日本酒
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June 6, 2012新宿伊勢丹で、第三回チアアップ!ニッポンの”食”展開催中。
全量純米蔵を目指す会も参加。神亀酒造の小川原さんに頼まれて、左上の紹介原稿をお手伝いしました。
「1日一合、純米酒!」
そして明日、7日の木曜日・午前11時と午後14時に尾瀬あきら先生のトークショーあり、こちらもお手伝い致します。平日ですが、お時間あるかたぜひ!\(^o^)/
会場では純米酒試飲販売や、おつまみ&燗酒セット販売などがあるそうです。
「闘う純米酒 神亀ひこ孫物語」上野敏彦著
尾瀬あきら先生の書評
●全量純米蔵ニュース
純米酒にあう発酵おつまみ
June 6, 2012昨日は仕事で、朝から晩まで調理。”純米酒のさらなる飲み方” と、 ”純米酒にあう発酵食品を使ったおつまみ”がテーマ!合計34カット
簡単でおいしいを考えるのは、なんとも面白い仕事。形になったらご紹介します。とあるシリーズの純米酒ボトルの首かけにつくレシピです。
撮影終了後のテーブルは
塩麹や味噌をはじめ発酵食品をつかったおつまみズラリ。
安くて手軽で簡単で。国産素材を原料に、砂糖は使わず作るのがモットーです。商品化が今から楽しみ。その前に原稿〜!
撮影/RICOH GXR A16
末永利幸杜氏、最後の1本
June 4, 2012杜氏が最後の最後に仕込むお酒とは…。
福岡県久留米市・杜の蔵の末永利幸杜氏が今季で引退。
杜の蔵で杜氏を努めて38年。トータルでの酒造り歴は58年にもなるそうです。酒造り人生まっしぐら。そしてとうとう引退の時期を迎えられました。
お酒の名前は「末永利幸」。ラベルの絵は尾瀬あきら先生。
杜氏はいつも手の中の米を見つめます。
精米した米
蒸した米
麹になった米
いつも手の平に米をのせ、じっと見る。そんな様子を描いたものだとか。
裏面には杜氏のプロフィール
次の杜氏は末永杜氏の実の息子さん。末永家は代々、杜の蔵で杜氏をつとめ息子さんで四代目だそうです。
さて、このお酒
すこぶる美しい!!!
最後のお酒というので、フルボディでくるのか、別のインパクトでくるのか、 いったいどんな味なのか想像つきませんでした。
そしたら、この清らかさです! 繊細ですーっとした上品な甘さが、おだやかな波のよう。そしてすっと、きれいに消えていきます。杜氏の精神性の高さを感じるような仕上がり。
今までの杜の蔵にはちょっとないタイプ!?
どうやって最後の1本を選んだのか、森永朋子さんにお聞きすると、最後のお酒は “一番造りたいお酒を好きなように” 杜氏の好きなように醸してもらったそうです。歩合も酵母も。すべて。
えっ!おまかせ?
本当に造りたい、飲みたいお酒はこの味だったの?…と驚きました。
末永杜氏、引退なんて言わないで、年に1本ゲスト杜氏でスペシャル仕込みをしてほしいものです。
そして、思ったのは
”あの杜氏” が最後の最後に醸すのはどんなお酒なんだろう…と。
人生最後に醸す酒とは。
撮影 Canon EOS Kiss Digital X EF-S 60mm F2.8 マクロ USM
6月は鳥取県で2度講演
May 24, 2012お知らせです。6月は偶然、我が故郷・鳥取県で2回セミナーを。
1つは、6月9日土曜日「とっとり県民カレッジ主催講座 未来をひらく鳥取学」です。
2つめは千代むすび酒造さん主催の「酒道場」で24日の日曜日。
とっとり県民カレッジは「ふるさと鳥取を見つめ直したり、今解決が求められる課題について学ぶ県民のための講座」
平井知事も、桝田会長も語ります(なぜかJUNGIN GLASSを持っている写真)
山本洋子は「今、心を熱くする地域のお宝食材」がテーマ。担当の小谷みゆきさんと打ち合わせしていたら、一番伝えたい地元のお米のことをいっぱい語りたくなり、鳥取県の地酒マップを壇上に貼ってもらい、大きな県地図に蔵の位置関係がわかるよう短冊もつけてもらうことに。
昨年の講演写真を見せてもらったら、壇上に飾りの花があったので「花の代わりに純米酒にしてもらっていいですか?」とお願いしたらOK。というわけで、鳥取県で栽培された酒米で醸した一升瓶の前で鳥取県の良心の塊!純米酒についてお話させていただきます。
終了後、皆さんに飲んで感じてもらおうと思いましたが、お車の方が多いとのことで見送りに。絵に書いた餅ならぬ純米酒…。
お申し込みは→ 鳥取県教育委員会事務局 家庭・地域教育課まで
●地酒で乾杯!鳥取県
千代むすび酒造さんの酒道場は、ひとつの酒米を、米を見て、炊いて食べて、醸して飲んで、酒粕まで味わうことができないか!
