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August 16, 20138月11日から移動開始し、あっという間にお盆も終了。今年は強烈にお暑うござんす。
今回は大阪の「さかふね」さん・白隠正宗の高嶋一孝さん経由で、鳥取へアクアくんでGO
↑その前日、皆様ありがとうございました〜!
そして、鳥取市では、谷本酒店さん、「じゅじゅあん」さん・日置桜の山根正紀さん、酒米・強力の生産者・杉山さんにお会いしました。日置桜のそれは清らかな水源地と、杉山さんの田圃(山田錦、玉栄、強力)を見せてもらいました!
強力はその名の通り、力強く、そして一部、出穂が始まりました!
この強力のことは8月31日開催の「わかとりバル」でご報告します(^^) ふるってご参加くださいませ
https://www.facebook.com/events/520518824685960/
境港では父の草ぼうぼう畑で野菜の収穫、草取りなど汗だくの夏。
19日からブログ再開します!
サクランボとシャンパン
July 17, 2013先日、玉田 泉さんにバブリーなサクランボ&シャンパンの組み合わせを教わりました。
なんでも「サクランボにぷちぷちと爪楊枝で穴をあけ、グラスに入れ、シャンパンを注ぐ」という。そんな飲み方したことありませんっ。
泉さんいわく「イチゴよりサクランボの方があうと思うの。これは、シャンパンの味を楽しむというよりも、シャンパンがしみたサクランボを楽しむ…かな(笑)もうおいしいのよ〜」と。
いや〜っ黄金バブル期を体験した女子は違う(って、同い年じゃん。でも随分違うもんだね人生は。眩しい過去に乾杯★)
辻堅太郎夫妻が持参したシャンパンで、その場にいた4人、全員人生初試し!となりました。
いや、ホントに見た目がキュート。サクランボがあるうちに、スパークリング純米でも試してみようっと。
まさにバブル☆
撮影 RICOH GXR A16 24mm-85mm
初サクランボ&シャンパンに喜ぶ!辻堅太郎&ゆう子夫妻
その後、「ゆきの美人」とベルガモットミントの組み合わせも楽しんでもらいました!「これっおいしい〜!」とさらに笑顔の2人
「ゆきの美人 純米酒」と氷、ベルガモットミント=最近、お気に入りの飲み方です。
●お知らせ___________________________________________
辻堅太郎さんが担当する鳥取県のお酒イベントがあります
●若い鳥取県応援団「知る、飲む、うまい!わかとりBAL」
詳細は以下の通り↓ 8月お手伝いします せっかくなので全部参加します(笑)
若い鳥取県応援団では、7月~9月にかけて鳥取のお酒をPRするイベント「知る、飲む、うまい! わかとりBAL」を開催します。
第1回 とっとりのビールはうまい! 世界一の大山Gビール
大山Gビールは、大山の豊かなブナの森で育まれた天然水を使ったこだわりの地ビールで、ワールド・ビア・アワードで世界一を受賞するなど、高い評価を得ています。久米桜麦酒の田村社長からビールづくりのこだわりについてお話いただきます。その後は、夏限定の銘柄「グランセゾン」で乾杯しましょう。
ゲスト/田村源太郎さん(久米桜麦酒株式会社社長)
日 時/7月27日(土)18時
会 場/食のみやこ鳥取プラザ トットリーネ(東京都港区新橋2-19-4食のみやこ鳥取プラザ2F)
定 員/25人
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第2回 とっとりの日本酒はうまい! 鳥取が生んだ強力
強力は鳥取県内のみで栽培されている酒米です、県内の各酒蔵では、強力で仕込んだ地酒が多くつくられています。著書『純米酒BOOK』などの著者で酒食ジャーナリストの山本洋子さんから鳥取の地酒や強力の魅力についてお話をうかがいます。その後は、出張料理家・稲中寛子さんによる特別メニューとともに鳥取の地酒を楽しみましょう。
ゲスト/山本洋子さん(酒食ジャーナリスト)
日 時/8月31日(土)17時
会 場/GOBLIN.PARK(東京都港区南青山3-2-7 ブラック青山7F)
定 員/35人
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第3回 とっとりのワインはうまい! 鳥取の砂丘で育ったぶどう
鳥取といえば砂丘。県中部に広がる北条砂丘で育ったぶどうから仕込まれるのが、香り高い北条ワインです。国産ワインを扱う下北沢のワインカフェタンブランでは、北条ワインが人気のメニューとして、多くの人々を楽しませています。カフェオーナーの大場尚子さんから北条ワインの特徴や魅力についてお話をうかがいます。その後は、鳥取の食材を使った特別メニューとワインを楽しみましょう。
ゲスト/大場尚子さん(ワインカフェタンブランオーナー/ソムリエ)
日 時/9月28日(土)17時
会 場/ワインカフェタンブラン(東京都世田谷区代沢4-41-7)
定 員/20人 【主催】若い鳥取県応援団、鳥取県東京本部
【会費】各回それぞれ3,500円(飲食代込み)
【申込方法】各回の開催日前日までに参加を希望する回、全員の名前と連絡先(電話・Eメール)を書き、若い鳥取県応援団(wakatoribal@gmail.com)までメールでお申し込み下さい。
※各回とも定員に達し次第、募集を終了させていただきます。
沼津発 おいしい感動をつくる仕事6
June 21, 2013「おいしい感動をつくる仕事 沼津から考える日本のお茶とお酒」セミナーのつづき
食べて飲んで試して、「おぉ〜っ」という参加者の皆さん。組み合わせはマスクメロンと純米大吟醸、わさび漬けと純米吟醸でした。ここまではお酒を冷たい状態で提供。
そしていよいよ! 純米酒登場
これに合わせたのは!
