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日本酒

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新澤醸造店さんの新酒『ひと夏の恋』

July 26, 2011

3.11で蔵が激しく被災した新澤醸造店さんの新酒が出ました!
TOHOKU Sake Forum 2011 でお会いした蔵元杜氏の新澤巌夫さんが、この夏に向けて醸したお酒は
その名も『ひと夏の恋』!
ひとめぼれだから「ひと夏♡」という噂
宮城県産ひとめぼれを55%に磨いて醸した純米吟醸。さわやかライトな夏向きの酒。開けたてよりは、翌日以後のほうが味が開いていい感じでした。そんな変化を楽しんでほしい1本。

アルコール分16% 1785円

東北酒フォーラムで新澤さんにお聞きした言葉が今も耳に残っています。
「一瞬、心が折れました。頭の中で、酒づくりをやめるということだけがぐるぐる回っていました」
あのすさまじい状況、じつは停電でなにも情報が入ってこなかったそうです。
すべての情報が遮断され、状況も見えない。この先酒は売れないだろう。もうやめるしかない…と。
時間がたつうち、酒販店、居酒屋など全国各地から応援や声援が届き続けて
「やめようという選択肢がどんどん消えていき、どうすればいいかと考える力がわいてきたんです!」

裏面に小さくメッセージ

そんな、ひと夏の恋!
♡♡

藤沢の勝浦酒店の勝浦さん。お店においた手作り募金箱を新澤さんに手渡しに行ったという。7月23日。

過去さかのぼりphoto(左)4月3日の勝浦さん(右)みんなで伯楽星を応援しよう募金箱。まだ作り立て。
今、見ると勝浦さんのヘア&スタイルも冬から夏へ(笑)
「ひと夏の恋」してほしい! →勝浦さん独身です。
勝浦酒店は角打ちもできます。われこそはという日本酒女子はぜひ藤沢へ。藤沢駅から線路伝いに大船方面に進んで徒歩8分くらい。踏切脇、大きな暖簾ありですぐわかります。HPとブログはなし(はよ開設してや)。火曜休み。
もちろん「ひと夏の恋」を!
なんだか話がずれてきたぞ。

天の戸・絹にごり Silky 2011

July 23, 2011

蓋をあけるとビーズのような小さな泡の粒がポツポツとあがってきます。微炭酸。透明ではなく薄曇りのフロストガラスのよう。
このお酒は、天の戸さんの「絹にごり Silky」です。2011年・全量純米酒仕込み記念第一弾☆

絹にごりというその名の通り、きめ細かなにごり酒仕立てです。なんと白麹仕込みの日本酒だとか。酵母が瓶の中で二次発酵し、適度な微炭酸状態に。お米はJA秋田ふるさと平鹿町酒米研究会の特別栽培酒造好適米 ”星あかり”
「暑い夏にギンギンに冷やしてお試しを」と森谷杜氏。すっきりシャープ、クエン酸由来の爽やかなティスト。
『普段あまり日本酒を口にしない方に、まずは「おいしい!これなら飲める」と言ってもらいたいです。そして第二段階で「お客さん。日本酒のおいしいの、まだまだいっぱいありますよ」って耳元で囁きます(笑)

なぜ白麹?
『アミノ酸の研究者、岩野先生が学生を対象とした酸の官能試験をしたさい、リンゴ酸、クエン酸が若い人に「好意的」に受け入れられたとのことでした。あまりお酒にふれることのない若い方たちに、リンゴ酸とクエン酸でこっちを向いてもらうのもまんざらではないと思いました。
美味しい酸が大切だと言われて久しいです。ただ、「酸度 1.8」みたいな総酸の話をしてはいけないと思いました。なんの酸がおいしいんだろう。どんな酸でこれからの酒をつくっていけばいいんだろうと。
鹿児島の大海酒造・大牟礼杜氏が冬のつくりに参加するようになって10年。これがきっかけとなり焼酎用の麹菌に取り組んで7造りに。20年からは全麹元で乳酸を使わない「中温速醸もと」で仕込んでいます』

