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Archive for May, 2017

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新しい日本茶へ。GENGENANほか

May 30, 2017

日本茶のこと、引き続き
渋谷の東急ハンズの裏手を歩いていたら
ありました〜行きたかった!GENGENANが

若手が佐賀の日本茶を出してくれるお茶どころ
「玉緑茶」は、本当の目の前で急須をふって、いれてくれます。

お茶うけにお豆がついて

お茶をいれたあとの茶葉を、2つの豆皿で出してくれました。
ひとつは塩。ひとつは柚子ぽん酢でふってあります。
塩の方が緑茶の爽やかさを引き出してくれると感じます。

Discover Japanで取材されたページ↑

2017年6月号 Vol.68
「特集:日本茶の時代がやってきた」
780円(税込)/2017.5.6発売

ほうじ茶は紙カップでした

ほうじ茶は、香ばしさ抜群!すっきりクリアー味★good

いまどきなパッケージでお茶を販売

外観はこんな感じ〜。
渋谷で喉が渇いて「コーヒーじゃない〜」という人のオアシス!
◉幻幻庵 東京都渋谷区宇田川町4-9 昭和ビル1階
__________________
そして、最近試した日本茶がもうひとつ
「緑茶シトロン」とあったので試してみました

新宿伊勢丹のローズベカリーです

お茶は南部鉄器で提供。落としても割れない!

緑茶に柑橘の皮やレモングラスが入って、スパイシーな夏向き香り系ブレンドです。
●他のメニュー http://rosebakery.jp/product/#drink

この店は、キャロットケーキが有名ですが、甘くないタイプはどれか聞いて、このドライフルーツとスパイスたっぷりの焼き菓子に↑してみましたとさ

プレーンスコーンも後学のために1個注文(普段、おとっつあんなのに珍しい〜自分)
◉ローズベカリー
______________
緑茶を正攻法で提案するも良し、ハーブティー感覚でブレンドするも良し、どちらにしても、砂糖やミルクを必要としないのが緑茶のいいところですね。ヘルシーで飲んだあとも爽やかすっきり。
___________
新宿でもうひとつ!日本茶が飲める店が

◉紀伊茶屋
新宿伊國屋書店本店1階に2015年の12月5日に開店したテイクアウトの日本茶店。気になりますが、週末、買おうと思ったら行列していて断念。平日トライしてみよっと!
http://kinochaya.com/menu.html
コーヒーのように、普通に街角で日本のお茶が飲めるのが嬉しい♡
https://twitter.com/kinochaya01

新茶の季節、宇治茶を楽しむ

May 27, 2017

凄い宇治茶に出会いました!
「お茶の京都」を開催した丸の内ハウスで

機械摘みではなく、手摘みされた京田辺の玉露の出品茶を飲ませてもらいました。
濃いうまみ、甘さ、渋み。テアニン、カテキン、カフェイン
美味しさのエネルギーが、今までのお茶とあきらかに違いました。
飲んだあと、ひたすら感動!
しばらく、もう、なにも口にしたくないと思ったほどです。身体に入ってからが違う宇治茶。パワーが違う宇治茶。お茶は薬なんだと初めて実感。
じつは、緑茶を飲むと急に冷えたり、トイレが近くなることが体験的にあります(茶色いお茶好き)
このお茶は、飲んだ後、体の奥底が温かくなりました。う〜ん、京田辺の「出品茶」おそるべし。
やはり、手摘みの出品茶は、一般のお茶とはまるで別ものだと痛感した次第。
京田辺市の宇治茶を教えてくれたのは、市役所の渡邊博文さん。
今、茶畑で行われていること、生産者さんのおもい、製造の話など教わりました。
私はお茶の作法や歴史よりも、お茶の現場が知りたいのだとつくづく実感。
京田辺市の経済環境部農政課の渡邊博文さん、素晴らしい方でした★
◉渡邊博文さんプロフィール
京都府茶業連合青年団 /京田辺茶業青年団 所属(京都府京田辺市経済環境部農政課主事)第31回・32回京都府緑茶審査技術大会優勝。日本茶・宇治茶 最高峰の宇治玉露「京田辺玉露」生産地・京田辺市の農茶業担当職員。平成21年に人材系業界から自治体職員に転職した異色の経歴を持つ。現地現場主義をモットーに手揉み及び機械での製茶や茶審査の技術取得にも取り組み、農家の生産・製造、また、茶商との商品企画や売り込み等まで幅広く関わっている。民間企業時代に培った広告企画やプレゼンテーション能力を武器に「お客様(素人)に分かりやすくお茶を伝える」、「宇治茶のフラッグシップの味を広める」ため、伝統的な茶業界で「伝統と革新」をテーマに「玉露」・「産地」を守るため日々奮闘中。

「渡邊博文さんと宇治茶」で検索したら以下のblogを発見↓
「甘やかされて美味しくなる!?執念の茶「玉露樹」の故郷、京田辺へ」

おまけ●丸の内ハウスのレストランはそれぞれに宇治茶を使ったメニューがあり。来夢来人さんでは宇治抹茶ビアーが!この爽やかな苦味感と炭酸の相性がことのほか面白かったです!
宇治茶は今までノーマークでしたが、京田辺の宇治茶に出会ったらなるほどが満載。
京田辺は、ほとんどが手摘みだそうです。もちろんお値段も超高級!!!
その後日、
宇治茶が到着!

20年来の友達、同い年の大好きな殿村美樹ちゃんからです!TMオフィスの社長さんです。著書もいろいろ

美樹ちゃんは宇治生まれ。今は大阪在住ですが、毎年、故郷の新茶を贈ってくれるのです。
丸の内ハウスで「お茶の京都・宇治茶」セミナーで学んだばかりの宇治茶の特徴。話をきいてから、茶畑に思いを馳せるように。とはいえ、宇治茶は宇治市以外の他産地からも茶葉を仕入れているのです。
宇治茶にこだわるなら、どの産地かたずねてみるといいですね。

お茶は土壌の味がそっくり出るといわれます。
宇治茶の最大の特徴は、黒い編み状の寒冷紗をかけて日光を遮ること。そんなことされたら、光合成したい茶樹にとってはいい迷惑です。普通なら弱ってしまうお茶の樹と葉を、お茶農家さんが上手にバランスをとりながら育てるのです。まさに名人芸。そういった背景を知ることが、お茶を味わう上で重要。
1枚の葉っぱから生命を感じるのがお茶の醍醐味。
よく植物から、あんな「うまみ」がでてくるものか……驚きです。
そして緑色の日本茶の醍醐味は新茶にあり!
美樹ちゃん宇治の新茶、爽やかでうまみあり、ほろ苦さもあり。素敵なティータイムありがとう!

