日本酒
« Previous Entries Next Entries »10月16日高円寺で武春さま
November 20, 2012というわけで、国本武春さまが大好きなわけですが、10月16日は座・高円寺で「うなりあいましょう」という会が。「紺屋高尾」にもぅ震えました〜。素晴らしい!日本一!!!
その後、久しぶりの高円寺を散策。今宵の感動、日本酒を飲みながら余韻にひたりたい…と歩いていたら
ややっ どぶラベルが窓一面に!
こちらはドアに! 店主の好みが一目瞭然
王祿も好きらしい
ホワイトボードにもおすすめ銘柄が。説明がなかなか丁寧。
では、ガラリとこんばんわ。冷えたので、どぶの熱燗をお願いします。
お酒はいいけど、料理は…ウーン。無難なものを注文しましたが、私の方がうまいかな(笑)
ガード下でご店主おひとりの店、小・大の量はナゾ。
それにしても武春さま❤
演奏もうなりも最高。うまいわ、笑わせるわ、泣かせるわ、心をつかんで離さない高度な芸の連続。素敵すぎます!いつまでも曲師・沢村豊子さまとのコンビで元気で聴かせていただきたいです。お二人の長寿を本気で願う夜でした。
日本の古典芸能を聴いたあとは絶対、ワインでもビールでもなくお酒!しかも燗酒。とっくりに盃ヽ(^。^)ノがいいね!
●blog 20120830
「北沢タウンホール 国本武春リターンズ」
浅草で茨城県地酒まつり&
November 19, 2012またまた古い写真をUP。11月も今日で19日…というのに、書き足りない話が山ほど。おととい11月17日は静岡で酒米・誉富士の「地酒を楽しむ女子会」それはそれはありがとうございました! 感動は後日UP!
10月はイベントが目白押しマンスリー。そのひとつが12日開催の浅草・花やしきで開催された茨城県地酒まつり。会場は駅から遠く、浅草の夜道をトボトボと一人で歩くにはコワイよでありました。
初めて参加しましたが(左)知合いにも会い(右)茨城の酒キャラはタヌキとパンダで、ぬるすぎ〜て、ひざカックン
安全安心いばらきの酒ステージでは「あんこうの吊し切り」が披露。解体あんこうはその後どうなったのか!?
常陸秋そばとか
どぶ汁とか。すごい行列
久しぶりに武勇さんに会いました!
昔から人気の食中酒「辛口純米」以外にもいろいろあります→商品
蔵ブースをのぞくと、なに?「大吟醸 オヤジナカセ」?
オヤジが泣く大吟醸……っていったい
ドラマチック日本酒という首掛けも。すると青年が「僕の父が栽培した米なんです」という。「詳しくはHPを見てください!」なるほど → オヤジナカセ
金賞とシールがあっても左の酒ラベルよりずっと興味ソソられました。
久しぶりにお会いした稲葉酒造場さんご夫妻。男女川「すてら」
◯ブログ
「つくば浪漫 あわい恋」
そして茨城といったらこのお米
府中誉さんの「渡舟」
「渡舟」最近、ほとんど飲まなかったです。懐かしの対面。
ふと見ると花やしき館内のチケット売り場。哀愁・・・
森島酒造さん、大観!
