Archive for December, 2019
Next Entries »新酒ができました! 播州一献 七宝 純米酒
December 5, 2019全国各地の酒蔵さんから新酒のお知らせが続々届き、今季の酒造りシーズンもいよいよ本格的になりました。
無事に今季も新酒が誕生・・・
中でも、お酒を見て、胸がジーンと熱くなったのは
兵庫県宍粟市で酒造りする山陽盃酒造さんの「播州一献」の新酒です。
蔵元杜氏の壺阪雄一さんの「感謝」の文字に、染み入りました。
↓こちらは「純米超辛」です。キリッとして潔い味わい
2018年11月8日に発生した酒蔵の火災事故から、
1年と一ヶ月がたとうとしています。
さて、今季の「播州一献」の新酒
七宝がデザインに取り込まれています。
円形が連鎖して繋がる七宝の柄には、調和や縁など、願いが込められているといい、縁起の良い柄とされています。
原料米は、兵庫県産「北錦」です。
「紡いだ絆を忘れません。ボトルに詰めたみなさまへの感謝の気持ちと兵庫の恵みを通し、関わるすべての方たちの幸せが連鎖しますように」とメッセージが
2019年は、様々なことが起こりました。
台風で浸水してしまった蔵や米も多数あり、災害で命を落とされた方もいらっしゃいます。そして急逝された大事な人も……。
新米で新酒が醸せる・・・当たり前と思っていたことが、いかに大事で、貴重なことだったのか。
考えさせられています。
フレッシュなエネルギーいっぱいの搾りたての無濾過生原酒。
壺阪雄一さんが、いろんな人からの応援の気持ちを受けて形にした、心の雫のように思えます。
これがいただけることに、感謝の気持ちでいっぱい!
本当に嬉しい新酒に「ありがとう」と言っていただきます。
◉そして!純米大吟醸も本日から登場
壺阪さんより
↓ ↓ ↓
【七宝シリーズ第3弾】
兵庫北錦使用の純米大吟醸。しっとりと落ち着きのある風合いを醸し出し、食べながら飲める純米大吟醸を演出しています。湯豆腐や鱈の煮つけなどとの相性が抜群。本日より蔵出しスタートです!
【七宝シリーズとは】
『兵庫北錦』を使用した生原酒を、七宝という名をつけてリリースしています。兵庫県原産の酒米にこだわる弊社にとって、「兵庫北錦」は原料米として最も多く使用していることもあって、思い入れある大切なお米です。兵庫県内でも使用している酒蔵はあまり多くありません。
火災から1年が経過した現在、いま一度気を引き締め、そして兵庫県宍粟市のこの地で酒づくりを続けられる幸せと意味を噛みしめて、長年にわたり応援してくださっている皆さま、そして火災後ご支援してくださった皆様に向けて、誠心誠意醸した兵庫の恵みをお届けします。
感謝の想いが連鎖し『播州一献』を取り囲む場面があたたかな気持ちに包まれ、皆様が幸せでありますように、というメッセージを込めています。
↑
引用終わり
・
今年の1月初旬に蔵へ行き、皆さんに知ってもらおうと書いた記事です
↓
http://www.yohkoyama.com/archives/91077
EXVオリーブオイルは出汁がわりで醤油がわり!
December 3, 2019私は植物性のオイルしか使わない派で、オリーブオイルは以前から使っていましたが、「精進料理にも合う!」と六本木の精進料理「宗胡」のオーナーシェフ・野村大輔さんに教わりました。
「松茸のお吸い物にも合う」と提案されて、半信半疑でしたが、コクと爽やかさがUPし、松茸と精進出汁のおいしさもグンと深まりました。
というわけで、おすましを作ったときに、真似をして、EXV(エキストラバージン)オリーブオイルをたらしてみました!
ググッとコクが出て、おいしい!
イタリア&スペイン料理だけでなく、和食、しかも植物性原料だけの精進料理にも合うことがわかりました。
それまでは、和食には、透明な太白ごま油や国産の菜種油を使っていましたが、オリーブオイルも合うこと。出汁の役目も果たしてくれることがわかりました。
私はお肉が苦手で、お魚少々に野菜や豆の食生活をしています。
主食は玄米ごはん!
玄米ごはんに、EXVオリーブオイルを混ぜたサラダライスは好物。
シンプルに玄米ごはんにEXVオイルをかけると、卵黄をかけたご飯のようなコクが出るんです。不思議なことに!
