January 6, 2012
新春は新酒でGO
お正月終了。今年、元旦から境港に帰省。妖怪仲間にカワウソがいたことを知る。
新春は日本酒の新酒が続々登場!
境港・千代むすび酒造さんで、ひそかに仕込んでいた生もとづくりのお酒をいただきました。
長年杜氏を務めた岩成杜氏から若い坪井杜氏にバトンタッチした千代むすびさん。酒質に清々しさが出ました。この「生もと」は若者たちが「生もとにチャレンジさせてほしい!」とリクエストし、1タンクだけ仕込んだお酒という。出荷せず2年熟成。2年たっているのにまだ若さを感じるようなやわらかな味。温めると表情豊かにほろこんで。やっぱり火入れのお燗はおいしいな〜。って、新酒じゃないじゃん。
父の畑へ。雪やミゾレが混じる冬の畑は寒いよ、指先が冷たくてしびれるよ。井戸水は温かいけれど、水から出した手は体温を奪われます。縮こまって作業していた身体は激冷え。大根は葉を、ネギは頭を落とさねばならずで収穫後のアフター作業がまた大変。自分、軟弱を実感。
普段、当たり前のように「ありがとー!」ですませていたことが、こんなにしんどいとは…。あらためて農家の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
野菜だけではありません。荒波を行く蟹船なんてスーパー激務!それから、今がおいしい海鼠(なまこ)もそう。海女さんがこの時期、海に潜って穫るんですよ!軟弱隊のオイラには信じられない事実です。 他のおいしいもすべてそう。多くの人の苦労の積み重ねで成り立つおいしい食。適正価格を守らねばなりません。
逆さで失礼↓
お正月のお雑煮に欠かせない、島根県・十六(うっぷるい)島の海苔です。少量で1980円と高値。この海苔はお正月でなくても高いです。こちらも激寒、危険な岩場の作業があっての香り高い一品。こうして毎年、製品があるのは、誠ありがたいことでございます。
この海苔のエピソードを、中国新聞の北村さんに教わりました。
かつて中国山地では、うっぷるいの海苔を使ったおっぷり雑煮をふんだんに食べられるのは裕福さの象徴だったそうです。おっぷり雑煮は山陰から中国山地へ行商人が年末に売りに来て、売れそうな裕福な家から回るから「うちの家は行商人が村でいちばん最初に売りに来る家だった」というのが年寄りの自慢話だったりします。この話は広島県庄原市(旧比婆郡)高野町で聞きました。
なるほど!富の象徴の海苔。こんなブランド海苔はなかなかないですね。十六島の海苔は、しち十二候の斎藤料理長も使っていました。
真っ白の雪景色を眺めながら、大阪へ!
山中酒の店へ!日本酒の聖地です。
●blog 2010 大阪・山中酒の店へ
開春さんの新酒、山口竜馬(本名)杜氏はいい酒造ります!
●blog 2009 板わかめと開春「西田」島根県大田産
●blog 2010 温泉津の開春醸造元へ
●blog 2010 温泉津のますや+ROAN
木桶熟成3本トリオ! 寛文の雫は味醂のようで、日本酒度マイナス100! 京都のとあるバーで人気だとか。
●blog 2010 杜氏、山口竜馬さん
社長の山中さん。野菜中心の食生活にして10kg減量。お肌つやつやでした! 山中さんは料理に白砂糖、化学調味料は一切使いません。お酒もそれにあう味が基本。
スタンダードを各種、試飲させてもらいました。
秋鹿さん杉錦さんのスタンダード。これで2000円Justくらいだからスゴイことです。
王祿に白隠正宗!個性が輝きます。
辨天娘さん。荒走りのラベルがリニューアル!かわいくなりました〜。
山中酒の店、4階へ
などなどをいただき、鷹勇の強力を飲み、十旭日のお燗を飲み、後ろ髪をぎゅーーーーんと引っ張られながら、泣く泣く最終の新幹線に乗車。山中さんのお店は居心地がよいのです!ゆえに聖地!
2012年!幕開けです。
8日は南三陸の新成人さんたちにJUNGIN GLASS「鯉川」が配られます。こちらは町の方がプレゼント袋に詰めてくれます。そして、人力隊の皆さんとジョイントで石巻へ行ってきます!新成人の皆さんにJUNGIN GLASS「日輪田」 をおくばりし、今後のJG計画を練ってまいります! その後は、山形、そして秋田。今年もあちこち行けそうな予感!
JG日輪田(ひわた) 萩野酒造・佐藤曜平さん
宮城の新聞にロングインタビューあり。日輪田の由来もあり。
Topics: JUNGIN GLASS PROJECT, ご当地もの, 日本酒 | No Comments »