横山大観先生命名の酒という。HPより→『大観』先生といえば日本酒、と言われるほどの大酒豪家で、中年以降の食事は、朝食に茶碗一杯をとるだけで、あとは日本酒を食事代わりにしていたとまで言われます。へ〜〜〜〜っ(・∀・)
月の井杜氏さん、お燗つけて待機中
月の井酒造場さんといえばオーガニック「和の月」が有名。そしてスタンダードの「月の井」がズラリ
須藤本家・郷の誉さん
安定したおいしさです。どれを飲んでも外れなし。品のいい甘さとキレの良さは抜群です。
そんなこんなで茨城県、一部でした
●茨城県酒造組合
帰り道
おや? 来るときは寂しかった通りが
いきなり賑やか。夜の光景に
提灯のあかりはなんともいえぬ味があります。
どの店の前にも人が溢れて
ふ〜んとウィンドウを見ると、もんじゃ焼き屋なのにビビンバもあり。浅草は混沌としています。
そして洋菓子喫茶「アンヂェラス」のショーウィンドウ。その昔、取材させてもらったことが。梅ダッチコーヒーも健在。
フルーツポンチも健在。ポンチの語源=サンスクリット語の5が由来と聞いた気が…それで具が5種類と聞いたような(ちょいと不確か)
テクテクと駅まで。途中、ライターの伝農浩子さんと合流。どこかで座ろうという話になり、ふと見つけた獺祭のノボリ。
入ってみると浅草って感じの店内でしたが、お酒のラインナップはなかなか興味深いものが…。
新潟勢も外さずあり、喜久酔があり、蓬莱泉があり、獺祭も、神亀も、ほ〜っ。お店の方はフレンドリー
やっと座れてホッ。伝農さん↑ そして互い撮り(笑)カメラ性能テスト。今宵は RICOH GR DIGITAL 3
山形政宗もありましたとさ。そしてこちらの店の名刺・裏面 ↑ (右はiPhone4)
カツオのたたきガッテン流直火焼き
November 7, 2012またまたカツオの話。ひとつ前のblogで塩したカツオ。翌日、たたきにしてみました。
以前、小島稔先生の勉強会で、ためしてガッテンのディレクター・北折一さんの話を聴く機会がありました。料理を科学する制作現場のナルホドな視点にガッテンの連続。その時、購入させていただいた本を読んだら
「カツオのたたきは直火焼き。
熱いままを食べる!」
よくある家庭用簡単レシピは「油をひいたフライパンでさっと焼き、氷水につける」です。まずくはないですが、イマイチだな〜と思ってました…。もっと早く読めば(番組観れば!?)良かった〜。
とはいえ番組は相当前のオンエアですから、とっくにガッテンした方も多いでしょう。料理は科学的根拠の裏付けが必要だと痛感。ガッテン万歳。志の輔師匠大好き!(師匠、赤坂ACTシアター最高でした!って関係ナイ)
金串がなかったので細い箸をカツオの両側から刺して炙りました。スピーディで簡単!これでよかったとは〜。氷水ってなんだったの
というわけでカツオのたたきは「ガスコンロを強火にし、直火で焼く、そのまま食べる」です。カツオは鮮度がいいものを、塩して脱水しておくと、あとでいろいろ楽しめますヽ(^。^)ノ
魚の脱水ですが、塩がすぎるとちょっと固くなることと、塩味がつくので、プロの料理人は砂糖で脱水することが多いようですね(私は砂糖を一切使わないのでおいてないのです)
このカツオのたたき、醤油ではなく、オリーブオイルとケッパー、黒胡椒で。いつも酒の肴・・・(^o^)
器は伊藤環さん
そしてもう一品は、エリンギと豆苗のナムル風。先日、永井酒造で味わったエリンギの網焼きがそれはもぉおいしくてエリンギを見直した次第。
カットしてグリルで網焼き。それをアツアツのうちに、ニンニクのすりおろしと太白ごま油(茶色)と柑橘果汁ぎゅっ+りんご酢、塩と薄口醤油少々を合わせたものであえます。
熱々のエリンギにきゅるると味がしみるさまは美味しい楽しい。豆苗は塩茹で後カットして同じ調味液でからめ、器に盛って山椒の挽きたてをパラリ
お酒は冷蔵庫から、佐藤祐輔さんの新政・純吟別誂(べつあつらえ) ヴィリジアンラベルを開栓❤
白ワインにしようか…という時に肩を並べる新政。おっと冷蔵庫で裏ラベルが引っかかりました…