米の形状変化、発酵変化をとことん知る味わう〜で調整中です。会場のホテル料理長に、お酒に合わせた塩麹と酒粕料理もお願い中です。
千代むすびさんは杜氏が若手の坪井さんに交代し、この春、第61回出雲杜氏自醸酒品評会で最優秀賞を、平成23年度・全国新酒鑑評会では金賞受賞と絶好調!
料理長から届いたメニュー案
~メニュー(予定)~
●境港産 旬の鮮魚のブランダード、バケット添え
●海の幸と地産フルーツ 旬菜カクテル
●境港産すずき薄造り あしらい一式 煎り酒で
●鰆の酒粕漬け焼き 甘長唐辛し添え ●大山鶏もも肉の塩麹焼きと弓ヶ浜産白ネギ 大山ブロッコリー トマトのケイパーソース
●境港産丸子のアラ焼き 旬の野菜の旨煮
●棒茗荷の炊き込みごはん
●境港産トビ魚のつみれ汁
●デザートプレート
(酒粕風味のクリームブリュレ、旬のフルーツ・大山バニラ)
塩麹や酒粕は千代むすび自家製
金賞の大吟醸から発泡酒まで!
1つ目と2つ目、両方受講したら相当面白いと思いますね(って自分でいうのもなんですが〜!)
千代むすびさんは事前予約制・セミナー+懇親会つきで6000円です。16時30分〜スタート
oroshibu@sea.chukai.ne.jp 電話0859-42-3191
●千代むすび酒造のスタッフブログ
コバちゃん送別会 at PURE CAFE
May 19, 2012そういうわけで5月16日はガイア代々木上原店の店長、コバちゃんこと小林里和子さんの結婚お祝い送別会 at PURE CAFE。
彼の仕事先、パン屋タルマーリーさんが千葉から岡山へ移転。しかも!御前酒蔵元辻本店のある町並み保存地区で勝山暮らしをスタートするという。
和田シェフのスイートなVeganお祝い料理でお祝いです。サラダの野菜も♡形。 藤田千恵子さんが人生の先輩として、結婚とは何かについて、有難〜い話を次々に披露。オモシロすぎて一同大笑い。
生姜の佃煮風、日本酒にぴったり! マッシュルームのオイル煮、ワインにピタリ。乾杯は三重県のタカハシ酒造「伊勢の白酒」で。
動物性素材を一切使わないPURE CAFE。和田シェフは上手でVeganだと知らずに食べている人も多し。
そして、熱々のストウブがテーブルに!
蓋を取ると、アツアツに蒸されたオーガニック野菜が!
その野菜はバーニャカウダソースで
アンチョビーを使わないのにすこぶるコクあり、絶品!
〆はトマト味のパスタ。
スイーツもちょこっとずつ。
他のお客さんがいなくなった店内で記念撮影。コバちゃん今までありがとう!
勝山で幸せな人生をおくってください!