ナッツ系の風味がするオリーブオイルをかけるとリッチな風味に、青い香りと味のオイルだと爽やかさも増します。オイルは面白い!
アボカド、きゅうり、大根や蕪を同じサイズのサイコロ形にし、自然塩とEXVオリーブオイル、柑橘果汁と黒胡椒を合わせるのも好き
クリーミィなコクが欲しいときは「松田のマヨネーズ」をちょっと加えます。
それを、玄米ごはんに添えて食べる! これがまたおいしいんです〜。玄米ごはんが爽やかリッチになって、なめらかな口当たりに! 黒胡椒や、山椒も意外にあいます。
野菜料理と油を組み合わせた料理というと、私はナムルも好きで、旬の野菜でよく作るのですが
使う油は、ごま油でしたが、オリーブオイルに変えて作ってみると、スパークリングワインや純米吟醸酒にも合うおつまみに!
超簡単✨
野菜+生姜のすりおろし+自然塩
+EXVオリーブオイル
です!
生姜をニンニクのすりおろしに変えると、さらにパンチが出ます。
また、フェンネルなどハーブや粗挽き黒胡椒を加えると、雰囲気が変わってそれもまた美味!
ナッツを刻んで入れてもgood★
苦味があるクレソンで作るのが好きですが、三つ葉でも
青菜&オリーブオイル
エンドウの若菜「豆苗」をさっと塩茹でし、冷水で冷まし、ざるに上げて水気り。
皿にのせて、EXVオリーブオイルを回しかける! ド簡単で、体がきれいになるような味に。
塩茹でした野菜にかけると、爽やかさがUP!このままで冷えたワインや純米吟醸酒のおつまみに
この季節のおすすめ素材は、銀杏とEXVオリーブオイル
山椒をふって!(近所のワインバーで教わりました)
オイルを使った野菜料理で、一番のおすすめは
「玉ねぎのオリーブオイル・グリル」
小さな玉ねぎを皮つきのまま半分にカットし、断面にオイルを塗り、自然塩をふります。グリルで20分ほど加熱し、皮が焦げて、中がやわらかくなってホクホク〜になるまで、しっかり火を通し、熱々を皿にのせてテーブルへ!
みんなの見ている前で、新たにオイルをかけると、ごちそう感がさらにUP✨
ライトなワインに素晴らしく合う♡1品に(なんにもしてないのに笑)
オリーブオイルはかけるだけで、シンプルな素材をごちそうにチェンジ
小さな玉ねぎは値段が安いけれど、皮をむくのがちょい面倒・・・と思っていましたが、この方法ならまったく手間いらずです★
お刺身用の甘エビをさっと焼いて、オイルを
蕪の茎をさっと塩ゆでしたものや、生椎茸を焼いたものにオイルをかけても。醤油がわり!
新鮮なアジの塩焼き。仕上げにオリーブオイルをまわしかけるとフルーティで塩もやわらぎます。
オリーブオイルの特徴は、オレイン酸の含有量が多いこと。
成分の約7割がオレイン酸というのは他の油ではありえません。
ポリフェノールやβ-カロテン、ビタミンA・Eも含み、酸化しづらく、抗酸化作用が高いとあって、アンチエイジング効果も期待できるそうですよ♡
なによりも、オリーブオイルは
オリーブの実を搾っただけのジュース!
フルーティでコクがあるのです。
私は出汁感覚で、使っています。
パスタとオリーブオイルは必須ですが、ブラウンマッシュルームとトマトを使ったソースにもたっぷり使いました。最初にマッシュルームを炒めるときにオイルで、そして出来上がりに回しかけて。
オリーブオイルを使うと、料理がゴールドに輝くので、食欲も倍増!
おいしくて、健康効果が期待できるのがオリーブオイルの良いところ。
本当に油は大事。
この価値とおいしさを知ってしまうと、無味無臭で原料がなにかわからないサラダ油なんて使えません。
↑先日、静岡清水の「げんき」さんでいただいた牡蠣の塩辛オリーブオイルがけ。日本酒の而今(じこん)とドンピシャの相性でした。
日本のオリーブオイルの輸入量は、着実に伸びているそうです。
生産国の多くはヨーロッパで、そのシェアは95.5%!
その中でも、スペイン産オリーブオイルは前年比の40%増の21,466トンと聞いて驚きました。
日本の消費量の約64%、最も親しまれているオリーブオイルはスペイン🇪🇸なのだそうです。
炒め物の油ではなく、そのまま生でかけておいしいオリーブオイルが、簡単に手に入るようになったことも大きいと思います。和食に合う、刺身にも合う、塩辛にも合うのがオリーブオイルかも!
