日本酒
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January 27, 2013
誉富士の田植え20120603at焼津。宮田先生と松村さん
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お酒になるお米はひとつではありません!酒米にはいろいろな種類があります。生産量が多い代表的な4種類は
「山田錦」=酒米の王様と呼ばれ、ボリュームがありバランスのよい酒になる
「五百万石」=日本一の生産量を誇った淡麗な味。米どころ新潟で生産量500万石を越えた記念で命名
「美山錦」=北国でつくられる寒さに強い品種
「雄町」=最も古い原生種の酒米。岡山県が名産地
誉富士の稲刈り日20121006(左)誉富士 (右)山田錦
そんな中で静岡県オリジナル酒米として誕生したのが「誉富士」です。10年の歳月をかけ、平成17年に種苗登録を申請。
この誉富士、なんと98,000固体から選抜された優秀な酒米。研究者魂炸裂!であります。講演会でこのあたりもお聞きしました。
「誉富士は山田錦に比べ、20cm以上も低い短稈種。強い風雨でも倒伏しにくいのが特徴です」と宮田先生
「誉富士は私のようにズングリムックリの品種なんです!(笑)」
山本洋子(・o・)「それにしても98,000固体もの米粒をひとつひとつ顕微鏡で調べたってホントですか? 聞いただけで気が遠くなりそうですが」と素朴な疑問を含め、誉富士開発のあれこれをお伺いしました。
宮田先生からは開発秘話、そして栽培秘話、幸か不幸か!?台風がこなかった時代、そしていよいよ強烈な台風がやってきたら〜〜っを語っていただきました。
宮田先生は日本酒が大好き!酒造組合のイベントには必ず登場し、消費者に説明を熱く、そして栽培者、蔵元へも勿論熱く語り…。ご自身がこんなお酒が飲みたい!というイメージがしかとあるのが素敵なのです。宮田先生の米なら飲んでみたい!と
これが誉富士・稲の断面であります!
(左)誉富士 (右)山田錦
●誉富士は分けつが、ひと株15~20本。山田錦より多く、飯米とほぼ同じ
●誉富士が栽培しにくい点 ①病気に弱い ②水管理をしっかりしないと、クズ米ばかりに ③丈が短かく倒れにくいものの、肥料をやりすぎると大きく育つがクズ米に ④収穫が遅れ、雨に当たると、刈取前に米粒(籾)が発芽 (穂発芽しやすい)
育てづらいく、手間がかかるため、つくり手の技術が問われるといいます。そこで最初に白羽の矢が立ったのが焼津酒米研究会。毎晩のように宮田先生が出向き、メンバーと熱い討議を戦わせたのだそうです。
そして梅原会長と八木さんに生産者の立場からの誉富士の魅力を教えていただきました。現在の作付面積は焼津と藤枝で19ha。菊川と磐田で4ha。浜松で2.5ha。富士宮で1.2ha。沼津で0.4ha。伊東で0.2ha。
左が誉富士、右が山田錦
●「誉富士」の味の特長。米のタンパク質含量が低く、雑味がない上質の酒が醸せる!
そして、セミナー中半、飯米・コシヒカリと酒米・誉富士を食べ比べてみようです。秋田県酒造協同組合のセミナーでも試させていただきましたが、酒米を食べる機会はめったにありません。よく噛むと品のいい甘みがにじみでて、酒を思わせます。せっかくの機会、皆さんと共有体感したくて、炊いていただきました!
2種類のご飯をサービスする静岡イケメンスタッフ❤女子会ですからねヽ(^。^)ノ
さてその感想は!
つづく
静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会2
January 27, 2013ひとつ前●blog静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会1の続き。二宮金次郎先生も「純米酒BOOK」でお勉強中。蔵元も着々集まっていよいよ開始〜。
「第9回お米日本一コンテストinしずおか2012」のサテライト企画で開催された今回の酒米・誉富士の会。同日開催の↑米コン2012(食べるお米のほう)の結果を聞いてビックリ。群馬県利根郡川場村のコシヒカリ=雪ほたか(道の駅で300g250円)の生産者が全国上位入賞30位中8人!入賞というのです→※雪ほたか過去受賞歴
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今年30 位に初入賞した「誉富士」生産者・松村輝夫さん(大井川農業協同組合 焼津地域稲作部会)が、最終審査で噂の「雪ほたか」を試食。
最終審査前夜の懇親会にて。右が松村さん!服も赤、車も赤の燃える男(お茶も栽培)。お隣は日本酒好きアナウンサーの神田えり子さん、茶業農産課技監の伊藤智尚さん
「雪ほたか、確かにおいしかったです」
そして松村さん「川場村の人に聞いたら、なんでも出品は8人だけにしたっていうんですよ。30人出品したら30位が全部、雪ほたかになってしまうからって…」(・o・)なんと恐るべし川場村! 永井酒造の永井則吉さんが「村をあげて高品質の米作りに取り組んでます」という話が蘇りました。
さて、誉富士の話
誉富士とは?