のし紙に「緑」の文字。日本って素敵!

新日本酒紀行 地域を醸すものINDEX020〜030

May 26, 2017

週刊ダイヤモンドの連載「新日本酒紀行 地域を醸すもの」バックナンバーを1ページ単位で購入できるサービスが始まったので、一覧でご紹介します。
◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 030

週刊ダイヤモンド 2017.5.6号 2017.5.6

日本初、酒蔵ツーリズム(R)を生んだ世界の地酒鍋島 NABESHIMA 佐賀県鹿島市 人口3万人の街に、2日間で8万人が集まる。しかも日本酒を目当てにだ。有明海に面した小さな街、鹿島市が始めた酒蔵ツーリズム(R)は市…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170506/QDIWDW00401588.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 029

週刊ダイヤモンド 2017.4.15号 2017.4.15

米と酒、高い技術を競い合う同志の酒綿屋 WATAYA 宮城県栗原市一迫 酒米の王と呼ばれる山田錦は、兵庫生まれ。暖かい気候が好適地だが、東北・宮城で2人の篤農家が栽培に励む。奥羽山脈の山懐にある佐藤農場と、太平洋に近…

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 028
週刊ダイヤモンド 2017.4.8号 2017.4.8

山形から世界へ。古式醸造を貫く世界一の純米酒出羽桜 DEWAZAKURA 山形県天童市 桜の名が付く酒蔵は全国にあるが、吟醸酒で名高いのが「出羽桜」だ。桜の名所、天童市の舞鶴山の麓で明治25(1892)年に酒造業を開…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170408/QDIWDW00400330.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 027
週刊ダイヤモンド 2017.4.1号 2017.4.1

米、酵母、氷で、熊本の魂を込めた純米酒造り亀萬 KAMEMAN 熊本県津奈木町 熊本と鹿児島の県境近く、「酒といえば焼酎」という地で、日本酒造りをする亀萬酒造。大正初期、竹田珍珠さんが地産地消の酒造りを志して創業した…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170401/QDIWDW00399887.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 026
週刊ダイヤモンド 2017.3.18号 2017.3.18

日本海の蟹専用、地元の米で「蟹に合う酒」千代むすび CHIYOMUSUBI 鳥取県境港市 日本海の冬の王様といえば蟹だ。松葉蟹、越前蟹、間人(たいざ)蟹など、ブランド蟹はさまざまある。実はどれも同じズワイガニの雄で水…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170318/QDIWDW00399056.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 025
週刊ダイヤモンド 2017.3.11号 2017.3.11

地域と共に。先代の思いを受け継ぐ姉弟の酒造り御前酒 GOZENSHU 岡山県真庭市勝山 「晴れの国」岡山にも、雪国あり。鳥取との県境に近い真庭市勝山は、瀬戸内海側の温暖気候と異なり、冬は雪深い寒冷地。この地で酒造りす…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170311/QDIWDW00398617.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 024
週刊ダイヤモンド 2017.2.25号 2017.2.25

酒匂川の上流と下流でつながる熱燗と塩辛丹沢山 TANZAWASAN 神奈川県山北町 酒の匂う川と書いて、酒匂川(さかわがわ)。神奈川県西部最大の河川だ。その名は奈良時代に編纂された「記紀」までさかのぼる。日本武尊(や…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170225/QDIWDW00397728.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 023
週刊ダイヤモンド 2017.2.18号 2017.2.18

春一番に「まんず咲く」花のよう、待ち遠しい豪雪地帯の蔵の酒まんさくの花 MANSAKUNOHANA 秋田県横手市増田町 横手盆地の南東部にある増田町は、日本有数の豪雪地帯。蔵の町としても有名で、2013年12月に国の…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170218/QDIWDW00397324.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 022
週刊ダイヤモンド 2017.2.11号 2017.2.11

虎の子をはたいてでも飲みたい!? 嬉野温泉の虎之児虎之児 TORANOKO 佐賀県嬉野市嬉野町 温泉と燗酒。どちらも体を温め、疲れを取り、心身共に緩めてくれる。その両方楽しめるのが佐賀の嬉野温泉だ。江戸時代、長崎街道…

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170211/QDIWDW00396895.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 021
週刊ダイヤモンド 2017.2.4号 2017.2.4

スキーヤーのお守り酒? 豪雪魚沼発「雪男」の純米酒雪男 YUKIOTOKO 新潟県南魚沼市塩沢 新潟県の魚沼地方は、日本有数の豪雪地帯。毎冬、大陸からの季節風が周囲の高い山々に激しく吹き付け、大雪を降らせるため、スキ…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170204/QDIWDW00396503.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 020
週刊ダイヤモンド 2017.1.28号 2017.1.28

吉野杉の甲付樽が味の決め手。日本初の瓶詰樽酒長龍 CHORYO 奈良県北葛城郡広陵町 その昔、酒造りの容器は、桶で仕込んで樽に移し、販売までも全てが杉製だった。それがタンクで仕込み、瓶に詰めるのが当たり前になり、酒か…

新日本酒紀行 地域を醸すものINDEX010〜019

May 26, 2017

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 019
週刊ダイヤモンド 2017.1.14号 2017.1.14

お屠蘇は、もち米で醸したみりんで福来純 FUKURAIJUN 岐阜県加茂郡川辺町 「新年のお屠蘇(とそ)にふさわしいのは、もち米から造るみりんでしょう」と、白扇酒造の4代目蔵元、加藤孝明さん。「ハレの日の食事は餅や赤…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170114/QDIWDW00395243.html


◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 018
週刊ダイヤモンド 2016.12.17号 2016.12.17

