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June 10, 2009
伊勢荒木の手掘りあさり[お取り寄せd(>_・ )]
あさりの名門、荒木海産さんに伺いました。伊勢湾漁協管轄内で水揚げされるあさりはポンプを使わず、すべて人力による手掘り。「じょれん」という道具を使ってスローに掘り出すのが特徴です。ポンプで急激に吸引されると、あさりはビックリして水管をはさんで貝を閉じてしまったりと、傷みも早いそうです。
じょれんを使うとゆっくり掘り出されるため、あさり貝にも心の準備ができる!というわけです。一網打尽と違い、漁獲量もスローに守れます。
伊勢湾漁業協同組合、今一色支所長の黒田秀夫さんの案内で沖に出航。久しぶりの船! 乗せてもらった船は密漁船をパトロールする船ということで、ビュンビュン行く行く。シートベルトが必要なのでは〜と思うスピード(素人)。
(左)沖合に見える黒い粒があさり船群。(右)20艘くらい出ています。
あさり掘りです。鉄製の長い枝のじょれんを使って海の底に落とし、貝を落とさぬよう、ゆっくりと引き上げます。
試しにさせてもらったところ、想像よりもかなり重く、負荷のかかったじょれんは、ちょっとやそっとじゃ引き上げられません。大変な重労働。作業にあたるかたは、長時間、歯をくいしばるため、奥歯が悪くなることも。肩への負担も大。時間も労力も相当なもんです。おいしさはポンプ以上なのに、手掘りあさりの値段は安すぎると痛感。
引き上げたばかりのじょれんの中身↑。さまざまな貝殻や海藻も入っています。それを右のように、サイズ別に分けます。
採っていいのは規定の網目に通るものだけ。この網目以下は海に戻します。
荒木さんが「これがやっかいなのです」と教えてくれたのが、ツメタガイにやられたあさり。肉食のツメタガイはあさりが大好物。
こいつがツメタガイ↑。あさりを見つけると半透明のゼリー状の軟体部がぐぉ〜んと出て(貝の4〜5倍くらいの大きさ)、あさりを包み、ドリルのようなするどい部位で、殻頂部にきゅぃーんと穴をあけ、中身を丸ごと吸ってしまうそうです。コワい…。
「中身を吸われても蝶番はしっかりしているので、貝殻はなかなかあきません」。荒木さんがこじ開けて見せてくれました。すると中身はすっからかんの空っぽ。恐るべしツメタガイ。
これが商品に混じると「中身が入ってない」というクレームです。
そしてこれがツメタガイの卵! 別名「砂じゃわん」。海藻そっくり。あさりの大敵なので見つけ次第、採取。これひとつで2000~4000個の稚貝ができるとか。
ツメタガイは食べられなくはないそうですが、独特の激しい!?匂いがあるそうです。「あっあの家、今晩カレーだなってわかりますよね。そんな感じで、あっあの家、ツメタガイだなってわかるほどです(笑)」
左が荒木さん、黒田さん
荒木さんのところで、あらためてサイズの選別、そしてツメタガイにやられた中身空っぽのあさりをはずす作業。
さわって音を聞いたり、目視チェック。ここでも人力が頼り。機械では検知することができないのです。
大ベテランさんによるチェックがつづく。
海に隣接している荒木海産さんは、きれいな海水が潤沢に使えるため、温度管理されたこのプールであさりを休ませ、砂だしをしてから出荷しています。町中のメーカーだとだとこうはいきません。
ここが荒木海産さんの位置。
今回、視察した今一色のあさりと、下御糸のあさりを茹でて食べ比べ。うまみ具合がまるで違のにビックリ。あさりも水平食べ!?すると違いがはっきりわかります。
あさりを食べるなら伊勢湾産、手掘りのあさりは超おすすめです! しかも今が旬。
お取り寄せできます!d(>_・ )
「伊勢荒木の手堀りあさり」
大粒 @900円/kg (送料・消費税別)
・1kgの注文からクール便にて発送。
・価格は6月中のもの。それ以降の価格についてはお問い合わせを。
株式会社 荒木海産
三重県伊勢市東豊浜町2973-412
TEL 0596-37-3511 担当 中村さんまで
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