静岡県 経済産業部 茶業農産課 水田農業班 増井裕子さんと最初に打ち合わせしたさい「今まで日本酒を飲まなかった人にこそ知っていただきたい!」と熱いリクエスト。すると即決「女子会にしましょう!」男性は女性が同伴の場合のみOKに。
名付けて「誉富士」の地酒で女子会 〜 静岡・酒米 誉富士の実力を知る!純米❤酒セミナー」ヽ(^。^)ノ
会場の大日本報徳社大講堂。手前に2本ロングテーブルがあるのは、後に料理がたっぷり並ぶからであります。「誉富士」のお酒を並べて始まり始まり〜
●blog 201209「誉富士」の地酒で女子会打ち合わせ大日本報徳社大講堂
誉富士に関わる方たちにご登場いただきました!つづく(以下、予告)
誉富士の生みの親・宮田先生!
生産者の立場から、焼津酒米研究会の梅原会長&八木さん
そして講演終了後は誉富士と静岡産のおいしい酒肴!地域力集結!
静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会1
January 25, 2013”静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会”の講師を務めました。会場は掛川にある大日本報徳社
静岡県の主催で、静岡オリジナルの酒米「誉富士」のお酒をもっと知ってもらおうと開催。
【第9回お米日本一コンテストinしずおか2012サテライト企画】
静岡県オリジナル酒米「誉富士」を使って、県内21の蔵元により、米、水、酵母すべて静岡づくりの個性豊かな酒が生まれています。酒米「誉富士」の地酒をおいしく、楽しく味わいながら、学ぶセミナーを開催します(主な対象は女性)
●blog”「誉富士」の地酒で女子会”の案内
雨降り三昧の一日でした。大日本報徳社の門の前で。門のメッセージは
「道徳のない経済はおろかであり
経済なき道徳はたわごとである」であります。
誉富士を使ったお酒が勢揃い!
静岡のイケメンくんも勢揃い!
静岡県酒造組合の小澤事務局長、高嶋酒造の高嶋一孝さん、誉富士の産みの親・静岡県農林技術研究所の宮田祐二先生、外山祐介さん
料理は名倉光子さん率いる とうもんの会が担当!
「誉富士」の地酒で女子会 は、誉富士を食べて!飲んで!酒米と飯米の味の違いを楽しみ。宮田先生、焼津酒米研究会の梅原会長、誉富士を愛する蔵元に登場いただき、ALL静岡素材でおつまみも器も!という静岡力を堪能する会。写真左上は子メロンに入った酒粕漬けです。
セミナー中のきき酒はこの5種類。その後、全種類を楽しみます。
◯yukiさんがとっても詳しく↓↓↓blogにUPしてくれました(^^)
●blog 静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会 in 掛川
焼津酒米研究会の梅原会長と八木さん(独身!)です。八木さんは夏は田んぼ、冬は磯自慢の蔵人を努めています。
●blogほまれふじ~ 静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会 ~
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◯焼津酒米研究会と誉富士
●blog201109誉富士の田んぼ・台風
●blog201106誉富士の田んぼ・田植え
●blog2012静岡県の酒米・誉富士1
●blog2012静岡県の酒米・誉富士2
つづく
「ありがとうと言って見送ろう」
January 17, 2013天の戸醸造元 浅舞酒造取締役社長 柿﨑秀衛さんが享年56歳という若さで旅立たれました。あまりにも早い人生の閉じ方に、言葉がありません。蔵から半径5kmの米と水だけ。そして全量純米酒となり、まさにこれからでした。
2012年2月
2012年12月13日、facebookにメッセージをいただいたのが最後のやり取りとなりました。
Hidemori Kakizaki 毎度、お世話なっております。あんべいいなイベントよろしくお願いします。(^-^)
●大阪でDeep秋田発酵イベント
そんな重大な事態であったとは、その時露にも思いませんでした。
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森谷杜氏の弔辞を、ごんべーさんが書かれた夏田冬蔵ブログからご紹介させていただきます。
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弔辞
秀衛社長が亡くなった翌日も同じように酒を仕込みました。釜場から湯気が上がり、米を洗い、蒸米を担ぎ、酒を搾りました。