この新政ヴィリジアンは秋田酒こまちを使った県内限定酒。今年の6月出荷。天洋酒店から取寄せ、今まで冷蔵庫管理。
●八森よめこ漁業blogに詳しく→ 天洋酒店
・
このヴィリジアンの味わい&スペックはアキモト酒店webに詳しい紹介あり
いい包丁があると魚料理がしたくなる!道具はやる気をUP☆
撮影 RICOH GXR A16 24mm-85mm
純米酒ではない諏訪泉米の酒
November 1, 2012鳥取県・諏訪泉を醸す諏訪酒造さん。こちらの「三斗蔵元の会」会員です。10年間に三斗届くという息の長〜い頒布会で今年で8年目。春と秋の2回届き、今回で通算16回目。
三斗そんなにぃ?10年間、ふーっ!と思ったものでした。発足当時は上原浩先生もお元気で……。月日が立つのは早いものです。
さて、今回は初めての「純米酒じゃない酒」。米は酒米名人・富田尚嗣さんと田中農場の山田錦。なのですが無検査米の当外米のため「純米酒」と名のれないのです。当外米は通常の米より少し小粒(まとまった量がなく、検査を受けない場合もあり)。そうなると醸造用アルコールを添加しない米だけの酒であっても「純米酒」とは書けません。その分、少しお安い。
当外米を使ったお酒は辨天娘さんの「青ラベル」や、飛良泉さんの「35」もそうですね。
「しっかり磨いて醸造しています。お米の個性、農場の個性が出ていると思います」と諏訪酒造社長の東田雅彦さん。
左)富田さん 右)田中農場
一口飲んだら!あーた、うまいじゃありませんか。どちらもしっかりきれたドスンと落ち着いた辛口。熟成をへておだやかに丸みを帯び、山間部(93%が山林)杉のまち智頭町・諏訪泉らしい味わいです。醤油や味噌で調理したおかずが食べたくなるような食中酒。
ブラインドで飲んでも富田or田中どちらの米かわかりました(笑)米の味はその土地と造り手そのものだと思いますね。田中農場の山田錦は神亀酒造の「小鳥のさえずり」の米でもあります。酒屋源八さんHPに神亀酒造詳細あり
さてこの「三斗蔵元の会」は季節のおまけがつきます。これが富田さんのお米だったり、手前味噌の蔵味噌だったり毎回楽しみ。
今回は丹後半島、竹中罐詰の
オイルサーディンと
コチラ↓
するめ!
といっても、海のするめじゃなくて!山のするめ
竹するめ!!!
これはなかなかよくできた商品で、鳥取に帰省したとき時々買います。勝手に「ベジタリアンのするめ」と呼んでおりますヽ(^。^)ノ
鳥取県南部町で開発された商品で、HPによると→「手入れがされず、広がりすぎた竹林どうしよう・・・・えーい 食べちゃえ!の発想から生まれた新感覚のおつまみ「竹するめ」。地元南部町の竹の子を使い、食べやすい大きさにカットし味を付け、乾燥させ、噛めば噛むほどするめのように味がでてきて、それはまさに山のするめ「竹するめ」、お酒のあてにぴったりです。味は2種類「山椒味」と「七味味」
「え〜い食べちゃえ!」が発想の源。諏訪酒造内の売店「梶屋」でも人気だそうです。
ネットショップ梶屋にお酒とのセット商品が
●竹するめと境港小倉屋のするめ糀漬け(2つずつ)セットあり4880円送料別
麹漬けは添加物が入ったものが多いのが難ですが小倉屋のは違います!詳しくは→するめ糀漬け
●二年熟成酒がセットされた竹するめとするめ麹漬け(1つずつ)セットも おっと、こちらは送料込で5300円。ふ〜ん、迷いますね〜
●2008年蔵訪問
●2009年蔵訪問
撮影 RICOH GXR A16 24mm-85mm
川場村を最後の村に。永井酒造
October 30, 2012ひとつ前からのつづき。いよいよ永井酒造到着です。
蔵をご案内いただきました。
「水芭蕉」は全量山田錦を使用。大吟醸の精米歩合と玄米との比較
一升の日本酒を造るのに必要な米の量がわかりやすくボトルに。英語の説明も
こと言葉ではなかなか伝わりにくい米の使用量。これはgoodアイディア!
永井則吉さんは永井酒造の専務取締役工場長です
麹です(撮影時の色温度悪し。麹は純白です!)