杉山と田んぼをつなぐ、自然派醸造蔵木戸泉 KIDOIZUMI 千葉県いすみ市大原 杉は近年、嫌われる木の代名詞だ。輸入材が増えて価格が暴落し、放置林と花粉症が増えた。だが、杉でなければできないのが醸造道具だ。米を蒸す…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161217/QDIWDW00394107.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 017
週刊ダイヤモンド 2016.12.10号 2016.12.10

飲めば情景が浮かぶ ソムリエも唸る米の酒醸し人九平次 KAMOSHIBITOKUHEIJI 愛知県名古屋市 日本酒のラベルは似たものが多く、商品名も剣菱、八海山など、漢字2〜3文字が主流。日本語が読めない人には、どれ…

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 016
週刊ダイヤモンド 2016.12.3号 2016.12.3

町と酒が一体。美郷町で栽培する美郷錦の純米酒春霞 HARUKASUMI 秋田県仙北郡美郷町 秋田県の美郷町は60カ所から清水が湧き出る水の町。昔は酒蔵が20あったが、今は3蔵。その一つが春霞醸造元の栗林酒造店だ。地下…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161203/QDIWDW00393274.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 015
週刊ダイヤモンド 2016.11.19号 2016.11.19

オール栃木の米、水、酵母の酒造り「真・地酒宣言」で地域連携澤姫 SAWAHIME 栃木県宇都宮市 真の地酒とは何か? 澤姫醸造元、5代目蔵元の井上裕史さんが出した答えが「真・地酒宣言」だ。普通酒から大吟醸、鑑評会への…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161119/QDIWDW00392509.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 014
週刊ダイヤモンド 2016.11.12号 2016.11.12

フルコースで楽しめる濃醇できれいな生〓(きもと)の酒大七 DAISHICHI 福島県二本松市 フルコースの酒造り。スターターは、微発泡「ゆきしぼり」、次に滑らかな「皆伝」、重量感あるメーンには力強い「木桶純米熟成酒」…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161112/QDIWDW00392105.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 013
週刊ダイヤモンド 2016.11.5号 2016.11.5

酒米と純米酒、味噌も造る栽培醸造蔵いづみ橋 IZUMIBASHI 神奈川県海老名市 栽培醸造蔵、泉橋酒造の酒銘は「いづみ橋」。なぜ、「づ」? 実は、「泉」の語源は「出(いづ)る水(みず)」で和名抄にも出ている古称。蔵…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161105/QDIWDW00391698.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 012
週刊ダイヤモンド 2016.10.29号 2016.10.29

糠という字は米と康から。酒の副産物から健康食品へ獺祭 DASSAI 山口県周東町獺越(おそごえ) 山口の山奥の山田錦の蔵、旭酒造。使う米は山田錦のみ、精米歩合50%以下の純米大吟醸「獺祭」を醸す。醸造用アルコール添加…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161029/QDIWDW00391205.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 011
週刊ダイヤモンド 2016.10.22号 2016.10.22

精米歩合88%も! 自然に醸す野趣に富んだ複雑な酒造り杉錦 SUGINISHIKI 静岡県藤枝市 「原始的で面白い」と菩提〓(ぼだいもと)の酒の魅力を語る杉井酒造の蔵元杜氏・杉井均乃介さん。菩提〓(ぼだいもと)は室町…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161022/QDIWDW00390787.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 010
週刊ダイヤモンド 2016.10.15号 2016.10.15

無農薬の山田錦で醸す純米酒と、飲める料理酒杜の蔵 MORINOKURA 福岡県三潴(みづま)町 料理酒は飲む酒とは別と考える人が多い。それはなぜか? 料理酒は酒販免許がない店でも売れるよう開発され、酒税法対象外にする…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161015/QDIWDW00390338.html

新日本酒紀行 地域を醸すものINDEX001〜009

May 26, 2017

週刊ダイヤモンドの連載
「新日本酒紀行 地域を醸すもの」が33回目となりました。バックナンバーを1ページ単位で購入できるサービスが始まったので、一覧でご紹介します。INDEX 001〜009

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 009
週刊ダイヤモンド 2016.10.8号 2016.10.8

醸は農なり。残り3センチの美学を貫く日置桜 HIOKIZAKURA 鳥取県青谷町 居酒屋で注文した酒が瓶底近くまで減っていると「失敗した」と思う。すでに劣化して風味がとび、本来の味が消えうせていることが多いからだ。酒…

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161008/QDIWDW00389932.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 008
週刊ダイヤモンド 2016.10.1号 2016.10.1

「より良い酸を、食卓へ」山田錦で醸す最高の酒と酢雑賀 SAIKA 和歌山県紀の川市 「酢」という字は、「酒」から「作る」と書く通り、酒のアルコールを酢酸菌で発酵させてつくる。乳酸発酵、糖化発酵、アルコール発酵に加え、…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20161001/QDIWDW00389527.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 007
週刊ダイヤモンド 2016.9.24号 2016.9.24

ライバルはgrand vin!? ソムリエ蔵元の原始に戻る酒造り仙禽 SENKIN 栃木県さくら市 ナチュール=自然派を意味する酒。驚くべき甘酸っぱさだが不思議な生命力がある。11代目蔵元・薄井一樹さんが設計する古代…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160924/QDIWDW00389167.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 006
週刊ダイヤモンド 2016.9.17号 2016.9.17

飲めば幸せ? コウノトリ復帰を願う米の酒竹泉 CHIKUSEN 兵庫県朝来市 「幸の鳥」コウノトリは、吉兆の鳥。赤ん坊を運んでくるという伝説もある。日本最大の野鳥で背丈は人より少し低いが、翼を広げると2メートルを超え…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160917/QDIWDW00388638.htm

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 005
週刊ダイヤモンド 2016.9.10号 2016.9.10
l
吟醸ルーツの地で、「百試千改の酒造り」に挑む女性杜氏富久長 FUKUCHO 広島県安芸津町 「富久長」を醸す今田美穂杜氏は、蔵の5人姉弟の長女。東京で「能」の仕事に携わっていたが、22年前に帰蔵し、以来、酒造り一筋。…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160910/QDIWDW00388188.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 004
週刊ダイヤモンド 2016.9.3号 2016.9.3