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じつは、勝山に行くと聞いたとき、驚きました。大好きな町だからです。
落語やジャズ、日本酒の楽しさや面白さを教えてくれた御前酒の蔵元、辻均一郎さんとの思い出たっぷりの町。
辻さんと2Schott
コバちゃんの彼が勤める店は、辻さんの大親友であるひのき草木染織工房&ギャラリーの加納容子さんの真向かいで、借りた家も容子さん家から歩いて5分とか。ビックリ。
その話を聞いたとき、辻均一郎さんにメールしたら「あのパン屋さん!町中みんなが喜んでますよ。お友達が勝山に、嬉しいねえ」と。
コバちゃんと一緒に御前酒へ行くことを楽しみにしていました。
・ ・ ・
なのですが
辻さんは先月末、旅立たれてしまいました。
告別式では生前大好きだった音楽が流れ、出棺時には出囃子「正札付」が流れ、慶応落研のご学友が「六代目!」と声をかけてのお見送り。
これからもっともっといろんな場面で、楽しい時間を過ごすと思っていただけに、なぜこんなに早く…と残念でなりません。
勝山を旅立ってしまった辻さん。
勝山で新生活を始めるコバちゃん。
2012年のいき方もありようも、それぞれ、さまざま。
二度と辻さんに会えないということは、今も想像できませんが、次に勝山に行ったらコバちゃんに会えると思うと、じつに不思議な気持ちです。
一年かけて育苗箱一枚から、16本の純米酒をつくる
May 17, 2012「一日一合純米酒を飲もう!」を提唱していますが、森谷杜氏に具体的な数字を教わりました
「一年かけて育苗箱一枚から、16本の純米酒をつくる」
↓撮影/森谷杜氏
美山錦の育苗箱を持つ森谷杜氏のお嫁さま
この30センチ×60センチの箱に、約100グラムの種モミが播かれています。
この箱が1反歩、10アールに25枚必要。
一枚で畳24枚分の面積に植えられます。
豊作ですと、この面積から玄米22キロ、秋に収穫できます。
畳一枚からほぼ1キロの米がとれます。
22キロの米は「美稲」の場合、55%に精米され12キロの白米になります。
12キロの白米は一升瓶16本の純米酒・美稲になります。
つまり冬蔵たちは、
「一年かけてこの育苗箱一枚から、16本の純米酒をつくる」
そんな仕事をしています。
「美稲」1本 = 2.6 ㎡
愛飲家諸氏、
飲んで応援してください。
あなたが純米酒を一本飲んでくれると
ほぼ畳2枚分の田んぼに稲を植えることができます。
田植えに来なくても、草取りに来なくても、稲刈りの手伝いもいいんです。
飲んで手伝ってください。
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なのだそうです!
ブログでは、ごんべーさんと森谷杜氏が”夏田冬蔵”の日々の様子をアップ。リアルな夏田冬蔵ライフがわかります。
・
オール純米の蔵、天の戸。こんなお酒も!
シュワシュワ!
「オレは、じゃごたろ」
日も暮れだ。おめだじ、まんず、いっぱいやるべ
かぁさん、いっつもご苦労さん。たまには一緒になんとだ?
農村を応援するとっておきの酒
明日の農村元気酒 地元秋田県発信
原料米は、特別栽培米の秋田酒こまち(飯米のあきたこまちとは異なる品種)、精米歩合80%で醸したにごり酒の生。シュワシュワと活性しています。
これが1本、驚きの1000円です。天の戸さんは本当にコストパフォーマンスが良すぎます。
平成23酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞受賞!しかも、地元平鹿町の酒米”秋田酒こまち”で醸した純米酒での受賞ですから、素晴らしい
天の戸・森谷杜氏の酒粕料理
May 16, 2012豪雪地帯、秋田県横手市にある天の戸 浅舞酒造さん。
夏は田んぼや畑で農作業、冬は蔵で酒造り=夏田冬蔵こと森谷杜氏は料理名人。
今年の2月に蔵訪問。美しい雪景色にうっとりしたのはホンの一瞬。あまりの寒さにめまいがしそうな蔵の中。
純米大吟醸用に磨かれた酒米。新雪のように真っ白!まぶしいような白。
森谷杜氏は、酒粕料理の研究家でもあります。「酒粕というにはもったいないから、酒香寿と呼んでます」
その酒香寿、使いやすいよう、水でといてペットボトルに入れて放置したら、爆発してしまったという。掃除が大変だったとか。
蔵で出されたお茶っこ。お相手は、がっこ!
青菜やキノコとあえたり、汁に入れたり酒香寿はおいしくて便利!
酒香寿料理 ↓
http://www.yohkoyama.com/archives/29901
2012GWをRICOH GXRで4
May 9, 2012やってきました大阪・日本酒の聖地!
山中酒の店、店主の山中基康さんです。ガラス、錫、磁器、陶器とお酒を楽しむ器も勢揃い!
カネコ小兵さんの一献盃もあります。
温度管理された酒貯蔵室には銘酒がズラリ!
JUNGIN GLASS PROJECT(秋田は完売しました!応援感謝)の山形県・鯉川酒造さんが仲間入り!
冷蔵室は寒いので防寒着が用意されていますが、オリジナルが誕生!「純※酒」ジャンパー
山中社長、炭焼笑店 陽の店主 行友さん、そしてスーパー記憶力を持つオトコこと井上店長!