3. 純米酒COOL×豆腐と釜揚げシラス+塩
純米酒はCOOLとHOTで飲用温度を変え、その変化も味わってもらいました。
川出さんいわく「豆腐は沼津市大岡の青木豆腐店製。先代からの作り方を忠実に守り、添加物等を使わず手作りしています。沼津市の豆腐専門店はかなり減って5軒だけに。今や貴重な豆腐となってしまいました。
しらすは沼津市千本港町、沼津魚市場周辺の飲食街にある「横屋」さんで購入。地元のしらすの店を知らなかったので、千本浜に在住の方に聞いたところ「横屋」さんを紹介されました。しらすは日によってとれる量が大きく変動するため、店で提供されるほとんどは冷凍もの。もし新鮮なしらすが手に入ったらそれをください!と頼んでおきましたが、運良く手に入りました」
皆さんラッキー★ そして塩も静岡産!
「塩は戸田の塩です。戸田では古くから駿河湾の海水を利用して塩作りが行われていました。約1500年前に天皇に献上されたという言い伝えが残されています。伝統の塩づくりが10年前から、地元主婦の手によって復活しました。
駿河湾沖1㎞の黒潮、本流の水深15mから汲み上げた海水を13時間薪で炊きあげた無添加手作りです」
こう聞いたら、さらにじっくり味わおうという気になりますね。豆の味がしっかりする豆腐に、フレッシュなしらす、しみじみとした粗塩つけて、高嶋酒造の誉富士の純米酒をコクリと飲めば「あ〜〜っ静岡ね〜〜うまいね〜!」と
すでにお楽しみモード全開のやまよ前に、静岡県の茶業農産課・増井裕子さんが持ってきてくれたのは!
4. 純米酒HOT×まるごとくんアジ
再び、川出さん登場「”まるごとくん”は干物をレトルト化したものです。沼津市蓼原町のマルコーフーズで製造しています。この商品は県の水産試験場とマルコーフーズが共同開発し、焼いた干物を頭から尻尾まで残さず食べるようにするため、絶妙な堅さを追及してできた商品です。添加物も薬剤処理も行っていません。常温で1年間保存が可能です。本日は、アジの干物をお出ししましたが、サンマ、カマス、金目鯛もあります。頭から全部食べることに抵抗ある方もいらっしゃると思いますが、無理なく食べられますので、よかったら頭からかぶりついてみてください」
まるごと!
干物を誉富士の純米燗酒と合わせるのが命題でした。会場では直火が使えなかったので、頭をひねった結果「まるごとくんアジ」の採用に。干物といっても色々あります。さすが沼津!バリエーションが豊富。
誉富士の純米酒は冷と燗で。味の違いを酒肴を変えて楽しみました。
今回のお酒は全部純米酒
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日本酒の話をちょっとしますと
戦争中、米不足となり、米以外で造られた「醸造用アルコール」を入れるようになりました。
アルコールにアルコール入り!?なのです。
醸造用アルコールはサトウキビから砂糖をとったカスを発酵させたもの。安く作れるため、戦後も引き続き、醸造用アルコールを添加するようになりました。
米余りで減反している今でも、流通している日本酒の約8割は醸造用アルコール入りの酒です。
それって地酒?