「農醸一貫造り」は親子の土作りから始まる秋鹿 AKISHIKA 大阪府能勢町 土作りから始まる酒造り、名付けて「農醸一貫造り」。「秋鹿」の蔵元杜氏・奥裕明さんが30年前に命名した言葉だ。蔵は大阪府北端の能勢町に立つ。…

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160903/QDIWDW00387750.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 003
週刊ダイヤモンド 2016.8.27号 2016.8.27

米作りから酒造り。洗練された酒質は九州随一東一 AZUMAICHI 佐賀県嬉野市 九州は焼酎文化圏だと思いがちだが、九州の中で唯一、焼酎よりも日本酒の製造量が上回るのが佐賀県だ。酒造りの常識は、「寒造り」が適し、寒い…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160827/QDIWDW00387299.html

◉新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 002
週刊ダイヤモンド 2016.8.20号 2016.8.20

富士にあり 干物が進む「蒸シ燗」酒白隠正宗 HAKUIN MASAMUNE 静岡県沼津市 「なぜ日本酒に“ナントカ正宗”が多いか、知ってますか?」と、白隠正宗の蔵元であり杜氏でもある、高嶋一孝さん。「正宗は音読みで“…

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160820/QDIWDW00386850.html

◉新連載 新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 001
週刊ダイヤモンド 2016.8.6号 2016.8.6

原料は半径5キロメートル以内の米と水だけ天の戸 AMANOTO 秋田県横手市 ワインでいう「テロワール」とはブドウに凝縮された土地力のこと。日本酒の場合なら、原料は米と水になる。ただし、日本酒の米とワインのブ…
http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160806/QDIWDW00386401.html

Sake2020「Sake Salon」5月は岐阜の天領さんでした

May 26, 2017

Sake2020が、海外の方向けに毎月開催している「Sake Salon」。会場は今田 周三さんが館長を務める虎ノ門・日本の酒情報館です。
毎回、全国の酒蔵から1蔵をゲストにお呼びし、英語で日本酒の魅力を飲みながら、おつまみと一緒に楽しくお伝えしています(私は英語ができないので下働き専門です)
5月25日のゲストは岐阜県の天領酒造(株)さん。専務取締役の上野田又輔さんが、岐阜県の地理、食材、酒蔵を英語で紹介!

John Gauntnerさんのガイドで、天領さんの生貯蔵や雪中貯蔵、どぶろくの紹介がありました。
◉天領酒造株式会社 http://www.tenryou.com/

こちらのお蔵は「どぶろく」が有名です。とろっとした質感とこくのある甘さはデザートのよう。上野田専務いわく「640mlの瓶に、65%精米の「ひだほまれ」が4合分で贅沢です」
また、高級な地元名物「飛騨牛のしぐれ煮」を皆さんへご持参くださいました。その「しぐれ煮」を訳そうとしたら意外に難しい。私も初めて語源を検索しました。天領酒造さんは別会社に天領食品もあるんです!そこで飛騨和牛しぐれを扱っているというわけでした。
______________________
◉イベント紹介文 ↓
6th “Sake Salon” will offer you a chance to taste a sake from deep Gifu.
Matasuke Uenoda, the 9th generation kuramoto of Tenryo-shuzo (Gero, Gifu) will be the guest.
With his experience of working in the US for several years, he is trying to bring a new phase to this brewery with long history.
Gifu is a mountainous land, which means [...]

Sake2020「酒ヒストリア・静岡吟醸」開催しました

May 25, 2017

高度に発展していく現在の日本酒が辿ってきた道のりを、歴史的な視点から、sake2020Project代表の松崎 晴雄さんが紐解いていくセミナー、それが「日本酒ヒストリア」シリーズです!
熊本に続き、第2弾を5月21日(日)に開催しました。
今回のテーマは
近現代史を探る②

<各県開発酵母の先駆け ~ 静岡酵母と静岡吟醸>

「しずおか地酒研究会」主催の鈴木 真弓さんblog「杯が乾くまで」をゲストにお呼びし、鈴木さんが2008年に制作したドキュメンタリー映画『吟醸王国しずおか』のパイロット版を鑑賞しながら、河村伝兵衛先生*の軌跡を追いました。
松崎さんと鈴木さんの対談でリアルな当時の状況など、知らなかった話もたくさん飛び出しました!

↑映画に登場した「喜久醉」蔵元杜氏・青島さん。酒造りの時期の顔は「あぶないひとだよね〜(笑)」本人談。NY時代の写真も! 会場ザワザワ
*河村伝兵衛先生:元・静岡県沼津工業技術支援センター研究技監。静岡酵母の研究開発と、その醸造指導に尽力し、静岡県産酒の品質向上に多大な功績があった。2016年逝去。
*『その頃、河村さんがよく言っていたのは、「微生物にホリデーなし」。本当にいつ寝ているのかと思うくらい休みなしで、静岡の酒造会社にとって間違いなく恩人です』
http://www.shizuoka-sake.jp/report/cent/isojiman_3.html

講演の後は、「静岡吟醸」のきき酒と、懇親会となりました。
酒米の研究者・外山 祐介 さん、河津桜酒母の開発者・静岡県工業技術研究所のバイオ科主任研究員の勝山 聡さんさん、ほか、静岡からもたくさんのかたが参加してくれて嬉しかったです!

静岡県庁の平形裕子さんも参加し「端麗でフルーティーで丸くて、静岡の新鮮な魚介類によく合う、と言った「静岡吟醸」の特長は、30年前の県の工技センターの戦略と設計だったのですね。今でも全く古びず、またさらに現在においてブームになりつつあると言う「静岡吟醸」のスタイルと言うものが、松崎先生のお話と試飲でよくわかりました。河村先生の熱意の指導で、一つの蔵だけではなくて、県全体でその目標に向かって取り組んだと言うのが素晴らしいです」とコメントをくれました
ぜひ、本家の静岡県で開催したい内容です。

「静岡吟醸」ラインナップ

鈴木さんの映画に登場した「喜久醉」青島さん、杉錦を醸す杉井均乃介さん、富士錦の清さん、初亀さんの橋本さん、若竹さんの蔵の方たちもご参加くださいました。そして磯自慢さん、花の舞さんなど、様々な「静岡吟醸」を味わいました!