整理整頓された蔵内。神様もきれいに祀ってありました。
オリジナルアイディアという保冷材タンク。白くモコモコ
こちらは物販のお店
お酒は大型冷蔵庫にバッチリ保冷されています
趣味の良い酒器もいろいろ
奥はプライベートな空間
その昔は店だったそうですが、今は個人的なお客さまをもてなす場に
シャンパン製法の水芭蕉PURE。澱引きされています。1本1本手作業とか。大変でも、そうすることで常温流通も可能に。輸出もOK!
飲み口はやわらかで、山田錦ならではの品のいい甘さとなめらかな泡だちがあります。
アルコール分13%、飲みやすい泡の米酒
永井家伝統の粕汁と、人気の片品村尾瀬ドーフ、確かに大豆の味が濃い、コクたっぷりのクリーミィな豆腐です
辛いもろみ味噌のような調味料が美味!
川場村の野菜とキノコを炭火焼に! 椎茸に水芭蕉をたらり
エリンギも炭で焼くとおいしいを実感!その他、いろいろ焼いていただきました。
この日のお酒ラインナップ
水芭蕉 純米 ひやおろし
(左)水芭蕉大吟生生 (右)水芭蕉大吟醸ヴィンテージ
そして
水芭蕉澱引きしないもろみ入りの発泡酒!
〆に川場田園プラザ内そば処 虚空蔵の蕎麦が登場!100%川場村の蕎麦で風味抜群!
酒蔵でいただくお酒が一番品質も間違いなく、おいしいです!ましてや村内のとっておきの産物と一緒に味わえば最高です。川場村力を満喫した一日でした!
第83回関東信越国税局酒類鑑評会、群馬県総代(1位)受賞おめでとうございます。
20121104 は KAWABA国際自然文化サミット
帰りの新幹線にて(まだ飲んでる)
●永井酒造
撮影 RICOH GXR A16 24mm-85mm & RICOH GRⅢ
酒蔵ツーリズムに向けて
October 28, 201220121003(水曜日)酒サムライコーディネーター・平出淑恵さんと観光庁・地域振興部長の瀧本さんが幹事を務める”酒蔵ツーリズム官民有志の集い”がありました。 *料理通信11月号の平出さんの連載はIWC受賞酒の記事
全国のさまざまな日本酒と
蔵元や日本酒サポーターが集いました。泉橋酒造の橋場友一さん。和塾世話人・神森真理子さん
各地の珍味も。これは「鯛の身」という商品。鯛の薄切りをただ乾燥させたもので素材そのもの。透き通る美しさ。添加物ナシ。長期保存OK。こういうのいいヽ(^。^)ノ
「これは酒びたしにしてもいいですね」と酒茶論の上野塾長
こちら「あかしのたこせん」はっきりいって添加物多すぎっ(T_T)
海外のお客さまによりもっと日本酒を知ってもらうには、英語表記が欠かせません。茨城県の郷の誉さんのラベルの表と裏。
梵を醸す加藤吉平商店の加藤さんと真澄・宮坂醸造の宮坂さんと平出さん
●平出淑恵さんから↓
「9月に発表された「圀酒などの輸出促進プログラム」 http://www.npu.go.jp/policy/policy04/archive12.html は圀酒の輸出から酒蔵ツーリズム、そして地域活性までを網羅した素晴らしい内容です。多くの省庁の参加した連絡会も作られて霞が関が連携してこれを推進出来る環境も作られました。今回の会はそれを盛り立てようと会費制の有志の集い♪ 会場に入りきれないほどの盛況となりました。冒頭に観光庁の井手長官より大変心強いご挨拶をいただき、国家戦略室 、財務省、国税庁、外務省、農水省、経済産業省、総務省と関連省庁から多くの方が参加して大変な盛り上がりでした。もちろん各地から蔵元さん方も参加。圀酒プロジェクト委員の浦霞の佐浦社長、灘の櫻正宗の山邑社長、出羽桜の仲野社長、真澄の宮坂社長、梵の加藤社長、澤ノ井の小澤社長、木内酒造の木内社長、いづみ橋の橋場社長、太平山の小玉部長、福小町の米山部長が参加され、また多くの日本酒サポーターも駆け付けてくださいました。」
平出さんblogも→ http://blog.coopsachi.jp/?eid=183
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米の酒、日本酒。米の価値を最大化するのは日本酒だと思っています!