「我々は酒を造るために呼ばれているんだから粛々と仕事を進めましょう」と蔵人同士で確認したことですが、大変なことが起きたのにもかかわらずいつもと変わらぬ風景の中で仕込みをしていることが返って悲しく思えました。
「あ あしてあげればよかった」「こんな言葉をかけてあげればよかった」が日増しに、「あんなことをしなければよかった」「あんなことを言わなければよかった」 に変わっていきます。悔やむことが多すぎます。でも、家族を残していくあなたの無念さに比べると物の数にならないでしょう。
ここに集まってくださった方たちは、もう一度会いたかった。もう一度話をしたかった。もう一度一杯やりたかったと思う人ばかり。ありがたいことです。こんなにたくさんの皆さんがお見送りに来てくれましたよ。
若いころから社長のトレードマークは「前掛け」でした。最近でも気合いの入った仕事をするときには決まって締めていましたね。
昭和五十六年夏、その前掛けをした中学の同級生が車を降りて話しかけてきました。
「この冬から蔵に来ないか?」
これが秀衛社長と私の第二幕の始まりです。
酒の配達について行ったことがあります。
「俺、 けっこう酒屋の奥さんたちに人気あるんだ」と自慢げに言います。確かにそういうとおり、「秀衛さん、お茶っこ飲んでいげ、秀衛さん」と奥さんたち。そして 何より驚いたのは年上のとうさんたちや同業の先輩たちからから「マロ、元気だか?」「マロ、今度一杯やるべ」と親しく声を掛けられることです。お公家さ まっぽい風貌からか業界では「麻呂」と呼ばれてかわいがってもらっていることもそのとき知りました。
社長は日中配達。私は日中酒つくり。二人とも帳簿付けは夜になります。夜の十時を回ったころどちらともなく、「さっとやっていくか?」とピープル
さんが今のよねやさんの駐車場にあったころよく行きました。カウンターに座って同じ方向を見て話しこみました。社長が言います。
「秋田一の飲み屋街、川反に行ってきた。あういうところに天の戸あればなあ」さほど酒の強くない社長はもう赤ら顔です。
「秋田か・・・・・。花の東京もいいな、大阪も」お酒がまわってどんどん気持ちも夢も大きくなって、「日本を飛び出して世界だよ。世界!」「んだ。グローバルだ」二人で叫んでいたね。
横手でさえ天の戸をおいている店もほとんどないのに。
そして或る夜、いつものカウンターで、
「な あ森谷。何ぼ小さい蔵でもプライドってものがあると思う。そのシンボルが「大吟醸」だと思うんだ。もう一遍、大吟醸の仕込みを始めたいと思う」いつにもま して真剣な表情の社長。ただ、私の返した言葉は、こともあろうに「ところで、ダイギンジョウ?そのダイギンジョウって何もの?」でした。
そんな私を、あなたは秋田の鑑評会にきき酒の勉強に連れて行ってくれました。ここで私としてはもちろん天の戸の蔵としての酒つくりの基本理念みたいなものが決定づけられたと思います。あなたの言葉はこうでした。
「誠心誠意、心を込めて作った酒にまずいものはない。欠点なんかないよ。あるとするとそれは個性。その酒のいいところを見つけないといけない」
この言葉が強く心に刻まれました。
[...]
しち十二候で野菜ランチ
January 11, 2013和食の店の定番は2つあると「楽 はせ川」で書きましたが、もうひとつが「しち十二候」です。
東京ステーションホテルの新店にリマ・クッキングスクールの石井洋子さんと訪問。シンプルで美しいテーブルセッティング
六本木店同様、食養料理=マクロビオティックのコースがあります。
しち十二候の代表・総料理長の斎藤章雄さんと石井さん
お人柄が料理に現れる斎藤章雄さんです。六本木と丸の内、2店をみていくのは大変だと思いますが、食養の店が増えるのは嬉しい。
日本酒に詳しい料理長ゆえ、お酒のラインナップが充実!
東京のお酒もリストオン
東北から関東
中部、中国、四国、九州からセレクトされた日本酒が。焼酎、国産ワインも揃っています。
名物の自分で巻くお寿司。海苔がパリパリ、磯の香り高し。ネタは魚ではなく椎茸! ふんわりとした絶妙な火の通し加減。
大人気の焼き胡麻豆腐。香ばしさ満点、コクある逸品
伺ったのは秋(古い話で恐縮)の焼き物。バーニャカウダを超える!なんとも美味なるタレにつけていただきます。
人参、さつまいも、そして柿!が焼いてありました。旬の野菜に果物が丁寧に火が通されて自然の甘みがいっぱい。季節のご馳走
炊合せも野菜づくし
〆のご飯と香の物。そしてデザートは栗を形どった小豆の和菓子。
丸の内一丁目店の酒井料理長です。ごちそうさまでした!