杉錦さん

磯自慢さん

若竹さん

花の舞さん

喜久醉さん
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鈴木真弓さんのblog「河村先生の遺産(その3)静岡吟醸一家の家長より、以下を抜粋します。全文はblogをお読みください。
工業試験場は昭和28年に開設され、当時は現在の駒形にある県防災センターの場所にありました。醸造部門には名古屋国税局の出雲永槌先生、国税庁醸造試験所から齋上先生が赴任し、昭和35年に実験工場が出来ると7名のスタッフで酒を優先に研究していました。酒の研究が急がれていた理由は、当時の酒造業界が大きな曲がり角にあったことが挙げられます。
県内の酒造メーカーは製品の大半を灘や伏見の大手メーカーの請負で生産し、その残りに自社銘柄を付けて売っていました。酒造従事者を今も蔵人と呼んでいますが、多くは南部(岩手)、新潟、能登あたりから呼ばれ、蔵の主人は彼らに酒を造らせ、出来た酒を大手に納めるという気楽な商売をやっておったのです。しかし大手のほうで生産技術が上がり、自社内で造るほうが安くて良い酒ができるようになり、県内メーカーが徐々に取引額を減らされていきました。自社銘柄でも思うように売れず、昭和40年代から50年代半ばまでそんな状態が続いていました。
同じころ、広島県や石川県を中心に吟醸酒が売れ始めました。吟醸酒は鑑評会出品用にどの蔵でも造っていましたが、蔵の主人の晩酌用か特別なお客さんに出す程度で、商品として出すものではありませんでした。昭和50年代の初めだったでしょうか、「菊姫」「天狗舞」の吟醸酒が東京市場で話題を呼び、県内メーカーもこれで生き残るしかないと、次第に吟醸酒に目を向け始めました。
酒造りの基本を成すものは2つの微生物、すなわち麹菌と酵母菌です。酵母にはブドウ糖からアルコールを作るという大きな役割があり、吟醸酒の場合は香りを作る役目もあります。酵母が生成する吟醸酒の香りはエステルといい、酵母の種類によって香りの大小さまざまです。広島の吟醸酒は香りと味が非常に重厚で、石川を中心とした北陸の吟醸酒は香りが華やかで味が丸いタイプ。ではわれわれ静岡はどういうタイプの吟醸酒にするか。人気のある広島や石川と同じタイプを狙うのが常套手段ですが、これとは少々異なる、香りは華やかでも味が軽快な酒にしようと考えました。こうして生まれたのが有機酸生成の少ない静岡酵母です。これで早い時期に試作してもらった県内4~5社が全国新酒鑑評会で全社入賞したため、昭和60酒造年度では県内大半のメーカーに配布しました。
その過程で痛感したのは、杜氏さんは若手でも50代でほとんどが年配の職人。彼らはこちらの話を聞いてはくれるものの、なかなか実行に移してくれないということでした。そんな中、ある蔵の40代の若い杜氏さんが、蒸した米一粒に一点くっきりと麹を生やすという神業をやってのけていました。その秘密が知りたくて早朝5時に蔵に行き、いったん職場に出勤して昼頃また見に行き、夜は夜でまた見に行った。そんなことを毎日やっていたので、蔵の主人が体を壊すから泊って行きなさいと言ってくれまして、泊りがけで作業を観察し、自分でも造ってみたのですがうまくいきません。
優れた麹造りは麹室の作業だけでなく、酒造り全体の流れの中に秘訣があったのです。そのひとつに最初の工程である米洗いがあります。洗米した米を顕微鏡で見ると、洗い方によって表面の形状がまったく異なります。よく洗った米は六角形の構造を持ったデンプン粒が列をなしており、よく洗わない米は餡かけにしたようにドロッとしています。これを蒸すとドロッとした部分がネバネバになり、そこに麹菌を付けたとしても菌がくっきり食い込まず、ダラダラと広がってしまいます。酵母が品質に与える影響は3割くらい。後の7割は米洗いであると痛感しました。現場で杜氏さんに初めて教わったことです。教育もそうですが、良い師に指導を受けるということが非常に重要です。
県内の比較的大手のメーカーを巡回指導したときのこと。吟醸酒の品質について聞かれ、私ははっきり「箸にも棒にもひっかかからない。こんな酒はみたことがない」と答えました。杜氏さんはブルブルと震え出し、「ならばどうやって造るのか」と詰問した。普通の巡回指導ではそれ以上のことはしないのですが、私も後に引けなくなり、彼のもとに4~5泊して麹造りを徹底指導しました。
一点くっきりの理想的な吟醸麹は簡単にはできません。2時間おきぐらいに麹室に入り、様子を見る。私は合間を見て風呂に入り、仮眠をとりますが、杜氏さんたちは私より10歳以上年上にもかからわず、ほとんど不眠不休です。結局この蔵は全国の金賞をとるまでそれから3年ぐらいかかりました。麹造りだけ覚えてもほかにたくさん課題があるのです。私の仕事は県内メーカー全体のレベルを引き上げることですから、この蔵ばかり偏った指導をするわけにもいきません。後は現場の奮起に期待するだけです。
私は冬、朝3時ごろに起きてまず風呂に入ります。風呂と言ってもわが家は古い借家で、風呂釜の火は外で点けます。タイルの風呂の湯はなかなか沸かず、湯船に浸かっていても1時間もたてば水のようになってしまいます。ぬるい湯に長く浸かっているとついつい寝込んでしまいますが、風呂の中ではあの蔵のもろみの状態はどうか、というふうに、その日一日の指導予定を立てます。静岡市を中心に、大井川から富士川の間を毎日、今日は東、明日は西というようにメーカーを指導して廻ります。朝、メーカーに着くのは5時。各蔵を廻って杜氏さんたちの動きをじっくり見ます。酒造りの秘密は非常に厳しく守られていますが、腕の良い杜氏さんがどんなふうにやっているのか、技術的なことをいろいろ学び、それを他のメーカーの杜氏に教える、というのが私の役割です。
1社2社だけ良い酒ができても、地場産業としての発展にはつながりません。現在、不況産業といわれる業種がありますが、その中でも左団扇といわれる企業が1社2社はあるはずです。われわれがやることは、そういう成熟産業の掘り起こしです。昭和61年に県内の蔵が大量入賞し、一躍静岡の酒が脚光を浴びたことが、これをよく物語っています。
現在、注目を集めているバイオテクノロジーの歴史を見ますと、古来より連綿と続いているのは酒造業ただ一つです。バイオの基本は日本の酒から来ていると言ってもよいでしょう。私が就職に醸造を選んだのは、学生時代にアミノ酸発酵の研究がかなり進んだためです。アミノ酸発酵は微生物の働きによるもので、日本独自の技術です。従来はグルタミン酸ソーダにしても小麦から抽出分離したものが主体ですが、アミノ酸発酵の研究は酒造技術を移転して進められ、微生物は何でも頼めばやってくれるということを学びました。
われわれがやっている酵母改良技術も、自然界の中で選びだした微生物の方が優れたものが多い。香りの高い酵母の改良をいろいろやってみましたが、酒の酵母というのはバランスをとるのが難しく、化学方程式の上ではこの微生物とあの微生物の相性がいいからと合わせてみても、人間の口には合わない酒になることもあります。食品の場合、すべてをバイオ技術で解決できるわけではないのです。
昭和61年、静岡県が酵母の改良をして全国新酒鑑評会で大量入賞したのを機に、全国各地で酵母の開発がさかんになり、非常に香りの高い酒を造り始めました。鼻の高いクレオパトラは美人の代名詞ですが、酒の世界ではタブーです。静岡には良水があり、美人顔を作ると喜ばれていますが、酒飲みには淡麗な酒が好まれます。
県内では中部地区のメーカーがとくに熱心に酒造りに取り組んでおられるようですが、他県のように他者と競い合うということは少ないですね。静岡県というのは紳士の集まりと申しますか、他と争い合うことを嫌うようです。しかし県の鑑評会で順位をつけることによって、よい意味で競争し、技術向上に努めるようになりました。東海4県では今までどの県も、県の鑑評会で順位付けするのは嫌がってやりませんでした。このエリアでは岐阜県が酒どころとして名を馳せており、静岡県は昭和40年代から全国に50社出品して1社入賞できるかどうかという状況が続いていましたが、現在は逆転しています。
その意味でも競い合うということは必要です。それも価格競争ではなく品質競争。これで成功したのが新潟の「越乃寒梅」です。戦後の米のない時代、越乃寒梅(新潟)、若竹(静岡)、浦霞(宮城)の3社が醸造試験所のある研究室で同じ釜の飯を食べていました。その時、研究室長が「これからは品質の時代だ、米を磨け」と言って、精米技術が15~20%程度だった当時、70%磨けと指導され、これを実行したのが越乃寒梅の石本酒造でした。酒蔵にとって米のない時代に7割も磨いてしまうのは大変な決断だったと思いますが、苦労して品質を高めたことが後々の名声につながったといえましょう。私は酒の世界では、一度名声を得ると50年は続き、一度失敗すると一夜にして酒の価値が下がると考えています。現実に、一度の失敗がタンク全体に影響し、一年間その蔵の酒を悪くし、翌年からすっかり売れなくなったメーカーがありました。
したがって、県内メーカーに指導しているのは、とにかく品質を上げることです。県内産の吟醸酒の品質が非常に良いと評価されるのは、市販される酒が鑑評会用の酒と同じ造りをしているからです。酒の世界はタブーが多くてなかなか表立っていえないのですが、現在市販されている「平成5年度金賞受賞酒」の中には鑑評会会場にあった酒と雲泥の差のものもありました。鑑評会用に出品する酒はほんの数本で、他の酒とは別の造り方をしているのです。
私は指導する立場として、県産酒の市場における品質の安定を第一に考え、滝野川(国税庁醸造試験所のある場所)に出す酒も、市場に出す酒も、同じ造りをしてくださいと言い続けています。静岡市内ではメーカーの努力のみならず、やまざき酒店のような小売店や、入船鮨ターミナル店の竹島さんのように、県産酒を真剣に応援してくださる人々に支えられ、安定した品質を保つことが出来ています。
静岡の酒の特徴をもうひとつ加えさせていただけるなら、酒は一般に1年間流通させるため出荷前の酒は寝かせておくものですが、熟成が進むうちに品質が低下するという難点がありました。吟醸酒の香りも老ねた香りになってしまうんですね。そこで静岡では熟成の貯蔵を低温化させるという、全国の大手メーカーでもやらないことを進めています。酒の先進県と言われる広島や石川と同じようなことをやっていても、いつまでたってもかないません。
さらにわれわれの県の特徴としては、メーカー全体がまとまり、団結して進んでいるということ。お隣愛知県ではメーカー同士がバラバラで市場も混乱しています。これでは業界は発展しにくい。その点、静岡県は一致協力していますので、安心しています。
(河村傳兵衛氏講演録 タイトル・日時・場所は不明)