森谷杜氏にお聞きしました。

①白麹+星あかりの組合せは狙ったものですか?
『黒麹もそうですが、星あかりはクエン酸がきれいに出ると思っています。あきた酒こまちほど濃醇にならないところも好ましいと思っています』
②乳酸を使わないのも素晴らしい取組みですね。他のお酒はいかがですか。
『黒麹と白麹に限ったことです。 酛を「全麹」で仕込みます。黒麹と白麹には、ふつう麹の最大の役割である米をとかす役割をする酵素が少ないため、「中温糖化酛」なるものを開発し、工業用乳酸を使わない仕込みを実現しました』
『いろんなタイプの酒があっていいと思いますが、やはり飲み手の反応が気になります。 大きな体を小さくして、じっと聞き耳を立てています(笑) 暑い夏、元気に乗り越えましょう!』

福千歳さんのRICE WINEもそうですが、飲み手を意識した日本酒(=しかもどちらも純米酒!)がこの夏、各蔵から登場しています。
どの酸で勝負するか。
とっかかりの日本酒をどうつくるか。
技術をふまえた上での、味の設計=センスが問われる時代となりました。
消費者を意識した酒づくりの技術改革を感じています。みんなが同じお酒をつくってもつまらないですからね。個性が一番!
●夏田冬蔵 絵日記ブログ
蔵から半径5kmにある田んぼの米しか使わない天の戸。森谷杜氏と蔵人ごんべーさんが担当するブログでは田んぼや稲のレポートあり。

↑たまんない写真がいっぱいです(ブログより拝借)。2人とも写真も文も本当に上手。伝えたいことがあるからですね。
●201103blog  [天の戸 森谷杜氏に教わる一品]

雄二郎さんのライスワイン

July 21, 2011

各蔵から夏向きのお酒がぞくぞく登場! 新しい取組み技術もたくさんありで、順次紹介していきます。

このフクロウがデザインされたお酒は、山廃蔵で名高い福井県の福千歳さんの新製品。
次男の雄二郎さんがこの春、めでたく東京農大・醸造科学科を卒業。蔵に入り、お初に手がけたお酒という。雄二郎さんと言えばぷくぷくバディ&フェイスの愛されゆるキャラ♡ 蔵にもどって、今までとまるで違うタイプを手がけたとは。ほーっ。

ちょっとスリムになった雄二郎さん。HPには「ゆうさんに聞けっ!」コーナーが登場! いいね〜。
新製品のお酒の名は

RICE WINE
雄二郎ママもイチオシ!という。
なんでも雄二郎さんは農大でワインの研究をしていたのだとか。初めて知りました。

「失敗じゃなくて、試作にすればよかったです」と雄二郎さん。
福井県発祥の「コシヒカリ」を磨き90%(食べるお米と一緒)× ワイン酵母 →甘ずっぱくてジューシィ!白ワインのキレの良さあり。冷やしてワイングラスかシェリーグラスに入れてブラインドで飲ませたら、なんのお酒かわからないと思います。
甘み、酸味、キレもあり、アルコールは12~13度という新しいタイプの純米酒。
「オンザロックや炭酸、ジュースで割って、お気軽にお楽しみください」と雄ママ。

↑『社長のわたしはロックで!息子の雄二郎は炭酸で飲みます!わたし(ママ)はオレンジジュースのカクテルで。かんぱ〜い!』
お、オロナミンCみたいになってるぞ。福千歳さん、ほんとに明るい親子です。
フクロウのイラストは同級生だった畑口勇人さんだそうです!

勇人さんイラストのTシャツ、PLAIN PEOPLEで販売中です!

山形・酒田の塩納豆と麩

July 15, 2011

先日、酒田に行って「塩納豆」をたくさん見ました。ご当地納豆です。

山居倉庫。爽やかな風が吹き抜けます。

山居倉庫内のショップで見たラインナップ。

庄内には塩納豆の他、醤油の実などご飯のおかず発酵食が勢揃い。

原材料はこんな感じ。

素朴です。

道の駅 鳥海ふらっと↑

原材料↑

銀座にある山形のアンテナショップに行ったら、塩納豆の老舗「加藤敬太郎商店」さんのひとつ上のプレミアム版「特選 塩納豆」があったので購入。

これがなかなかおいしい!
塩納豆といっても、納豆に塩を入れただけじゃなくて、糀と昆布を入れて作る納豆なのです。糀の甘さと昆布のぬるぬる加減もグー。このプレミアム版、塩は海の精を使用。

容器の三角形がなんとも!
納豆とひとくちにいっても甘納豆から桧山納豆、大徳寺納豆までホントにさまざま。塩納豆はこのままで酒の肴によし、ご飯によし、冷や奴によし、青菜とあえてよし、そうめんのつゆにもよさそうです。というわけで今月の朝日新聞ボンマルシェ「東京で味わうふるさとの美味」でご紹介しました。
●ちなみに庄内は「麩」も有名です!