六本木三丁目は稲葉料理長です。
東京駅構内。天井を見上げたら、超モダン!
●TOKYO STATION HOTEL
しち十二候
ホテル地下1階ですが、なかなかたどり着けませんでした。きちんと調べて、エレベーターを間違えないようどうぞ
斎藤総料理長の名言いっぱい!
↓ ↓ ↓
●「斎藤章雄のブログ」
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201003blog齋藤料理長さよならコンラッド
201003blog料理長さよならコンラッドno.2
201003blog料理長さよならコンラッドno.3
日本酒を楽しむ和の店「楽 はせ川」
January 7, 2013家で食べて飲むのが大好きゆえ、外食は仕事と肝試し!? 以外殆どありません。中でもチャレンジしにくいのは和食です。何がどれくらい出てくるか想像しにくいからです。寿司、鉄板焼き、フレンチ、イタリアン、中華はだいたいの品数やボリュームが想像つきます。ですが、和食になりますと非常にわかりにくいのが難。日本酒の品ぞろえもいいとなるとさらに難。またコストパフォーマンスを考えると難難続き。
そんなやまよの行きつけ(といっても年に何回いくの?な)2軒です。
ベジタリアン・マクロビオティック系の人となら斎藤章雄料理長の「しち十二候」。斎藤料理長とは三重県や宮崎県の事業でご一緒させてもらいました。地域活性に力を入れる熱血料理人!
もう一軒は、15年ほど前からお世話になっている湯島の「楽(らく)はせ川」さんです。
(左)先付けは濃厚クリーミィな胡麻豆腐。「楽 はせ川」は季節の素材をたっぷり使用。訪問は10月31日(ふるっ)で長野県のキノコ名人がとった名残キノコの季節。長谷川晋一さんは=”自称”ヨン・キムタク(^^) ぷっ。長谷川さんも南さつま市の地域活性に尽力を。本当に良い人なのです。食で皆が元気になれば!と
八寸が毎回、楽しみ!
自家製からすみ、ふぐ煮こごり、サーモンマリネ、銀杏、南瓜、ブロッコリー(2分蒸し+アンチョビソース)、磯つぶ柔らか煮、蛸(8時間炊き)、生ずいきのおひたし、人参4種味噌漬け、海苔佃煮、トマト(玉ねぎをなにかした詰め物入り)、サワラの桂むき巻、ピーマンのピクルスなど
ひとつひとつの味わいが楽しくて、合わせるお酒もあれこれ試したくなります。お酒のセンスも抜群。蔵元と仲の良い東北泉、王祿は必ずあり、今回は新政の六號と究も。
カウンターが特等席! 素材や調理の手元が見えて、料理のことがすぐに質問できるのが楽しい!その分、賑やかすぎて他のお客様に迷惑がかかるため(笑)貸切状態になるよう集まりましたヽ(^。^)ノ
お造りはひと切れずついろんな種類が登場するのも楽はせ川流。以前、長谷川さんになぜ?とたずねたら「その方が楽しいじゃないですか!」と。確かに!
手前のゴマがふってある鯛とマコガレイは「塩で」。あとはヒラメの昆布締め、キンメダイ、メジマグロ、赤貝、サワラの生寿司、アオリイカ。アオリイカは佐島でとれたもので「日本で一番うまいですよ。小エビ食べてますから」と長谷川さん。浜名湖の海苔を固めたものは最後に食べると脂が落ちて、あと口がいいそうです。細かい隠し包丁が入り、香りよく食べやすい工夫がしてあります。
その昔、ここでフグの部位別刺身を出してもらったことがあります。背と腹側では味が違いました。ですが、なかなかそういう出し方をする店はないように思います。なぜ高級店でもしない(できない)のか?を長谷川さんに教わりました。
長谷川さんは氷の彫刻もお得意。氷の彫像コンクールでは2トンの氷をチェーンソー、電気カンナ、アイロンを使って彫り込んでいくそうです。そして見せてくれたのは、イカの骨の飾り彫り! 野菜の彫刻!?もお得意という。
菊の形に飾り切りした蕪です!
名物の茶碗蒸し。36種類の素材から出汁をひいて作る長谷川さんのスペシャル!