真弓さんより「文中に平成5年度という年号が出て来たので、1993年頃の講演録かと思われます。もし内容に記憶のある方がいらっしゃったら、いつどこの講演だったか教えていただけるとありがたいです。また劣化テープの適正な保存法を教えてくださる方がいらっしゃったらお願いします」
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◉河村伝兵衛先生について補足
「静岡新聞」ニュースより
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/309687.html
河村伝兵衛氏死去 「静岡酵母」開発 73歳
(2016/12/11 07:48)
静岡県産日本酒の評価を高めた「静岡酵母」の開発者河村伝兵衛(かわむら・でんべえ)氏が6日、静岡市葵区丸山町の自宅で死去した。73歳。袋井市出身。通夜は11日午後6時から、告別式は近親者のみで12日午前10時半から静岡市葵区清閑町6の4、はなぞの会館清閑町で。喪主は長男篤毅(あつき)氏。
1965年に県に入庁。県工業試験場醸造課や県沼津工業技術センターに勤務し、日本酒醸造に使う県独自の酵母の開発に成功した。静岡酵母を使った吟醸酒は80年の全国新酒鑑評会で県内初の金賞を獲得。その後も多くの酒造会社に酵母を広めて吟醸酒の高品質化を図り、静岡を銘酒県に押し上げた。2003年の退職後は自ら起業し、発酵技術を使った食品開発などに取り組んだ。2013年4~6月、本紙夕刊「窓辺」を執筆した。
県内の酒造関係者らは河村氏の功績をたたえ、別れを惜しんだ。県酒造組合の望月正隆会長(54)は「静岡の酒の認知度を引き上げた功労者で感謝するばかり。静岡型の酒造りの手法をつくってくれた」と語った。磯自慢酒造(焼津市)の寺岡洋司社長(60)は「早朝から酒蔵を回って杜氏(とうじ)からこうじ造りを学ぶなど、酒造りに妥協を許さず研究熱心。役人というより『職人』だった」と振り返った。故郷の地酒開発で指導を受けた袋井商工会議所の豊田富士雄前会頭(68)は「自身の技を磨くことについてはずばぬけた学者。狙いを定めたら真一文字に取り組んでいた」とまじめな人柄をしのんだ。
故人の弟子だった青島酒造(藤枝市)の杜氏青島孝さん(52)は「先生からは『真酒唯一』という言葉をもらった。真の酒はただ一つ。教え通り、酒造りの本質を追求していきたい」と師の志を受け継いだ。
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◉次回の「日本酒ヒストリア」は、広島を予定しています!

