Archive for May, 2008
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May 29, 2008珈琲豆を碾いている時の、甘く香ばしいかおりが好きです。とはいえ、量はたくさん飲めません。だからこそ、とびきりおいしいのを、少しで充分。
「日本中の珈琲の中で最もきれいな味」だと思うのが松浦珈琲さんの珈琲豆です。教えてくれたのは島根県にある日本酒の蔵元、王祿酒造の石原丈径さん。
「僕は珈琲が飲めなかったけど、松浦さんの珈琲だけは飲めるんよ」
デリケートかつインパクトをあわせもつ美酒を醸す丈径さん。香りと味に敏感です。その丈径さんが飲める唯一の珈琲だなんて、初めて聞いた時、興味津々でした。
松浦珈琲さん最近、ブログをスタート。珈琲に対する考え方が紹介されています。
理想の珈琲とは?おいしい珈琲とは? それは「冷めても濁らない珈琲」であると松浦珈琲は考えます。
簡単に目で見てわかる「おいしい珈琲・鑑定法」を紹介しましょう。 ◎スプーンをカップに浅く入れたとき、 スプーンの金属反射が冴えている(透明感がある)かどうか。 ◎珈琲を冷まし、グラスに移して日光に透かしてみたとき、 美しく澄んだ琥珀色をしているかどうか。
松浦さんの珈琲豆はとても美しい。
家でいれてもおいしいけれど、本当の実力は松浦さんがいれる味です。格段に美味。松浦さんが超人技でゆっくり丁寧にいれるネルドリップの味は、素人ではなかなか再現不能。
松浦珈琲さん、普段は販売だけですが、土曜日の14時から18時だけ、飲む事ができます。
↑松浦珈琲の松浦哲也さん。右側に見える四角い機械がこだわりのミル。
家でいれる珈琲と、松浦さんのところで飲む珈琲で、一番違うところはミル。一般のミルは豆をひきちぎるように細かくするところ、松浦さん使用のミルは細胞を壊さず、断裁面がスパッときれいとか。
松浦さんの言葉より「松浦珈琲試飲室」で使用するミルは井上製作所リードミルRG-03SE。ローラーでゆっくり豆を割るように砕いていくので熱をもたず、微粉のきわめて少ない画期的なミルです。(注・・・粉砕時の熱、微粉は珈琲の味を落としてしまいます。)このミルで飲み頃の豆を挽き、特製のネルフィルターで丁寧にドリップします。理想の珈琲のための最高の条件が整った「松浦珈琲試飲室」でぜひ一度、極上の味を体験なさってください。
珈琲を入れたネル袋をごく微妙に回し続けます。職人芸!
澄んだ琥珀色の珈琲の完成! あたり一面、甘く香ばしい香りで包まれます。
種類も豊富。詳しくは珈琲豆リスト・ブレンド、ストレートの項を参照。マンデリン ミルキーはすこぶる美味。また、ブレンドもgood!中でもラウブレンドは不思議なブレンド。これを飲んで焼き菓子やパンを食べて、再び飲むと、うわ〜っというくらい味が変化する、いわば食中珈琲。
ひとくちにブラジルといっても「晩秋摘み樹上完熟豆」「棚干し」「ムンドノーボ」「ブルボン アマレロ」と、いろいろあります。
ごく薄手のグラスや磁器のカップなど、珈琲が最高においしく味わえる器も揃っています。松浦さんの珈琲がスタンダードになると、他で満足する味はなかなかありません。しかも値段がリーズナブル! 高品質かつロープライス。良心的な珈琲豆店です。
●自家焙煎珈琲豆販売店 松浦珈琲 matsuura coffee
〒699-0101 島根県八束郡東出雲町揖屋2686番地Tel. 0852(52)9170 Fax.0852(52)9171e-mail. matsuura_coffee@mub.biglobe.ne.jp
珈琲豆の販売 月~金 9:00~12:00 土 10:00~18:00 日曜祝日定休
*珈琲試飲室は土曜日の14:00〜18:00のみお店は道路からちょっと入ったわかりにくいところにあります。↓この看板が見えたらSTOP。
広島 竹鶴経十年を飲む
May 27, 200825日の日曜日。横須賀の良心的・酒販店の掛田商店さん主催で、広島の蔵元「竹鶴経十年を飲む」会がありました。お酒はすべて掛田商店さんが10年前からオリジナルで発注し続けている純米の生原酒。他では販売していません。
10BYから19BYまで、ずらり揃った竹鶴の純米無濾過生原酒です。冷やのままで。また、あえて1週間前に1合出して、2℃で保管したという瓶違い。そして、その取り出した1合の常温保存版。もちろんお燗。それから、なんと「シェイク」!