庄内麩と言われるのはペタンとシート状になった麩です。

チョコにいちごもあった〜

お椀に入れたあとの形をフォロー。えらいなターンカット麩。しかしすごい名前だぞ。

義援金ならぬ義援酒!JUNGIN GLASS PROJECT始動

July 14, 2011

1つ前のブログ最後で、ちょこっと紹介した
20110311 JUNGIN GLASS PROJECT!
エバーグリーンを思わせる緑色の1合グラスに、おいしい純米吟醸をつめて販売。10本売れたら、1本が蔵元さんから被災地の農家さんや漁師さんたちに直で届けられるという義援金ならぬ『義援酒』企画です。
お米や野菜を栽培する農家さんや、魚介+海藻をとってくれる漁師さんなど、おいしい食を届けてくれる日本の大事な生産者さんたちに、おいしい純米吟醸酒を飲んでほしい!と思ったのがきっかけです。
被災地で成人式を迎える若者たちにおいしい純米酒でスタートしてほしい!
瓶で送ると飲む器が必要ですし、移動にも気を使います。また、1人に1合を確実に贈りたい。そこでグラスにつめることを考えました。東北6県でスタートするロッケンロールな純米酒です。

新政の佐藤祐輔さんに相談にのってもらいました。

(右)横浜君嶋屋の君嶋哲至さんに流通のことや酒販店としての意見を聞きました。(左)デザイナー&カフェ8の川村明子さんにはデザインを相談。

木村硝子の中野さんに紹介してもらい、業界大手の石塚硝子さんに相談にいきました。
事前にいくつか購入してあたりをつけておりましたが、グラスの形はそれはさまざま。まっすぐストーンとした形は味が広がらないので、くぼみがあるタイプをと思いました。見せてもらったサンプルは中身が古酒となっていい感じの山吹色。

オリジナルで作れたらと夢と希望もありましたが、瓶カップ類は製造個数の単位が”ウン○十万本単位”と聞いてビックリ。
色は、遮光性が高い黒をリクエストしたところ、黒は特殊な色のため、1回の製作単位がこれまたウン十万単位とのこと…。しかも黒は前後に透明瓶等が作れないため、集中して製造する必要があり、作るのは1年に3回ほどだとか。
また、黒はリサイクル法からはずれており、回収されないのだそうです。このグリーン色は再利用OK。というわけで黒は断念。勉強になりました。ちなみに1回分を溶かすガラスのプール、なんと220トン入るのだそうです。1回に作る量が半端ではない瓶の世界でした。恥かいたり、冷汗かいたり。初回は打ちのめされて帰宅
がっくり気を落としていたら数日後、金原さんが「もう一度お話聞かせてください」と連絡を。

ご相談にのってもらった(左から)石塚硝子の金原さん、山田さん。そしてパートナー工場で、東北の蔵全体をカバーしている福島県の丸藤ガラスの鈴木さんも話を聞いてくれました。

鈴木さんに口径は、56mmと64mmと2種類あることを教わりました。秋田の新政さん、山形の山形正宗さんは56mm、山形の鯉川さん、岩手の南部関さんは64mmなのだそうです。今回、希望する口径は64mm。新政さんと山形正宗さんに協力してほしいというのに…一難さってまた一難。がっくり肩を落としていたら、鈴木さんが「64mmの手押しの打栓機が1台あるのでお貸しできます!」と。
手押し式打栓機。2000個を一気にやるには相当な体力が必要です(力のない女性にはちょっと無理のようです)
そうか!「腕力求む。打栓支援」と打栓ボランティアを募集するのもありかも!柔道部とか空手部とか腕力ある人にきてもらってと勝手に妄想ふくらむの巻。

デザインは川村明子さんにお願いしました。表面には東北6県の頭文字が、裏面にはV字回復を願う日本がデザインされています。
ご協力をお願いする蔵元さん等、順次ご報告します!
●JUNGIN GLASS PROJECT

