Archive for July, 2008
Next Entries »三重 にしむらで安田さんと天遊琳
July 8, 2008なぜか三重県さんとご縁があります。その三重県で「おいしいもの食べたい!」ときには鈴鹿の酒販店、安田さんに聞くに限ります。ここ「割烹 にしむら」も安田さん推薦の店。安田さんのキャッチフレーズ通り「いい酒しかありません」。さてそのにしむらに、タカハシ酒造の高橋さんと安田さんとうかがうことになりました。
「吹き出し注意!」プー ε=(>ε<)笑っちゃいかんみたいですね。
タカハシ酒造を代表する「伊勢の白酒」。これは由緒正しきお酒なのです。というのも新嘗祭用に醸すお酒と同じつくりなのです。もちろん神社に納めるお酒は非売品。これは「ぜひとも飲みたい。飲ませろー」という声に答え、市販用につくられたもの。以下、高橋さんのコメント
「伊勢神宮をはじめ、三重県下800余の神社で行われる「新嘗祭(にいなめさい)」に奉納される「どぶろく」の「おみき」。昭和8年から、70年以上もの間、この御神酒を昔ながらの「木桶仕込み」でこれまで毎年一年も欠かすことなく、造りつづけてきました。その伝統的な「おみき」造りの技を活かしてできあがったお酒ということで、「しろき」という名前にさせていただいています。御神酒造りをベースにした発泡にごり酒は、日本広しといってもほとんど例がありません。しかも、従来の日本酒にない、柑橘系の香りもよく、高級シャンパンのように乾杯のお酒として、食前酒として楽しめます」
さて、その出来上がったお酒を渡す儀式「醸終祭(じょうしゅうさい)」。蔵でおごそかに行われます。昨年の模様↓11月8日。
蔵内で行われます。黒のコオロギ服が高橋さん。社長であり、杜氏であります。
冷蔵設備のないこの蔵で、温暖化の進む暑い秋に仕込むのは並大抵ではないはず。どんなテクニックをつかったのか、高橋さんに「よく出来ましたね!」と言ったら
「奇跡です!」と笑ってました。このお酒を飲むには三重県で神主さんになること。間違いなく毎年飲めます。
さて、この「白酒(しろき)」、SMAP×SMAPで紹介されてから注文が殺到。高橋さんあわててHPをつくったそうです。でもまだ白酒だけ。他のお酒も紹介してくださいね!
割烹にしむら。まず一品目。つづいて熱いお汁。
生き返ります。
さあて、今宵のラインナップ! 右から=伊勢錦を100%使用のフレッシュな青年状態の天遊琳。真ん中は酸度2.5のシャブリに負けない「牡蠣限定」。左はスタンダードの特別純米酒。
三重のイケメン!? 安田酒店の安田武史さんとタカハシ酒造六代目蔵元 高橋伸幸さん。なんか雰囲気似てます。お互い否定してましたが(笑)
贅沢なお料理が続々。お酒の肴ばっかり?!
ひととおりコースが終了。あとは豆ごはんとお味噌汁。これで5000円ちょっとなので良心的です。さて、もうちょっと飲みたい人用に一品メニューも用意されています。このあたりがよござんすね。
おや、にしむらさん、パンを出し始めました。なんでも三重県で一番おいしいパンやのパンとか。
コースも終わり、ちょっと顔も余裕です。パンは網で焼き、あわびのスライスをON。薄い白いヒラヒラは松茸。きゃー、バチあたり。
でも、庶民派やまよは一品メニューになぜかあった「イカのげそ揚げ」を注文。白く美しいイカを衣さっくりで香ばしく揚げてくれました。レモンをじゅ〜とかけて、これには「伊勢錦」でさっぱり、いや、冷やした「牡蠣限定」でも良さそう。ええぃ、両方だ!
割烹にしむらは、お料理がおいしいだけではありません。なんといってもご夫妻の温かいサービスが心地いいのです。奥様は小豆島からはるばる三重県へお嫁に。お世話になりました! また三重に行ったらお邪魔させてくださいね!