左)挨拶する竹鶴酒造専務の竹鶴敏夫さん。右)杜氏の石川達也さん、掛田商店の薫さん。
経年変化、時間差攻撃、温度帯の違い、ほかほか…。変化を楽しく、たっぷり味わう会。会場は横須賀のレストラン「ロマネ」。これら、ワイン好きの森シェフの発案企画という。ワンダフル! きちんとつくられた純米生原酒の底力を知りました。
年代別に分けられた出番待ちのデキャンタ。
そして温めて飲み比べ。種類が多くて大わらわ。
そんな石川杜氏と2ショット!
竹鶴の杜氏、石川達也さんは早稲田大学在学中に運命の酒、神亀の純米酒に出会い、酒づくりの道へ。通称ゴジラ・マツイ。でかいです。
大根カップに蛸。人参カップに牡蠣の塩辛。
きゅうりにカラスミも出ました。
竹鶴をシェイク! 竹鶴専務のリクエスト。「シェイクすると空気を含んでカドが取れ、ふんわりやわらかくなります」。シェイク技の竹鶴は、確かにやわ〜らか。へ〜〜〜〜!でした。
広島づくしで、広島菜のおむすびも。
○「竹鶴経十年を飲む会」お酒のラインナップ
竹鶴 雄町60% 純米無濾過生原酒10BY/12BY/14BY/16BY
竹鶴 雄町65% 純米無濾過生原酒12BY/14BY/16BY/19BY
竹鶴 雄町70% 純米無濾過生原酒19BY
石川達也 山田錦40% 純米吟醸無濾過生原酒
11BY/13BY/15BY/19BY
石川杜氏語録「酒は命。酒づくりは、命を育む作業をしています。命がそなわった酒は子供です。どの酒がうまいか、気に入っているかと今日もたくさん聞かれましたが、あなたはどの子供が気に入ってるか? と同じ意味の質問なのです。つくり手としてはどれもかわいいお酒です。授かりものである酒を、どうぞ愛でてかわいがってください!」
会の〆にフリーライターの藤田千恵子さん登場。「竹鶴10年の会、本当に素晴らしかったです。美味しかったー! 身体が三体欲しい! と思うくらいの充実した内容でした。こんなお酒を醸す石川さんも、それを見守る竹鶴酒造さんも、そして、そのお酒を10年間大切に守り育てた掛田さんも、10年という歳月の力も、みんなすごいなーと感動しました!」
〆の竹鶴専務「10年間支えていただいたことに感謝します。論より証拠の10年間。変化を感じとってもらえたら幸せです。自分の感性を信じて、これからも日本酒を楽しんでください!」
●竹鶴酒造株式会社
広島県竹原市本町三丁目10番29号電話0846-22-2021FAX0846-22-2344
宏子さんのvegeおもてなし
May 22, 2008「住む。」という素敵なインテリア誌の発行人、泰文館の伊藤宏子さん宅にタマさんと伺いました。2年前の秋に、やまよ発起人で「鳥取の蟹と全蔵の純米酒を楽しむ会」を開催。そこで出会ったタマさんと宏子さん。タマさん持参の盃を見た宏子さんが「いい!」 ( ^-^)爻(^-^ )「あげる!」のやり取りがあったとか。その後、再び同じ作家さんの器の交換があり、そんなご縁でやまよも一緒によばれました。
テーブルに運ばれたのは目にも鮮やかなスナックエンドウ! 大分の赤峰勝人さんのお野菜です。
まずは「のどが乾いたでしょう」と泡モノで乾杯。スナックエンドウはさっと火が通してあります。くるみたっぷりのバーニャカウダ ソースで「さあ、どうぞ!」「昨日の店よりおいしい!」とタマさん。なんたって赤峰さんの野菜だし、宏子さんオリジナルレシピ。おうちのご飯はおいしいね。
お次に出たのは、大好物の車麩! お肉が食べられないやまよのために、いつもvegeメニューを考えてくれます。心づかいが嬉しい!