TOHOKU Sake Forum 2011

July 11, 2011

TOHOKU Sake Forum 2011

◉東北酒フォーラム ↓
『東北6県から、30の酒蔵が協力しあい、東京に集います。
未だ厳しい状況にある被災蔵も多数参加し、みなさまに現状をご報告します。
震災により被害を受けた酒蔵も、一日限定出張営業し、テイスティングコーナーでは、各蔵とも一押しの銘柄を取り揃え、みなさまをお待ちしています。参加する全ての酒蔵から蔵元が参加する大変稀少な場でもあり、蔵元や各分野の専門家を招いたシンポジウム、トークセッションなども行います。私たちの生活文化や伝統と密接に関わる日本酒、農作物である米と水からなる日本酒。3.11後に絶やさず伝えゆくべきものとは何か、私たちに一人ひとりに何ができるのか
東北のお酒を味わいながら、日本の自然と、その産物である日本酒のこと、ライフスタイルやエネルギーを選ぶということ、これからの日本、私たちの“これから”について、みなさまと共に考える場にしたいと願っています。
おかげさまで、こうしてあなたに会えます。
あのときの奇跡に・・・・・・「ありがとう」』

写真上は■トークセッション2  3.11後の環境・エネルギー、そして日本酒について
飯田哲也さん[環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長]×鈴木菜央さん[greenz.jp (株)ビオピオ代表取締役]×新政 佐藤祐輔さん
ユーストリームで聞く事ができます。
詳しくは佐藤祐輔さん→ブログを
natsukipimさんのブログは参加蔵の酒写真あり

写真は第二部のシンポジウム2 「3.11後の日本酒を考える Part.2」
新澤巌夫さん[伯楽星/宮城]、長谷川浩一さん[はせがわ酒店]、里見美香さん[前dancyu編集長]、 藤田千恵子さん[日本酒ライター]。司会をさせていただきました。

伯楽星の新沢巌夫さん。ここに詳しく→『日本経済新聞 銘酒「伯楽星」の再出発に乾杯』
→natsukipimブログ

長谷川浩一さんは、最近「純米」なのだそうです!

会場は3331 Arts Chiyoda

打ち上げはmus mus。挨拶するNEXT5の小林さん、銘柄は「ゆきの美人」

そして

新政の佐藤さん。今回のために作ったオーガニックコットンTシャツで。お酒は「亜麻猫」

NEXT5は全員で5人!

「春霞」を醸す、栗林さん。

「白瀑」を醸す山本友文さん。オリジナルグッズが増えましたね(笑)

そして「一白水成」を醸す渡邊さん(左端)

東北30蔵のお酒がいろいろ。被災した蔵のお酒も奇跡的にあつまって感激の場面も。

以下の記事は、東北酒フォーラムHPから拝借↓

TOHOKU sake Forum2011 参加蔵元からのMessageより

「豊盃」青森県弘前市|三浦酒造|昭和3年[1928]創業

震災直後は、先が見えず、茫然とした日々…。
普通の生活の有り難さが身にしみました。
ほっとする時間の語らいの中にある日本酒である事を願い、
これからも醸したいと思います。

◎当日の提供酒:豊盃 華想い 純米吟醸
原料米 華想い
「青森県の酒造好適米『華想い』を使用した純米吟醸です。
華やかな香りとスッキリとした飲み口のお酒です」

思いもさまざまに。
いろんな人が協力して集りました。

(左)↑宮城県・「日輪田」「萩の鶴」を醸す佐藤曜平さん。以下、メッセージです。

蔵のある宮城県栗原市は、2008年6月の岩手宮城内陸地震でも震度6強を観測し、多数の死傷者を出しました。その教訓を生かし、出来るだけの地震対策を 施していたつもりでしたが、3月11日に震度7、4月7日に震度6強という激しい揺れに2度襲われ、建物・お酒に多数の被害が出ました。

しかし、起きてしまったことは仕方ないので、現在は前向きに、次の造りに向けた準備を進めているところです。来期の造り以降も、変わらぬ応援をしていただくことが、一番の願いです。

◎当日の提供酒:日輪田 純米吟醸
原料米 美山錦 「仲間とワイワイ、気軽に楽しんでいただきたいお酒です。」

[参加蔵元からのメッセージ]