みなさん応援ありがとうございました!

Sake2020メンバー
https://www.facebook.com/sake2020/posts/1575536839132853http://peatix.com/event/256004/

「日本の伝統色を季節で味わう会 萌葱色のテーブル」レポ

May 23, 2017

photo by mizunoさん↑
20170518OnJapan CAFÉ「日本の伝統色を季節で味わう会・萌葱色のテーブル」にご参加の方へ  ご紹介した山菜や日本酒の情報、復習です!

山菜酒肴を摘んで調理してくれたのは、秋田県にかほ市「酌屋六三五」

ご店主・六平真さんです!「山菜名」は以下の通り

●山菜

シドケ

シドケを求めて急斜面を登る2人。私は下で見ていただけ…

山菜は本当にありがたい天然の恵なのです!
シドケ 茹で
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/07-sidoke/sidoke.html
↑生えてる現場がよくわかるHP(以下同)

次はミズ

ミズ  漬け
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/16-mizu/mizu.html
*ミズが生えているところを見たことがない人のために

秋になると、ミズが「みず玉」に。
いったい、どんなふうに生えている植物なのかと長年疑問でありました。

その真相を知ったブログ、ぜひクリックを↓
◉ミズ玉の実物を見た!1
◉ミズ玉の実物を見た!2

ワラビ たたき
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/15-warabi/warabi.html

山椒。柔らかで生でこのまま茎まで全部、おいしくいただきました!

フキ 煮物
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/01-bakke/bakke.html

ウド きんぴら
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/13-udo/udo.html

香り、風味ともに抜群!

ミヨサク 煮物
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/17-ezonew/ezonew.html

食べ応えがあります〜〜
そして

ゼンマイ 油揚げ、人参、炒りゴマたっぷりの煮物で
http://www.forest-akita.jp/data/sansai/14-zenmai/zenmai.html

いや、もうどれも絶品!!! お酒がすすんで困りました〜〜

◉ご参加の水野喜之さんの感想より(緑色字。写真も)

「 昨夜は私のスケジュールには「山本洋子萌え」と書かれていた「日本の伝統色を季節で味わう会『萌葱色のテーブル』」@表参道オンジャパンカフェでした。
秋田で採れた山菜と秋田のお酒を堪能しつつ頭の中が萌葱色に染まりましたね。
山菜は秋田県にかほ市の酌屋六三五店の六平真さんが採取され調理し送られたもので、東京で普通に食べられる山菜とは風味も味も格段に違うものでありました。
シドケの茹でただけのにちょい塩つけて食べたらその新鮮さに驚きました。
あとワラビのたたきね。ワラビをたたくとは今まで聞いたこともありませんでしたがその美味しさにびっくりしましたよ。これをご飯にかけたらどんなに美味しいことか!! 」

「 お酒は秋田といえばの「新政」。やはりその旨さは絶品でしたね。
それに「白神のめぐみ」に「ゆきの美人」 」

「 あとから春霞、天寿のお燗も登場し、したたかに酔いましたな。」

「 それに昨日はミシガン州出身、在日10年のLorenさんも参加されて更に大盛り上がりとなりました。
山菜は英語では「mountain vegetables」というそうですよ。
そのままやん!! 」

以上、水野さんのレポを本人の許可得て引用 ↑ Lorenさんです。和食にとっても詳しい!
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●日本酒 秋田県能代の天洋酒店さんよりお取り寄せ
白瀑「白神のめぐみ」特別純米
新政「瑠璃2016 生もと純米」美山錦
ゆきの美人「山田錦 6号酵母」
春霞「純米酒 赤 美郷錦 KA-4酵母」
一白水成「plus」
天寿酒造「鳥海山 生酛純米 影 挑戦二」

●緑茶
鹿児島県産の新茶、品種名「おくみどり」を水出しで

●よもぎ団子、うぐいすきなこで

(よもぎ入りの白玉粉に、水の代わりに豆腐を使用。
白玉粉200gに茹でた豆腐一丁300g、濃い緑茶ほんの少々でよくこねる。熱湯に入れて茹で、冷水にとって水気を切り、うぐいすきなこをまぶす)

●新茶おむすび
お米は秋田県産の新品種「つぶぞろい」
*最後に米の補足あり

「茶めし」というと、ほうじ茶で炊くものと、醤油を使うものがあります。今回は、静岡県沼津市「山二園」の後藤さんの奥さまに教わった「水出し緑茶」で炊く、薄緑色をした爽やかな「新茶ごはん」
新茶を水出しで冷蔵庫で濃い目にいれる。白米をそのお茶で炊飯器の目盛り通りに注ぎ、自然塩を少々入れて炊く。
(山二園の奥さんは色と味の良く出る粉茶を使用)http://www.yohkoyama.com/archives/53471

添えたもの・しらすと山椒の純米酒煮


~他、萌葱色のおつまみ~
●ひたし豆(山形県の秘伝豆)新茶まぶし

●そうめんみたいな細くてぬるぬる「めかぶ」宮城県産(生姜とぽん酢醤油で)

