
・新しく開発された酒米は2種類で、うち1種類が選ばれ、すでに決定。とはいえ、もう1種類を栽培して酒にしていた蔵もあり。

・長野県の酵母 7号酵母に、様々な酵母
・きもと造り
・低アルコールのお酒

制覇ならず・・・

~ぽそりとひとりごと~
*受付でビニール袋を手渡され、中にはアンケートと「信州産びん詰なめ茸」が入っていました。失礼ながら、なめ茸はなくても良いのではないかと思います。それにつられてくる方もいないと思いますし、添加物が多い商品なのも、お土産にどうなの?と、気になります(すみませんね)。それよりも、銀座のアンテナショップの案内とか、5%割引券とか、入れてはどうなのでしょうね。お酒もおつまみも取り扱いがあるので。というわけで来年はお土産はなくていいと思います。あれだけのお酒があれば十分かと!

____________________
◉HPより↓以下、すべて引用(自分メモ)。
(HP全体ほぼ「ですます調」ですが、なぜか「である調」が混在。書き手が変わった?!)
http://www.nagano-sake.or.jp/about/
「信州の酒とは」
自然の恵み豊かな長野県は、日本酒造りに最適な諸条件を有している。
湿度の少ない爽やかな夏、きびしい寒気が一段と冴える冬、どこまでも澄んだ空気、こんこんと湧き出る清冽な水。更に、四季折々の自然環境が良質の酒米を産出する。豊かな環境に育まれ醸し出される「長野県の酒」は実に旨い…。
米を選び水を選び、そして、仕込み~発酵~ろ過~火入れなど気の抜けない工程を一つ一つ愛しむように費やしてゆっくり造られる清酒。
それというのも、清酒も生きているだけに手間をかけてやればやるほど旨さで応えてくれるからです。
信州の蔵元で造られる地酒はいずれも生産性が限られており、それだけに長い伝統に支えられてきた杜氏達のいぶし銀のような作業ぶりや熱い想い、温もりがそのまま伝わってきます。
「ふるさとに生まれ、ふるさとに育った手造りならではの旨さ」―それが信州の地酒です。何はともあれ、まず乾杯!さぁ、楽しく和やかに酔いましょう。

「酒の命、それは米と水」
美味しい清酒を造るには、なんと言っても原料の水と米がよくなければならない。酒瓶一升の酒を造るためにはその約20倍の仕込み水が必要になる。水の良し悪しは酒の品質に多大な影響を与える。酒の味を左右する水に求められるのは、酒造りに必要不可欠なカルシウムやマグネシウムを多量に含み、酒の味を悪くする鉄分などをほとんど含まない天然の湧き水だ。
信州には広く日本の屋根として親しまれる飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)があり、山肌を伝って流れる水は、長い年月をかけ大地をくぐり抜けて地上に姿を現す。各醸造元ではこれら名水にも匹敵する清浄な水を水源に酒造りをしている。
酒米は「山田錦」が全国でも最も有名だが、信州では「美山錦」が有名だ。これらの酒造りに適した品種を酒造好適米と言うが、その特徴は「大粒であって心白の大きい米」と言うこと。酒米にとって大切なのは良質の水と太陽、適度な風である。それ故、大気が汚染されていない土地で太陽光を十分に浴びて生育できる土地こそ酒米作りに真に適した土地と言える。
酒の命、それは米と水 その点、信州は国の特別名勝・特別天然記念物に指定されている上高地をはじめとする、全国でも指折りの自然環境を誇っている。その自然の中から生み出される米と水を使って造る信州の酒には何ともいえない旨さがある。
http://www.nagano-sake.or.jp/kura/

◉組合ガイド
http://www.nagano-sake.or.jp/kumi/
山と高原の自然に囲まれた信州には、約100場の酒蔵が在り、日夜おいしい地酒造りに励んでおります。
澄みきった空気、きびしい寒気と至る処酒造りに適した豊富な清水が湧出する恵まれた自然や、県産の高品質な酒造好適米「美山錦」「ひとごこち」などの原料米を使用した酒造りには、まさに比類のない絶好の醸造県といえましょう。
各社独特の古い伝統と技術のもとに吟醸酒・純米酒・本醸造酒など、多様化してきた消費者の嗜好にこたえるべく「より高品質」をモットーに酒造りに努力を重ねております。
豊かな信州の地酒の数々、味わい尽くすのも楽しみのひとつ。心ゆく迄お楽しみ下さい。
問い合わせ先 : 長野県酒造組合/長野県酒造協同組合
〒380-0921 長野県長野市大字栗田字西番場205の6
電話:026-227-3133 FAX:026-228-1855
e-mail:info3133@nagano-sake.or.jp