「浜娘」岩手県上閉伊郡大槌町|赤武酒造|明治29年[1896]創業 蔵元 古舘秀峰さん

赤武酒造は、岩手県沿岸の大槌町という、海と山に囲まれたところにあります。
しかし、3月11日に 東日本大震災の三陸を襲った大津波により、酒蔵と、隣接する会社事務所が流され、壊滅してしまいました。震災時、私は近くの高台に非難したため、難を逃れましたが、当日、蔵で火入れ準備を行っていた製造部門釜場担当の越田は、町の消防団員として直ぐに防波堤の扉を閉めに行き、消防屯所の鐘を叩き、町民に非難を誘導しました。震災後、無事を祈り懸命に捜したのですが、悲痛にも亡くなったことを知りました。
震災翌日の大槌町は、至る所で火災が発生し、大量の爆弾が落とされたような焼け野原の様で、至る所に焼け焦げた貯蔵タンクが転がり、原型のない潰れた醸造機械だけが目に入りました。現在は、自衛隊の方々にガレキを片付けていただき、自動車も通れるようになり自宅にも行ける様になりましたが、残ったのは玄関の床と子供の写真数枚。6棟あった蔵も全て流され、火災を受けた資材倉庫のみが形を成しています。
私の町、大槌町は町長をはじめ町職員30数名が不明になり行政が機能せず、復旧に向けて進めませんでした。3ヶ月が過ぎた今も亡くなった方、不明の方 1,700名で、人口15,000人の町の9人に1人が犠牲になっています。叔父・叔母・姪・同級生、仲間も亡くなりました。町のみんながそうです。
どうして、どうして、どうして…。
悲しみ・怒り・苦しみだけが体の中に充満し、吐き出す出口がありませんでした。

この度の災害で、多くの皆様にお見舞い、励ましの言葉を頂き、深く感謝しています。皆様のおかげで「失ったものは大きいが新しいものを少しずつ創り上げて行く」勇気と希望が生まれました。この気持ちになるまで、時間がかかりましたが、現在は、町行政と共に大槌町復興を共有し合い、新しい赤武酒造を創り上げる事に従事しています。
今、私たちの手で新しい「浜娘」を醸す「赤武酒造復興計画!」を進めています。再建に向けて問題は山積していますが、一つ一つ山を乗り越えて道を創ります。
少しずつではありますが「赤武酒造」の情報発信をして参ります。
また、大槌町の現状、メッセージもお伝えいたします。
赤武酒造は負けない!
大槌町は負けない!
是非、震災前同様、ご支援、ご協力を賜りたくお願いいたします。

●受注開始! 浜娘

インパクトあるこの銘柄は↑
喜久盛タクシードライバー!(4年ぶりの再会)こちらの蔵もたいへんでした。

「3月の震度6強を受けて屋根が落ち窓が壊れ土蔵にひびが入ったものの、津波に流された沿岸の蔵に比べたら建物が残ってるだけまだマシ!と思ったところに4月の余震で梁と壁が崩落、気が付いたら岩手県内陸部では最大の被災蔵となり、文化庁から派遣された一級建築士から「半壊から全壊」との診断を受けました。
しかし「死なない限り問題はない(早田英志)」、「でもやるんだよ!(しおさいの里職員)」の精神で今後も頑張ります」

ガッツだぜ!

以下、補足。佐藤祐輔さんブログより
→岩手「浜娘」さんは、津波で蔵が完全消失したため、試飲会で提供できるお酒がなかったのですが、同県の「喜久盛/タクシードライバー/電気菩薩」の蔵元、藤村さまが、県内の酒販店にて、なんと「浜娘」純米酒 一升瓶 2本をゲット! 第二部の試飲会に、晴れて「浜娘」さんも加わることができました。みなさま、ぜひとも岩手の連係プレーで奇跡的に提供可能となった「浜娘」純米酒をご堪能ください。

藤村さん(涙)

20110311 たいへんなことが起こりました。
ですが、この夜集った蔵元たちは、熱く、温かな思いでいっぱいあふれていました。
日本酒は日本そのものがつまった液体。原料はall国産。田圃という日本の国土が直結しています。稲が育って、お酒に醸され、それをいただく、農家+蔵+飲み手がいい形で循環する日本酒。
いい米、いい水、いい環境をもっとも必要とするのは日本酒です。飲めば、日本が入ってくる!
とはいえ、米+水+環境を強く意識した上質の日本酒の話です。
今「東北のお酒を飲んで応援」と全国で展開しています。いいことですが、いろんなお酒がいっしょくたになって飲まれ、評価されている事が気になります。日本酒には純米大吟醸、純米吟醸、純米、そして醸造アルコールを添加したお酒、「普通酒」という何をもって普通なのかわからない名称のお酒まで、種類がたくさんあります。その味わいは天と地ほどの違いがあり、それが今はすべて「東北の酒」というくくりに。同じ「日本酒」という名称でも、味はまるで異なります。東北のお酒を飲む機会がありましたら、まずは東北酒フォーラムに参加のお蔵の酒を推薦します。
初めましてのお酒もいっぱいで、終わる頃にはすっかり酔っ払い!のパンダ状態(なんじゃそりゃ)