店舗2階がカップ販売と試飲スペースで、3階がジャンパー必須の酒貯蔵室です。
名残惜しい店を後にして、向かったのは
山中酒の店、直営飲食店である本舗 さかふね。この3月に大リニューアル!
直営飲食店はここの他、佳酒真楽 やまなか、まゆのあな、おばんざいやまなか、立ち呑み やまなかがあります。どこも当然、お酒が素晴らしく、良心的価格。↑調理中のおふたりをパチリ!
数多い店舗数ですが、山中さんが一代でここまで立ちあげたのです。その昔、日本酒を広めるために自転車で飲食店を一軒一軒ローラー作戦で回ったり、王祿を育てあげた話もつとに有名。
銘柄は見つける、育てる、そして飲んで納得してもらう…。
生粋の大阪人なのに、「わてがわてが〜っ」がまったくなく、穏やかな人柄の山中さん。この冬は東北の蔵に何回も足を運ばれていました。山中学校卒業生も増えました!
この店の最高の席は、カウンター右端席でしょう。 カウンター内にはお燗がすぐつけられるよう大きな燗器が完備。
爽やかな冷酒をリクエストしたら、やんちゃな呉の土井鉄が!今宵は八反錦でスタート。
バンビグラスで乾杯!
お料理もいろいろ。左は野菜のバーニャカウダ風。右はおつくり。
夜もふけてくると器談義が始まり、カウンターの皆さんと全員で、グラスを変えて味の違いを楽しみました。
王祿を4種類の器で飲み比べ。形状により、甘みや酸味があらわれず辛口に思えたり、逆に香りとふくらみが強調されたり…見ただけではなかなかわからないのが器です。だから楽しい、面白い、勉強しなくちゃなりません。
1つのお酒、1つの温度帯で4つの味が楽しむことができます。器でこれだけ味が変わるので、提供する側は神経使うと思いますし、使ってほしいです。
お店ではガラス以外にも、勿論!燗酒がおいしくなる盃もたくさん用意されています。お燗も上手です。
〆に古酒をいただきました。時間をじっくり凝縮したお米のお酒。昭和58年のお酒はその当時のお米が、水が、造り手の技が、ぎっしり詰まっているのです。平和な夜に、こうしていただけることに感謝。
偶然、お隣の席に座られたのが、中庭を担当された杉景の住谷晃也さん。樹木の名前を教わりました。庭に敷石として使われた瓦は、奈良のお寺さんで使われていた古いものだそうです。雰囲気よく庭に馴染んでいました。
こうして再利用されて新たなステージへ活かされて。日本のいいものは、長持ちです。
とはいえ、たとえいいものでも、活かす視点、実行するセンスと技術がなければ、真の有効活用とはいえません。感動がそこにあるかどうか。
いいものを造るだけでは難しい。米の酒、日本酒の姿を重ね合わせてみてしまいました。
●2010 blog 大阪・山中酒の店へ 3
3月24日鳥取民芸の器と純米酒「強力」event報告
April 27, 2012中目黒のSM-gさん
器ギャラリーがイベント会場に
鳥取県のマーク・クッキー。(右)今回の鳥取県イベント、テーマは蔵と窯=クラカマです。写真はお酒の紹介、飲む順番、鳥取県のアクセス情報が入ったSM-gさん特製の首掛け。よく出来てました!
お酒はすべて純米酒で「強力」しばり!
鳥取の民芸に惹かれたサーモメーター宇野昇平さん。好きが高じて民芸の器の店を始めてしまったという。鳥取に足しげく通い、窯元を訪ね、セレクトしています。センスいい器がズラリ!
この日のイベントは、鳥取県とカモス舎さんの合同クラカマ/KURAKAMA企画。
タイトル名は「のんで!たべて!きいて!やまもとようこが語る、純米酒県・鳥取のおはなし」。料金の4000円に強力の純米酒と鳥取県素材の料理、そして民芸の酒器付きというお得な企画!