焼き物。ホンマスの自家製干物とイサキの酒盗焼き。
この日は日本酒女子研究会+比留間深雪嬢の誕生日+秋田の木川さんのジョイント!
お燗も丁寧につけてくれます。最近、とっくりにはかまをはかせて出すお店は皆無に近い…です。
クライマックスは!
滋味あふれるキノコ汁! お出汁は白身の骨と身。きれいなうまみに香ばしい、ほろ苦味のキノコが。野生の天然キノコの力強さを堪能しました。これは絶対カツオ節ではこうならない。生麸入り。
ヒラタケ、クリタケ、シモフリシメジ、チカナメツムダケ、マイタケだそうです。
〆のご飯「きょうはうどんにしました!」と長谷川さん。「うちにしかないおうどんです。これがメインディッシュですかね(笑)」
ややっ! この匂い、この濃厚さは!
「あん肝のうどんです」
加えて、炒り大豆、昆布、鰹節、干しエビでとった出汁だそうです。
ちょこっと出してもらった白菜漬け。これがうまいのなんの。神田明神下の麹屋さんの米麹で漬けた白菜漬け。甘酸っぱいナントモいい発酵加減。ゴマは極弱火で30分炒るそうです。プチパチ。
手前は3年寝かせた自家製柚子ごしょう。辛味と柑橘の爽やかさ、滑らかさといい絶品。
長谷川さん、雑誌「やさい畑 2013春準備号」でも白菜料理を披露。
包丁は60本を使いこなすという長谷川さん。蕪を飾り切りした刃ものセットも見せてもらいました。どれもピカピカ。
きれいなのはお鍋の底も鏡のようにピカピカ。
おいしいを作るのにひとつひとつ真剣な長谷川さんです。
甘味も自慢の長谷川さんですが、やまよは甘いものが苦手なので果物を。大秋柿でした。
そして長谷川さん、ユーモアも忘れず、涼しい顔でさくさくとお料理を提供。それをサポートする奥さんのちづこさんも笑顔が優しい女性です。和食のスタンダードがこの店なので、ここより劣る店(値段と味。日本酒とワインの品揃え)だと、もうガッカリ。
プロの仕事かくあるべしを毎回、学ばせてもらうお店です。
●「楽 はせ川」
東京都台東区池之端1-1-1 MK池之端ビル B1F
電話 03-3836-0417
・この日いただいた料理は7000円のコースです。
撮影 RICOH GXR A16 24mm-85mm
過去の「楽 はせ川」料理
◯blog 20111001
◯blog 20101228
[...]
2012年blog書き足りませんが
December 30, 2012なんと今年も残すところ、今日と明日のみ。あっという間に終わってしまった2012年ですが、楽しいこといっぱいの1年間でした。
ご縁に感謝、出会いに感謝! 日本の発酵地に、たくさん訪問できたこと、誠実な物づくりに励む生産者さんたち、多くの出会いにありがとうです。
人生を旅立ってしまった大事な人もいたけれど、それも胸に、1年間、本当にありがとうございました。
毎日、人生日本酒とともにだったような(笑)来年はもっと!ヽ(^。^)ノ
2012年の出来事でブログでアップしたいこと!がまだまだ山のようにあります。いまだアップならずの出来事が山積み(これからUPします宣言!)
