Archive for April, 2011
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April 29, 2011地震後は出張もキャンセル続き、また、出かける気にもならずでひきこもっていましたが、4月7日は地震前から決まっていた滑川市のホタルイカ漁見学でGO☆GO富山県。久しぶりの飛行機、立山連峰はワイドだな〜。
知ってるようで知らない、ホタルイカのことを勉強しに行きました。
富山はどこからでも立山連峰が背景に見えます。駅からもよく見えました。そして今回は大谷洋子さん=通称、ゴッド大谷と珍道中のホタルイカ滑川巡り。富山駅で待ち合わせ、JRに乗ってゴトゴトと滑川駅へ。はじめて降り立つ滑川駅前の前で「ようこそ滑川へ〜!」とゴッド。
市役所へ表敬訪問。クラシックな滑川市長室です。
滑川市長の上田昌孝さん。食育に力を注いでいます。(右)滑川のキャラクター☆キラリン。もちろんボディはホタルイカですわ。着ぐるみも完成!
そして、夜、上田市長と久保副市長&ゴッドと名物ホタルイカをいただくことに(市長は途中で次の仕事へ)。会食会場は、市内(唯一)のホテル、サンルート滑川レストラン「有磯」。
今回、滑川訪問の目的はホタルイカともうひとつ。「恵田(エデン)」を醸す千代鶴酒造さんを見たい事でした。滑川唯一の酒蔵の千代鶴さん。写真の恵田は、滑川市内で栽培した雄山錦を使った純米酒です。じつは去年の11月3日に初めて出会い、そのおだやかな味わいに感心したのでした。しかもご本人の雰囲気がそっくりそのまま!(お酒とそのご本人はよく似ていると思うことがあります)。そしてHPもお人柄、センスそのまま出ています→千代鶴酒造
ただし本当の少量生産
なんと、90石!
この「恵田」もとっくに売り切れで蔵に在庫ナシ。なのですが、そこを2本も確保してきてくださった副市長の久保さんに感謝!
みずはたさんで購入されたそうです。
貴重な「恵田」じっくり味わわせていただきました!ありがとうございました。
そして、いよいよ滑川産ホタルイカが登場!
お刺身で。わさびではなくおろし生姜です。
ホタルイカを刺身にするときは背骨を抜いて、内臓をとって、水洗いし、頭と足に分けて提供。この刺身になった足は「竜宮そうめん」と呼ばれています。これが本場・滑川のホタルイカのお刺身です。
ホタルイカの足がどういうふうになっているか、↑きれいにのばしてみましたとさ。長い足2本は本当にずば抜けて長いのです。短くて黒いマニキュアをしている足先は発光部です。水のようなきれいな味です。
そして、こちらのホタルイカ。ぷっくりまんまるボディ!立派です。シャブシャブ用です。
昆布が入ったお風呂で、シャブシャブッと
シャブシャブッとしてポン酢醤油へチャポン。
きれいな桜色だと感激していたら、「ちょっと火通しが足りないですよ」と横からゴッド。
次のホタルイカはそのアドバイスをうけ、数秒増やすと内臓がぷしゅ〜っとはみ出てきました。「そう、これですよ!」とゴッド。内臓が出てくると、生臭みもすっかり消え、身はぷるん。一体感が出てきます。旨味複雑美味増。確かに! ホタルイカの加熱はこれが目安と知りました。
東京でもホタルイカの生は売ってはいますが、このぷりぷり鮮度で購入するのはかなり難しいと思います。しかし、立派なホタルイカがあるもんだ〜(驚)
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富山県のホタルイカは定置網漁業により獲られています。定置網漁業は氷見が元祖。 「資源に優しい漁業」 「自然共生型漁業」 と評価が高く、「東南アジアから研修生もきています」と久保副市長。
ところが、 1984年から、 山陰・若狭(わかさ)沖で、 「底曳網(そこびきあみ)漁業」 によってホタルイカが獲られるようになった。 その漁獲量も、 最近では3,000トンから4,500トンに達し、 富山県の漁獲量を大きく上回っている。 県別にみても、 1996〜1998年は、 兵庫県が富山県を突き放し、 首位の座にある(県資料より)
と、他県の一網打尽の底引網漁業を問題視する声も。
定置網はホタルイカを追って獲る方法ではないため、効率は悪いけれど、乱獲にはつながりにくい。しかもホタルイカが「船に引き上げられるまで生きているので、富山湾産のホタルイカは鮮度が抜群」と、味のうえでもgood。滑川は漁場が15〜20分と近く、鮮度保持に関しても抜群!というわけで滑川産がブランドなのには理由があり。
しかも、網は ”わら” で編んで作られ、ホタルイカを傷めない工夫も。かつ、海を汚さない+エコ。
漁網が、藁=わらですよ、わら!! ご存知でしたか?