お世話になったmus musの佐藤社長、コンちゃん↑いっぱいありがとうございました。
最後にもう一度、東北酒フォーラムの挨拶文より

『生活文化や伝統と密接に関わる日本酒、農作物である米と水からなる日本酒。3.11後に絶やさず伝えゆくべきものとは何か、私たちに一人ひとりに何ができるのか、東北のお酒を味わいながら、日本の自然と、その産物である日本酒のこと、ライフスタイルやエネルギーを選ぶということ、これからの日本、私たちの“これから”について、みなさまと共に考える場にしたいと願っています』
ずっと考えていきたいと思います。
____________________

●今、1合カップに純米吟醸をつめてもらい、10本売れたら、1本を蔵元から被災地の農家さんや漁師さんたちに送る義援金ならぬ『義援酒』を贈るJUNGIN GLASS PROJECTを企画中。確実においしい純米吟醸酒を飲んでもらいたい! *瓶で送ると飲む器が必要。輸送にも気を使う。1人に1合を贈りたい。
東北6県でスタートするロッケンロールな純米酒! また報告します。
デザインはこんな感じで進行中!

design by [...]

最適な形状とは?中野さんに教わるお酒のグラス

July 9, 2011

グラスの師匠、木村硝子の中野さんに「王祿を飲むのにバンビもいいですが、もっとおすすめのグラスがあるんです」と。それがこの↓ブルゴーニュ用のグラス。「悦凱陣」もよくあうそうです。

ステムが細く長く、形ぽっちゃりめ。
そこで、バンビの大小、平盃、うすはり、コンパクトなどを用意して「丈径」を試飲。
比べてみると、このブルゴーニュグラスだと、お酒全体がやわらかく豊かに包まれ、まるみが出、よりおいしく感じるのです。

ステムが長いほうが飲み口への角度、液体を落とすスピードなど微調整がつくと教わりましたが、なるほどっ!でした。

それに比べると、バンビ↑グラスは酸味というか、エッジがやや強調されて印象が異なります。もちろん充分においしいですが。
お気に入りの平盃でも、うすはりでも、お酒の長所短所の出方が異なりました。こんなにも形状で違うものなのかとビックリ!
●中野さん語録
「大きいボールの方がより香りが強くとれます(とれる=キャッチの意)。ただ、悪い香りもとれてしまうので酒質が問われます」
「口径が狭いと、細く、速く、舌の1点へ届きます。酒のスピード感が早いです。口径が広いと、ゆっくり舌全体で感じとれます。酒のスピード感もゆっくりになります」
口径が狭いものはブルピノの1erの良さがひきだせる。
*ブルピノ=ブルゴーニュのピノノワールの略
口径が広いものはブルピノのGrand Cruの良さがひきだせる。
1erには1erの良さ、Grand CruにはGrand Cruの良さを生かす「役割」がある。

「王祿の場合、バンビ↑6ozだと強く感じすぎる場合もあります。余韻の楽しみや香りが感じにくいのも難。14ozだとゆったりと酒質本来の素性の良さが味わえます。また大きいグラスは温度帯の変化をも楽しむ事ができます」

なるへそ。ベラビスタ×王祿×木村硝子の会はそういうわけで毎回、お酒に合わせてグラスが選ばれていたわけです。それがお土産。最終回の3回目は14ozのバンビグランデ。「アイスコーヒーを飲んでも抜群においしい」と石原丈径さん。うむ、コーヒーに合いそうだ。本日、松浦珈琲で試したらバッツリ!