醸造用アルコールの多くは地球の反対側からやってきます。
高嶋酒造は地元静岡の酒米「誉富士」を県内一使用して酒を醸造しています。
農と連携する米の酒
(左)高嶋さんは今年4月に「できるだけ多くの米を使う純米酒造りのみの酒蔵となる純米蔵宣言」を。
(右)この会の担当、増井さん。静岡県の特産であるお茶と、吟醸酒王国といわれる静岡の地酒を一人でも多くの人に知ってもらおうと企画。静岡は魚介類が豊富でお米の消費量も日本一という「和食文化先進県」
***
地元の優れたお茶とお酒が、地域の食文化を豊かにし、伝統和食を引き継ぎます。飲み物は単独ではなりたちません。パートナーが必須。それは上質なもの同士が引き合います。
最後に皆さんに伝えたのは「”地元でおいしいをつくる仕事” 若くして起業を決意した沼津の二人の社長さんに拍手!」
そして
「地域は皆さんが「選ぶ食」が支えています」
ということです!
___________________________
●追記
「純米酒BOOK」を書いたときにお伝えしたかったのは「1日1合純米酒!」というシンプルなメッセージです。
[純米酒を20歳以上の国民が毎日、1合飲めば減反が不要になります]
今、お米が余り、減反政策がとられています。ひとりでも多くの人が純米酒を飲めば
米は確実に消費され、減反解消につながります。
計算したところ、20歳以上の国民ひとり、毎日1合の純米酒(純米吟醸、純米大吟醸ならさらに良し!)を飲めば、減反の必要がなくなります。
田んぼは日本の大地に必要不可欠
田んぼ1坪で(畳2帖=3.3m²)純米酒1升瓶が1本できます!
一升瓶を飲みほせば、田んぼ一坪を消費したことになります。
お米の価値を最大化するのは純米の日本酒だと思っています。
田んぼには、貯水効果があり、CO2の削減になり、暑くなりくく、生き物ができる環境が復活します! 生態として強くなる=環境が保たれるということ!
誉富士の生みの親、宮田先生いわく
「環境に優しい農地、人と自然が共生していける連続性ある農地が、水田なのです」
田んぼの日本の未来を考えるなら、ご飯を食べ、純米酒を飲む!これが一番簡単でおいしく、幸せの連鎖をつないでいくと思うのです。
日本の伝統食は器や道具にも深く関わります。
純米酒は、お米が命
煎茶は、茶葉が命
だからこそ、産地、お米・茶葉の名やつくり手がいえるお酒やお茶を選びたい!
[...]
沼津発 おいしい感動をつくる仕事5
June 20, 2013ひとつ前のつづき
今回のセミナーテーマは
「美味しい!感動を生む仕事 沼津から考える日本のお茶とお酒」
第二部講演終了後の後半はマッチングtime。お茶を楽しく学んだあとがお酒です。
沼津で唯一の酒蔵、高嶋酒造のお酒と静岡産酒肴とのマッチング!お茶もお酒も相手があってさらにおいしくなるもの。土地のいいもの同士を組み合わせた体験納得型セミナー
今年、純米酒だけを醸す宣言をした高嶋酒造・高嶋一孝さん。柔道家ゆえのナイスバディ、瓶が小さく見えます。(娘さんと100kg体重差があるという )静岡県の酒米「誉富士」を県内で最も多く使用しています。銘柄は「白隠正宗(はくいんまさむね)」
●blog 2010 白隠正宗醸造元・高嶋酒造さん訪問
オリジナルの干物盃↑
高嶋酒造のモットーは「地の食文化(特に干物!)に合う酒」
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おすすめの干物やさんのひとつが→マルハチ金龍丸さん。ここの金目鯛の干物は凄いです★ http://www.kinryumaru.jp/
皆さんに静岡県産天竜杉のトレーをお配りしました。お酒の種類を印刷した敷き紙付き
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1. 純米大吟醸×名倉プレミアムメロン
まず最初に試してもらったのは純米大吟醸です。最高峰のお酒に合わせるのは、県内最高品質と誉れ高い名倉メロン農場のマスクメロン!
そのメロン(通称=海パンメロン)についてはこちらに詳しく↓
●blog メロンの気持ちがわかるから!名倉メロン農場
高嶋さん「蔵で湧き出る富士山の霊水(軟水)、静岡県産の酒米「誉富士」、静岡酵母を使い、地元のうまい干物にあう酒を目指しています」
風土を生かした最上の味づくり。蔵では酒の仕込み水を無料で開放、水も販売しています。
静岡の大吟醸は上品な高級マスクメロンの香りがほのかにあり。この組み合わせは繊細で品のいい甘さ同士が引き立て合って、それぞれの魅力をアップ! 皆さん、ため息。
さて、次なる組み合わせはあの静岡名物!