私は今回初めて知りました。おいしいものには、さまざまな持続可能な技術面での工夫があり! 今回は見る事が出来ませんでしたが、北日本新聞に取材記事がありました。
●北日本新聞→「先人のこだわり守る」 漁後は豊かな海育て わら網
千代鶴さんの滑川海洋深層水を使った純米吟醸酒。
蔵元の黒田さんいわく「深層水仕込みのお酒は、お米が五百万石で精米歩合50%。H19酒造年度に醸造し、瓶貯蔵で5℃以下の冷蔵庫で貯蔵しています。ホタルイカにあう様なお酒を目指して若干濃い目で考えています。深層水は脱塩水を使用」このお酒に対して、名水で仕込んだ山田錦の純米吟醸は「雑味が少なくきれいな感じです」
滑川の深層水分水は安全で格安。相当量を被災地へ運んだそうです。
ホタルイカと千代鶴さんで乾杯! ガツンと飲みたい気持ちをグッと抑えました。なぜならこの数時間後の朝2時集合でホタルイカ漁を見学する船に乗る事になっていたからです。
ホタルイカといえば、オリジナルネクタイも!
ホテルサンルート滑川のフロントで販売している『ホタルイカ・ネクタイ』全部ホタルイカ柄!
ここでも買えます →Desicaとやま または カラーズ
つづく
滑川のホタルイカ1
April 29, 20114月8日。滑川・朝4時
大にぎわいの漁港
ホタルイカ大漁!
とれたてキトキトのホタルイカ
猛スピードで仕分け中
そしてバスケットへ
ホタルイカの生とは、この色。透明感ある赤。ホタルイカのメスです。
お風呂あがりはこんな状態。やわらかで、爽やかな香りでプリップリ! カネツル砂子商店さんにて。
バルタン星人のような目玉! フォ〜ッ、フォ〜フォフォフォ
本当のホタルイカの実力を知った滑川市の出来事を連載します。
つづく
被災地にラーメンを届け隊報告
April 27, 2011◎先日紹介の →「被災地にラーメンを届け隊」
第一便の報告がわらべ村さんから届きました。
↓ ↓ ↓
山本洋子様
この度は、お買い上げありがとうございました。
ご注文の品を発送致しました。
皆様のご協力により、2422食のご注文を頂き、25日(月)桜井食品工場にて3100食のラーメンを製造しました。
当初、予定しておりました送り先、宮城県陸前高田市の河野さんより、陸前高田では食料については充足しているので、他の緊急を要する被災地へ優先して下さい、とのお話があり、今回3100食の内、2000食は福島県南相馬市へ、あとの1100食は桜井食品㈱桜井社長自ら宮城県石巻市へ救援物資とともに運ぶ予定です。5月1日より5日間の予定です。
皆様のご協力、誠にありがとうございました。
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【注文日付】2011/03/26
【注文情報】※ 商品名 : 用意丼しょうゆ味(20食) 【被災地支援】(特徴 : 78g×20食)
※ 小計 : 2,000 X 2個 = 4,000円 (税込)
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※ 商品名 : 用意丼みそ味(20食) 【被災地支援】
(特徴 : 80g×20食)
※ 小計 : 2,000 X 2個 = 4,000円 (税込)
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商品合計価格 : 8,000 円
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合計価格 : 8,000 円
送料 : 525 円
修正額 : -525 円
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請求総額 : 8,000 円
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以上、このようにそれぞれの隊員に報告してくれました。