●割烹 にしむら三重県四日市市鵜の森2丁目11-3電話 059-355-2460 ●「天遊琳」「伊勢の白酒(しろき)」醸造元 タカハシ酒造 三重県四日市市松寺2-15-7電話 059-365-0205
●うまい酒しかありません 安田屋三重県鈴鹿市神戸6-2-26電話 059−382−0205
女性蔵人の美酒を味わう夕べ
July 6, 20086月29日の日曜日、リーガロイヤルホテル東京で「女性蔵人の美酒を味わう夕べ」が開催されました。全国から集まった蔵の数は総勢27!
華やかです~!
この会のいいところはなんといってもこのニギヤカさでしょう! 日本酒の会というと、背景が黒い、上の方が反射してる(!?)などなど、やや重たさ、いえ、重厚感があるものの、あっけらか〜んと日本酒が楽しめます。
やまよ乾杯の挨拶中!
隣は会の代表、るみこさん(詳しくはひとつ前のブログ参照)やまよと頭の形、背格好が似ており、姉妹のようだとも。
どぉも〜。
この女性蔵人の会ではお酒のほかに、地元のつまみが用意され、酒と肴のマッチングが楽しめるようになってます。酒の宣伝より、肴の説明が長い蔵人も(笑)
「酒+食」の重要性を説いているのも、この会の特徴です。食中酒としてお燗のおいしさも伝えています。手書きのポップが楽しい島根県ジュウジ旭日の寺田さん。つまみは山陰名物!とび魚のすり身を使ったあご野焼き。
300人を超えた大盛況の会。知り合いにもたくさん会いました。左は日本酒市民講座主宰の松崎晴雄先生(ここだけ屋の店長)。醗酵リンク主宰、日本酒関連の著書多数の藤田千恵子さん。
浴衣美人は月の井酒造店の坂本敬子さん。日本酒暦25年以上(たぶん)の千恵子さん。日本酒勉強中!?のカフェエイトのキヨノレイコさん&カワムラアキコさん。
日本酒をきちんと飲む人は肌がきれい!だな~を実感する会でした。日本の酒、米の酒、日本酒。楽しまなくちゃもったいないですね!
ガイアのおいしい野菜とるみこさんの純米酒を楽しむ会
July 3, 2008ガイアの清水さんと、とある晩「小泉さんや小川さんの野菜と純米酒を楽しめたらいいねえ」と盛り上がりました。野菜料理といってもチチチチ d(-_☆) 陰なサラダじゃありません。火と塩、時間を組み合わせた陽な料理のことです。
清水さんは日常の業務に加え、毎朝60食以上の弁当を作る料理人でもあります。もちろんマクロビオティックもとうの昔から熟知。お酒に合うガツン系!な野菜料理が得意。魚もさばけます。
そこで、ちょうど上京予定がある森喜るみこさんに声をかけたところ、心良い返事ありで開催が決定!名づけて「ガイアのおいしい野菜とるみこさんの純米酒を楽しむ会」
ガイアファン、るみこさんファンを集めて限定14名で始まり始まり。
今宵、用意したお酒は全6種類。一杯目のウエルカムドリンクは新聞紙にくるんでサービスをヽ(^。^)丿
「本日のお酒は6種類。これはそのうちの1つです。あとで当ててください〜」 お楽しみもなくっちゃね。
るみこさんのminiプロフィール=伊賀上野の小さな蔵の跡取り娘として生まれる。阪大薬学部卒業後、製薬会社に勤務。そして運命的に蔵をつぎ、夫の英樹さんとともに酒づくりに励む。が、順風満帆とはほど遠い日々が続く。赤ん坊を背負いながら自転車でビールの宅配をしたことも。現在、農薬を使わず酒米を栽培。純米酒のみを醸造中。3人の母。
なぜ、蔵をついだのか。どうして全量純米酒を目指したのか…を教えてもらいました。深い人生がたっぷりつまっていました。
そして、ウエルカムドリンクの味を覚えつつ、1本目いきます!
「英(はなぶさ)の純米吟醸 生原酒 19BY」
わ〜〜い! ついでついで〜!!