2. 純米吟醸×わさび漬け
このわさび漬けを選んだ川出さんいわく
「このわさび漬けは伊豆市筏場のわさび農家、小倉良子さんの作ったわさび漬けです。伊豆市筏場は広大なわさびを有する産地として有名。わさび漬けはわさびの根や茎をみじん切りして塩漬けし、熟成した酒粕を加えて塩、砂糖を混ぜて練り合わせたものです。わさびは、抗菌性に優れており、食中毒を起こす菌にも顕著な効果を表します。血栓予防にも効果があり、健康食品としても知られています。伊豆市には知る人ぞ知る「羅漢」という1日1組だけ料理を振舞う隠れ家的なお店がありますが、この「羅漢」がおいしいわさび漬けがあると紹介してくれたのが、この小倉良子さんのわさび漬けなのです。隠れた名店が教える隠れた逸品です」
すご〜い!
爽やか辛い(ツライじゃなくてカライ)わさびのツンとした風味がお酒をよびます。穏やかな甘さと辛さのバランス抜群の純米吟醸酒を口に含めば、わさび漬けの辛さがぐっとマイルドに。そして、爽やかさが倍増! するすると飲め、目の前を風が通り抜けるよう(笑)酒粕の床ですから、相性がいいのは当たり前★
交互に口に入れるたび、皆さんの感動が増幅!
・
そして純米酒のお燗の準備がちゃくちゃくと
この人数を適温でスピーディに提供すべくがんばるスタッフ
次回、最終回へとつづきます。
沼津発 おいしい感動をつくる仕事4
June 19, 2013「沼津発 おいしい感動をつくる仕事・山二園3」のつづき。
「日本酒」「日本茶」とひとことでいっても種類は様々。ありすぎるほど!?あります。ですが、どちらもどっこい業界が悲しむほど知られていません。日本酒に”大吟醸から普通酒まで色々ある”ことや、日本茶は季節、形状、仕上げの違いで細かく味も値段も分類されていることなど、知られていません。「新茶」の値段の差はどこにあるのか。業界では当たり前の言葉「みる芽」や、地域で意味が異なる「青柳茶」「番茶」など難解。
今や急須がない家が増え、「お茶は液体で買うもの」「茶葉を見たことがない」子供も(大人も)いっぱい
ぬるま湯でいれ、アミノ酸のうまみたっぷりの上級煎茶、熱めの湯でいれるさっぱりタイプのスタンダードな煎茶。いれる温度も味も(値段も一桁!)異なります。どちらにもそれぞれの良さがあり、場面に合わせて飲み比べたら素敵だと思うのです。
第一部の山二園さん現地でhttp://www.yohkoyama.com/archives/54961 、自然仕立て・手つみによる品評会用の特上煎茶「雲乃関(くものせき)」100グラム 5,250円をいただいたので、第二部ではその次のクラスの上級煎茶「神明(しんめい)」100グラム2,100円を。
うまみが多い出汁のような味の上級煎茶に合うのは上生菓子! 山二園の後藤さん推薦の沼津市・清光堂のお菓子です。
「神明」の説明をする後藤さん
テーブルにお茶と茶器、湯がセットされ、教わりながら全員でトライ
お茶に合わせた地元逸品の説明を静岡県東部農林事務所企画経営課の川出伸明さんからいただきました。
「清光堂は昭和元年創業の老舗。お団子や大福といった庶民的な和菓子からお茶席で供される上生菓子までを製造、販売しています。沼津ではその名を知られた存在で、遠方からもお客さんが訪れるそうです」●清光堂 静岡県沼津市新宿町4-7
芸術的な上生菓子でした。季節でデザインが変わります。
そして次!
後藤さんイチオシの焼き団子!
初めて山二園さんに伺った時、お茶との相性を後藤さんにヒヤリング。その際、この団子のことを教わったのです。話を聞くだけで、なんともおいしそうで(笑)即、帰り道に担当者全員で寄ったのでした
これに合わせたお茶は「堤(つつみ)」100グラム 1050円の煎茶です。
川出さんいわく「堤と一緒にお出しした団子は上生菓子と同じ清光堂です。この団子、一般的には「みたらしだんご」と呼ばれていますが、清光堂では「焼きだんご」。たれの味と焼いた団子の香ばしさが絶妙で「みたらしだんご」や「みつだんご」とは、また一味違う思いがこめられています。清光堂の1番人気商品だそうです」
なるほど!