まだまだ隊員、募集中です!レポートはわらべ村さんのブログで。
●被災地にラーメンを届け隊
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☆杜氏語録追記・夏田冬蔵
April 26, 2011天の戸・森谷康市杜氏が醸す『純米大吟醸 夏田冬蔵 中取り 無濾過 生酒 2011 秋田酒こまち40』
清涼感あふれる、とことん美しい純米大吟醸酒です。
アルコール度数が17度あるのに、アルコールを感じさせません。清らかでするり、身体になめらかに沈んでいくようなきれいな味。
パール色した絹糸を1本ずつ織り重ねたような、緻密な味の層。重さはまったくないのに印象は、深い。
杜氏いわく
この造りは、「飲む人を喜ばせるために酒をつくるんだ」
あらためて肝に銘じた年でした。
・
浅舞酒造は地元の米だけで醸す酒蔵。その米は半径5kmの米だけ。しかも今季の造りから仕込むのは純米酒のみに。潔い酒造りの決意表明。夏は田んぼで米づくり、冬は蔵で酒づくり。1年を通した米とのつきあい。杜氏のすべての思いが表れた1本に感じました。
●訪問記 天の戸、森谷杜氏に教わる一品
この味を生かすのはどんなグラスなのだろうと、いろいろなグラスで試したところ、ソーヴィニヨン・ブランなど、白ワインのグラスが、このお酒の味をより輪郭くっきりと楽しませてくれました。
☆追記。夏田冬蔵杜氏よりメッセージをもらいました。ご本人の許可を得たのでご紹介します。
「あの時」以来、「酒は何のためにあるだろう」と考えました。
あまりにも悲惨で、とんでもないことでしたから。
しかも「酒は救援物資ではないので」と言われ、
かと言って何もできないことがどこかしら「おいてきぼり」のようでなぜか切なくて。
何度も繰り返し考えていたら、
「ちょっと酒をいじってるからっておこがましい。≪酒は何のためにあるだろう≫ なんて冗談じゃねぇよ」って、
逆切れ状態の、とうの「酒」が問いかけてきました。
「じゃ聞くけど、あんたにとって酒って何なの? まずそれから聞こうか」って。
・・
・
・
浸透圧と浮力
・
自分に合ったおいしい酒って何の抵抗もなくからだにしみわたります。
「浸透圧があってるな」って感じあります。
そんな酒は心と体を「ふわっ」と軽くしてくれます。
浮力を感じます。
とてもぜいたくな浮力です。
・」
・
心と体を酒が同調
・
体が疲れているのになぜかハイテンションだったり、
ちょっとつらい時が思ったより長引く時。
そんな心と体の骨盤がずれている時。
いい酒が添い寝してくれます。
小さな声で語りかけてくれます。
「さぁ、ゆっくりしていんだよ。もう寝よう。明日の朝はちょっとだけ違ってるよ」って。
・
・
飲み相手
・
いい酒を目の前にするといい肴がほしくなる。
いい肴を目の前にするといい酒がほしくなる。
・
いい酒を目の前にするといい飲み相手がほしくなる。
いい飲み相手を目の前にするといい酒がほしくなる。
・
相手を見送って、「いい人と巡り合ったな」と言える時が一番幸せ。
・・
・
明日のための踊り場
・・
一気に上まで駆けあがらなくてもいいんじゃないかって。
一杯飲んであたりを見渡してみる。
踊り場で少し足踏みして呼吸を整えて、
方向転換。
ジクザグジクザク登っていこう。
・・・「
・
馬の前の人参
・・
午後のおやつは甘い物を控える。
夕方四時ごろになると、
「今日はなにを飲もうか」考える。
戸棚、冷蔵庫…すべてを一瞬にして棚卸。
「方向性」が決まると、
「じゃ、もうひと踏ん張り」と仕事に集中。
・・・
心も体も必要とするもの。
毒にもなりかねない「酒」を
文化までに押し上げているのは
人類の英知。
・・・・・それとも、
のん兵衛のあくなき探究心。
・・
・
・
酒を飲んで「おいしい」ってにっこりする。
自分もそうだし、
そんな場面に出くわそうものなら、うれしくてうれしくて。
・・
変なもんです。
大好きな「酒」のことを考えていたら、
