Archive for May, 2011
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May 6, 2011滑川のホタルイカおさらいです。
富山湾に春をつげるホタルイカ。なんと一生はわずか1年間!
行為終了後、役割を果たしたオスは海底。メスは海上へ。上の写真、左側がオスで、右の大きい方がメスです。子孫を残して一生を終えるホタルイカ、なんと潔い人生でしょう。『神秘の光 ホタルイカ』
というわけで、前々回も紹介しましたが『ホタルイカのメスの各部位』調理By 倉本禮子さん。
お刺身は内臓、骨、目玉、卵をはずして、ボディと足にするのがナメリカワ流。「竜宮」スタイルと呼ばれています。これは澄んだ味わいが特徴。現地でしか、味わえないおいしさです。お刺身は本当に鮮度が命!
そして取り外された各パーツをそれぞれにおいしく!料理するのがホタルイカ名人・倉本流。
こちらはホタルイカの骨! これでおよそ200パイ分だそうです。こんなふうに食べたのは初めて!
↑こちらが元の骨。
骨を集めてかるく油で加熱すると、このようにパリッと美しいクリスタルな仕上がり。できあがりに塩をパラリで味わいかろやか、食感もグー! こざっぱりとして美味。
こちらは集めた卵と内臓をそのまま加熱したもの。ほどよい塩分があり、ふわりとして、うまみもたっぷり。何もせずとも超おいしいです。日本酒を欲する味(笑)。
こういう部位は骨ともども、つい捨ててしまいがちですが、なんのどっこい。単品がおいしい!
もちろん
丸ごとをゆでたてホタルイカも美味。
倉本さんいわく「ホタルイカはゆですぎないこと」が肝心。「色が真っ黒になると味も変わってきます。春を告げる食べ物ですから、桜色で。ゆですぎるとワタも出てきますしね」。東京のスーパーで”黒い”ホタルイカ、よく売ってますが、黒ではイカンのです。
ホタルイカの大定番料理、酢味噌あえはワカメ、ネギを入れますが、「昔は田んぼの土手にはえていたアサツキを入れたものです」と倉本さん。「セリ、三ッ葉もいいですよ」。なるほど、香りがあいそうです。
「昔は酢味噌をごちゃまぜにして出していましたが、今は酢味噌を別にしてます」食べる時に好みで酢味噌をつけられるよう、別添えにしているとか。美しい!
こんなホタルイカには、地元のお酒が一番!
滑川市唯一の酒蔵、千代鶴さん。「恵田」いただきました。
富山湾の海底を思わせるロイヤルブルーカラーのお酒も。
大観峰のお土産として名高い「まぼろしの酒 大観峰」は陶器入りの酒。
地元のお米で仕込んだ「恵田(エデン)」
蔵にもどって9年目。今季のお酒で初の入賞を果たしました。おめでとう黒田一義さん! 訪問した前日が受賞式。記念の賞状の前でゴッド大谷と三人で記念撮影を。おばちゃんに囲まれて(困ったであろう)黒田さんであった。
平成22酒造年度金沢国税局酒類鑑評会 優等賞受賞
●滑川観光情報
なめりかわ宿場回廊巡り
海沿いの道には、古い建物が残っています。
こちらは元酒蔵。改装して、イベント等に利用されているそうです。
奥の奥まで蔵がつづいています。
現役のポストも味があります!