今は沼津、出身は掛川の川出さんです。チーム静岡は第二部になると全員が酒米「誉富士」Tシャツに着替えてました
*余談。川出さんは災害復興の派遣で岩手県に4ヶ月いたそうですが、このとき出合った南部美人のおいしさに感激したとか。「それにしても、東北の人の酒の強さにはびっくりしました。 静岡県の店では飲み放題は2時間ですが、岩手県は3時間が当たり前なので酒との付き合い方が違うなと思いました」
お〜っ、ところ変われば飲み放時間も変わる!
さて次のお茶は、最も値ごろな100グラム 525円の煎茶。お湯も熱めで注ぎます。これに合わせたのは地元の漬物とあられ!川出さんの肝いりセレクト!
「奥が、水掛菜の漬物です。御殿場市小山町の北駿地域では、水稲が収穫し終わった田んぼで、冬場水掛菜を栽培しています。水掛菜はアブラナ科の一種で菜の花とほぼ同じ。富士山の湧水を流して冬場に育成し、2月下旬ごろから、とうが立ち始めます。これを手摘みし、軽く塩づけしたのがこの漬物。各種ビタミン、ミネラル、カルシウムが含まれ、町の特産品として、その名が知られています」
ほ〜〜〜
やっぱり、熱いお茶には漬物があう。口中さっぱり、爽やか!
「キクイモの味噌漬けは、沼津市井出の農家・成島修恵子さんが漬けたもの。イヌリンと呼ばれる食物繊維を多く含み、糖の吸収を防ぎ、血糖値を下げる効果もあるといわれます。ビタミンやミネラル分も多く含み、腸内で善玉菌を増やすともいわれ、健康食品として注目を浴びています。キクイモは沼津市で多く作られているわけではありませんが、研究熱心な成島さんが栽培して味噌漬けにしています。沼津市民病院の近くのJAなんすんの農産物直売所KAU~で購入できます」
しゃりしゃりおいしい、いい塩梅。お茶を飲んでもうひとつ、あ、とまらない…修恵子さんおいしいです。
それから最後に!
「このあられは、沼津市下本町の花見煎餅のもの。明治40年創業の老舗で、手作り米菓子専門店です。商店は100種類以上あり、迷いましたが、どの商品もお茶には抜群の相性があるとのことで、オーソドックスなあられを選びました」
いや、もう、どれもおいしい! 普段のものがおいしい町は最高です。
次にいよいよ沼津が誇る日本酒のマッチング〜!(参加者は、日本酒初めてさん多しでちょいとドキドキ )
つづく
沼津発 おいしい感動をつくる仕事3
June 17, 2013「沼津発 おいしい感動をつくる仕事・山二園2」のつづき
●↑セミナーでいただいた山二園「堤」と沼津市・清光堂製の焼き団子。静岡産品とのマッチング!
第一部は山二園さんで実地体験。つづく第二部は千本プラザに場を移し、沼津が誇る上質なお茶とお酒に、地元や県産品を合わせて学ぼう講座。お茶もお酒も相手があるとさらにおいしくなります。食べながら飲むと印象も変わってきます。
会場は畳の間! なごみます〜。
歌っていいですか? みたいなステージでお話させていただきました(普段はカラオケを楽しむ場でもあるとか。どおりで!)
「日本」という冠がついた日本酒と日本茶。成り立ちから今の状況まで類似点多し。
「日本」という冠が名前につくメジャー食品はお茶とお酒だけ!
明治時代に、政府が生産を管理し奨励するようになったのも、日本酒と日本茶の共通点です。
昔は、お茶やお酒は自分の家で作るのが当たり前でした。
お茶は垣根代わりに植えた茶の木や、野山で摘んだ薬草をお茶にして飲んだもの。そしてお酒は「どぶろく」を自家製造。戦争の前までは。
明治時代、日本の近代化のため、お金がたくさん必要になりました。お茶は輸出用に奨励されて植えられ、お酒は税金を徴収するため、家庭では「どぶろく」製造が禁止に。
日清・日露戦争では多くの軍艦が造船されましたが、その費用のほとんどは酒税!
(日露戦争時はなんと国家税収の35%が酒税)
日本酒が軍艦に変わった!?
・
日本茶も日本酒も本来のものから変わってきたのが現状です。ですが、中には誠実に丁寧につくられた本物の日本茶、日本酒もあります。飲み比べれば明らかに美味しく、感動的!