すごく気持ちが軽くなりました。
・
さぁ、今晩はなにを飲もうかな。
・
・冬蔵
三重ブランドアカデミー2
April 25, 2011昨日のつづき
三重県亀山市関町にあるお茶の小売り店、かねき伊藤彦市商店さんです。亀山は今、観光客が増えつつある町→おみやげ。ギャラリー&カフェの而今禾も有名です。
「よい子、つよい子、お茶のむ子」は昔から伝わるコピーだそうです。
伊藤さんがご自身で作成した、メッセージたっぷりのお茶パッケージ 百年乃茶。
↑「百年乃茶:樹齢百年を超える茶の樹から出来たお茶です。一粒のお茶の種から育てられた「在来種」茶葉100%。野性味ある「むかし」の茶、自然のエネルギーが詰まった長寿の茶です」(右)伊藤さんご夫妻。茶師であるご主人は、 全国茶審査技術競技大会・三重県大会で昨年に引き続き優勝。全国大会へ出場。
あさりの荒木海産さん荒木さんご夫妻。”手掘りのあさり”にこだわります。法被とのぼりも出来てツールも着々。→ あさり堀を見に行った!blog
河村こうじ屋さんのおいしい甘酒。ゆきのぶさんは東京農業大学醸造学科卒業。こうじも味噌も金山寺味噌もお上手。
チーム畔蛸の皆さん。近藤けいこさん(けいこさんその日のブログ)。お二方ともHPのホの字もなかった皆さんです。
66事業者さんにもなりますと全員紹介できませんが、地域の特性を生かした魅力ある商品ばかり。これからもますますがんばってください!
チーム長の玉沖仁美さん、三重県農水商工部マーケティング室の高崎有美子さん(自称漁師のアイドル。魚の技師)、遠藤和さん。同室の山戸竜基さん↑皆さんお世話になりました。
マーケティング室の宮崎達哉さん。バイオトレジャー発見事業でもお世話になりました。三重の食応援ブログを立ち上げたミヤタツ
このたびnedoへ移動。この精神↑で新天地でもがんばってください。モーレツ紅茶も連れて行ってくれてありがとう!
会場は三重県津市の総合文化センター。毎月のように通っていたのが懐かしい。カフェも併設。お昼によく行ったのはモクモクファームの経営のバイキングレストラン「農場レストラン 風にふかれて」。夜、お世話になったのがワインバー壱。るみ子の酒をおいている「虎とさくら」はいつもいっぱいでほとんど入れませんでした、とさ(安田さんへ)。
三重ブランドアカデミー1
April 24, 2011
三重ブランドアカデミー は ”地域の農林水産資源を活用し、魅力的な産品づくりを行うノウハウを学ぶ” 4ヵ年事業。コーディネーターとして参加させていただきました。この度、事業が終了。終わってみると4年間は長いようで、あっという間。たくさんの出会いがあり、多くの感動をいただきました。2月には修了した66事業者が集い『三重ブランドアカデミー成果発表会〜伝えたい66のストーリー〜』が開催。
(左)県農水商工部の渡辺信一郎部長の挨拶。(右)山戸竜基さんから事業説明。4年間の軌跡を振り返りました。
(左)コーディネーターの玉沖仁美さんが4年間分のストーリーを紹介。(右)”真鯛三兄弟”の長男、大下さんの取組み発表。南伊勢町で真鯛の養殖、そして加工から小売りを手がける漁師・大下水産の大下弘和さんの発表です。自分で育てた鯛で西京漬を商品化し、南伊勢ブランドにも認定。
美しいです!写真は南伊勢町より拝借
(左)”真鯛三兄弟”の次男と呼ばれた岡水産の岡弘矢さん。真鯛の燻製を手がけています。こちらも南伊勢ブランドに認定。
(右)三男と呼ばれた勝代丸の三浦清成さん。三浦さんブログ→津波その後
海の上でともに鯛の養殖に励んでいた3兄弟ですが、0311地震の津波で養殖筏が流されてしまい、ほぼ全滅状態なのだそうです。せっかく軌道に乗り始めた商品が、製造できないという辛い状況。東北の被害があまりにひどいため、この地の被害はまったく知られていませんが、海はつながっており、爪痕は深いです。なんとか3兄弟で力を合わせ、難を乗り越えてほしいと願っています。のびのび育てたあのおいしい真鯛を再び。待ってます!