滑川のホタルイカ5絶品昆布巻
May 4, 2011前日からの続き。倉本さんの料理で何が大感動したかというと、ホタルイカはもちのロンなのですが、昆布〆です! 菜の花をさっと塩ゆでし、昆布で〆たものをいただきました。あまりにおいしそうで、それだけおねだりしていただいたのです。
それはそれは、それは!!ものすごいおいしさでした。もう、これだけで、これさえあれば!状態に。頭に浮かんだのは「あの」きれいなお酒と合わせたいと思い浮かぶ始末。
富山は全国で一番、昆布の消費量が多いそうですが、一般家庭でこれだけ昆布を大量に上手に使いこなす県はないように思います。富山では「昆布〆用の昆布」が売られています。
その絶品菜の花!(しつこいですが、それは感動的なおいしさで一緒に口に入れたゴッド大谷と思わず顔を見合わせ「うぉ〜っ」と叫んでしまったほど。倉本さんちのご主人、お子様は毎日、こんなおいしい料理を食べているわけで。そりゃ一族が30人にもなるわけですなあ…などと思ったり)
それだけでおいしい菜の花の昆布〆に、青じその葉、さっと茹でたホタルイカをロールUP!
見事であります。昆布もほどよい柔らかさ。昆布+菜の花+ホタルイカの三位一体。ナメリカワ、おそるべし。
滑川のホタルイカ4料理は酢味噌だけじゃないっ
May 3, 2011ホタルイカといいますと、酢味噌で食べるのが定番です。もちろんそれもおいしい。でも、それだけじゃモッタイナイ!ことがよくわかりました。おろし生姜と醤油も最高。
意外なおいしさホタルイカ餃子。
ご指導いただいたのは富山県滑川市・滑川漁協女性部・倉本禮子さん。ほがらかで仕事テキパキ。アイディアあふれるホタルイカ料理を次々と開発するスーパーホタルイカwomanです!
(左)この日の朝4時。久保副市長と倉本さん。ホタルイカを自ら選びにいらしたところをパチリ。(右)調理中の倉本さん。エプロンもホタルイカ柄!
まろやかなおいしさ海鮮・ホタルイカ餃子
お刺身。もちろん竜宮スタイル!
富山の郷土料理といったら「昆布〆」ですが、こちら倉本流ホタルイカバージョン。
ホタルイカ春巻も〜!
ホタルイカ巻。おぼろ昆布でくるり。
絶品、ホタルイカ炊き込みご飯!
ホタルイカの丸ごと素干し! あぶれば香ばしく、かむほどに味がしみでて酒肴に最適。ふぐのヒレ酒ならぬ、ホタルイカ酒として、味わいたっぷりのお燗酒で楽しむ人もいるそうです。
お孫ちゃん16人に、ひ孫ちゃんも5人おられるそうです。一同集ると30人!!だそうです。料理が手早いのも納得。30人が集る時は何を料理するのかお聞きすると「よく作るのは炊き込みご飯。2回炊かなきゃ間に合いませんけどね。あと作るのは海鮮丼かしら。お刺身をのせて甘辛く炊いたものをコラボしたり」
コラボ…。
ホタルイカ餃子、お孫ちゃんのボーイフレンドが30個ペロリと食べたそうです(餃子は大判でかなりのボリュームあり)それくらいおいしいってことですね。わかります。
倉本さんは「丸ごとおいしく生かす」が信条。刺身で内臓、骨をはずしても、それらを集めておいしく料理。ビックリしました「エコも考えて」なのだそうです。
そして、ホタルイカの部位を解説してもらいました。ホタルイカの解剖!? はなかなか見る機会がないので、白皿の上にのせて撮影。自分ではこんなに美しく取り出せません。
目玉、ボディ、内臓、骨、卵、足、これがホタルイカのメス、全容です。初めてパーツを意識して見ました!! これが、それぞれのおいしさがあるのです(目玉はのぞく。さすがに目玉は堅くて難しいと倉本さん。滑川には目玉飛ばし大会というのもあるそうです)
つづく
滑川のホタルイカ3ほたるいかミュージアム
May 2, 2011着物の柄は滑川市の紋章ならぬ市章。それは誰かといいますと、キラリン☆
後ろ姿もなんだかキュート!