酒蔵だけの話ではありません。日本の農業を再興するためにも、上質な日本酒が増えることに深い意味があると思います。
日本酒に合うつまみ(食材、加工珍味のブランド化)、酒に関連する器(陶器、磁器、漆器、木の器)及び、道具類。日本の高度な技術を海外の方へ文化とともに知っていただくことができます。
ワイン好きがワイナリー巡りをするように、日本に日本酒目当てに来ていただきたい。
活動は始まったばかり、これからです!
庭のうぐいす・食の周り
October 21, 2012ひとつ前のつづき(庭のうぐいすさんを訪問したのは今年の1月と3月。その時の写真より)
地熱たべもの研究所も主宰する山口怜子さんのシンプルで大胆、実のある素直な料理にいちいち感動。
テーブルに置かれた↑醤油さしも素敵!注ぎ口のくるっと丸められた和紙も気がきいてます。大人数のおもてなしの時、蔵の道具もとっさに!?活用するのだとか。
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「酒蔵のフォアグラ」
もうビックリ!超珍味な一品。アスパラガスにのっているベージュ色、口に含むとクリーミィでアーモンドのような風味です。なんともおいしいディップ!お聞きすると
なんと酒粕豆腐の18年もの!
「酒粕を四斗樽に豆腐をしいて、酒粕しいて18年」と山口怜子さん。そこに、さらに新しい豆腐を混ぜたりするのだとか。
「酒粕は発酵食品。18年たったら豆腐は酒粕の重みでぺっちゃんこ。カビひとつしない。凄いのよ酒粕は! 酒蔵のフォアグラね」
和え衣によし、パンにもよし。
5〜6月に収穫する鬼柚子。ツヤ照り美しく、皮も種もそのまま食べられる丸ごと「羊羹」になっています。なんでも温泉地熱蒸気で7〜8日かけてゆっくり火を通し、 大吟醸に漬け込み、爽やかな苦味ある上品な甘味に仕上げているとか。
冷凍すると極上シャーベットなのだそうです!
大きな晩白柚も温泉地熱蒸気で、皮丸ごと生かしたお菓子に大変身!こちらもビックリ。
怜子さんのキッチン周りを見せていただきました。
乾物も調味料もひとつの容器にまとめられ、一目瞭然、すっきり!
食器棚も見事にすっきり。これで20人のおもてなしもOKだそうです。
おいしいものが魔法のように出てくる 怜子さん。冷蔵庫もどうなっているのか図々しく見せていただくと、こちらも見事にすっきり!
仕事ができる人は考えも、身の回りも、キッチンもすべて整っている!それを痛感。
研究の成果が商品にも現れています。
お蔵で販売している玄米餅や調味料。
小さい時から怜子さんの食事で育った息子の哲生さん。シンプルで力強い自然の味育ちです。だからお酒の方向もそんな料理に合うのが基本。
今期の庭のうぐいすさんのお酒も楽しみです!
驚いたもののひとつが薬草!蔵人用です。
庭のうぐいす・筑後の土蔵
October 19, 2012庭のうぐいすを醸造する山口酒造場さん。十一代目の山口哲生さんとお母様の山口怜子さん。
創業は 1832年(天保3年)山口酒造場の歴代当主
怜子さんはお料理上手!そして地熱料理研究家でもあります。
↓ ↓ ↓
「地熱食品」とは温泉エネルギーを活用した調理法!
怜子さんが手がけた醤油や玄米、加工品など蔵でも販売しています。どれもよく考えられた自然な製品で体にやさしい&おいしい素晴らしいクオリティ。心にささるアイテムばかり!
玄米餅!日持ちも十分
味わわせていただきました。
好きな大きさにカットして焼くと、ぷーっとふっくらモチモチ!玄米ならではの香ばしさと甘さが楽しめます。醤油をちょっとたらすとまた最高!