車麩は一度揚げてからこっくりと煮てありました。口に含むとじゅわ〜っとだしの味が。隣りの赤峰さんのべんり菜は水も油も使わず、ビタクラフトの鍋で微妙に火を通してあります。「べんり菜は味つけしていないので、車麩と一緒に食べてくださいね」菜っ葉の味が濃くてビックリ。こうして食べると素材そのものの味がよ〜くわかります。
シャンパングラスと車麩、絵になります。「車麩は好きだけど揚げて煮たことないです。おいしい〜!」とタマさん。
淡路島の玉ねぎ農家に取材したばかりの宏子さん。糖度が高いという淡路島産玉ねぎをスライスし、オキアミとあえて紅白で出してくれました。これには、ごまのドレッシング。コクあり、酸味ちょうどよしのドレッシングで、レシピをきくと、すりごま1:酢1:醤油1:ごま油1とか。ただしごまは煎りたて、すりたに限る!とのこと。
そして何やら温かな気配が。じゃじゃじゃ〜〜んと登場してきたのはBIGなキャベツ丸ごとψ(*`ー´)ψ
ど迫力!
カフェ8の「VEGE BOOK」緑色の表紙の1号に出ていたメニューです。おぉおっと感激して、作者のキヨノさんに写メールしちゃいました。 正式名称は「丸ごとキャベツと豆腐のキャセロール」。「パーティにいいわね!」と宏子さん。キヨノさんの思惑どおり(゚∇^d) 「VEGE BOOK」は3まで出ています。
中身は豆腐に椎茸、人参、玉ねぎのみじん切り、にんにく、生姜、ローリエなどなど。赤峰さんのキャベツだから味も濃くて、それは大ごちそう! レシピはP78に掲載。
と、こうなったら純米酒でしょうと、丸尾本店 悦凱陣の登場。酒米は赤磐雄町、無濾過生原酒、17BY。お燗にするとまるみ、甘みがじゅわんと出ました。
〆には、遊佐さんの玄米ごはん。「あさりに火を通し、ひと貝ごとに身をはずすのが大変だった」という醤油系味ごはん。汁は椎茸だしにレタス。飲んだあとに玄米と温かい汁をいただくとお腹の中から幸せを感じます。
vege中心だとたくさん食べても、お腹が重くなりません。赤峰さん×宏子さんコラボのなせる技も良かったのかも。お二人様、また器のやり取りしてくださいヽ(^。^)丿
秘密の花園 久保田明子さん
May 21, 200810年くらい前、ガーデニングの本の取材で知り合った久保田明子さん。毎年、バラの季節になると招待状が届きます。今年は「庭のタイルを張り替え、屋根裏部屋をつくりました」とnewsも。遊びにいくとノイバラが花盛り。半開きになったフェンスの向こうが、明子さんの秘密の花園。
メークィーンというジャガイモみたいな名前のバラ。香りが良い紫系ピンク。フルーツのジャムにこの花びらを加えると、甘い香りがほんのりうつるそうです。
左)外壁に咲くラベンダードリーム 右)まだ青いマルベリーの実
↑明子さん。写真右)右側のタイルが最近、張り替えた部分。アンティーク風タイルは、インターネットで200軒探したとか。
エコな秘密兵器。じつはこの中にはミミズさんがたっぷり住んでいます。切り落とした葉っぱをここに入れると、ミミズさんのおかげで自然と腐葉土に。それを庭の堆肥にしているのです。「市販の堆肥はほとんど購入しなくなりました」と明子さん。この自家製堆肥コーナー、光と風通しがよくないと虫さんが出てしまうそうです。
グリーンのコーナー。空き缶が雨風にさらされ、錆が出てオールブラウンに。
「さ、お茶飲みましょう」
相変わらずかわいい! おうちが出来てはや14年目。その間にお子さんが二人産まれています。お子さんが産まれた時は、さすがに白のインテリアの維持は難しいと思いましたが、どっこい趣味を貫いています。片付け上手!