正面を向いたキラリン!みんなで記念撮影。深夜というか朝3時のパチリ。なぜ、この時間かといいますと、ホタルイカ漁を見学する海上観光船に乗る!はずだったのです…が、強風のため、出航できなかったのです(観光船は片側に人が集中するため、乗船定員は半分、万が一に備え、強風は欠航)。しかし、ガッカリィと肩を落としていたら、ほたるいかミュージアムで生のホタルイカ(生というか=生きてるホタルイカ)体験ツアーを開始してくれるという。
ホタルイカの水槽を前にスタッフが説明。なんとこの水槽、半円ですが、じつは円形でこの2倍あり。ホタルイカがくたびれると!?ので、半円ずつ くるりと入れ替わるようになっているそうです。回り舞台ですね。なにからなにまでよくできています。
まずは、ミュージアムスタッフの紹介ムービー。始まり始まり!水槽の上の壁面に映し出されます。ちょこっと紹介。
スタッフの朝は超早い!漁師さんと一緒なのです。ミュージアムの主役、ホタルイカをお迎えに。
ホタルイカは、つかまった危機に対し、スミを相当量吐くのだそうです。「なんだよっ、プハッ、離せよオイコラッ」て感じですかね(たぶん)
そして、ホタルイカ。つかまえたあとのケアが非常に重要なのだそうです。
生き物相手のミュージアムならではの苦労がいっぱいですね。
滑川名物! 清浄で冷たい海洋深層水がおおいに役に立つそうです!
ホタルイカがどんどん選抜されていくそうです。
海中のホタルイカの説明
(右)これくらい光輝くそうです。↑実物はもっと幻想的でしょうね!
この日は強風で断念、残念だったのでありますが、ほたるいか海上観光は5月5日まで毎日出航。”夜明け前に繰り広げられる海での光のページェント”だそうです。急いでご予約を。
シアター上映のあと、室内を真っ暗にして、ホタルイカさんに光ってもらうこととなりました。スタッフから「真っ暗にならないと光りませんので、フラッシュは厳禁です」と注意あり。もちろん了解!合点承知の助。普段からフラッシュたきませんから。そして買ったばかりのリコーGXRを取り出し、撮影に挑んだところ、ピカ〜ッ。誰なにやってんの!と思ったらオイラ。ピントを合わすために出る赤外線がそれは強力な輝きでホタルイカへ直射。超大ひんしゅく。どうもすみませんでした…とあわててカメラを引っ込めるの巻。シカシアンナニカガヤクトハ…。
そして、こちらのミュージアムでは、ホタルイカとのふれあいも自慢!
水槽へ移動します。
元気よく泳ぐホタルイカが間近! これはなかなか体験できません。
泳いでいる時はこんな色してるんですね。
キュンキュン、ピュッと動きます。
そうっと触ってもOKとのことで、手の上に。「ホタルイカは噛みますので」とスタッフの方のアナウンスが。本当に噛まれました。結構、痛かったです。ゴメンなさいと謝りながら、水へもどってもらいました。イテテ
しかし、あのまま、すくったホタルイカを食べちゃう人もいるのではなかろうかと、スタッフに聞いたら「そのような人は…」とのこと。証拠隠滅だから、わからないだけかも(ってそんな人はおらんって)
売店には
もちろんホタルイカが!
刺身(竜宮スタイル)で、丸ごとで、ボイルで
試食販売もあり。カネツル砂子商店さんはネット販売もあります。
富山県庁・櫻井課長、岡野主幹もお買い物。ふくらぎの漬けを大人買い!?
ふくらぎの漬け、解凍するだけ。
真鯛、かわはぎ、ひらめなど富山湾でとれた魚介類を昆布〆に。お土産に買いましたが、そうとう美味です。特に「しろえび」最高!きれいな純米大吟醸にあわせたくなる味。
富山名物の昆布〆や一夜干しも売ってます。ミュージアムshopも海産物がいっぱいです。
そのあと、久保副市長の案内で漁港へ。
遠くから船がもどってくる気配が!漁港に行って良かったです。ぴちぴちの大量のホタルイカを見る事ができました。
朝4時、おおいににぎわう漁港でありました。
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