●4月22日(日)「鈴鹿うまい酒を楽しむ会」
いろんな酒の会に参加しますがこんなに爆笑した酒の会は…他にはありませんっ。聞きしにまさる噂以上のスゴイ会。今年の舞台テーマは東京ガールズコレクション。そのランウエイをモデルさながら歩く、また踊り歌う蔵元たちの姿、そりゃあ眩しかったです☆ とっつきにくい蔵元と消費者の間をつなごう!という趣旨から始まった…そうですが
膨大に写真を撮りすぎてしまい未だUPできておりません…。この会では飲食店向けプロセミナーも開催され今年のテーマは『純米酒と調味料』そのマジメな勉強会の講師を務めました。
↑参加者の前に味噌、醤油、味醂、酒が
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◯2012年 関わらせていただいた県関連事業
九州経済産業局
知財先進都市オープン化推進事業 普及啓発推進委員会
三重県
●三重ブランド 認定委員会
●農産物等発信力強化事業
●みえのお宝食材鑑定会
秋田県
●秋田の農産物及び加工食品の販路拡大に関する検討会
●食農観ビジネス等推進重点支援地域形成事業 審査会
●食農観秋田の食売出応援事業審査会
●食の新商品開発技術支援事業 審査会
●「秋田のおいしい手帖 スグクル」審査会
●うまいもの販売課 秋田特訓ゼミ
富山県
●富山のさかなブランド化推進協議会
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◯2012年 講演会
●3月8日(木)九州経済産業局「久留米テクノブリッジ 酒蔵から始まる!新 美・食」「米×発酵×人 今、見直される米の酒力」
●4月24日(火)流通情報企画「2012日本の酒メッセ」 講演
・醸界タイムス
・八王子・お酒の京晴 店長ブログ
・平出淑恵さんblog
●6月9日(土)鳥取県「とっとり県民カレッジ」未来を開く鳥取学「今、心を熱くする地域のお宝食材」
●6月24日(日)千代むすび酒道場「米の力を学ぶ 純米酒セミナー」
●11月17日(土)静岡県「誉富士」の地酒で女子会」 at大日本報徳社大講堂
秋田県酒造協同組合の会「秋田の酒米の実力を知る!純米酒セミナー」に引き続き、県の酒米を紹介する体験型講演会。静岡県酒造組合から土井会長、そして土井弥市さん、高嶋酒造の高嶋一孝さん、酒米の生みの親・宮田先生も登場。とうもんの会・名倉光子さんのパワーも加わり、皆さんの静岡力が集結したそれは力強い会となりました。
●鳥と私のナチュラルライフさんが丁寧に紹介してくれました→ 静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会 in 掛川
●12月20日熊本県 水俣・芦北地域雇用創造協議会「見直される日本酒の底力」
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その他 blog でガッツリ書きたかったのにいまだUPしてない出来事一部
●三菱食品さんの「米と水だけのお酒」シリーズ、グランドフェアでおつまみレシピを提供。秋から発売のシリーズ酒にレシピ首掛けで登場
●1月15日(日)&7月15日(土)川西屋酒造店蔵見学(天史朗寿司&一休)
●4月9日(月)佐藤としひろさん60歳祝 DISCO KINGDOM
↑もうもう凄かった誕生パーティ☆でした。(右)こんな服の日もある↑(珍)
●4月14日(土)沼津はしご酒!
●4月18日(水)新世代栃木の会
●5月19日(土)ヌッフ 川村酒造よえもんの会(さかなのさけ→甘美堂)
●7月22日(日)まさるやさん焼酎の会at明治記念館
●7月28日(土)ヌッフ六本木でアンリ・ジローの会
●7月29日(日)着物と和ごとを楽しむ会at駒形どぜう
●9月14日(金)王祿×ベラビスタ 自転車でしまなみ海道を走る
●10月25日(木)出羽鶴、秀よし蔵見学 醸造試験場 田口場長を訪問!遠心分離機イロハを教わるの巻
●10月31日(水)湯島「楽」
●11月2日(金)御前酒の会 at PURE CAFE
雄町米と菩提もとの酒造りの蔵・御前酒さんの純米酒をビーガンフードで。「そやし水」を飲む体験がおお受け。
ライター伝農浩子さんがblogでUP→『御前酒』が奏でた「日本酒と音楽をきく会」
●11月16〜18日 大日本報徳社 開運・土井酒造蔵見学 名倉メロン農場
(この一年間で最もコワカッタ店→中級ユーラシア料理 日の丸軒)
●11月23日(金)静岡・豊好園「出品茶を味わう会」
●12月6〜7日 能代・川どこべらぼう 喜久水蔵見学 [...]
11月の日本酒
December 27, 201211月に出会った日本酒記録
●「酒舗よこぜき」さん。美しく整理された店内に好みな日本酒の品揃え。珍しい一品や酒器、ワイン、金山寺味噌もあり。
静岡・誉富士の会!
白隠正宗の高嶋一孝さんと開運の土井弥市さん。大充実の会でした!改めてUPします
白隠正宗メロン飲みにもトライ。名倉メロン農場cafeにて
神奈川県藤沢にて
勝浦酒店さん。店主の勝浦さんが手書きする文字を「かっちゃんフォント」と呼んでます。
ひとつひとつのお酒にその「かっちゃんフォント」で丁寧にコメントが添えられています。手書き文字なごみます
JUNGIN GLASSも福・山・山あり
スタンド飲みもできます!ダークダックス飲みですがっ
お燗向き純米酒各種あり
●「勝浦酒店」店主 勝浦一祝さん「うまいじゃん純米酒」会をとちぎやさんと共催。独身。店はこの時代にHP、blogナシ。神奈川県藤沢市川名1丁目12−1電話0466-22-2923 藤沢駅からJR線路にそって東京方面へ徒歩8分
そこからほど近い、心の故郷的な店「蛸庵」
江ノ島漁師が経営する居酒屋。釣ってきた魚のみ。カワハギ入りの湯豆腐うまし
日本酒の品ぞろえが昔からいいのです。横浜君嶋屋、勝浦酒店などから購入。その昔は君嶋さん自らお酒を持ってきてくれたこともあるとか。*王祿の「祿」や丈径の「丈」字、ラベルからでは確かにわかりにくいのでムリもない…。
●「蛸庵(たこあん)」安いです(江ノ島漁師の店。魚美味し。日本酒の品ぞろえ◎。今はお好み焼きありません。釣ってきた魚only!) 藤沢市村岡東1-1 電話0466-24-4856
そして西へ
七本鎗 純米無有火入れ
伊勢の白酒
三重県四日市。駅からすぐ!