次の日、ワインで試しました。右から3番目が中野さん推薦のブルゴーニュグラス。その両端のワイングラスはうちにあったブルゴーニュ用グラス。
「小さいグラスだと、スピード感と酸が突出過ぎてしまうんですよね。 当然、Grand Cruの酒力があるのが前提ですが。ブルピノでいうと、良い1er以上でないと辛いです。。。 ヴィラージュクラスのワインを楽しむ用のグラスは別にありますから」
と中野さんがいうので、しょうがないから!? パトリスリオンさんの1erを開栓(Grand Cruはうちにはなかった…)

↑うちのお宝3本。パトちゃん本人から購入したパトちゃんワイン
やはり、中野さん推薦ブルピノグラスが一番断トツやわらかな味です。う〜む。すごい世界があるもんだ。どうせ飲むなら、よりおいしく大切に飲みたいもの。
”そうでもないお酒”の場合、なるべく口が分厚い、ストンとした形状だと欠点が出にくいようです。その意味で、お酒によっては、コップ酒や湯のみ酒は理にかなっている!というわけです。そのお酒にあった形の器が大事ということですね。
日本酒蔵さんも「我が蔵のこのお酒にはこの酒器で!」とベルギービールのように推奨グラスを提案することも必要かと。そうでないと”欠点”丸出しになる場合もあるということ。どうせならお互い幸せに飲みたいですからね。

さて、扱いが面倒と思われるワイングラス。中野さんに教わったのは、グラスを洗ったあと、ステムを持って勢いよく下にビュンビュンふりおろすようにして水を切るといいとのこと。こうするとグラスを布巾でふかずにOK。やってみたら確かに布巾いらず。
ただし、グラスを落とさぬようしかと持つことが重要です。屋外、またはテラスがないと難しいかもしれませんが。

そうこうするうち小腹がすいておつまみタイム。ライ麦パンにニンニクの切口をすりすりし、オリーブオイル、その上にトマトをのせてグリル。焼き上がったら粗挽き黒胡椒、粒マスタード。単純な深夜のおつまみ。

ベラビスタのドリンク

July 8, 2011

というわけで王祿の会参加で久しぶりに行ったベラビスタですが、ドリンクメニューがなかなかいいのでご紹介。今回、到着が14時まわったため、ホテル近くのマリーナ・爽風カフェで遅ランチ。 フォーやタイカレーとアジアンメニューながら、ビールはレフ ヴィエーユ・キュヴェというベルギービールあり。(右)川村明子嬢とオニオンフライ。

山田料理長の店、日本料理「双忘」では旬の海山里素材を生かした料理が楽しめます。

翡翠色の枝豆スープ。大分県の糀屋さんの「出汁糀」で味わう野菜の揚げ物。

ベラビスタの石原さんと王祿の石原さん。西川さん。

蓮根のステーキ 穴子添え。

とろとろの賀茂茄子と玄米!相性抜群の組合せ。

王祿 純米大吟醸 斗瓶 オリ

すっかりスリムになったマルコさんとちあきさん。

食事後、アフター酒も王祿。お燗で。

ホテル内には七夕飾り。

夏、笹に願い事を飾りつけするなんて、日本の風習は素敵。
からすかあで朝食タイム

漬物あれこれ

関連施設の敷地内でとれた生みたて卵。

マカイバリのフェアトレード紅茶。

たっぷりのお味噌汁と

毎日具が変わるというお粥、この日は長芋入り。

洋食メニューは

野菜たっぷりのスープにボリュームいっぱいのサラダ。

岩盤浴を併設しているのが嬉しい。そこでたっぷり汗をかいたら、テラスでひとやすみ。りんごの炭酸ジュース、シードルを。

芝生の奥は瀬戸内海〜。

飲んだシードルと炭酸水。

まぶしい日差しの下ではパラソルが必須だと痛感。

部屋の冷蔵庫にはヒューガルデン。焼酎は佐藤。ミネラルウォーターも各種。
ドリンクの趣味がなかなかいいベラビスタです。

王祿×木村硝子×ベラビスタ2011・3

July 7, 2011

そしてコースの中頃、テーブルにサーブされたのは冷たい青竹の一品。
「廣島檸檬そうめん」茗荷、黄にら、穴子、レモンバーム、胡瓜、翡翠ばってん茄子

自分で青竹をはずすという。

静かに引き上げるてみると、下からそうめんがにょろにょろ。

おぉっ

なるほど!青竹を完全にはずすとこんな感じになりました。
爽やかなレモンがきいたきれいな味のつゆに、そうめんと薬味が気持ちよくからみます。
おいしい日本酒は米、米麹からつくられる品のいい甘み、おだやかな酸み、清らかなグラデーションが醍醐味。いろんな素材の味を引き立てますが、一番の相性のよい肴はお出汁じゃないかと思っています。
みんな笑顔!