●おきゅうと
~萌葱色の野菜を浅漬けで。
調味料は「手作り塩麹」で=水の代わりにALL純米酒で作った塩麹が重宝してます
・白ウリで
・グリーンボウルで(大葉、カイワレも入れて)
・水菜で(さっと焼いたイカも加えて)

・鳥取県の新らっきょうの塩漬け

●緑色の愛知のミニトマト

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以下、情報

●ネギ
博多万能ネギ(ねぎ初のJAL空輸)
九条ネギ JA京都やましろネギ部会
わけぎ
あさつき
芽ネギ
「大山白ねぎ」鳥取県大山望

○萌黄匂星兜 「もえぎにおいほしかぶと」のメーカー
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お米「つぶぞろい」補足

◉「つぶぞろい」
母親が「めんこいな(秋田59号)」、父親が「ちゅらひかり(奥羽366号)」【育成】秋田県農業試験場
平成24年8月に品種登録し、平成26年より秋田県の奨励品種に採用

http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/082600072/103100004/?rt=nocnt

http://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H24/suitou/H24suitou006.html

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◉天洋酒店(すでに売り切れの酒もあるかも)
〒016-0803 秋田県能代市大町8-16天洋酒店 浅野貞博さんTEL/FAX 0185-52-3722mail asano@shirakami.or.jp

新日本酒紀行 地域を醸すもの「鍋島」

May 23, 2017

週刊ダイヤモンドで「新日本酒紀行 地域を醸すもの」を連載中です。
佐賀県「鍋島」の記事を、天の戸 浅舞酒造の森谷杜氏が素敵に紹介くださいました。
Number 030鍋島 NABESHIMA /佐賀県鹿島市
日本初、酒蔵ツーリズム(R)を生んだ世界の地酒

photo kouichi moriya
「お酒はもともと楽しいもので、喜びであるもの。
一日の結構ハードな仕事も予定通りに終わると、そのことをわかってか、「ぐっど ジョブ(秋田弁で)」とお酒が言ってくれます。
『週刊ダイヤモンド』の山本洋子さんの「新日本酒紀行」。
決して、のんべの言い訳ではありませんが、酔いが冷めてもなんか「達成感」、「充実感」のあるのはそこにそのお酒の背景があるということをこの1ページで毎回言っているように思えます。
今回の「鍋島」さんのとこで冒頭、「人口3万人の街に、2日間で8万人が集まる。しかも日本酒を目当てにだ。・・・・」
とんでもないことです。楽しくなければそんなに集まりませんよね。大きな大きな「村まつり」みたいですね。
お酒と酒蔵の力、あらためて感じます。」

この連載1回目は天の戸さんを紹介【Number 001】
天の戸(AMANOTO)/秋田県横手市
原料は半径5キロメートル以内の米と水だけ
そんな天の戸、蔵の日常をfacebookで杜氏がUPしています。
ちょっと拝借

「金賞いただきました。全国新酒鑑評会、本日発表でした。12回めの金賞、創業百周年を飾れてみんな喜んでいます。美山錦で3回、吟の精で2回。
そして秋田酒こまちで今回を含めて7回となります」
素晴らしい!
天の戸さんの特徴は、半径5kmの米と水だけの全量純米蔵であることです。

https://www.facebook.com/asamaishuzo/posts/1221513134642444

https://www.facebook.com/asamaishuzo/posts/1215627481897676

◉大好きな秋田の動画↓ True North, Akita. #1〜4
https://vimeo.com/151611926
https://vimeo.com/160821395
https://vimeo.com/208058305
https://vimeo.com/210902032
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連載は1ページ単位で購入できます

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2017/20170506/QDIWDW00401588.html

http://mikke.g-search.jp/QDIW/2016/20160806/QDIWDW00386401.html
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◉blog 天の戸さん
テロワール天の戸 稲の花見2016 水の力を感じよう②
http://www.yohkoyama.com/archives/81063

仁美さんのトウヒで納豆作り!

May 23, 2017

アメリカ在住の仲田 仁美さんが、先日シェアした「ミントで納豆作り」を読んで、試してくれました〜。
この記事です
↓ ↓ ↓
「ミントで簡単、手作り無添化納豆」
英国在住のスーパーおかんさんのブログを見てビックリ!
ハーブのミントを使って、納豆を手作りしているのです。
その昔、蒸した大豆に無農薬栽培の稲わらを混ぜて、納豆を作ったことありましたが(稲わらを切って混ぜたので、外しながらで食べにくかった  )
この発想はなかった〜っ!
まだ試していませんが、野生のミントを見つけて試そうと思います。
というわけで詳細はこちらを↓
「ミントで簡単、手作り無添化納豆」

photo by hitomi
仁美さんが使ったのは、ミントではなく、トウヒ!
(マツ科、クリスマスツリー型の針葉樹)
完成写真をメッセージ付きで送ってくれたので許可得て公開。皆さんの納豆作りのヒントに〜〜

「お世話になっている山本洋子さんの投稿をヒントに納豆を作ってみました。
納豆菌は天然の草やハーブについているらしく、ミントで納豆作れるならトウヒでも出来るかな?と思い。
ホールフーズでオーガニックの大豆をゲットし、柔らかめに茹で、水分を良く切り、殺菌消毒した容器に熱湯消毒したトウヒを敷き、豆を入れ、その上にまたトウヒを被せて45度位で保温(温度計がないので感で(笑))

因みに納豆菌は100度の消毒では死滅せず、放射能にも耐える力を持つ強靭な菌です。炊飯器の保温を付けたり消したりしながら約28時間。かすかに松の香りがする美味しい納豆が出来上がりました(≧∀≦)

ホームベーカリーなどの発酵ボタンがあれば尚更簡単に出来上がるはず!洋子さん、成功しましたよ~!!!」
↑ ↑ ↑
とのことです。
ううむ、これはワイルドな野草や木なら、納豆菌をもっている可能性が高い!ということですね。まだまだいろんな植物で出来そう!トライあるのみですね〜

仁美さんちのトウヒくん。クリスマスツリー以外の使い方もあり(笑)

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