白のホーロー、アルミ、瓶、グリーンなど、好きなものを集めたキッチン。バリバリ使用しています。
食器棚の中も見せてもらいました。ピサの斜塔状態の器もありますが、増えないように気をつけているのだとか。洗濯好きで布類はいつも真っ白!
庭でとれたマルベリーの実で作ったジャムなど。sweet&sweetな明子さんワールド。明子さんの後ろにある扉が、上の写真の食器棚です。
今回、増築した屋根裏風の三階。3歳のお嬢さんが大好き!というコーナー。床材はパイン。塗装はオスモカラー。奥は収納庫だそうですが、写真のような小窓をつけ、開くようにしてあります。お嬢さんはたまらんでしょうなあ。
壁面のタイルは「素人では危険」と工務店に言われて断念したものの、白いガーデンファニチャーの置いてある床のタイルは、自分で張ったそうです。
うちの無粋な車を置いた駐車場から奥が花園。お庭は30平米。
帰りに花を切っていただきました。車内がいい香り。普段と違う花柄の景色。
千代子さんとグリル
May 20, 2008千代子さんが近所にお引越し。その新居祝いと称して押しかけました。愛犬テスも嬉しそう。
やまよの周りの女友達はなんというか、オヤヂ系が多い(類は友をよぶ!?) 千代子さんも例外ではなく、花を飾ると思えばグリーン系only。クリスマスローズとウルイ(ギボウシ)。渋い。切り花でウルイを飾る人はあんまりおらんとよ。ウルイの別名ギボウシは、つぼみが橋の「擬宝珠」に似ているからとか。食用として最近、栽培が盛んのよう。鳥取の智頭町で畑を見たことあります。食べられるのは意外でした。
出てくるものも渋い。ホタルイカのあぶったの。
油揚げのあぶったの。
お土産に持ってきた板わかめもあぶってくれました。食べてみると芯が中からふっくら焼き上がっている。うちであぶったのと違うふんわり感。どうやって焼いたのか、キッチンをのぞきにいくと
グリルでキビナゴを焼き焼き中。
あーっ。このグリルはガゲナウでは。一瞬、我が家でも導入を考えたグリルです。専用の小石が中に入ってます。うちは値段とメンテナンスに不安がよぎり、断念。なのですが、干物の焼き上がりが良いのに驚きました。「遠赤外線らしいよ」と千代子さん。メンテナンスも簡単とか。うむむ。こういうものは事前に試せたらどんなにいいか。家電でもよく思うのです。食べ比べさせてほしい。特に炊飯器!