酒蔵へ行ってみよう!
December 2, 2019寒くなってきました。雪の便りもチラホラあります。
そして、日本酒の酒造りシーズン
真っ最中!
全国の蔵から新酒のお知らせが届きはじめています。
↑「澤乃井 純米生原酒 しぼりたて」こちらの蔵は見所満載
http://www.yohkoyama.com/archives/94453
・
蔵見学を受け入れている酒蔵もあるので、シーズン中に出かけてみてはいかがでしょう。
寒さの中、張りつめるような蔵の空気感は独特のものです
辛い作業の連続で、本当にありがたいなあという思いでいっぱいになります。
中には、「酒造りに集中したい」と、受け付けしていない蔵もあります。
「ゼロから分かる!図解日本酒入門」では、蔵見学OKの蔵をリストで紹介
様々な事情から、蔵見学を受け入れの蔵でも、繁忙期は人手不足から不可のところもあります。必ず確認を!
また、普段は受け入れていない蔵が「新酒まつり」などで、蔵を解放する日を設けていることも。
各県の酒造組合のnewsなど要チェック✨
レストランを併設している蔵なら、新酒を味わいに出かけてみることをおすすめします!
手前は日本版、奥は台湾版です!(台湾版は日本の書店では販売していません)
今、違う言語も翻訳進行中です。お楽しみに♡
週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・旭興 No.140
December 2, 2019週刊ダイヤモンド
2019年12月7日号
新日本酒紀行 地域を醸すもの
【Number 140】
旭興(KYOKKO)/栃木県大田原市
小さく造る試験醸造が面白い!
栃木の隠れた銘醸蔵
(本文より)
栃木、福島、茨城の3県に跨る八溝(やみぞ)山地。信仰の山で知られ「名水百選」選定の清水が湧く。渡邉酒造は山の中腹、標高255mにあり、山頂を水源とする武茂川沿いに立つ。
〜続きは誌面でどうぞ!〜
八溝杉でリフォームした蔵の入り口
冬の外気温は、マイナス10℃、蔵内はマイナス3℃以下という
寒冷な酒造適地!
麹室も改築した部分には、八溝杉を使用。
仕込み蔵
蔵元杜氏の渡邉英憲さん。
東京農業大学農学部醸造学科卒業で、専攻は酒造用酵母。
栃木県のオリジナル酵母T-NDは英憲さんが分離。
木桶仕込みに木樽熟成酒も手掛けています。
農産物検査員の資格を有し、いわば研究者肌。
非常にそっけないラベルですが(笑)中身は凄い!
どの温度帯もOKOK★のうまさ。
しかもリーズナブル(って、どの銘柄もですが)
こちらは「昭和の吟醸酒」
歴史をふりかえるレシピ
驚きました〜!
裏面の説明には
『香り中心の吟醸酒とは趣が異なる「味とキレ」の吟醸酒です』
目を閉じて飲むと、あの酒をはるかに超えているのではないかと思う、意味深さを感じた昭和の吟醸酒!
そして、生酛も造っています。
「たまか」です。
お値段がびっくりするほど安いのが旭興さんですが、この純米からくちもそのひとつ。
熱々にしてもへこたれません。スッキリ辛い
居酒屋さんの燗酒にぜひ選んでほしい1本です。
渡邉英憲さんです。
澤姫の井上 裕史さんが「えーけん先輩」と呼ぶので、私も昔からそう呼んでいます。
技術力ハンパなし!
週刊ダイヤモンド 2019年12月7日号
新日本酒紀行 地域を醸すもの
えーけん先輩のお父上が植物好き。いろいろな種類を植えておられます。
お父上の育てている紅葉。黄色と赤のグラデーションが燃えるようでした。
盆栽もお見事!(先輩はまったく興味がない模様)
蔵の奥にある倉庫ですが、元は養蚕場だったそうです。
栃木の最も北にある酒蔵が渡邉酒造。
ぜひ原稿を読んでほしい〜!飲んでほしい〜お蔵です。
ただ、なんでも上手に造られるので、お酒によって味わいはガラリと変わります。
旭興 「百」貴醸酒もgood★
というわけで、
全種類一同に飲んでみてほしいのが「えーけん先輩」の醸す酒!
*HPなどは一切ありません・・・
ましだやさん
月井酒店さん
勝鬨酒販さん
掛田商店さん
ほか、地元の酒屋さんで販売しています。
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