窯元は因州・中井窯 坂本章さん、福光焼・河本賢治さんの器。
宇野さんと編集者の浅井さん。カモス舎をほぼ趣味!で立ち上げ、企画運営しています。
開場になってお客さんぞくぞく。今回はあっという間に満席になったとか。いいね鳥取県! すると会社時代の後輩、加藤響子さん。なんと浅井さんと高校時代の同級生とか。世間は狭いね。
イベント開始!浅井さんの挨拶。そして「鳥取県とニューカレドニアは似ている!」説。そうかい〜!?「僕は構図が似ているだけだと思うんですけど(笑)」と宇野さん。オイラも同感す。
世田谷区の人口より少ない鳥取県。阪神・淡路大震災と同じ規模だった西部地震で、一人も犠牲者が出なかった鳥取県。日本海、大山、日野川など自然の恵みいっぱい(人は少ない、地下鉄はない、高いビルもほとんどない)素晴らしい土地であります。
そんな鳥取県の酒造好適米が「強力」ロシアの文豪と同じ読み!
ゴーリキ!
いなば鶴さん
鷹勇さん
blog 鳥取酒蔵巡り 鷹勇 大谷酒造
日置桜さん
諏訪泉さん
blog 鳥取酒蔵巡り 諏訪酒造
辨天娘さん
blog 鳥取酒蔵巡り 辨天娘 太田酒造場
辨天娘さんの強力と、お米の話をするのに好適な隠し玉「青ラベル」
千代むすびさん
blog 鳥取酒蔵巡り 千代むすび酒造
千代むすびの強力は「おおにごり」を用意。
左から。鳥取県庁からお二人。仕事もできるし竹籠も編める大江さんと、この3月で東京事務所から鳥取へ戻った浅見さん、そして博樹さん。
強力フル・ラインナップ! お燗体制もバッチリ完備! ドンとこい!
お料理もすべて鳥取県食材! 豆腐ちくわにハタハタの干物、田中農場の茹で大豆…。鳥取の器で登場です!
UPでいこう! 豆腐ちくわとハタハタ。掛け分けの器に映えます。
境港の小倉屋さんのするめいか糀漬け。新橋のアンテナショップで売ってます。
女子が多いイベントでした。日本酒初めてさんもいっぱい。
お料理は長尾明子さんが担当してくれました。料理説明中。
順番を決めてチェックしながら温度違いで飲んでもらいました。これが大当たり! おおにごりを最初は冷たく、そしてお燗酒にしたら、はまる女子続出!
LOVE強力♡燗。上原先生、見てますか〜。
掛け分けの器はにごり酒が似合います。辨天娘さんの珠玉の奈良漬。それまで奈良漬苦手だったやまよですが、今までのものとまるで違い酒のつまみになる奈良漬。詳しくは↓
お宝!日本の「郷土」食 1 [鳥取県若桜町]
野菜、米、酒粕もすべて地元町内産
酒蔵が作る長期熟成なら漬け
30年前からまったく変わらない天方晴子ちゃんも参加してくれました。器好きでこのイベントを見つけたという。柴田書店などで活躍する料理カメラマンです。
そんなこんなで懐かしい人も来てくれて、笑顔満載の楽しい会!最後にJUNGIN GLASS PROJECTの紹介もさせていただきました。
終わった後はスタッフ打ち上げ
わーい、わーい。
ギャラリーの壁の奥はサーモメーター株式会社になってます。覗くとデザイナーさんがバリバリ仕事中。会場で人手が足りなくなると「おーい」と宇野さんが声をかけ、すると中から若者が素早く駆けつけるという。なんと便利な体制!
皆さん、ありがとうございました!
強力で乾杯!
乾杯☆
日置桜さんの強力は、鍛造(たんぞう)の強力をお出ししたかったのですが、蔵在庫ゼロというので伝承強力に。浅井さんに内田百種園の強力の話を熱く語っていたので、是非飲んでもらいたい〜と家から秘蔵品を持参。
農薬化学肥料まったく不使用の田んぼで栽培された強力。まろやかで体にすっとなじむ味わい深い美酒です。
強力も復活栽培した直後の時とは、酒の味が変わってきています。どの蔵も、今、かなり、おいしいです!
●blog 日置桜醸造元・山根酒造場
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◎この日の強力ラインナップ
千代むすび酒造 純米吟醸 強力 おおにごり
大谷酒造 鷹勇 純米吟醸 強力
中川酒造 いなば鶴 純米 ろく○まる 強力
諏訪酒造 諏訪泉 特別純米 山田錦&玉栄
日置桜 純米吟醸 伝承強力
辨天娘 純米 強力
辨天娘 青ラベル
愛乃澤さんと郷土料理しもつかれ
April 25, 2012栃木県が誇る酒粕をたっぷり使った郷土料理「しもつかれ」を調べたくなり、「しもつかれ」の本場、栃木県佐野市の蔵元・相澤酒造の杜氏、相澤晶子さんに連絡したところ、お母さんが大のしもつかれ好き!で、よく作るという。そこで栃木へGO!(3月4日の話です)
ガラリと開けると、左側がお酒の小売スペース。右は畳で火鉢にやかん。懐かしい酒屋さんの風情が。
全国に酒蔵があり、さまざまなご当地、酒粕料理がありますが、この「しもつかれ」ほど素材の組み合わせ、見た目も含めて、類似した料理は”ない”と断言できます。非常に独自!