アルプス搗精工場のご紹介
当工場は、長野県酒造協同組合の構成員であります、長野県内約100社の蔵元からの共同出資により、用地取得をはじめとし、工場の建設・運営を業界団体として行っております。
アルプス搗精工場の能力
30台の精米機
年ごと、品種ごとに異なる精米のパターン。これに合わせてコンピュータにより最適に制御し、高品質な精米を行うことのできる酒造用自動精米機30台が導入されております。この精米機により、多様な精米に対応することが可能になりました。
4万俵以上収容可能な原料タンク
原料タンク(1本1,200俵収容)は、原料米用が24基、白米用が12基設置されております。

自動化された工場
自動制御の精米機の他にも、精米が終わった米を袋に入れパレットに積むまでを全自動化したロボットパレタイザーを導入するなどして自動化を進めました。そのため、旧工場では数十名必要であった作業が数名で行えるようになり、深夜の作業も無くなり、労働条件も時代に即したものにすることができました。
問い合わせ先 : アルプス搗精工場
〒398-0001
長野県大町市大字平1040の250番
電話:0261-22-5251
FAX:0261-22-6615
■開館日、開館時間等はお問い合わせ下さい。
■入館料無料

__________________________

◉以下↓2017年・備忘録(HPより引用)

◆内容・特典:
①長野県内の酒造メーカー約60社500種類にのぼる清酒の試飲・展示会を時間内常時開催

⇒2017長野の酒メッセ 出展予定蔵元pdf
http://nagano-sake.or.jp/topics/docs/2017長野の酒メッセ出品リスト東京.pdf

②「長野県原産地呼称制度」認定酒きき酒会
③蔵元との最新情報交換
④「信州SAKEカントリーツーリズム」のチラシでのご案内
⑤信州の地酒「イメージビデオ」上映
⑥各会場とも 来場者全員に「オリジナル猪口」(1個)プレゼント
⑦各会場とも 先着 1,500名様に「信州産びん詰なめ茸」進呈
⑧アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で各会場10名様に「信州産のおいしいお米」プレゼント など

◆会場:
【in東京】グランドプリンスホテル高輪
地下1F プリンスルーム
〒108-8612 東京都港区高輪4-10-30
TEL:03-3440-1111 FAX:03-3441-7092

◆開催時間 :
午後2時~午後8時(受付終了:午後7時30分)

◆時間帯 :
◎午後2時~午後8時(受付終了:午後7時30分)
酒類業界関係者様 (卸売業者様・小売業者様・飲食店様等)

◎午後4時~午後8時(受付終了:午後7時30分)
一般来場者様「酒類業界関係者以外の方」は、「一般来場者様」になります

※「業界」「一般」と入場可能時間が異なりますのでご注意ください。
※今回、一般来場者の入場時間を「1時間前倒し」しました。

◆入 場 料:※【大阪】・【東京】両会場共通です。

☆当日会場受付にて現金でお支払いいただく場合
◎卸売業者・小売業者・飲食店様など酒類業界関係者:
おひとり様1,000円(税込)
※ご来場の際、必ず名刺2枚をお持ちいただき、業界受付にお渡しください。
※上記業者の皆様は、DMが無くても、おひとり様1,000円でご入場いただけます。

◎一般来場者:おひとり様:2,500円(税込)
※DMをお持ちいただくと →500円引き!
※和服でご来場の方も  →500円引き!(浴衣は対象外とさせていただきます)
※DMご持参+和服でご来場の方は→1,000円引き!
※DMが無くても、おひとり様2,500円でご入場いただけます。
[...]