グラスもあれこれ飲み分けてゆるりと楽しい時間。大阪・山中酒の店の山中基康さん。東京から松浦立依さん、その奥に鈴木三河屋の大熊潤さん、栃木の目加田酒店の目加田さん。

カルラさんとも久しぶりで嬉しかった〜。

二人ともそうめんのお出汁を残らずいただきました。

木村硝子の中野さんが登場。
今回の企画のメイン、石原夫妻に企画に加わった山中さん、中野さん、ホテルベラビスタ・ケニーさんらが時間ごとに座る場所をチェンジ。周りのゲストはその都度、いろんな話が聞けるという趣向。中野さんは私のグラスのお師匠さんです。

それから10日間熟成匠黒毛和牛かたまり焼きも出て、最後の最後に、青梅、無花果、琥珀のしずく(王祿の長期熟成古酒)をつかったさっぱりひんやりスイーツが。

宴タケナワとなり、ケニーさんが中締めを。

1本〆でお開き。

ツイッターでやり取りしていたcaocaoさんとリアル会い。そこに山中酒の店の井上店長(井上さんは記憶力抜群で丈径さんの外付けハードディスクとよばれる。お酒は臨界点を超えると笑ってジャンプし始める習性あり)

神奈川から西やんも参加。王祿Tシャツ着用。

なぜかコマネチポーズの坂戸屋・武笠さんと、大熊さん。いつも愉快な二人です。

今年もお見事!山田料理長ごちそうさまでした。
そして夜はまだまだつづく。二次会会場へ移動。

ズラリ。ズラリ。

冷蔵庫に王祿全種類! お燗も待機。

純米大吟醸「意宇」直汲み無濾過生原酒14BYをサーブする丈径さん。

こちらのテーブルには、お出汁のきいたジュンサイと、神勝寺卵と魚醤(大分の健醤)で味つけた玄米ごはんのチャーハン。

王祿80%のつづき

大根の皮を醤油で漬けたものも。パリポリこういう一品も気が利いてます。陽気だなのムカちゃん。

日本酒男子、おいしそうに飲むな〜。ひたすら感心。
感心の意味

[名](スル)
1 りっぱな行為や、すぐれた技量に心を動かされること。心に深く感じること。感服。
「うまいことを言うものだと―する」「あまり―できないやり方だ」

2 (逆説的に用いて)あきれること。びっくりすること。
「ばかさかげんに―する」

すばらしい飲みっぷり!

夜の瀬戸内海を眺めながら、温泉に。

王祿×木村硝子×ベラビスタ2011・2

July 5, 2011

「八0」直汲み21BY 仕込み17号
前菜盛り合わせ
フライド白瓜 出汁糀と →大分の糀屋さんが作る出汁糀。深みがあって丸い塩気。揚げ物に抜群!
がら海老白酢和え →豆腐が超クリーミィ!地元の小さく味の濃い海老にぴったり。
王祿酒粕のし梅 博多

揚げ鯛の子 →そうか!鯛の子は味をふくませて天ぷらにしたら素晴らしいことを知る。
ホテル農園間引き人参と小夏 →ほろ苦の葉っぱ、食べごたえある人参。さっぱり小夏とともに。

ちょっと驚いた酒粕の使い方。寝かせた酒粕を、やや厚めのクレープの皮のようにして利用。香ばしくて食べやすい。なるほどなアイディア。

次は、純米吟醸「限定」原酒無濾過本生 20BY 仕込み17号を燗酒で。
これには

賀茂茄子の食べるスープ。山形おきたま紫アスパラと
しっかととっただし汁に、柑橘の酸味をきかせた夏にぴったりのスープ。賀茂茄子を口に入れるとじゅわ〜ん。食べごたえある実のつまったアスパラといい、揚げ野菜がコクを出し、濃い味わいに。

「丈径」直汲み 19BY 仕込み23号
鱸のソテー 静岡県浜松見方原産新じゃが
新潟県南魚沼産間引きエリンギ おかひじき たて葉
茗荷&おくら&大葉のソース

このエリンギ。最初見たとき、いったいナニモノ?なのかと思いました。

バジルソースならぬ、茗荷とオクラと大葉のソースは意外な組合せでなかなか美味。バケットがくばられました。

乾杯で飲んだ、純米吟醸「渓」にごり21BY 仕込み25号の濃いにごり部分。

お腹がペッタンを強調するケニーさん。

王祿のお酒は年号が、雲! 東出雲町ですからね。

まだまだつづく

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