とはいえ、安易に作られたニセモノが増えた為、全部が「おいしくない」と誤解も。どちらも人気が減少傾向。日本茶と日本酒はそんなところも似ている!?
そんな厳しい状況の中、高い評価を得ている沼津のお茶とお酒2社。その社長2人に共通点がありました。
日本茶と日本酒・茶園主と蔵元2人の意外な共通点!
●沼津出身 ●東京農大卒業
●25歳で社長就任
●No.1&Only.1を目指す
●地元産原料で高品質、高い評価
●商品を卸しに出さない ●イケメン!?
セミナーでは「おいしいを地元でつくるということ」へ2人からメッセージをいただきました。25歳の決断、そして継続に拍手! 学生さん(もちろん社会人にも)とてもいい話を頂戴しました。乗り越えてきた人は凄いです。
そしてセミナーのあとはお待ちかねのマッチング・タイム!3種類のお茶を実際にいれてみよう体験。講師は山二園の奥さんです。
神妙な面持ちの受講者たち。知ってるようで知らないおいしいいれ方。
山二園の社長・後藤義博さんと息子の裕揮さんも。じっくり見せていただきました。
茶葉の量と水分量、時間を計ります。目分量とはいい加減なもの。正確に計ると、それはおいしくはいります!
均等に注ぎ分けて、さあいただきます。
まずは上級煎茶「神明(しんめい)」。これにあうのは!
つづく
「沼津発 おいしい感動をつくる仕事・山二園1」
「沼津発 おいしい感動をつくる仕事・山二園2」
[...]
朝日カルチャーセンターで「純米酒と発酵珍味」講座開催
June 11, 2013朝日カルチャーセンター新宿教室から依頼を受け、純米酒講座を開催することになりました。3回講座なので、大好きな県を3つピックアップしてご紹介します! お酒はもちろん、純米酒のみ。しかも地の酒米100%で醸した純米酒をセレクト!そして地のレアな発酵珍味と食べ合わせます。発酵素材を使ったとっておきレシピも公開!
↑ 今、どのお酒にするかいろいろ試飲中! オリジナルのお酒「山本」です!ってウソウソ。白瀑のあきた酒こまちBlackラベル
楽しく飲んで食べて学ぶ講座です! いろいろお出しますのでお楽しみに❤
左)地の野菜に地の味噌も各種、試し中!増田産八木にんにく、味噌は羽場こうじ店
右)砂糖不使用のいぶりがっこを発見!
なぜ「1日1合(以上!?)純米酒」なのか、地域の酒米や発酵食の話をさせていただきます
詳しくは↓
注目の発酵を飲んで食べて!
「純米酒と発酵珍味」
日本酒は、まずい、臭い、頭が痛くなると思っていませんか? 現在、市販されている日本酒の約8割はアルコール入りです。純米酒とは米と水だけの酒。純米酒1升を醸すのに約1kgの玄米、田んぼに換算すると約1坪が必要です。まさに地の米力を味わう酒、お米のおだやかな旨みがわかる上質な味わいが特徴。そこで今、注目の3県の酒米で飲み比べます。各地の珍しい発酵つ まみもご用意。「発酵の酒×発酵つまみ」のダブル発酵で美味しく、楽しく学びます。
●1回目 秋田県
「あきた酒こまち」の純米スパークリング酒と純米大吟醸と地の酒肴
●2回目 静岡県
「誉富士」の純米吟醸と純米酒と地の酒肴
●3回目 鳥取県
「強力」のスタンダード純米酒のHot&Cool。琥珀色の古酒と地の酒肴
7月10日、8月7日、9月11日=水曜日の19時〜
1回のみの単発受講もOKですのでお気軽に〜〜
あの人が育てた酒米だから!