るみこさんの、ときに笑いあり、涙あり。波瀾万丈の酒づくりstoryに、一同、聞き惚れるの図。
2本目は「英(はなぶさ)の特別純米 速醸 火入れ 18BY」
「英」は、るみこさん自ら手がけた山田錦を使ったお酒にだけ、つけられる名前です。
今宵の料理番・清水さん。野菜生産者のこと、ガイアの考えを話してもらいました。夏野菜の揚げびたしが、梅干しを漬けるカメみたいな器でたっぷり登場! その後、野菜のグリルなど続々。
3本目は「英(はなぶさ)の特別純米 きもと 生原酒 19BY」きもとの味わいは独特。やわらかですーっと身体に入る味わいが。
キッチンを覗くと↑ひじきとコーンの餃子、製作真っ最中。楽しみ! そして、それぞれのお酒の温度を変えて楽しみました。ぐっとまろやかになり、甘みもひきだされます。若かったと思ったお酒がちょっぴり色っぽくなったり。
ジャジャジャジャーン! あつあつのひじき餃子。国産地粉を使った皮はパリリ。中身は磯の香りがしてなんとも香ばしい。しっかり酸のある純米酒にぴったりです。
4本目は「英(はなぶさ)の純米 山廃生原酒 19BY」
るみこさんの話も佳境に入ります。一同しっかり飲みつつ、真剣に聞き入ります。無農薬栽培の師匠が今年、亡くなられたというのです。残された者にできることとは、そして師匠の遺言とは。
るみこさんの言葉はどれも心にしみ入ります。みんな自然とメモとってます。
さあて、ここで鰯の梅干し煮が。清水さんの弟さんは元、魚の仲卸勤務で魚の目利き。こちらも朝、築地で仕入れてくれたそうです。料理したのはガイア食堂スタッフ・佐々木美保さん。中村成子先生のお弟子さんをつとめていました。いい塩梅もさることながら、料理がとってもきれいなんです。
美人の美保さん↑きんぴらも超絶品。興味ある人、ガイア食堂へお越しください。
5本目は「英(はなぶさ) きもと 特別純米 16BY」
ラストの6本目は「妙の華 無農薬美山錦 特別純米 原酒 11BY」
11BY !!
今年が平成20年だから、9年前のお酒です。蔵でぐぅぐぅ寝ていたお酒。
美保さんとるみこさん。〆には温かい鯵のつみれ入りにゅう麺が登場。塩気がきいた温かい汁は、飲んだあとに最高です。
それではクイズの答えを発表!
るみこさんから発表。するとなんと何と14人中、はずしたのが3名とすごい的中率。それを祝って清水さんから全員にオーガニックバナナのプレゼント! やった〜〜。
ばんざ〜〜い!!
それはもぅ、素晴らしく楽しい会でした。るみこさんの話とお酒が、じっくり味わえた充実の会。
お酒は単独ではない。おいしい料理とそれをわかちあう仲間があってこそ!
まともな米で酒づくりに励む蔵元。それに合う野菜、魚の料理。 ”すべてがつくり手の顔が見える純米酒の会” を定例にしたい! 今回の会に気を良くした清水さんとやまよは、次回の構想に夢膨らむのでありました。
●森喜酒造場
三重県伊賀上野市千歳41番地の2
TEL 0595-23-3040 FAX 0595-24-5735
めくるめく週末(書きかけ)
July 1, 2008土曜日は下北沢ガイア食堂に、森喜酒造の蔵元であり杜氏のるみこさんをお迎えして「ガイアのおいしい野菜とるみこさんの純米酒を楽しむ会」を開催。
日曜日はリーガロイヤルホテル東京で「女性蔵人の会」に出席。乾杯の音頭とってきました。元気な27蔵の女性たちに会い「酒と食」の大切さ、面白さ、日本酒って人をつなぐ、日本を元気にすると改めてしかと思いました。
さて、これから新幹線。水曜日の夜に戻ってきます。書きたいことだらけなのになあ。では皆さん、また木曜日に遊びにきてください〜。やまもとようこ