節分に使った炒り大豆と、旬の終わりのダイコンやニンジンに新巻鮭の頭、できたての酒粕を材料に作る「しもつかれ」。
北関東に広く伝わる郷土料理で、今も盛んに各家庭で作られ、スーパーにも並ぶほどです。
よく考えられた料理で、野菜に豆、魚、酒粕を組み合せて栄養満点であること。
節分で鬼を払った豆の残りを利用すること。節分に供えるイワシの頭に見たてた鮭の頭が「邪気を払う」御利益もあること。「食べると風邪をひかない」のゆえんです。
不思議な料理名 「しもつかれ」の語源は、栃木県の下野国(しもつけのくに)由来説。酢っぱい感じから「すみつかれ」となった説など、地域によってさまざまのようです。
「大好きでよく作る」という相澤酒造の社長、相澤祥子(よしこ)さん。作る時は大鍋いっぱいといいます。全体が混じり合い、ぱっと見ても何が入っているのか、よく分かりません。
「ダイコンが3本も入っているんですよ 」
そのダイコンはニンジンともに包丁を使わず、鬼おろしで粗くおろすのが特徴。
「節分を過ぎると、ダイコンは土から上の部分がふかふかと頼りなくなります。しもつかれはそんなダイコンがおいしくなるんです」
水は入れず、おろした野菜の水分だけでコトコト。「酒粕をたっぷり使うので日持ちもします」。
「しもつかれ」は、作ったときには近所でのやりとり!?も盛んとか。
「お宅もあるだろうけど、うちのも食べてみて〜と持ってこられますね。3軒分くらいはすぐに集まります。でも食べ比べると、やっぱりウチのが一番!って(笑)」
味の決め手はもちろん酒粕。
その酒粕といいますか、お酒を造っているのが、娘の晶子(しょうこ)さん。
栃木県初の女性杜氏です。越後杜氏と南部杜氏の酒造りを勉強し、全国新酒鑑評会で金賞を3年連続で受賞したこともある腕利き。銘柄「愛乃澤」は酒造好適米の山田錦をぜいたくに使った、きめ細かで華やか、上品な味わいです。
お父さんが亡くなり、覚悟を決め、人生をかけて蔵入りした晶子さん。精魂込めて醸す酒はどれも一本芯の通った味。
銘柄はいろいろあれど、母・祥子さんが 「しもつかれ」に使うのは、晶子さんが最も愛す「愛乃澤」の吟醸酒粕と決めています。これで作るときれいな味に仕上がり、「この粕でなくちゃ」と酒のしぼりを心待ちにするご近所さんも多いとか。
「もともとのしもつかれは鮭の塩味と酒粕の甘味だけで、調味料は入れなかったようですが、ちょっと醤油を加えると、これがいい酒の肴になるんです」
いいお酒が背景にあってこその相澤家のしもつかれ。母娘二代の共作。「一番おいしい」のは当たり前ですね。
地震の影響は蔵にも
壁が剥がれ落ちたところは板でおおって応急処置をしています。
●affで紹介しました
お宝!日本の「郷土」食 21 [栃木県佐野市堀米町(ほりごめちょう)]
邪気を払って、ヘルシー&エコ 酒蔵の母娘共作「しもつかれ」
●相澤酒造株式会社
栃木県佐野市堀米町3954-1 TEL.0283-22-0423
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今号でaffの「郷土食」連載は終了です。
気候風土が生んだ知恵の塊ともいうべき郷土のお宝 ”郷土食”。今後も取材を続けていきます!
これからは「蔵元がつくるお酒のつまみ的・郷土食」を全国各地で聞き取り調査したいと考えています。
発酵の酒にあうのは、発酵食!
こうじの酒に合うのは、こうじからできた調味料の料理!
蔵元の皆さま、これぞという、酒のつまみにもなる郷土の自慢の一品を教えてくださいませ。よろしくお願いしま〜す!
合言葉は「一日一合 純米酒!」