トルコフードフェア2013料理
May 24, 2013というわけで、ロイヤルパーク汐留で開催中のトルコフードフェア2013料理を紹介。まずはデザート。杏の上にのった白いものはヨーグルトの湯葉=「カイマック」で「本国では蜂蜜と一緒にパンにのせてよく食べる」とやまけんさん。バターや生クリームよりあっさり、湯葉的口当たりのソフトヨーグルト。
いかにも甘そなサワーチェリーのデザート
イチジクのデザート。乾燥果物もよく食べるトルコ
すっぱい緑のフルーツ。右はかぼちゃを甘く煮たデザート
この他に「温かいセモリナのデザート」(クスクスを甘く煮た感じでモコモコしてました)。「トルコ風チキンのデザート」(チキン!??)。果物、野菜のみならずなんでも甘くしちゃう!多様性ありのトルコsweets❤
「世界3大美食!トルコフードフェア」
もちろん野菜もございます。冷製のメゼ
左)そら豆とトマト。右)ひよこ豆とほうれん草
左)チェリーとご飯のブドウの葉包。右)ひよこ豆のペースト「フムス」
「ナスのサラダ」
それにしても、料理名がシンプルすぎて、想像しづらいのが残念。もうちょっと説明があればいいのにな〜と思いますね。オリーブオイル、ニンニクや酸味もきいてパンにのせてもおいしいナスのサラダでした。
左)モロッコインゲンのオリーブオイル煮 右)オリーブの実サラダ。レモンの酸味は要です。
左)人参飾りがキュートな「タコのサラダ」。右)一瞬、ひき肉か!?と身構えた「トマトとキュウリのクルミサラダ」。サラダとありますが、スープっぽいピューレ状態で、シャバシャバ。食べるのにスプーン必須。ナッツを料理によく使うのもトルコ流。
左)レンズ豆のキョフテ 右)ナスの詰め物
「イワシの漬物」と書いてあった一品。漬物・・・イワシのマリネですかね。
やまけんさんを囲んで、左に松田美智子先生と右やまよ。
トルコのワインは土着品種が多し。白ワイン、こざっぱりしていました。
トルコのスタンダード飲料アイラン!! 雪印メグミルクから販売されているという。知りませんでした〜。まったく甘くない塩味のヨーグルトドリンクです。
食材の展示もあり。初めて見た「キャロブ糖蜜」
試食させてもらったらプルーンみたいなこっくり甘さ。なんでも、キャロブ=イナゴ豆を煮つめたもので、鉄分やカルシウム、ミネラル類も豊富に含むという。もちろん、砂糖不使用。マクロビオティック食の人が喜びそうな甘味料です。取扱いはハス日本商事さん。
阿佐ヶ谷イズミルのエリフさん。豊富を語る来日シェフ2人、イスマイル・アイさんとネジャット・チュハダルさん。
文化広報参事官アイシェギュル・アトマジャさんの乾杯。すると扉があいて!
突然ビックリ!音楽隊が入室し演奏開始
音楽の時間に習った「トルコ行進曲」を思い出すの巻。音楽隊の皆さん、誰もニコリともせず硬い顔で演奏は続く。
イスマイル・アイさん、ネジャット・チュハダルさん、アトマジャさん、エリフさん、音楽隊をバックに
料理名は素っ気ないと思いましたが、中には「気絶したお坊さん」と「王様のビーフ」なる料理もあったようです。どんなん!
左)スープは「ナスとレンズ豆のスープ」と「クリムアーモンドスープ」。アーモンド風味のスープは初めて。
デザートはしっかり甘いので、取る時は要注意。まずはどれも控えめに取り、ひと口食べてから…がおすすめ。野菜のスパイス、レモン使いはチェックです!
●「世界3大美食!トルコフードフェア」
やまけんblogで↓イベントと料理の詳細がUP!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2013/05/post_1975.html
やまけんトルコ現地レポート
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/cat96/
トルコ料理文化は3つ。やまけんさんの講演
May 23, 2013ひとつ前のつづき。今、ロイヤルパーク汐留タワーでトルコ料理フェア開催中。
5月16日にプレイベントあり、やまけんさんの講演を拝聴(やまけんさんの許可得て紹介)
トルコ料理、世界三大料理といえども知りません・・・まったくその通りで
やまけんさんが阿佐ヶ谷・イズミルを紹介!
拝聴する席の横はお料理がズラリ!
そしてイズミルとイスタンブールへ。トルコには3つの料理文化があるという
お料理には日本でもおなじみ深〜いタコやイワシも
郷土料理、宮廷料理、そして日本ではほとんど知られていないガストロノミーがあるという。それもかなりレベルの高い。
イズミルでは庶民的料理を、オリーブ、ハーブ、野菜!
オリーブにトマト、レモンも必須
ロカンタでは、色鮮やか、カラフルな野菜朝食を
「オリーブオイルとスパイスの使い方が多様です」とやまけんさん、トルコでは1日9食くらい食べていたという
デザートはキーンと頭がいたくなるほどの甘さ!
トルコ、デザートの甘スイッチはスゴイ。果物、穀物、野菜なんでも甘いデザートに
ガストロノミー界のシェフたち
ふ〜〜〜〜〜ん。そうですか。
「衝撃のタルハナ」
タルハナとは、なんでもトルコには、各家庭で作るスープの素があるそうです。小麦粉にヨーグルトやスパイス、トマトなどを混ぜて発酵させて乾燥させ、それを粉末にするという。へ〜〜〜〜〜〜〜っ!知らなんだ。そりゃ便利!