さて祝い酒その1は、ひるちゃんが選んだ神亀の純米活性にごり酒。栓を少しゆるめると、眠っていたお酒が息を吹き返し、パワー全開! 泡が弾けだしました。お祝いは泡で弾けなきゃね。渋谷の東急デパート、またはこんなお店で売ってます。
じゃがいもマッシュにキノコ、パセリを入れてこんがり焼いた一品が登場。塩こしょうが効いてあつあつのうまうま。グリルが効いているのかも。ガゲナウやるではないか。
やまよは焼き海苔大好きでよくあぶります。火は重要。「さっとあぶる」行為、IHクッキングヒーターの人はどうしているのだろう。
川内翔保子先生のマニホージュ
May 19, 2008マクロビオティックの料理研究家・川内翔保子先生が主宰するマニホージュが今年で20周年。それを記念して尾上仁偲さんの「野の花のほほ笑み写真展」と、和古布を使った服の販売も。新しいお店に伺った事がなかったので秦野までドライブしました。
お花大好きの川内先生。毎朝、野の花を摘んでティールームに飾るそうです。Lovely
三年番茶、玄米コーヒー、たんぽぽコーヒー。マクロビオティック界3大DRINK! お茶やコーヒーをはじめ、食品等の販売もしています。もちろん料理教室も開講。
SWEETSメニュー。最も甘くない(笑)小豆のタルト、ビーンズタルトを注文しました。
これがビーンズタルト! 白いんげん豆、ひよこ豆、金時豆などお豆さんぎっしり!
地粉とオリーブオイルを練った皮も、味があります。
小豆のタルトは小豆がみちみち! レーズンのあんこ入りだそうです。かむほどに素材のうま味がじんわり。どちらもかるい赤ワインにあいそう。
原材料にご注目! 正当派マクロビオティック・SWEETSです。
甘味料ゼロでも、甘く感じるのはすごいことです。ひとつひとつの素材を大事にしていることがわかります。初心者マクロのためのお菓子は増えていますが、川内先生のようなマクロビオティックお菓子はなかなかありません。
←先生の著書。お店で販売しています。川内先生。「還暦を過ぎてるわよ!」と笑っておられましたが、かわいい! お肌が抜けるように白いです。食べ物は顔に身体に現れると実感。
この日は、先生のお友達が作る和古布を使った服の販売もあり。先生はお似合いでした! 「着心地いいのよ〜。風通しがよくて、一度着るとやめられないのよ〜」。上着、もんぺをすすめられました。いいのはとってもわかるのですが、やまよは、やまよは、似合いすぎてしまうのが難。インド綿の上下を着た時に、ベトナムの人に見られたこともあります(汗)先生みたいに色白美人なら、ほんとに素敵に見えます〜!
いちごの塩ジャム
May 18, 2008境港の両親から手作りイチゴが届きました。箱をあけるといい香り! 土がついています。そうそうイチゴは本来、土がついているもんでした。
形もさまざま。イチゴってかわいい!
生で食べるのにも限界があるので、煮ることにしました。とはいえ、やまよ。甘いのが苦手。ジャムを使う習慣なし。パンはあまり食べませんが、食べる時はオリーブオイル、味噌ペースト派。そこで、海の精の「焼き塩」をパラリとふって煮てみました (^。^)
わ〜、あの懐かしいイチゴジャムのにおいが! 水分もいっぱいでてきます。ふたをしてコトコト。
はっ(゚ρ゚)ノ 目を離したすきに、イチゴ汁があふれている。もったいない〜 (ノ∀`) ふたをしちゃいかんです。
とってもおいしそうな濃縮果汁が出来ていたので、イチゴのジュースを楽しみました。まだ、ちょっと青い味が残っていますが、これでカクテルを作ればコンテストで優勝!間違いなし。
さらにコトコト。イチゴが柔らかくなってきました。水分が減るまで煮つめます。
食べたらとっても甘い! 出来上がりです。メープルも米飴も砂糖も一切入れませんでしたが、充分甘いです。天然の甘みってすごいもんです。海の精の焼き塩少々が良かったのかも。
「塩化マグネシウムが高温で焼く事により、酸化マグネシウムに変化。液体状のマグネシウムの水分を飛ばすことで、特有の苦みがなくなり、味がさっぱりして甘みをひきたてる」と、海の精の人に聞いた事があります。焼き塩はサラサラして、ふりかける時に向きますが、こういうものにも向く事を発見。
さて、イチゴを煮つめた鍋を見ると縁にいっぱいイチゴ濃縮がへばりついてます。もったいないのでお湯をわかし、紅茶を入れてイチゴTeaに。香りと甘みが出ておいし〜。5月の味わい。
イチゴは皮をむくことができません。無農薬に限ります。両親に感謝!