秋鹿酒造・奥 航太郎さんの結婚式

May 9, 2017

5月6日(土曜日)は、秋鹿酒造の奥 航太郎さんの結婚式

それは、それは幸せオーラいっぱいの、素敵な結婚披露宴に出席させていただきました。
乾杯は純米大吟醸の雫酒 無濾過生原酒

鏡割りあり、お燗酒コーナーあり(笑)

新婦のマリンバ演奏あり🎶

航太郎さん、佳澄さん

乾杯の挨拶は三井住友ファイナンシャルグループの取締役・奥 正之さん。乾杯はハウス食品グループ本社株式会社の会長・小瀬 昉さん(写真手前、左端)
●この結婚式で初めてみたもの
ファーストバイトに、お母さん登場のラストバイト。
瞬時に、全テーブルのキャンドル一斉点火
いろんな余興があるもんだ~。リーガロイヤルホテル恐るべし

●リーガロイヤルホテルで嬉しい再会!昔からの知り合い、同い年の中川智子さんが、4月から大阪のリーガロイヤルホテル(総本山)の副支配人へ、そして会社初の女性執行役員に就任。都市センターホテル支配人も引き続き兼任。「大阪のリーガも日本酒に力を入れます!」と中川さん、頼もしい~~。真ん中は常務執行役員・総支配人の田辺能弘さんです。二人の息のあったやりとりも素敵でした。
そして
●山中酒の店社長の山中基家康さん。お孫さんのゆうすけさんが、25歳になっていた!(驚)最後に会ったのは20年くらい前

右がゆうすけさん。おじいさんと似てる! 左は山中酒の店の井上勝利さん

●披露宴後は、山中酒の店・山中社長にお願いし、「佳酒真楽・さかふね」へみんなで押しかけました。あらためて秋鹿を、そして参加蔵のみなさんのお酒をいただきました。

山中酒の店の秋鹿酒造ラインナップ

昔からの大好きな方ばかりが集結し、昼から夜まで、幸せで楽しい時間でした~~。
いや~。幸せ満載、未来へ続く、若い人の結婚披露宴は、本当にいいですね
航太郎さん、佳澄さん、末長くお幸せに
●新婦のお母さんからお声がけいただき、お友達が私のblogを見てくださっていると、ファンであると。ありがとうございます。blogはこの1週間ほどアップせずでしたが、また、再開します~。

引き続き、よろしくお願いしますね。佳澄さんのお母さん(って、1歳違いだった)
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こちらも是非チェックを↓秋鹿さん取材記
◉blog 週刊ダイヤモンド「新日本酒紀行 地域を醸すもの」 大阪・秋鹿さん