イケメン3兄弟。スーツ姿も決まってます。
成果発表の後は、作品=商品披露会へ。
名張の醍醐さんです。地域食材を使い、素晴らしいお料理を手がける和食店。ノウハウをつめた「味噌粕漬けの素」を商品化。魚の切身を数時間漬けるだけで醍醐の味になるという。試したらホントにおいしかったです!塗って焼くだけでも美味。漬けたあとの味噌粕は煮物にちょっと入れてもよく、最後までいろいろ使える重宝味噌粕。→醍醐さん訪問記
神島であらめ巻を作る小久保園江さん(右)。現役の海女さんで、自らとったあらめで、郷土料理あらめ巻に仕上げています。あらめは大変な貴重品。なぜかというと「神島は、あらめが採れるのが、1年で、1日だけ。しかも2時間だけって決まっとるん。大変な2時間やで(笑)」→詳しくは三重の食応援ブログ
そのあらめ巻は伊勢神宮・おかげ横丁でも販売中。
極太苗の伊賀コシヒカリ特別栽培米「真米」を売る山中さん。発芽玄米を混ぜたくのいちブレンドや、真空忍者など企画。
パッケージもご本人の力作!HPでは栽培説明もしっかりあってお米の魅力がわかります。
長栄丸の濱中朋美さん。がんばりやの漁師の妻!三重ブランドアカデミーに入る前はまったくの奥さんでした。濱中家に伝わるさんまの丸干しがおいしいから、ご主人がとってきたさんまを干して商品化。ちゃかちゃかと商品リーフレットを作り、HPを開設し、旬の時期はさんまを干して発送。いまや実業家!? 自分が売れば、自分で値段が決められるんです!→冬が旬!熊野灘朝漁れサンマの丸干し
(左)ずっしり、どっしり、ふっくら、ぽっちゃりと次々に新製品が登場する横山食品さん。新ブランドの会社は「伊勢のかねこの金揚げ」です。
(右)冷燻専門の大松屋の三村洋介さん。サバ、鯛にイカソーセージ!?も。魚介類なんでも冷燻する社長です。バイオトレジャーに認定された伊勢海老塩燻製も老塩
夢倶楽部の林和弘さん。地元、浦村産の牡蠣、志摩産の蛸、バタ貝を原料に、香ばしい温燻加工で最初から最後までひとりで仕上げています。
この「かきくん」がおいしくて、梅原真さんは1人で2パックくらい食べてしまうという。私も帰りの新幹線でこれとビールを楽しませていただきました。それは極楽タイム。林さんに感謝。 素材がよく、技術が丁寧ならホントにうまい商品ができるを実感。志摩乃衆で購入できます。新製品、かき燻製オリーブオイル漬けも企画中。
小麦の丸ごとを生かす全粒うどんに命をかける男、堀製麺の堀哲次さんです。こだわりの麺いろいろ。
鈴鹿の黒墨土を生かして絶品のにんにく作りに励む、チームBlackにんに9(勝手に命名)。頼もしい9人が結集してこれから本格生産に入ります。
つづく
悦凱陣の3杜氏飲み比べ
April 22, 2011いや〜いろんなコレクターの方がいるもんだ…と。
梅干し作りが趣味の、のりさんこと長谷川憲孝さん(同い年)が、とっておきのコレクションを披露するという。題して「のりコレ」。平和な2月20日の出来事です。
「今回の ”のりコレ”は、悦凱陣(よろこびがいじん)。興を中心に信道、道孝と三杜氏の酒など10本くらいを出品します。秋元英二君との20年越しの約束を実行!」。杜氏3代を飲み比べるとは興味津々。
会場は相鉄いずみ野線緑園都市駅下車徒歩2分のサザビー。サザビーって、あのアフタヌーンティーとかのサザビー?!な、わけありませんでした。初めて降りましたよ緑園都市駅。
じゃ〜ん。どどーんと悦凱陣祭!