きもとのどぶ水平飲み
May 16, 2008お正月にもとすりのお手伝いにいった奈良県大宇陀の蔵元、久保本家酒造の「生もとのどぶ」(きもともとは本当は酉へんに元)。いよいよ本格出荷体制になりました。タンク違いの6本、ズラリ勢揃いの図
どこがどう違うのか、わくわく水平飲みに挑戦です! 前回のブログでも紹介しましたが、生もとづくりとは「市販の乳酸を添加せず、自然界にいる乳酸菌がつくる乳酸だけで仕込む、昔ながらのお酒の造り方」です。手間と時間、神経を使います。
生もとの酒で重要な「もとすり」仕事。2008年1月5日の深夜。
さて、いよいよティスティング
「どぶ」という名前からわかるとおり、醪(もろみ)を直接瓶に注いだような、白濁した部分が入ってます。
「生もと」で「どぶ」と聞くと、野趣あふれる図太い味のように思えますが、それがドッコイ、予想を裏切る飲みやすい爽やか風味。加藤杜氏さすがの技術!
もとすり終えてつかの間のホットひと息、加藤杜氏。
蔵人は皆、つくり期間中はスキンヘッドに限りなく近いヘアスタイル。外出先では、舞踏家集団か、はたまた……に見られるらしいです。
さて、この日はテイスティンググラスに入れていますが、「生もと」は温めて本領発揮のお酒。蔵人さんたちは必ずしっかり温めて毎晩、爆飲されているようですヽ(^。^)丿 器は、盃でちょっとずつスナップきかせてパコパコ飲むか、はたまたぐい飲み、湯のみ茶碗!?など、たっぷり入る器で、素浪人よろしく、ぐびぐびと醗酵食品をつまみに飲むのが正解かと。
まずは香りを。
6本のうち仕込13号タンクの1本だけ「生原酒」。試飲会をしたところ、普段、ワイン党の人はこれが良い!という意見多し。コクあり、酸よし、シャープかつ甘みありのキレの良い味。アルコール度数18度、+11。他は加水して、火入れ済み。すべてアルコール度数は15度。14号は+13、15と16号が+の13.5、17号は+10、18号は+9の「旨口」タイプ。
いやはや、どれも個性があってよござんす。ものによって、スースーしたこざっぱり辛口系、ごはんを思わせる甘い香り、ほのかにおでんダネ!?のような香りなど個性豊かに楽しめます。この「生もと」は食中酒の典型。今日はたべるゾ!という晩酌にぴったり。どれだけ飲んでも翌朝ラクなのも生もとならでは。池田屋酒店さんのコメント、言い得てます。毎晩たくさん飲む玄人向け! 「どぶまっしぐらセット」
●久保本家酒造(くぼほんけしゅぞう)〒633-2162 奈良県宇陀市大宇陀区出新1834TEL 0745-83-0036
赤峰勝人さん東京講演会報告
May 14, 2008無農薬、無化学肥料による循環農法の素晴らしさを説く、大分県臼杵の赤峰勝人さん(写真は07年6月末の畑)↑茄子畑 ↓きゅうり畑
4年ぶりの東京講演は立ち見が出るほどの大盛況。待ってました!