もちろん日本酒も定評あります!中でもここの 「どぶろく」は私の中で最も短時間であけてしまえる1本です(笑)
そして「梅」
大分県旧大分町の一村一品運動の父・矢幡治美さんは怜子さんのお父上!「梅栗植えてハワイに行こう」のキャッチコピーが有名ですが、農家に希望を説き、コスト計算を導入、将来へ渡る長期的な読み、そして信念を農業にいれたのです。
詳しくは↓
大山の基本設計をした 矢幡治美さん
うぐいすがシンボル!庭のうぐいすラベル
ただ今、「第26回 筑後の土蔵」を開催中です。酒と食とパッチワーク!10月31日まで
HP newsより↓
秋の蔵開き「第26回 筑後の土蔵」を今年も開催いたします。
「春の新酒にはフレッシュな美味しさがあるけれど、秋の熟成した日本酒のおいしさを是非味わってほしい」とは先代の蔵元の言葉。秋の蔵開きは当時から珍しかったのですが、先代は頑として秋の蔵開きを続けました。ちょうどコスモスの開花に合わせ、山口怜子のパッチワーク展を併設し、地熱料理 蔵の膳や秋の限定酒などをご紹介してきました。→つづきはクリック
来年からは春の開催に。秋は今年が最後。
会期中は温泉地熱食がワンコイン500円で楽しめます!
食と酒、そして暮らすということ。すべては密接に関わります。昨日、今日、我々は存在しているのではない…それを山口怜子さんに教わりました。怜子さんのこと、本が1冊かけるほどです。
蔵からすぐの北野天満宮さま。10月21日は「おくんち」
●庭のうぐいす
〒830-1122 福岡県久留米市北野町今山534番地1
TEL 0942-78-2008 FAX 0942-78-5233
最寄り駅は西鉄甘木線北野駅(徒歩4分)。久留米駅からタクシーで約25分
速廃仕込!?
October 15, 2012先日、沼津の酒屋せりざわさんで見つけた森本酒造さんのお酒。
「必殺 速廃仕込」
なんのことやら…と思ったら、山廃ならぬ、速醸をやめた仕込みの意味
「速醸やめてみた」
への字は「High」ですと! 廃止のハイ
こちらは「3D」!
オレンジラベルに2つの穴が・・・
商品名は「俺っち2度めのドブロクっぽい仕立て」
あの穴は、3Dのぞき穴でしたかっ。しかも、ちょっとだけよの138本。
この破けたラベルは一歩さんで撮影
森本さんの快進撃!
「もったいない卸し」に「原点65勘造り」勘造りって
日本酒のラベルも様々です!
(左)ひやおろしだけでこんなにあり。
(右)ありえない古酒の品揃えがスゴすぎる…酒屋せりざわさんですが、新聞紙に包まれたナゾの1本
2001年の新聞に包まれた
永井酒造ではないかと噂でしたが、武甲正宗でした。金賞おめでとうございました。
白隠正宗もいろいろ〜
陸奥八仙さんの「裏ラベル」八仙の字が逆…。
せりざわ3兄妹です! 仲良しsake兄妹
これだけの商品があるわけですからね。酒蔵さんは何をどう伝えるか! 最優先したいことをチョイスすべきですね。
右の魚拓はせりざわ弟さんの作品!
価値は、見せたものの勝ちでございます。
闘う純米酒・上野敏彦さん
October 12, 201210月2日、新橋・喜多八へ。ザ・「居魚屋」
「闘う純米酒」を書いた上野敏彦さんと久々会い。上野さん行きつけの店へ!
お酒の一行目に「神亀」、ビールはサシポロ。さすが上野さんの行きつけ。竹鶴、清泉・・あとは本醸造。
ガラリ
店の奥のホワイトボード!魚メニューがズラリ。そそられるお品書き!もぅ、飲めといわんばかり!