どどーんと悦凱陣祭その2。
スペックがすべて書かれた独特のラベル。現蔵主で杜氏の丸尾忠興さんの名。
悦凱陣ラベル記録。
いや、すごい。米違い、杜氏違い。ふる〜いものからそうでもないものまで。よく保存していたものです。
参加者、一通りの試飲が終わる頃、いよいよ座って(待ってました)料理を食べながら、飲む時間に。
初めてお会いする皆さん。今回の主旨を説明するのりさん。
my猪口持参の方も。これはお隣の方のスクエアな白磁器。
サザビーは見た目、喫茶店。本や新聞が置いてあるような、駅徒歩2分にありそうなお店です。検索したら「イタリアン」と出ていて、申しわけないけれど、お料理に期待していませんでした。
それが、嬉しい期待の裏切り。凱陣にあいそうなおつまみがちょこちょこちょこと沢山登場。白和え、黒豆、ブルーチーズ、納豆、塩辛etc. それが、いかにも!凱陣を意識した面白い味をからませて登場。聞けば、ここで川西屋酒造店、丹沢山・隆の会も。露木さんもいらした?なるほど、うるさい日本酒族に慣れているというわけですね。ほ〜へ〜ふ〜。
気がきいた野菜のスプレッドも。
ご主人が朝、自分で釣ってきたという新鮮な鯵のお刺身。青じその葉と大根たっぷり。
椎茸につみれを詰めた煮物も。(右)店においてあったコーヒーの木。
のりさんです。梅干しが上手なので信頼(笑)。露木さんの紹介です。
蓮根はさみ揚げに、牛蒡。
3杜氏並べてパチり。(右)釣ってきた鯵でアツアツ鯵フライ。キャベツたっぷり。
誰も酔いません…。
野菜もご飯もたっぷりで大満足。
悦凱陣の3杜氏は、それぞれ微妙に味わいが異なりましたが主軸は同じだと感じました。丸尾本店の酒づくりは、こうして連綿とつながっていくのだと。
こんな風に、ファンに大事に飲まれて、お酒も本望でしょう!
大切に造られたお酒、それに合うよう一生懸命、手作りした料理と一緒にいただく。その時代のお米をこんな風に、時間を経ておいしく味わえるのが日本酒のいいところ。贅沢なことです。お米はこうして生きている!
3杜氏のお酒リレーは、その時代にタイムスリップしたようでした。のりさんありがとう。
●おまけ
日本酒の賞味期限を聞かれる事があります「去年の日本酒があるんですけど、もう飲めませんよね?」
日本酒は(いい日本酒は)、いいワイン同様、寝かせてOK。かえっておいしく変身するお酒もいっぱい。というわけで賞味期限はあるようでないのが日本酒(いいというか、それに対応した日本酒に限る。しつこい)
2月の思い出。GAIAで辨天娘の会
April 21, 2011時系列がいったりきたりblog.2月12日土曜日。仕込みがちょっぴり一段落した太田酒造場辨天娘の太田陽子さんが上京。代々木上原ガイア主催でお酒の会がありました。(左)久しぶりの陽子さん(中)レイコさんと3人で。
とまあ↑ガイアらしいイベントが。ここに辨天娘の会も組み込まれていたのでした。
陽子さんの学生時代のお友達も集り、普段のお酒の会とはちょっと違う雰囲気。おつまみのししゃもと鈴廣かまぼこ
腕をふるうガイア代表・清水仁司さん。牛蒡のキンピラにひじきと大豆の煮物など
お酒が飲めないのに参加したplain peopleのデザイナーJANさん。カフェ8の明子さん、レイコさん、藤田千恵子さん。
特製コロッケとサワラ。
山田の純米大吟醸、純米にごり、純米酒の米違い各種といろいろいただきましたが、最後に玉栄16BYのお燗酒も。ダージリンのシルバーチップティーみたいな色あいです。
辨天娘は故上原浩先生を師と仰ぎ(上原先生については池田屋酒店の池上徹さんがその人となりを紹介しています。雰囲気がよくわかるのでご紹介→上原浩という存在の重さ)、かっちりきらした辛口のお酒を醸します。お燗にすると真価を発揮。味噌や醤油がきいた味、発酵食品と好相性。使用する酵母は数字一桁、7号と6号が中心です。