20年かけて完成した赤峰さんの完全無農薬による作物づくり。なにより大事な↑理想の土の栄養分の割合を説明中。
お草さま
土にイネ科の草がはえたら「カルシウム不足」のサイン。「草は、そこの土に必要だからはえる。足りないものがはえてくるんじゃ。だから土へ返すと、今度は違う草がはえてくる。そしたらまた返してやればいい。それを繰り返すとだんだんいい土になってくる」
「そんな大事なお草さまを、除草剤で枯らすだなんてとんでもない。草が悪もんと思っとるからそんなことをする。まったく違うんよ」
イネ科のタケ、ススキがはえて土に返すと → スギナがはえる。また土に返すと → ハコベ、ナズナ、カラスノエンドウがはえてくる。こうなったらしめたもの。良い土になってきた証拠。赤峰さんの畑には15〜16種類はえているとか。
「畑に育つ草を大切にすること」
草が土作りの主役!
一般的に”常識” とされていることに警告も。
「農薬を使わない野菜は、虫が食うから安全だというのはウソです。本物の無農薬、無化学肥料栽培の作物には、虫がほとんどつきません」
赤峰さんの野菜は、農薬も化学肥料も使わないのに、収量も、味も、大きさも立派! 三拍子揃った作物づくりです。
未熟堆肥の恐さを語ります。
「畑から作物をいただいた、その分の堆肥を返します。この時、肝心なのが ”完熟の堆肥” だということ。少しでも未熟なものを入れると、必ず ”神虫” さんが出てきて教えてくれます。虫さんは悪さをするために出てくるのではありません。野菜につく虫は、人や動物に害のあるものだけを代わりに食べてくれているんです。だから、害虫なんてとてもいえません。お虫さま。ありがたい神虫さまなんです!」
当然、赤峰さんの畑は草だらけ。下の映像は、赤峰さんの人参畑。それは見事な人参がずらりと並んでいます。
「ジュースにしたらたまらないおいしさ!」
以前、飲ませてもらったことがありますが、自然な甘さがたっぷりで味が濃い! 妙なエグミは一切なし。葉っぱも天ぷらにすると抜群においしかったです。
赤峰さんの願いは「化学肥料、農薬、石油化合物質を地球上からなくすこと」にあります。その昔、最高の野菜作りを目指して近代農業をやりつくし、そのうえで循環農法にたどり着いた赤峰さん。だからこそ、その言葉に説得力があります。
こちらは田んぼ。種まきから40日ぐらいたつと葉っぱが、五・五葉に育つそうです。その苗は人でいうと「高校生くらいに育っている」と赤峰さん。「稲の意識が目覚めた状態だから、気象や天地異変を予知でき、自然環境に対応できる稲に育っている」
赤峰さんの田んぼはこの苗を1本ずつ、手植えしています。この1本植え田んぼでは、10アールで10俵とれるそうです。
終了後はサイン会。 新刊「ニンジンから宇宙へ 2」を手に、皆さん長蛇の列。
65歳になってますます元気! 肌つやぴかの赤峰さん。現在、11町の畑と1町の田んぼをお弟子さんとともに手がけています。*1町は10反。約1ha相当です。赤峰勝人さんHP
居合道五段、合気道二段。均整のとれた身体はどんな姿勢もきれいにきまります。
秋田 純米吟醸「山本」!