今回のフェアではシェフ2名が来日
イスマイル・アイさんと、ネジャット・チュハダルさん
「世界3大美食!トルコフードフェア」
次のブログで、お料理紹介
●トルコ共和国
トルコのすごベジ!阿佐ヶ谷イズミル
May 22, 2013阿佐ヶ谷のトルコ料理の名店・イズミルへ!
トルコのこと、ほとんど知りませんでした。「ケバブ食べる国でしょ」くらいで(無知 )お肉が苦手な私には無縁な国だと思いこんでました〜。
この、やまけんblogを見るまでは!
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「MERHABA Türkiye!! Part 1 トルコ料理は世界三大料理の一つであることを確認する旅! 二日目の朝、絶品朝ご飯によって食欲は最大に喚起され、大いに歓喜されたのである!」
めくるめくベジワールド!特に心を奪われたのは「トマトのペーストとクルミ、香辛料にオリーブオイルを合わせたもので、日本で言えば金山寺味噌みたいな感じか」と書かれたトマトペースト。こんなにも野菜料理のバリエーションがあるとは〜ビックリ。もしかすると世界一野菜メニューが多い朝食? 外食でこれだけ野菜が揃う国は珍しい
・・・というわけでトルコの野菜料理に興味津々。行くならやまけんさんの解説付きがイイ!そんな贅沢なリクエストがかない(笑)阿佐ヶ谷のイズミルへGO★ 20130423
メニューを開けば色鮮やかな料理が!
おいしそう!説明も詳しい、わかりやすい…と思ったら、やまけんさんが撮って、書いた!? どおりで〜
これがぜ〜んぶベジ!野菜だけのベジタリアンプレート。これらは「メゼ」と呼ばれる前菜 です。
フムス(ひよこ豆のペースト)、アジュル・エズメ(ミックス野菜のピリカラペースト)、パトルジャン・エズメ(焼きなすのペースト)、 ウスパナック・タラマ(ホウレン草とヨーグルトの和え物)、ハウチュ・タラマ(にんじんをヨーグルトと混ぜ、なめらかで爽やかな酸味のあえもの)などなど!
スパイスにヨーグルト、オリーブオイルを使うのが特徴。スパイスの中でも「スマック」は紫蘇の風味で爽やかです」とやまけんさん。「トルコはスパイス使いが奥ゆかしい。インドのような香り高い使い方と違う」なるほど〜。 隣でうなずく料理通信の鳥山祐加子さん
「それからね、トルコはパンもうまいんですよ〜。それは種類が多くてね」とやまけんさん。アクデニズ・サラタスはトマト、きゅうり、玉ねぎに塩味の濃いフェタチーズ入り。
チョルバ= スープです。野菜ベースでトルコ版おふくろの味。720種類もあるという。この日はレンズ豆。ひよこ豆でもよく作るそうです。ほっこりやさしい美味しさ〜 赤いのは辛くないパプリカ。皿にレモンのクシ切りが添えられ「絞ってください。酸味を加えるのがポイント」と。フードプロセッサーは使わないという。
エフェスピルスナーで喉を潤した後
トルコのワイン「チャンカヤ」を
こざっぱりとした白です。
塩味のヨーグルトドリンク「アイラン」も初体験! まったく甘くありません〜。お車で参加の松田美智子先生はアイラン通し。不思議と料理にあう。人間砂糖じゃなく、塩ですよ塩。
遅れてきた料理通信編集部の加納史子嬢に一人分のベジプレートが!あらためて楽しい。ちょっとちょうだい。
この後、他の皆さんはめくるめくお肉料理を堪能
最後のデザート。甘いです。しっかり甘い。トルコめりはり。左はトルコのパイ、右は伸びることで有名なトルコのアイスクリーム=ドンドゥルマです。全員甘いの得意でなく、5人でひと皿ずつ。
トルコのチャイ! 濃く入れたものを湯で割って出すのがトルコ流。出前用という器セットが楽しい!
いや〜食べましたっ!イズミル店主のエリフさんを囲んでパチッ
●詳しくは、やまけんブログを↓どうぞ〜
現地レポート満載です
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/cat96/
そして、今、ロイヤルパーク汐留タワーでトルコ料理フェアが開催中。5月16日にプレイベントがあり行って参りました!
「世界3大美食!トルコフードフェア」
やまけんblogで↓イベントと料理の詳細がUP!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2013/05/post_1975.html
つづく