「とよのあかり(安田屋)」 安田さんとタカハシ酒造の高橋さん
そして北へ
秋田!
醸友会会長の一白水成を醸す渡邉康衛さん。秋田清酒・出羽鶴 晴田&初しぼりと佐渡さん
まんさくの花
秋田のジャーで十四代。刈穂さんの迫力ラベル・・いろんなお酒があります〜。
秋田空港売店で買うお酒。どちらもスペックは同じなのに、かたや純米吟醸、かたや純米酒を名乗るの巻。
●blog刈穂さん蔵訪問
女子飲みもしかと!神田えりこさん。アッキー&みゃんさん
ご近所でピラ仲間の原田有紀子さん
開運・土井酒造場さん、久々に蔵訪問させていただきました。コストパフォーマンス高し!の蔵です。どれを飲んでも、開運らしい一本筋が通っています。さすが!蔵は改めてUPします。
家飲みが一番好き!御前酒・辻本店
「純米 美作しぼりたて生原酒」は全量岡山県産の雄町米。地の米で地の酒。県産米での酒づくりに全力を注いできた辻均一郎さんを偲んで、新酒の雄町純米酒でしみじみ。その昔、辻さんと原田杜氏と一緒に雄町の田んぼを見に行ったことが走馬灯のように浮かんで…。
米は他の作物と違い、毎年植えても連作障害にならず持続可能な環境保全型農業。日本の地力をフルで活かせるのがお米。そのお米の価値を最大化したい! それには、土や人に負荷をかけない栽培方法で育てた上質の米で、技術が高い蔵が醸した極上の日本酒だと思うのです。
酒造道具もいろいろ!熊本・亀萬酒造
December 22, 201212月20〜21日、水俣・芦北地域雇用創造協議会のご依頼でセミナー開催、十何年ぶりかの熊本訪問です。
翌日、日本最南端の日本酒蔵・亀萬酒造さんを見学。仕込みは正月明けからで、蔵は嵐の前の静けさといったところ。
酒といえば”焼酎”という文化圏、この地でのお酒造りとは、しかも最南端という環境で…興味津々でした。写真上↑の桶は「親桶(おやおけ)」と呼ばれ容量は3トン。ここに2トンの子桶を入れ、周りに氷を詰めて冷やすのだそうです。桶には内も外も柿渋を定期的に塗り、タガを締め直し大事に使っています。バリバリ現役の桶なのです!
蔵によって酒造道具はいろいろだと見せていただくたびに感じます。代々受け継がれた知恵と工夫がいっぱい!
亀萬酒造の竹田社長です。杜氏も務めています。この道具↑初めて見ました〜。蒸すときの道具です。その理由を聞いたら「へええええええ」でありました!
熱い蒸米を掘り上げるときに履く杉の下駄!
麹を作るときの箱。杉の柾目を使います。
そしてこちらのお道具も↑「今ならクーリングロールという近代的な機械があるのですが 、当蔵では代々これを使っています。醪(もろみ)の温度が上がった時、これをタンクに巻いて間に氷をためて冷やします」と竹田さん。
醪の温度を下げるための道具でした。また、醪の温度を下げるため、醪に直接氷を加えて調整するのだとか。「南端仕込み」という独自の方法だそうです。
これはよそでも見たことあるような
酒造りは、「杉」のみならず、「紙」も重要な役割を果たしていることを知りました!!
火入れタンクの目張りに使う和紙!