そして、新日本酒紀行 地域を醸すもの 週刊ダイヤモンド 2016.9.3号 2016.9.3
今、この連載記事は1ページ単位で買うこともできます!便利です

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160903/QDIWDW00387750.html

「俺はな、日本酒の戦後を終わらせたいんだよ」

April 28, 2017

2017年4月27日
神亀酒造・小川原良征社長(通称専務)の告別式でした。もうただひたすらに悲しい、寂しい、辛いです。早すぎます。
アキモト酒店・秋元 浩 (Hiroshi Akimoto)さんのブログを、皆さんに読んでほしくてシェアします。
小川原良征専務と、長いお付き合いの秋元さんだからこそ書けた深い内容です。日本酒を純米酒へ。その功績は凄いのひとことです。私もそれは多くのことを学ばせていただきました。
私の最初の著書「純米酒BOOK」の巻頭部分も、小川原良征専務に取材させてもらって書いたのです。
神亀酒造の純米酒へシフトチェンジした経緯を、あまりご存知ない方は、是非「闘う純米酒」を読んでください。神亀酒造の全量純米に至るまでの壮絶記録集です。著者は上野敏彦さん。共同通信の記者で、全国の新聞に逝去の知らせを配信したのも上野さんでした。
◉「闘う純米酒・上野敏彦さん」を紹介した私のblog
http://www.yohkoyama.com/archives/48545
上野さんの記者魂に火をつけた小川原専務ですが、克明な記録だけに、出版停止してほしいと真剣に言ってました。(出版前、奥様から私にその件で相談の電話をいただいたこともありました)
なのですが!上野さんにあの時の専務のことを、しっかり聞き書きしてもらい、本の形で残してもらって本当に良かったです。
上野さんが言ってましたが、メモをとると口をつぐむ専務なので、取材はそれは大変だったそうです。専務をご存知の方は想像つきますよね。頭叩かれたり、おしぼり投げられたりしましたもんね。上野さんの記者魂も凄し!というわけで、「闘う純米酒」は何年も通って得た記録集の一冊なのでした。
___________________
以下、アキモト酒店・秋元さんのブログより抜粋させていただきます。(ぜひ、クリックしてブログの全文を読んでください)
「神亀の小川原社長の告別式に行ってきました」
http://blog.livedoor.jp/sakeakmt/archives/65776583.html
「まだ純米酒という言葉さえ一般的でなかった1970年代、東京農大を卒業して間もない小川原社長は、アルコールや糖類で薄められた日本酒は造りたくないと純米酒を造りはじめ、取引の酒販店を回っては陽にさらされ日付の古くなったものを回収するなど品質管理にも努めました。それでもアル添、糖添全盛時代ではなかなか売れず蔵在庫が膨らむ中で熟成酒が増え、その熟成酒の美味しさが世に評価され始め、日本で指折りの早さで全量純米酒蔵になりました。
その純米酒への流れを大きく加速させたのが漫画「夏子の酒」でした。夏子の酒の作者、尾瀬あきらさんを純米酒ファンにし、この漫画を描かせたきっかけを作ったのも、様々なインスピレーションを与えたのも小川原社長です。
純米酒蔵を目指すも厳しい道のりの蔵を後押しするために純米酒ファンドを立ち上げ、酒米の産地を育てるために四国・阿波山田錦に深く関わり、10年ほど前からは全量純米酒蔵を目指す会を立ち上げ、代表幹事となっています。
日本酒の輸出が盛んになってきているここ数年は、日本酒親善大使のように世界中を駆け回っていました。食があっての日本酒、特に神亀は味がしっかりしているので油やクリームを使った料理でも、肉料理でも相性が良く、日本を代表する蔵として大きな評価を受けていました。
というように、現在の日本酒シーンを築き上げてくれた最大の功労者といっても過言ではありません。
(中略)
私の日本酒との関わりに大きな影響を与えてくださった小川原専務(みんなに専務、専務と呼ばれていました)にはまったくご恩しかありません。
本当にお世話になりました。
ごゆっくり、安らかにお休みください。
合掌」
___________________
埼玉新聞の記事を丹沢山・隆醸造元・川西屋酒造店の露木雅一さんが送ってくれました。
下に貼り付けますので、どうぞ全文をお読みください。
「俺はな、日本酒の戦後を終わらせたいんだよ」
神亀の小川原社長の告別式に行ってきました
border=”0″ alt=”IMG_8694″ hspace=”5″ align=”left” /> 今日は、23日に亡くなった神亀酒造の小川原社長の告別式に出席するために埼玉へ日帰りしています。…
アキモト酒店  走る大地 踊る農業 歌う酒 -秋田県

2017年4月27日
神亀酒造・小川原良征社長(通称=専務)の告別式でした。
もうただひたすらに悲しい、寂しい、辛いです。早すぎます。

アキモト酒店・秋元 浩さんのブログを、皆さんに読んでほしくてシェアします。
小川原良征専務と、長いお付き合いの秋元さんだからこそ書けた深い内容です。
日本酒を純米酒へ。その功績は凄いのひとこと。私もそれは多くのことを学ばせていただきました。

私の最初の著書「純米酒BOOK」の巻頭部分も、小川原専務に取材させてもらって、書いたのです。
神亀酒造の純米酒へシフトチェンジした経緯を、あまりご存知ない方は、是非「闘う純米酒」を読んでください。神亀酒造の全量純米に至るまでの壮絶記録集です。著者は上野敏彦さん。共同通信の記者で、全国の新聞に逝去の知らせを配信したのも上野さんでした。