そんな上原流酒造りを継承する純米酒は、農家との連携も深く密。お米はすべて地元農家のもの。また蔵元と杜氏も生産者です。
お酒の米は、麹用に使う”麹米”と、”掛米”に分けて造ることが多いのですが、辨天娘ではそれをしません。以前、お酒を求めにこられた農家さんが、”全部自分の米ではない”とわかったとたん、それは寂しそうにされたそうです。そこで辨天娘は、ひとりの生産者の米で1タンクが基本となりました。
(左)辨天娘のもうひとつの名物、酒かすに何度も漬け替えて作る奈良漬け。複雑な甘みのあるシャリシャリした食感。(右)辨天さんの大ファンという男子ふたり。
奈良漬けのこと→●お宝!日本の「郷土」食 『野菜、米、酒粕もすべて地元町内産 酒蔵が作る長期熟成なら漬け』
今回、場所はhacoギャラリー。お店はそこから歩いて30秒。
ガイア代々木上原店内風景。酒粕も販売。レジはムラセ旦那さん。
店長のコバちゃん。
来月、5月6〜9日も面白そうなイベントが。太田陽子さん再び!そしてオーガニックワイン マビィの田村安さん、藤田千恵子さんの会、おいしいオリーブオイルのオルチョサンニータの朝倉玲子さんも登場。
*文字校正→太田酒造「所」ではなく「場」ですぜ。
GAIAの日本酒はすべて純米酒。辨天娘、五人娘、天の戸、新政85!という、なんとも〜な品揃えです。
純米酒「鳥姫」は鳥取県で開発された新しい品種米。この「鳥姫」を蔵元と杜氏で栽培しています。
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DATE●酒造好適米 鳥姫
水稲新品種‘鳥系酒87号’(出願名‘鳥姫’)
1 新しい品種の内容
(1)背景・目的 現在県内で栽培されている主な酒造好適米は、山田錦、五百万石、強力、玉栄の4つであり、各酒造メーカーからはより特色ある日本酒を造るために県独自の酒造好適米の育成が待ち望まれている。そこで、新たな酒造好適米‘鳥系酒87号’を育成したので紹介する。
(2)品種‘鳥系酒87号’の要約
1)稈長が短かく耐倒伏性が「強」である。
2)熟期が‘五百万石’並の「極早生」で玄米が大粒で多収である。
3)穂発芽が発生し難い。
4)吸水性が良く十分な酒造適性を持っている。
2 試験成果の概要
(1)‘鳥系酒87号’の育種
1)育成経過
1996年に‘神の舞’を母に‘玉栄’を父として交配し、その後代から極早生で短稈、 大粒の系統を選抜、固定、2001年~2006年に生産力検定を行い、2005年度に鳥系番号を 付与し2010年にはF14世代となる酒造好適米である。
2)‘鳥系酒87号’の特性 熟期が‘五百万石’並の「極早生」で稈長は‘五百万石’より短く、耐倒伏性が強である。‘五百万石’より多収で玄米が大きく心白も大きいのが特徴である。 また、穂発芽性が‘五百万石’が中なのに対し、‘鳥系酒87号’は難である。 醸造適性については‘五百万石’より吸水の量が多く、吸水速度も速い点において‘五百万石’より優れる。
3 普及の対象及び注意事項
(1)普及の対象 中山間地域を中心とした極早生熟期の酒造好適米栽培農家及び県内酒造メーカー。 ただし、標高別の適地については今後さらに検討が必要である。
(2)注意事項
1)五百万石とほぼ同熟期の極早生種なので、周辺に極早生種が栽培されていない場合は移植時期を遅らせる等の鳥害対策が必要である。
2)五百万石よりやや脱粒し易いため適期刈り取りに努める。
3)精米時に五百万石よりやや砕けやすい傾向があるため、精米歩合をやや調整する必要がある。
2009年12月25 日品種登録出願。2010年2月18日 出願公表。
PDF
山口県・上関町祝島ひじき
April 20, 2011山口県・上関町祝島ひじきを買いました。黒々したひじきは、若芽を鉄の鍋と薪で炊き上げて天日干ししたというもの。→ひじきのできるまで