目張り用の特殊和紙。これを糊でべちょべちょにし、伸ばしながら目張りするそうです。驚きました。右のクルクル和紙は「どじょう」と呼ばれ、隙間の目張りに使うそうです。これらの和紙は意外に高く、ひとタンクあたり1万円もかかるそうです。
蔵元の竹田ファミリー。息子の瑠典さんは独身です。犬のキッドくんは床に柿渋を塗ったら大喜びしたそうです。なにかわかるのですねえ。
亀萬酒造さんは、無農薬玄米を使った琥珀色の甘口・玄米酒と赤米を使った甘酸っぱい赤米酒緋穂(ひすい)という変わりダネのお酒も醸造しています。
デザート感覚で飲める甘い米だけのお酒です。
純米吟醸酒 萬坊
亀萬酒造さん。蔵に書かれた「珍」とは蔵を創業したひいおじいさん「竹田珍珠」の名からだそうです!
日本の酒造りには、地元の自然を生かした知恵と工夫が、宝もののように詰まっていると痛感しました。ひとつをなくせば、様々な自然を生かす技術も知恵もなくなっていく…。
まともな米を使った、まともな蔵の純米酒を、1日1合!飲みたいものです。
●亀萬酒造合資会社
熊本県葦北郡津奈木町大字津奈木1192
大阪でDeep秋田発酵イベント!
December 17, 201212月14、15日 ”Deepな秋田発酵食”を知っていただくイベントをお手伝い!
タイトルは
『食料自給率170%! 日本で最も発酵食が多い県 秋田の米発酵×魚発酵 Deepに飲み食べ あんべぃいいな発酵だスナイト! with なまはげ』
スタンダードブックストアさん。プレートにはハタハタ寿司、なた漬け、三五八漬けなど発酵三昧! blog紹介
秋田の日本酒を代表して来ていただいたのは、”夏は田んぼで米つくり、冬は蔵で酒づくり”の夏田冬蔵こと天の戸・森谷杜氏です!(さっそくブログでUPしてくれました)
お米を作って酒に醸して、料理も歌も上手な森谷杜氏。朝が早く、夜も遅く、いったいいつ寝ているのか!?ナゾでありましたが、垣間寝だと知りました。ゴンゴン
●夏田冬蔵 blog「つながる」から「つむぐ」へ
ウォーッと突然現れたなまはげさんも大活躍!
なまはげさんと記念撮影を求める人で長蛇の列!
スタンダードブックストアさん、山中酒の店のさかふねさん
この企画に「面白い!」と二つ返事でOKしてくれた両店の社長、中川和彦さん、山中基康さん、それぞれの料理長とスタッフの皆さんに大感謝ですヽ(^。^)ノ
ぶりぶりぶりこ〜♪ さかふねの山中基広料理長に生ハタハタを焼いてもらいました!
そこに酒味噌をかけてブリコをよく混ぜて食べていただこうという趣向の酒肴
桧山納豆の縦まぜ体験も!こちらスタンダードブックストア
こちらは、さかふね。この納豆、包はあきたこまちの稲藁。愛してやまない納豆です!
詳しくは↓
●aff「わらも大豆も地元育ち 塩で縦まぜがうまい! 桧山納豆」
●blog 桧山納豆
●blog 桧山納豆その2
”日本が育んだいい発酵” 秋田から紹介できて嬉しいです!
それにしても秋田の人は芸達者ですわー
お客さん目を丸くして真剣聞きまくり、笑いっぱなしでした。
なまはげの説明を、テロップが必要な秋田弁で、身体をはって表現する秋田うまいもの販売課の加藤はなゑさん。 これほど面白い女子は今だかって見たことありません。独身
半径5km の米と水だけで純米酒のみを造る夏田冬蔵こと森谷杜氏。袋しぼりの説明中。
料理人としてもがんばってもらいました!準備中の杜氏
杜氏が持参した酒粕味噌と自作の漬物!
秋田直送のセリは根もご馳走!たっぷりと。そしてあきたこまちの作りたてきりたんぽ!
イベント終了後、4人で記念写真
それにしても森谷杜氏はブログアップが早いです●夏田冬蔵 blog「つながる」から「つむぐ」へ m(_ _)m一ヶ月以上前の話をUPするよな遅い人(自分)と大違い。来年こそはリアルタイムを目指したいと思います(←「携帯百景」は、ほぼリアルタイム)
↓会終了後
さかふねのカウンターでひとり飲みするなまはげさん
山中社長、井上店長と。なじんでます!
その後もひとり飲みするなまはげさん!オモシロすぎっ。最後の最後まで人気者でした!
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どちらの会場でも三浦米太郎商店のハタハタ寿司と諸井醸造所の「しょっつる」を出してもらいました。
●blogしょっつる諸井醸造所その1
●blogしょっつる諸井醸造所その2