いかにも新橋らし〜い雰囲気! よござんすね
上野さんです。「闘う純米酒」は神亀酒造の全量純米に至るまでの壮絶記録集。
今でこそ、全量純米蔵は珍しくなくなりました。
神亀酒造が全量純米酒を目指した1987年は純米酒とは?な時代。
米が原料で造る酒だから全部、純米酒と思われがちですが、どっこい日本酒の約8割には醸造用アルコールが添加。醸造酒に蒸留酒(原材料不明)入り。それに加えて糖類、酸味料を添加した酒も多々あり。薄めて混ぜた混合酒=いわばカクテル。
米だけの酒・純米酒も、カクテルも、一同ひっくるめて「日本酒」と呼ばれているのが現状です。
「小川原良征さん、どうして、ああいう人間ができたのかに興味がわきましてね」。小川原さんの逆鱗に何度も(今も?)触れながら 書き上げた一冊なのです。
●尾瀬あきら先生の書評
「闘う純米酒」は6年前にハードカバーで出ましたが、このたび、小さな版で、新しい情報を書き加えられて新登場! 表紙のイラストは尾瀬あきら先生担当。解説は前回、装丁を担当した太田和彦さんが書いてます。
苦労話を肴に!?、神亀のお燗を酌み交わしました〜。
「ノドグロ食べる?」と、店のお母さん。頷くと、かわいいサイズのノドグロ登場。表面カリッ、身はふんわり。山陰地方の干物。
名物の「なめろう」。喜多八は特にいわし料理が得意とか。どれもこれも純米のお燗にピッタリ!
そしてキャベツ味噌。オリジナルの配合が自慢という。こういうの大好き❤
純米酒 神亀
「闘う純米酒」の1ページより。三里塚で米作りする石井恒司さんの田んぼです。奥に成田空港の飛行機が(撮影も上野さん)
石井さんは酒米の他、ピーナッツ名人でもあります。畑に行った時のこと↓
●2010blog千葉県三里塚・石井さんの田んぼと畑
本をパチリ。とっても温厚な顔で写っている小川原良征さんと祖母のくらさん。撮影は鈴木勝さん
酒米の話も随所にあり
編集者時代「米の酒はおいしい」という本を編集したことが。その特集のひとつが「蔵元の晩酌」!今もライフワークで書き留めています(最近は農と醸がデュアルな「杜氏の晩酌」も熱いテーマ★)
小川原宅も押しかけて撮影させてもらいました。やまよの肩書き「穀物菜食家」!
書き上げた原稿を拒否する小川原さんとのイキサツも↓
いや〜、よくやりあったもんだと思います。上野さん尊敬ビーム☆
そんなツライ笑い話も肴に、神亀のお燗酒をスイスイ〜
キュートな豆鯵の干物もいただきました!魚は丸ごがおいしい。
そしてご主人さん「いいマグロあるよ」
小川原さんも大好きなマグロ。山かけでいただきました! とろろに味がついていてこのまま食べられるように。酒飲みの心をついてます
他のお客さんがお帰りになり、貸切となった喜多八。静まり返った店内でご主人と上野さん。相当なが〜いお付き合いだそうです。上野さん、ここで原稿を書くこともあるとか。ノマド?
あれこれいっぱい語らって充実の純米燗Night!ごちそうさまでした。
「新版 闘う純米酒」 平凡社ライブラリー
解説より●埼玉県は蓮田の小さな蔵、神亀酒造七代目蔵元、小川原良征が造りの全量を純米酒に切り替えてから二十年。小川原を支えたのは戦中、蔵を守った祖母くらへの愛情と蔵再建への情熱だった。それは同時に業界からの批判や税務署からの圧力との闘いでもあった。今その名は広く知られる。しかし、闘いはつづく。「日本 酒は稲作文化の生んだ偉大な華」の信念をたぎらせながら、これからも…。
上野さんのプロフィール↓
「もう一軒」と上野さん行きつけの店その2 WAWONさんへ
そこでパチリ(左)「闘う純米酒」下が最初に出たハードカバーで、お茶目なイラスト表紙が「新版 闘う純米酒」随分印象が違います。(右)やまよの自筆の首かけ「1日1合純米酒 田んぼの未来を燗がえる!」こちらのご店主さんがファイルに入れて保存を(感激)
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撮影 RICOH GXR A16 24mm-85mm