◉「闘う純米酒・上野敏彦さん」を紹介した私のblog(是非お読みください!)
http://www.yohkoyama.com/archives/48545

上野さんの記者魂に火をつけた小川原専務ですが、克明な記録だけに、出版をやめてほしいと真剣に言ってました。(出版前、奥様からその件で私にご相談の電話も)
なのですが!上野さんにあの時の専務のことを、しっかり聞き書きしてもらい、本の形で残してもらって本当に良かったです。上野さんが言ってましたが、メモをとると、口をつぐむ専務なので、取材はそれは大変だったと。専務をご存知の方は想像つきますよね。頭叩かれたり、おしぼり投げられたり…。上野さんの記者魂凄し!というわけで、「闘う純米酒」は何年も通って得た記録集の一冊なのでした。

会葬御礼は神亀酒造の純米吟醸「小鳥のさえずり」。米生産者は田中農場の田中正保さん。ラベルに酒米生産者の名前を入れたのは、これが初めてだと思います。田中農場は酒販免許を取り、お酒も販売→ http://www.farm-tanaka.jp/products_sake.html

熟成させて出荷が基本
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以下、アキモト酒店・秋元さんのブログより抜粋させていただきます。(ぜひ、クリックしてブログの全文を読んでください)
「神亀の小川原社長の告別式に行ってきました」
http://blog.livedoor.jp/sakeakmt/archives/65776583.html

「まだ純米酒という言葉さえ一般的でなかった1970年代、東京農大を卒業して間もない小川原社長は、アルコールや糖類で薄められた日本酒は造りたくないと純米酒を造りはじめ、取引の酒販店を回っては陽にさらされ日付の古くなったものを回収するなど品質管理にも努めました。それでもアル添、糖添全盛時代ではなかなか売れず蔵在庫が膨らむ中で熟成酒が増え、その熟成酒の美味しさが世に評価され始め、日本で指折りの早さで全量純米酒蔵になりました。
・その純米酒への流れを大きく加速させたのが漫画「夏子の酒」でした。夏子の酒の作者、尾瀬あきらさんを純米酒ファンにし、この漫画を描かせたきっかけを作ったのも、様々なインスピレーションを与えたのも小川原社長です。
・ 純米酒蔵を目指すも厳しい道のりの蔵を後押しするために純米酒ファンドを立ち上げ、酒米の産地を育てるために四国・阿波山田錦に深く関わり、10年ほど前からは全量純米酒蔵を目指す会を立ち上げ、代表幹事となっています。

日本酒の輸出が盛んになってきているここ数年は、日本酒親善大使のように世界中を駆け回っていました。食があっての日本酒、特に神亀は味がしっかりしているので油やクリームを使った料理でも、肉料理でも相性が良く、日本を代表する蔵として大きな評価を受けていました。
というように、現在の日本酒シーンを築き上げてくれた最大の功労者といっても過言ではありません。

・(中略)
私の日本酒との関わりに大きな影響を与えてくださった小川原専務(みんなに専務、専務と呼ばれていました)にはまったくご恩しかありません。
本当にお世話になりました。

ごゆっくり、安らかにお休みください。

・合掌」
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埼玉新聞の記事を丹沢山・隆醸造元・川西屋酒造店の露木雅一さんが送ってくれました。
下に貼り付けますので、どうぞ全文をお読みください。

「俺はな、日本酒の戦後を終わらせたいんだよ」

●毎日新聞の訃報より
小川原良征さん 70歳(おがわら・よしまさ<本名・祥匡=よしまさ>神亀酒造社長)23日、膵臓(すいぞう)がんのため死去。通夜は26日午後6時、葬儀は27日午後0時半、さいたま市見沼区深作934の1の東大宮葬斎センター。喪主は妻美和子(みわこ)さん。
蓮田市で江戸時代から続く蔵元に生まれ、東京農大醸造科で学び、醸造用アルコールの添加が主流だった日本酒業界に疑問を抱き、米と米こうじだけで造る「純米酒」の製造に取り組んだ。1987年から全量を純米酒に転換し、同じ志を持つ酒蔵と「全量純米蔵を目指す会」を結成し、代表幹事を務めた。

全量純米蔵を目指す会

オンジャパンカフェのおすすめカレーとイベント

April 25, 2017

本日、オンジャパンカフェへ
野菜だけの本格スパイスカレーを発酵玄米ごはんでいただきました!このカレーは動物性原料は不使用。スパイシーでおいしい 🌟

ご飯は発酵玄米(スタンダードは白米、追加料金100円で玄米に変更可)。この玄米ご飯は小豆入り、食感はモチモチです。18時まで食べられるので、お昼を食べ損ねた時も重宝!