そうです、あの島です。 上関原子力発電所ウィキペディアより
原発を”安全”と信じて、島の未来を思い、推進した人たちもいたと思います。深くて重い選択です。
島に豊かな経済活動があれば、はなから原発に頼ることはなかったはずです。
さっそく味わってみました。
ひじきは水につけてさっともどし、ざるにあげて水切りします(そこでも、もどります)。玉ねぎを薄く切り、塩少々ふってごま油で炒めます。そこへ水切りしたひじきを入れて炒め、日本酒をふって蓋をし、炒め蒸しにします。火を止めてしばらくそのままに。味がなじみます。玉ねぎは炒めるとかなり甘くなるので甘味料不要。生姜を加えると爽やか。仕上げに炒りゴマをぱらり。味が濃いひじきなのでこれだけで充分おいしい。歯ごたえがあるので、柑橘果汁とオリーブオイル、野菜とあえてもおいしい。若芽部分だけなのですぐもどります。
この海の恵みたっぷりのひじきは、祝島市場の製品です。
webからも注文できたようですが今は中止。説明の中にこう↓ありました。
「普段、生協やオーガニックショップ等で祝島のひじきや寒干し大根、びわ茶をご購入されている方は、ぜひ産地と協力して良い品を取り揃える努力をされているところを買い支えていただければ、産地にとっても幸いです。どうかご理解のほど、お願いいたします。」とのことです。
私はこだわり市場 ISP店 で購入。(池袋駅からすぐの池袋ショッピングパークISP内にある、こだわりやで一番古い店舗。昨日久しぶりに見たら大きくきれいにリニューアルしてました。時代ですね)
他
自然食料店コタン → blog
大地を守る会 → 祝島ヒジキ狩りツアー報告
(大地さんでは義援金つきの商品も販売中)
●GAIAでは祝島のびわ茶を販売!
・
●祝島島民の会blog
●No Nukes One Love. ←いしだ壱成さんの20110304ブログ
伊勢神宮に奉納畔蛸の岩がき&新政貴醸酒
April 18, 2011初物の岩がき100個を伊勢神宮内宮に奉納している的矢湾あだこ岩がき協同組合。2011年は3月16日に奉納。3月22日にその岩がきのお裾分けが到着しました。
箱をあけると海のミネラルの香りがあたり一面。清々しい潮の香りです。岩がき、大きいです!
的矢湾あだこ岩がき協同組合は、北川聡さんが率いる5組の漁師チーム。今年の奉納は、大地震直後だっただけに、感慨深いものがありました。
↑こちらは蒸した岩がき。
三重県の畔蛸でも、津波の影響をうけ、養殖ブイから牡蠣が落下したり被害も。海はつながっています。採苗に使うホタテの貝殻は三陸から購入していました。
去年と同様に奉納できたことを、特別な思いで感謝したというチームあだこの皆さん。
「今年も無事に奉納できました。津波で被害にあわれた同業者の皆さんの早い復興と、海の安全を祈りました」と北川さん。
●2009 March 31 伊勢神宮奉納に参加一緒に参列させてもらいました。
ぷるぷるジューシィ、レモンを搾っていただく新鮮な岩がきと一緒に味わったのは、同時期に入手したこのお酒。新政の貴醸酒。秋田県能代の天洋酒店さんに頼んでいたお酒です。
貴醸酒、しかも再仕込み。詳しくは裏面ラベルを↓
という。その名も『紫八咫=むらさきやた』
そして『茜孔雀=あかねくじゃく』
というお酒をお酒でつくる。しかも原材料に純米吟醸酒をつかったというすごさ。
海の幸。
田の幸。
感動のおいしさとは、健やかな自然があってこそ成り立ちます。こうしていただけることは本当にありがたいこと。
・おまけ↓北川さんと上野さんご夫妻。海にいると思ったら、突如、新丸ビルに現れるの図。驚いた〜。まったくやんちゃなチームあだこです。
●『臭いがキレイ三重セミナー』
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