May 12, 2008純米吟醸「山本」 やまよの酒がとうとう発売に ヽ(´∀`)人(・ω・)ノワショーイ
うそぴょんです ヽ( ´ー)ノ フッ秋田の天洋酒店さんから、以下の案内あり(原文ママ)
全国の『山本さん』、お待たせしました。あなたのためのお酒が発売になりました!!そうです、白瀑というお酒を造っている蔵が『山本合名会社』で社長の名前が『山本さん』です。もちろん、今、造りに・営業に頑張っている常務も『山本さん』です。その山本さんが今造りで、精米・モト・麹・モロミ・上槽とすべての工程を手がけたお酒に『山本』と名前をつけて世に出してきました!!黒瓶に黒いラベルに金文字、派手ぇ〜〜〜〜っ!!でも目を引くのは間違いなし!秋田酒こまち、麹米50%精米、掛米55%精米、新酵母、アルコール17度の純米吟醸原酒。やや華やかな香で、白神山地の水を思わせる爽やかな味。白瀑独特の後にダレそうなところを、少しの渋が引き絞めてくれます。これから味が乗ってくれば最強でしょう。ただ、問題はそれまでお酒が残っているかどうか?全国の山本さんはもちろん、山本ファンは飲むべし!!裏張りを見ると、なんと山本常務のシルエットが・・
純米吟醸 山本四合瓶 1575円 一升瓶 2980円
山本合名会社は青森県との県境、白神山地にあります。世界遺産の白神から水をひいており県内でも最高の水質だとか。東京で音楽の仕事をしていた友文さんが蔵に入って随分たちます。いよいよ酒づくりも本番! 今季のつくりは「精米・モト・麹・モロミ・上槽とすべての工程を手がけた」とか。2月末、蔵見学した時に、人が少ないのにビックリしました。友文さんがメインであとは二人くらい。どっこいそんな状況だから、このラベルを見たときは、友文さんの笑顔がどかんと浮かびました。こうなったら買うしかないでしょう。父の誕生日もあるし、兄にもプレゼントしたい。それからえーっと、山本さんって人にプレゼントしたい!
天洋酒店の浅野さんに注文の電話を入れると「やまよさんかやまけんさんが反応すると思いました(笑)」わ、まんまとひっかかった(爆)(>ε<)
裏面の横顔のシルエット。なかなか素敵なデザイン。
画像は蔵見学した今年の2月28日。自慢のお水は水量豊富。酒の仕込から瓶洗いまですべてまかないます。市内には雪がなくても、どっこいあるよいつまでもの雪国。酒づくりには最高の環境。とはいえ激冷蔵。蔵内で氷が張っているところもあり、鳥取生まれのやまよは足元からの恐ろしい冷えに、それはぶったまげた次第です。地元の人は平気。鍛え方が違いますね。
ビートルズが大好き! 夜は蔵にたったひとりでも「ビートルズさえあれば寂しくない」とか。タンクのまわり、作業机コーナーにもビートルズが。タイムドメインのスピーカーは音が良かった。
昨年夏は顔面神経痛だった友文さん。今は思いっきり酒づくりに専念できて顔もきれいに。がんばってくださ〜い。
そしてお酒が届きました。
天洋酒店さんがユニークなのは、地元市場で食品も買ってきてくれるところです。今年の秋田は温かく、山菜の出も早いとか。右から「根曲がり竹」「ボンナ」「シドケ」。「秋田の酒には秋田の素材で」そんな思いから食材の買い物代行も。取り扱いは秋田の酒ONLYという天洋酒店さんの熱い思いが伝わってきます。
秋田の酒、伝導師を自称する天洋酒店浅野貞博さん。左は山本さんの蔵で(庭のように歩き回ってました。笑)。右は能代の店内。注いでいるのは山本さんの蔵のにごり酒「ど」。店では試飲もOK!
さっそく「根曲がり竹」をゆでました。焼くのも最高らしいですが、ゆでるとホワイトアスパラガスの風味。あま〜〜〜い。やわらか〜〜い。食べごたえあり! さすが産地直送!
ボンナはおひたしで。爽やかで、ふきのようでした。
シドケもゆでてから、菜種油+醤油であえました。菜種は卵の黄身の風味があり、醤油とあわせるとコックリ感が。血がきれいになりそうな味!
そして圧巻はじゅんさい。生姜醤油やポン酢少々で、ぬるんぷりんの食感を堪能。きれい系の純米吟醸「山本」によくあいました。秋田の春一番を満喫!
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