シェフで店長のアサコさんです。ごちそうさま~。個人的に「おむすび2つセット(味噌汁と自家製ぬか漬け付き)」も小腹がすいた時におすすめ。 他のメニューもあり→ http://cafe.onjapan.tokyo/menu/
さて、来月と再来月、オンジャパンカフェでイベントしますよ〜✨
その1◉日本の伝統色を季節で味わう会
5月18日(木曜)は「萌葱色のテーブル」を開催します!
http://cafe.onjapan.tokyo/event/20170518moegi/?lang=ja
その2◉6月は!白扇酒造5代目・加藤 祐基さんに教わる「三年熟成福来純本みりん」の会を開催します。
●昼の部「本みりんsweet・workshop」
http://cafe.onjapan.tokyo/event/20170617mirin/
●夜の部「白扇酒造のDeepな世界を楽しむ宴」
http://cafe.onjapan.tokyo/event/20170617mirin2/
盛りだくさんの内容で、お待ちしています!

桜で北上。鶴ヶ城の花見会

April 20, 2017

東京のソメイヨシノは葉桜となりました。これからは八重の桜のシーズンです!
東北はそろそろ満開のニュースが出始めました〜。

というわけで、4月19日(水曜)は、福島県の会津若松へ。
鶴ヶ城の桜の花見会に初参加!

あいにくの雨で桜の花びらも濡れて、肌寒い夕方でしたが、熱い日本酒の人たちでホットな花見に

鶴ヶ城と若松城、なるへそ

雨がしとしとの夜桜。故に誰もいません〜。貸切状態

最後に記念写真を撮る、奈良萬の東海林さん!
花見会は暗すぎて、日本酒も人もなかなかパチリできず

帰る頃の、鶴ヶ城のライトアップ。オペラピンク!
そして夜はまだまだ続くのでした。

二次会はイタリアンのフェリーチェで。九州の蔵元さんも参加してました。左は「世界の鈴木先生」

三次会はTHE・居酒屋「はいらんしょ」で!2度目の訪問。
磐城寿の鈴木大介さん

週刊ダイヤモンド連載「新日本酒紀行 地域を醸すもの」熊本/亀萬

April 16, 2017

photo by 亀萬酒造

亀萬(KAMEMAN)/熊本県津奈木町
「米、酵母、氷で、熊本の魂を込めた純米酒造り」
週刊ダイヤモンド 2017年4月1日号

(本文より)
熊本と鹿児島の県境近く、「酒といえば焼酎」という地で、日本酒造りをする亀萬酒造。大正初期、竹田珍珠さんが地産地消の酒造りを志して創業した。熊本の冬は、雪が降ることもあるが、総じて気温が高く、発酵して熱を発する酒のもろみが冷えにくい。故に、蔵独自の技術が様々に工夫された。その一つが「南端氷仕込み」だ。

週刊ダイヤモンド2017年4月1日号
この号は「美術とおカネ全解剖 アートの裏側全部見せます」

蔵元の竹田珠一さん。九州の南端という環境が、様々な醸造技術を生み出しました。

↑珠一さんの息子で、現在、杜氏をつとめる竹田瑠典さん。
この地で、自らが酒を造る意味を問う、熊本の地酒に挑みます。
熊本の米で、酵母で、水で、人で。

それが「野白金一式 九号酵母 亀萬」です!

連載ページが1ページ単位で購入できます。100円↓
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170401/QDIWDW00399887.html

この号から、連載デザイン背景を描いてくださっている、もとき理川さんのイラストが春バージョンになりました。
もときさんも九州生まれ。
http://www.motoqui.com/news_nihonsyu-spring/

過去ブログ
●2016o4 熊本・亀萬「野白金一式 亀萬 九号酵母 純米酒」
●201212 酒造道具もいろいろ!熊本・亀萬酒造

亀萬・facebookページ

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